令和4年(2022年)春
晴れて高校生になった湖桜(こはる)は幼なじみの橘平の実家である神社の祭りに参加する。
祭事の最中、湖桜はふとした拍子に琵琶湖に落ちてしまう。
気が付くと見知らぬ青年に抱えられていた。
不思議なことに、彼の着物は明
らかに時代錯誤。そして周囲の景色もどこかおかしい。
人々の言葉遣い、建物、空気——そこは明治14年(1881年)だった。
青年の名は椿(つばき)。彼は湖の神に仕える一族の末裔であり、湖桜の姿を1年前に亡くなったという“桜(さくら)”と重ねる。
やがて湖桜は、自分が過去に来た理由、そして琵琶湖にまつわる「時の封印」に巻き込まれていることを知る。
現代へ戻る術を探しながら、湖桜は椿と共に、明治の時代を生きる。
そして二人の心が近づくにつれ、歴史を変えてはいけないという「時の定め」と、
現代に帰るべき運命との板挟みに苦しむことになる——
果たして湖桜は元の時代に帰れるのか?
それとも、時を越えた“真実の役目”に導かれていくのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 21:00:19
7936文字
会話率:39%
春ーそれは出逢いの季節。
明治6年。人生の全てを勉学に注ぎ、齢(よわい)14にして天才になった少年 天草頼人(あまくさらいと)。
この先の人生14年間溜め込んだ知識でぐ〜たら生きてやると心に決めていた少年に留学の話が舞い込んできた。限界を迎
え、力尽きていた少年はとある湖畔で舞う鶯茶髪の少女と出会い、恋をする。
何でもそつなくこなしてきた彼が唯一、未経験で知り得ないもの。それが”恋”であった。
持つもの全てを尽くしても振り向かない彼女が放ったセリフそれが…
『留学言ってくれたら褒めてあげる。』
僕は彼女とのぐ〜たらのために勉学向上!留学への道を決意する!!!
そんな少年の決意からは想像もできない出逢いと別れ。人と妖の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-24 21:00:00
13802文字
会話率:54%
篠原家の娘・桜依(さよ)は、才もなく、家族にも使用人にも冷遇され、ひっそりと離れで暮らしていた。
かつては優しかった父も変わり果て、家は没落寸前。
それでも、毎日を静かに、淡々と過ごしていた――ただ、それが永遠に続くのだと思っていた。
そ
してある春の日。
桜依の眠っていた力が目覚める。
隠されていた過去、失われた絆。
あやかしの世界と人間の世界を揺るがす、大きな運命の歯車が動き出す――。
桜のように儚く、けれど強く。
優しさと切なさが交錯する、和風異世界恋絵巻。
――桜ノ依(さくらのより) 春、ふたたび。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 20:00:00
9246文字
会話率:22%
九尾狐の神を祀る山と、妖狐たちが住まう紅き妖炎山――
その狭間にひっそりと息づく篝守ノ里(かがりもりのさと)には、
神と人とが交わる、静かで温かな日常があった。
山の巫女として村に降り、人々に微笑む少女――
その名は狐末(こずえ)。
彼女
は九尾の神の力を継いだ存在であり、弟の狐流(こる)と共に、
人間の姿を借りて慎ましく生きていた。
里の誰も…神もが知らない。
その穏やかな暮らしの裏に、邪神の気配が迫るのを。
かつて封じられたはずの“邪神”の気配が、
再びこの地に染み出し始めるとき――。
焔に抱かれた里に、ひとつの運命の華が咲く折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 13:34:58
10182文字
会話率:27%
原爆の被害にあった少女。生きる希望を無くした少女は生きる目的を探すために今を生きる。
最終更新:2025-07-22 10:10:00
5762文字
会話率:54%
三代続く「梓月時計店」は、時計を直すだけではなく――
“ちょっと困った悩み”を、今日もひとつ、解決します。たぶん。
時計職人のツルと、隣の骨董店の店主イオリ(※問題あり)、明都町に住む人々のちょっと不思議な日常連作。
本日も、よろず相談承り
〼。
さて、夕凪橋通りに皆さんも遊びにきませんか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 07:20:00
38372文字
会話率:44%
古くより人々を脅かしてきた魑魅怨霊より帝都を守る使命を与えられた五つの戦巫女の家門、その一角を担う桜小路家の四女・八千夜は桜小路の直系に生まれながら神通力を授からなかった。
神通力を持たない八千夜は妖の格好の餌食となってしまう。
家族と共に
一族の使命を果たすことも出来ず、ただ守られるだけの立場である彼女は日々葛藤を抱えていた。
一方、対妖の専門部隊である特務軍人として田舎から帝都に招集された結界術や浄化を得意とする中尉、高遠眞人は配属前から帝都を巡り綻びかけた結界を一人修復して回っていた。
──さる朔の夜。そんな二人は唐突に出会う。
「あぁあ、ごめんなさいごめんなさい! わざとでは、けっしてわざとではないのよ! 人がいるとは思わなくて!」
「姫様、実に綺麗な顔面着地でございました」
深窓の姫君、桜小路八千夜。
若き帝国特務軍人、高遠眞人。
月のない夜に出会った二人。
八千夜の秘密を知った眞人はある決断を下す。
※架空の帝都を舞台とした明治・大正風の和風ファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 21:14:58
13000文字
会話率:39%
第一次世界大戦による総力戦を経験した大日本帝国が頑張る話です。
※日本すごいが苦手な方は推奨しません。
最終更新:2025-07-21 05:00:00
20233文字
会話率:0%
江戸時代をモデルにした、どこか懐かしく、クスッと笑える時代の物語。
下町に佇む湯屋の奉公人、青慈(せいじ)はどこか頼りなく
店主の与一にせっつかれてばかり。
青年は生きながらにして、死んだ魚のような目をしているが
用心棒としての腕が立つた
め、与一はなかなか解雇に踏み切れない。
謎が多い常連客の妓女、加賀地(かがち)の一言をきっかけに
与一がついに青慈を解雇する。
その後、湯屋へ不穏な空気が漂い始め、そのうちに店主が病に伏せてしまう。
その数日後、砂嵐が荒ぶ江戸。
数軒先で火の手が上がり、湯屋が巻き込まれる。
そして、青慈は目撃してしまう。
燃え移った与一の寝室に居た女、加賀地。
口元が耳まで裂け、人とは遠い姿のものが与一を丸呑みにする瞬間であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 18:14:14
2832文字
会話率:18%
元ニンジャの主人公が、極東の島国から出て、海外で活動するハナシです。
ここでは、異能力という特殊能力を使うニンゲンがおり、このチカラは、特殊な技能を使い活動する、ニンジャとの相性が良い。
主人公はこのチカラを習得し、金をもらい、依頼
を行うニンゲンとして活動しています。
主人公は、依頼を受けて、イロイロな活動をしていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 16:22:41
89698文字
会話率:35%
山奥の奥の奥。里人から《まじり》と呼ばれる謎の集落で育った鷹緒と千士狼。親も知らず本宮で“宮様”と異形の者らと暮らしていたが、ある日、
宮様は二人に告げる。「ぬしらの為に嫁を迎え入れる。夫婦となりて子を為せ」
人の世界を知らぬ少年と人の世界
からやって来た嫁の物語。
『ヨメガクルーヨメガクルー、ギャアア』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 13:22:38
3744文字
会話率:46%
平凡な少女であった百軒凛は、ある日、禍の王を封じた聖女・有栖川理花の力を継承していることを伝えられる。大学進学とともに澄田築に誘われ、異能を持つものが暮らす東京都如月区――通称・如月国へ渡る。
訳も分からぬまま異国の地で暮らして行くうちに、
多くの人々と巡り合い、己の未熟さに気付き、求められている役割を知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 19:30:00
123460文字
会話率:47%
通りすがりの神経質な神様が、ひょんなことから通りすがりの青年、劉正熙をパラレルワールドの清朝に送ってしまいました。自分の世界に戻るため、劉正熙は非常に抽象的な冒険を始めます。
最終更新:2025-07-19 13:44:27
17081文字
会話率:59%
──討幕は成った。徳河の権威は失墜し、新時代が訪れた。
だが、残り火は語る。神仏妖異、人と獣の御霊が巡る大地に、ひとつの大いなる渦が迫っている、と。
十一年後。
西郷時盛による内乱終結から半年。
その戦で従軍し、四十七の首級を挙
げた妖術師──稲葉朔夜(いなばさくや)は、討幕戦争、西郷の乱を経ても故郷に戻ることなく、ひとり放浪の旅に身を置いていた。
絶景を眺め、美食に舌鼓を打ち、獣と刃を交え、時に悪を討ち──ただ風のまにまに、己の心に問いを重ねながら。
そんな折、ふらりと立ち寄った〈天嵐神社〉にて、彼は祀られている主祭神・天慈颶雅之姫(あまじくがのひめ)の分霊よりお告げを賜る。
──「汝、勇士を集い災渦に立ち向かう夢を見たり」──と。
すでに、神命を帯びた者たちが旅立ち、彼との邂逅を目指しているという。
朔夜の胸に潜む影と、仲間たちそれぞれの事情。
立ちはだかる強敵、拡がる異変、迫りくる災渦──
勇士とは何か。災渦とは何を意味しているのか。残り火のように舞う幕末の亡霊たちは、未だその闘争に身を燻らせている──。
痛みと誓いを抱く妖術師が、渦巻く世の闇を討ち祓う。
いま、痛快無比の和風妖術ファンタジー、ここに開幕!
なろう版
https://ncode.syosetu.com/n7128kt/
カクヨム版
https://kakuyomu.jp/works/16818792436584713564折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 06:12:54
29122文字
会話率:25%
紅音【くおと】は物心つく頃には、華族の婚約者が用意された。
母は、娘が子を産むための道具となってしまうことを嘆く日々。
だが、紅音は華族に嫁ぐことで、母を笑顔にできると信じ続けてきた。
婚約者に嫌われないように、どんなことが起きても何があっ
ても耐え忍んできた。
自分の部屋に戻る途中に、書生の花里晴馬【はなさとはるま】と出会ってしまった紅音。
書生が夜更けに屋敷へと戻ってくるのを見て、遊ぶ自由があるのは羨ましいことだと皮肉めいたことを口にしてしまった紅音。
彼の怒りを買ってしまったと焦る紅音だったが、晴馬は紅音の首筋が血で汚れていたことに気づく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 21:10:00
109823文字
会話率:39%
烏が鳴いた日暮れには、必ず遺体が見つかる。
羅切【らせつ】村にとって烏という生き物は、死を告げる鳥。
羅切村にとって烏という生き物は、死を招く鳥。
「なあ、鳥屋越【とやこし】様の嫁、怪しくないか」
「ああ、それは思ってた。怪しい妖術か何
かで、烏を操っているんじゃないだろうか」
鳥屋越傑【とやこしすぐる】と金を引き換えに、政略結婚を強いられた日花【にちか】。
愛のないところから始まる恋もあるものだと信じて生きてきたが、鳥屋越傑は妻である日花に指一本触れることなく、日花の結婚生活は終わりを迎える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 12:10:00
12339文字
会話率:39%
舞を生業とする家に生まれながら日陰の身だった楠緒子。
彼女を見初めたのは、舞の名門物部家の当主であり「花太夫」の不比等。
彼は楠緒子に、自分の「舞姫」になってほしいと告げた。
舞姫は彼の舞の相手で、伴侶を指す。願ってもない話だ。
だが彼女は
不比等の申し出を受けられなかった――。
舞うことは、生きること。
舞で神の加護を得られる日ノ本で、舞の一族に生まれたふたりの和風ファンタジー。
他サイトでも公開。
不定期更新(ストックがありません)
一話五千字程度を目指しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 20:25:01
59447文字
会話率:32%
明治の御代、人斬り十尺が夜を歩くことが市井で噂になっていた。
数学者の乙木三次郎が京都府警察の依頼で動き、人斬り十尺と対峙する。
お題 狐/半径○○メートル/天文学的確率
セルフレイティングは少々の暴力表現に対する保険
最終更新:2025-07-18 18:00:03
3748文字
会話率:40%
ww1で計画されたシュリーフェン計画
パリ包囲も、、、
最終更新:2025-07-18 17:58:29
1034文字
会話率:35%
ワシントン・ロンドン軍縮条約。
日本が苦しめられたネイビー・ホリデー。
その後は、大和型や翔鶴型など大型艦が整うが、各国で見るとやはり数がなかった。質で勝とうと考えたためでもあるが。
そんな中で現実的に艦隊整備計画があったなら。
数が揃えら
れるのか。
技術者、戦略家、政治家で理解があればなど
詰め込んだIFです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 11:29:37
1921文字
会話率:38%
巡洋戦艦赤城、天城、加賀が震災で竜骨が折れ修繕不可能になり、空母化の計画も中止。
新たな空母計画が必要となり、ある1人が日本海軍の空母の基礎を作り上げる
最終更新:2025-07-15 22:52:54
1241文字
会話率:20%
時は大正、旅の興行一座で見世物として飼い殺されている蛇娘の少女【白雪】
座長からの歪んだ愛と暴力で心身を擦り減らす白雪は、毎晩奇妙な夢を見る。
それは同じ青年に様々な方法で殺される夢。
そしてある時、夢の中の青年が現実に白雪の前に現れる。
青年は【探偵】を名乗ると同時に、白雪が『千年を生きる蛇神の生まれ変わり』だと告げる。
さらには近頃、帝都で起きている【連続焼死事件】は白雪のせいだとも言い、白雪に刃を向ける。
帝都の闇に魑魅魍魎の怪火が灯るとき、蛇娘と探偵の数奇な運命やいかに――
少しアングラな怪奇ロマンファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 17:00:00
19670文字
会話率:39%
大正時代。名家同士の権力争いが激化する中、花本心結は久我勝吾と政略結婚する。しかし勝吾は愛人(冴)を作るなど、徹底的に心結を虐げた。
ある日、冴が怪我をし焦った勝吾は、何でも直す『だまり屋』へ駆けこむ。店主のナギから「一番大事な物を直す代
わりに二番目に大事な物をもらう」と言われ、迷うことなく冴を治し、心結を手放した。
絶望する心結へ、同情したナギが結婚を申し込む。
「俺は皇ナギ。今日からお前は、俺の妻だ」。
久我家よりも力のある皇(すめらぎ)家へ嫁いだ心結。懸命に店の手伝いをする彼女に、無関心だったナギの心が動き出す。しかし、ナギにはとある秘密があって――。
これは愛と生きがいを見つける二人の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 12:30:30
2408文字
会話率:34%
強力な治癒能力を持つ孤児の少女・春ノ助は、治癒に長けた名家の長男にも関わらず能力が開花しなかった日登清冬と婚姻させられる。長年姿を見せなかった清冬が初めて姿を見せたのは、春ノ助の力を奪い、己が治癒能力を使えるようになってから。「能力を奪った
今、お前は用済みだ」と離縁を突きつけられた春ノ助は、無理やり能力を取り返し屋敷を後にする。その後、血眼で探す清冬は、なんと遊郭で働く春ノ助を見つけてしまい…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 18:40:00
28711文字
会話率:61%
少年の名前は永木紫銀。
この春、中学1年生になったばかりだ。
だが、彼の中には人知れず、世界を破壊し、そして再生させることができる途方もない力が眠っていた。誰もが予測できなかった運命が、紫銀に待ち受けている。
1年後、紫銀はその力に目覚め、
制御することができずに暴走する。そして、主世界は消滅の危機に瀕する――すべてを破壊し尽くすか、再生の道を選ぶか。
その運命を変えるため、彼は戦いに巻き込まれ、未知の力と向き合うことになる。彼女たちとの出会いが彼に成長をもたらし、ついには、自身の力を抑制し、運命を乗り越える方法を見つけ出すのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 09:39:38
200635文字
会話率:40%