砂漠に侵食され荒廃した近未来で戦車や銃でバンバン、ズガドカ、ボカーン。
サブタイトルの横に◆が書かれているものは画像があります。
最終更新:2025-01-21 12:00:00
1740000文字
会話率:38%
国が転移しようが、国難の前に一致団結出来ると考えるのは、歴史が証明した通り夢想だった。大衆は無茶な成果を求め、情報媒体は煽り続ける。政治は与党という言葉のために迎合し、政党は足を引っ張り合うことでしか存在感を示せない。組織は国よりも縄張りと
権限の確保に努め、軍は予算のために睨み合う。世界が変わろうと中身が同じであるならば進歩出来るはずがない。偏見と思い込みが解消する筈がない。今まで存在しなかった団結が形になるなどあり得ない。科学と文化を持っていようが愚かは愚かのまま突っ走る。そんな中、一段も二段も劣っている国がいるならばどうするか。正しき保護だ。可哀想だから。哀れだから。保護しなければならない。代わりに資源を貰おう。代わりに物資を貰おう。そうしてあげなければ成立しない貧しい島国なのだから……「余計なお世話だから一昨日来やがれ!ぶっ飛ばすぞ!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 11:20:53
40487文字
会話率:38%
男は砂漠で目覚めた。
ここは日本?海外?そもそも地球なのか?
巨大な陸上を走る船サンドスチーム。
屋台で焼き鳥感覚で手榴弾が帰る市場
ひょんなことから手にした電脳。
機獣(ミュータント)が跋扈する世界の中で、文無しの男は生き延びていかねばな
らない。
近未来っぽい世界で男はどこへいくのか?
と、ヘヴィな話しではなく、意外にも馴染んで楽しみ始めている男がそこにいた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 20:32:58
856531文字
会話率:42%
その空間に開いた穴が全ての始まりだった。
宙に浮いた円形の黒い巨大な一枚のガラス。そしてそのガラスの向こうから現れた巨大な怪物たち。
戦車をかみ砕く顎を持つ巨大な狼。
戦闘機すら命中させる精度をもつ巨大な砲を背中に乗せた巨大な猪
どん
な荒地も湖も走破し、口からレーザーを吐き出して周辺を焼き払う巨大な蛇
石が集まったかのようなごつごつとした。巨大な人
そして、人にしかみえないのに、たった一人で師団を壊滅させるような化け物。
世界各地に現れたガラスは現れる度に深刻な被害を与え。いくつかの国が亡び、その他の国も疲弊し、人類同士の戦いは無くなり、だが、確実に人類は減っていった。
そしてこの国、真那国と呼ばれたこの国も、類に違わず、疲弊し、確実に国力は落ちて行った。
そんな世界で、強くも無く、頭もよくない、どうしようもないたった一つの駒でしかない俺が、それでも足掻くことを止めないで、戦った物語。
六本足の、人と蜘蛛が合体したような鋼鉄の騎士で戦った俺の物語。
そして俺が、人間として死んだ物語
※基本的にバットエンド予定です。
こちらはあらすじは考えているので多分続くと思う。
たぶん後味悪いと思う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 16:59:17
119391文字
会話率:37%
俺は自らの意思で異世界「チキュウ」に行った。
この世界には、俺を待ちわびた戦場が広がっている。
東西が激しく戦い合う中、俺はそのど真ん中に飛び込んだ。
魔法陣を描き、黒炎の霊刃を一閃。
無人機、戦闘ヘリ、戦車。
俺にはどれも無駄だ。
戦いの中で感じるのは、ただただ快感。
誰も止めることはできない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-23 21:10:00
14897文字
会話率:26%
「いかがですか、将軍。こちらが我々が開発した新型兵器です」
開発部主任が言った。陸軍兵器局の一室には、重苦しい空気が張り詰めていた。室内に並ぶ開発中の兵器や試作品が放つ冷たい金属の光。それらから死の匂いが漂っているためか。
「ううむ…
…」
将軍は低く唸った。主任は説明を続ける。
「名はX-001。最新型のAIを搭載し、驚異的な戦闘能力を誇るロボット兵器です。二足歩行ながら、休みなく走行が可能で、その最高速度は陸上選手を大きく上回ります。また、鉤爪を使って壁を難なく登ることができるほか、装甲は戦車の砲撃に耐え得る強度を持ち、生体センサーも完備しており――」
「ま、待ってくれ」将軍が手を上げて主任の言葉を制した。「肝心なことを聞きたいんだが」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-22 11:00:00
911文字
会話率:78%
むかしむかしのはなし。
バズーカ、ライフル、ガトリング砲、戦車。
鬼ヶ島を前に提供された潤沢な武器を手に、ほくそ笑む桃太郎。
金太郎はジープを乗りこなし、熊の大群を引き連れ山を荒らす者を撃退。
老兵、浦島は潜水艦で卑劣な乙姫が住ま
う竜宮城を爆撃し
数万匹の猿を蟹ら数十万の連合部隊が撃ち滅ぼす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-25 11:00:00
742文字
会話率:0%
目が覚めると知らない部屋にいた相模。その場にいた人にかつて勇者と言われた人を探し出せたら元の世界で生き返らせると言われる。翻訳と解析、低ランクの身体強化スキルを手にして降り立った地ですぐに知ったことは
勇者は200年以上前の人物でいるはず
がない
ということだった。
目的達成が不可能と分かっても戻ることはできない。魔法もほぼ使えないが生きて行くためにスキルと持ってきた銃三丁(対戦車ライフル、短機関銃、拳銃)と剣をずぶの素人が使って異世界を生き延びようとする話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-13 23:35:41
34927文字
会話率:78%
多砲塔戦車……それは戦車と言われると皆思い浮かぶくるくる回る砲塔が複数ある見た目の強さ全振りの陸上戦艦だ。史実では車長のマルチタスクが過ぎる、装甲を薄くしないと重すぎる、直ぐに故障すると散々だった。現代では遠隔操作による無人砲塔とエンジンの
出力向上により同じコンセプトの戦車が復活しつつあるがそれはまた別の話。
そんな戦車を主題としたPCゲーム「多砲塔神教」をプレイした流れを自身の実況動画を作る際の備忘録も兼ねて書いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 15:48:37
2466文字
会話率:0%
そこは物理科学と魔法幻想が交錯する世界。
ヒトが、ヒトから進化したミュータントが。亜人が、魔物魔族が、神魔が。時に魔法を、時に銃火器を手に戦う世界。
此度は、その世界で。
物理科学勢力と、魔法幻想勢力の間で繰り広げられた大戦に。一
つの決着が着くその瞬間を描く。
映画「シヴィル・ウォー」に百億パーセント影響されまくったお話です。
シヴィル・ウォーのシチュエーションを、オリジナル世界観、オリジナル設定、オリジナルキャラに置き換えて動かしたくなったために書いた代物です。
おおよそ10話前後、3~40000文字程度で完結予定(八割方書き終わっているので、そう掛からずに完結します)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-30 19:13:12
48841文字
会話率:24%
タイトルまんまです。
〝ドキッ 美少女だらけの戦車部隊〟がヤベェ超人にぶっ飛ばされ千切られ粉微塵にされる、悪趣味で超性格の悪い話です。
全部作者の性癖ですゲヘヘ。
全滅開始はたぶん6話くらいから。
10話前後で終わる予定です。
注意事
項(1 このお話は現在別で鈍足更新中の、〝自衛隊のような日本軍のような組織が異世界に行く話〟の番外編。設定を流用した物になります。ですがそちらを知らなくても、まぁたぶんなんとなくの雰囲気で読めない事もないと思います。きっと、おそらく、メイビー。
注意事項(2 オリジナル及び架空設定を多数含みます。
注意事項(3 主人公を始めとする一部キャラクターが、超常的でぶっ飛んだ行動を取ります。
注意事項(4 リアルとかリアリティとか遥かな宇宙へぶん投げています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-12 19:10:00
85384文字
会話率:34%
そこは科学と魔法が交錯する世界。
ヒトが、亜人が、魔物魔族が、神魔が。時に魔法を、時に銃火器を手に戦う世界。
此度は、その世界のある地での。
科学陣営の機関銃チームと、魔法陣営の装甲大隊の戦いを描く――
機関銃チームセット、
もとい機関銃チームをオリジナル世界観、オリジナル設定で動かしたくなったために書いた代物です。
戦争映画やゲームのワンシーン、ワンステージを切り取ったような構成になっています。
28000文字程度で完結(すでに書き終わっているので、今週中に完結します)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 19:05:31
29496文字
会話率:27%
優れた概説書であるハウス『諸兵科連合の歴史』を中心として、戦車を中心とする兵科横断的な部隊(機甲師団・装甲師団に始まって、最近のもう少し少人数な部隊まで)の編成・運用に関係する、各国・各地域・各時期の諸事情を語ります。
最終更新:2024-11-05 19:42:43
98444文字
会話率:1%
「戦車師団」「装甲師団」「機甲師団」のように、正しい訳語をめぐって議論が起こることはよくありますが、たいてい簡単に正解を選べないだけの事情があります。そのあたりを書いていきたいと思います。
最終更新:2020-01-30 23:13:52
19906文字
会話率:0%
「わかりやすく、しかしある確率で深い沼に落ちて、息をするように洋書をポチってしまう体になるように」第2次大戦期ドイツ戦車を語ってみようとするコンテンツです。題名はかの「あたらしい憲法のはなし」から取りました。
もっと子供向けの体裁に、例
えば使用する漢字を制限したりルビを振ったりすることも考えましたが、私自身が保たないと思ったのでやめました。数話連載しますが、「あたらしい〇〇のはなし」をいろいろ書くつもりです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-01 00:47:50
13456文字
会話率:0%
敵軍の中央に魔導機甲兵装を装備した戦車が現れる。圧倒的な破壊力を持ち、戦場から要塞までの突破力は圧倒的だった――が、異世界の戦争には決定的な死角が存在した。
「この戦いは我々の負けである! 撤退せよ! 」
指揮官がそう叫ぶ。戦略的撤退。
本来の意味では汚名となる行為だが、帝国軍歩兵大隊指揮官は戦略地図に目を落とす。配置されたコマの1つ、たった1基の「帝国軍特別砲撃部隊」の射程圏を戦況に反映させるために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-22 13:07:15
60461文字
会話率:44%
魔法を行使するには神アーゼウスへの信仰が必要。
そんな時代に生まれた神童チャリオットには魔法適正が一切なかった。
故郷を貧困から救うためチャリオットは旅に出る。
彼の人徳で仲間は次々に集まった。
姫にエルフにドワーフに。
チャリオットは古代
遺物から作り出した『戦車』で魔法使いたちとの決戦に挑む。
これは多くの仲間と共に王国の悪政を撃ち破る物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-03 12:32:10
4141文字
会話率:20%
きみには、食べ物を運んでくれる者たちがいる。
最終更新:2024-09-20 06:30:37
20221文字
会話率:34%
週3回、日曜、火曜、木曜に私の何かしらの作品を更新します。
貴方はRPGとかでラスボス部屋の目の前に謎にいたり、どー考えても一般人が持っちゃいけない武器をポンと売ってくる商人さん、会った事ありますか?
実はあれ、私なんですよね。
ある日
別にトラックにぶつかったわけでもないのに魂だけ異世界転移してた私は、とある商人さんに乗り移っていた。
異世界を普通に楽しんでいた私だったが、ある日【魔力エンジン】を一人で発明した、とある少女と出会う。
だってみなさん、異世界にエンジンですよ!?蒸気機関の存在しないこの異世界に、エンジンですよ!?何でみんな今ここで起こっていることの凄さが理解できないんだ!!
もういい!自分で証明してやる。世界中を行商して、その先々を爆速で発展させてやる!
商人さんが世界を救う旅が、今始まる!
……。
始まる…のだったが、私は気づいていなかった。
技術の進歩は、戦争を伴うものだと。
そうして世界と商人さんは、大戦へと巻き込まれていく…。
ここからは作者の質問なんですけど、1話4000文字ほどで週3更新と、一話の文字数を半分に減らして毎日更新だったら、みなさんはどちらの方が好きですか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 07:10:00
156101文字
会話率:34%
2022年11月30日に突如現れた、自然言語で対話ができる生成AI。日進月歩のハイペースでアップデートが続く変化の激しさは、一か月前の話がもう古いと言われるほど。
そんな生成AIで、無料で利用できる有名どころ3社(OpenAIのChatG
PT、MicrosoftのCopilot、GoogleのGemini)について、同じ質問×4種を投げてみて、その回答結果を比較してみよう、というエッセイです。
生成AI毎に特徴があり、回答の方向性も少しずつ違って、AIの多様さをイメージできる事でしょう。
2024年06月27日(木)時点の結果ベースで、本エッセイの6割は生成AIが生成してますがご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-03 09:33:36
29692文字
会話率:0%
激しい嵐の夜、ヨド村に崖崩れが起こった。魔動騎士に乗り、救難支援に向かうアレス辺境伯令息と、村出身で幼馴染のメイドアンナ。
途中橋が落ち、暴風虎の襲われる。無事村を救援できるのか。プチ恋愛ありの災害メカアクション。戦車や軍用車は究極のオフロ
ーダーだと愚考します。台風の夜、徒然なるままに執筆す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-31 12:30:20
5358文字
会話率:31%
ファンタジーの世界で多脚戦車を動かそう。
搭乗者の、
SP(スタミナポイント)=燃料。
MP(マジックポイント)=弾薬。
最終更新:2024-02-13 20:41:05
1503文字
会話率:41%
ど、どこまで許されるのだろう。
最終更新:2021-08-31 22:15:15
2125文字
会話率:41%
20XX年。火星連邦組織は見捨てられた。
地球から火星への移民が始まって数十年。火星は順調に発展を遂げていた。
地球と火星間には定期連絡船が航行し、火星唯一の宇宙港を中心に開拓し発展していく。
その後、火星連邦政府が樹立し、順調に人口も
増加していった。
中枢機関にはコンピューター『マーズマザーコンピューター』通称『MMC』が、人類を効率よく管理。
これにより人々は火星全土へと進出し、人々は半球体のドームを形成し、そこに都市を建設し、子を産み育て死んでいくライフサイクルが確立された。だが突如、何の前触れもなく地球との定期連絡船が廃止され、地球との通信も不可能となる。
『MMC』の人工知能による判断だと推測されたが、それ以外にも宇宙港は固く封鎖され、資源や電力の供給も止められ、情報など通信も一切遮断さた。
宇宙港と中央政府機関は、巨大な壁に封鎖された外部からの侵入を一切遮断した。
近づく者は『MMC』防衛システムと、配位された防衛用人型ロボに排除された。
こうして各ドームに住む市民たちは、厳しい火星の環境へと見放された。
辺り一面に広がる赤茶けた荒野。
オレンジ色の空。
日中は30℃前後、最低気温は-150℃にもなる極寒の地。
酸素はなく二酸化炭素が枯れた大地を包み込む。
頻繁に発生する強烈な砂嵐「ダストストーム」
過酷な環境下に置き去りにされた人類は、自らの力で生き抜くしかなかった。
絶望に突き落とされる人類に、さらに追い打ちをかけるように出現する怪物やモンスターといった類。
いつしかドーム外の広大な砂漠には、未知の生物や物体が闊歩するようになった。。
地球上の生物によく似たモンスター。
そしてまるで意思を持ったかのようなロボット。
彷徨う機械化された怪物。
さらには暴徒化した人間や、他のドームを荒らし盗みや略奪を行なう無法者の存在も現れた。
自警団や、戦闘を専業とするハンターや用心棒、傭兵などを駆使し、この荒んだ世界を生き抜かなくてはならなかった。
さらに最近出没するモンスターや徒党に対して、自衛のために砲塔や機関砲などの武装を施す。
それはまるで、近代地球の地上で活躍した戦車を小型化し多様な車両。
人々はそれを『マーズ・パンツァー』通称『MP』と称して、開拓や自衛のために活動させていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-30 23:59:36
5588文字
会話率:36%
一見して、昭和の、戦前から戦時中の日本に似ている世界。
しかし、あちこちに、はるか過去のものと思われる巨大な建造物や、ロボット兵器の残骸が存在する。
主人公、佐内 小雪は、農村に住む普通の中学生の少女だったが、この世界を支配している
『愛新神楽』と呼ばれる存在から『お召し』を受け、サイボーグ兵器「戦車少女」に改造された。
彼女自身の肉体は上半身しか残っておらず、それが小型の戦車の内部に設置されている。
改造後も、特に軍役が始まるわけでもなく、村の学校に通い続け、平和な日常生活を送る小雪。しかし、半身が鋼鉄の戦車と化した彼女には、もう「普通の人生」を夢見ることはできない……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-30 05:44:27
9911文字
会話率:36%
アラン・フルーリーは兵士になった。
軍服を着たいと思ったことなどなかったが、それが、彼の暮らす国、イリス=オリヴィエ連合王国での[義務]なのだから、仕方がない。
マグナ・テラ大陸の南側に突き出た半島部と、そこに連なる島々を国土として
有する王国は、[連邦]と[帝国]という二大勢力に挟まれた永世中立国だった。
王国に暮らす人々には、誰かに押しつけたい思想も、誇示したい権威もない。
ただ、自分たちのありのままの姿で、平穏に暮らせればそれでよかった。
だから中立という立場を選び、連邦と帝国が度々、[大陸戦争]と呼ばれる大戦を引き起こしても、関わろうとはしなかった。
だが、一口に[中立]と言っても、それを維持することは簡単ではない。
連邦、あるいは帝国から、「我々に味方しないのであれば、お前も攻撃するぞ! 」と脅迫された時に、その恫喝を跳ねのけるだけの力が無ければならない。
だから、王国は国民皆兵を国是とし、徴兵制を施行している。
そこに暮らす人々はそれを、仕方のないことだと受け入れていた。
国力で圧倒的に勝る二大勢力に挟まれたこの国が中立を保ち、争いに巻き込まれないようにして平和を維持するためには、背伸びをしてでも干渉を拒否できるだけの備えを持たなければならなかったからだ。
アランは故郷での暮らしが好きだった。
牧歌的で、自然豊かな農村での暮らし。
家族と、愉快で愛らしい牧場の動物たち。
そこでの日々が性に合っていた。
軍隊生活は堅苦しくて、教官役の軍曹はしょっちゅう怒鳴り散らすし、早く元の生活に戻りたくて仕方がなかった。
だが、これも義務で、故郷の平穏を守るためなのだからと、受け入れた。
幸い、新しく配属になった分隊は悪くなかった。
そこの軍曹はおおらかな性格であまり怒鳴らなかったし、仲間たちもいい奴らだ。
この調子なら、後一年残っている兵役も無事に終えられるに違いない。
誕歴3698年、5月22日。
アランは、家に帰ったら母親が焼いてくれることになっているターキーの味わいを楽しみにしながら、兵役が終わる日を待ちわびていた。
これから王国と自身が直面することになる運命など、なにも知らないままに……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-23 12:00:00
117965文字
会話率:13%
20XX年。春。ついに黙示録の日が来た。海から巨大な怪獣が上陸して、原子力発電所を破壊する。
この時、僕は小学校を卒業したばかりで、春休みが終われば中学生になる予定だったが、
全地球規模の適性検査に合格していて、対怪獣超兵器の砲手
になることが決まっていた。
そして、ついに国防省の職員の三石美聖(みついしみさと)が、
「大切な御子息ですが、全人類のために、お預かり致します」
と、僕を迎えに来る。その後、僕は国防省の地下の機密エリアで、アイドル歌手の絵葉(えば)リリスと出会った。
対怪獣超兵器の巨人型戦車セイビアは、二人乗りで、砲手の僕の他に、操縦手として、リリスが搭乗することになっていたのだ。
いよいよ、巨大怪獣が首都に迫ってきた時、僕とリリスはセイビアに乗り込み、全人類を救うために戦う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-17 10:33:04
5219文字
会話率:34%
対立する帝国と同盟。幾度となく戦われてきたその戦場に、この奇妙な兵器が登場したのはまだ最近のことだ。装甲騎兵。馬とも蟹ともつかぬ四本から六本の多脚、その上に強力な砲を積んだ装甲キャビン。かつての戦場の華だった騎兵は今や鎧を装甲板に、美麗な
騎兵槍を砲に持ち替えている。しかし血を流すことを役割とする兵の現実は、中世の時代から何も変わっていなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-08 18:11:48
8575文字
会話率:33%