僕を抜き去っていった選手はあまりにも冷酷だった。僕の走りなんて眼中にないとでも言うように、あっという間に置いて行ってしまった。
その選手の名前は新藤孝樹。
東京からの転校生だった。
新藤は全国でもトップを走る選手だった。
その新藤が島の高校に進学すると聞きつけた僕は、中学からの戦友の賢人と一緒に、彼と同じ学校に進学する事を決意した。彼がいたら夢が叶うかもしれないと思って。
僕の夢は全国高校駅伝に出場して都大路を先頭で走る事だった。
僕らの県は駅伝が爆裂に弱い。いつも最下位争いをするぐらいだった。
それもあって僕らの島で駅伝はあまり人気なスポーツじゃない。本気で駅伝をやっている人なんて全然いない。
部員は僕らを含めて7名。
僕はその中でも一番遅かった。憧れの新藤に追いつくなんて夢のまた夢だった。それでも諦めずに僕は練習に励んだ。
妹に笑われても、ペットの犬に馬鹿にされても、僕はめげずにトレーニングを続ける。
皆に追いつくために。
少しでも新藤の背中に近づくために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-30 10:45:56
200074文字
会話率:19%
この惑星には大陸がいくつもあり、そのなかでもフロストリア大陸は一番大きな大陸であった。大陸には一本の長い鉄道が通っていて、今日は汽車が煙を上げながら常夏の国から雪の北国まで走っていた。汽車は寝台列車と連結していて、そのなかでも先頭車両は豪
華な客車になっている。その客車の中にいた少女は紅茶を啜りながら窓の外の雪降る景色を見るのだった。
この作品は銘尾 友朗様主催『冬の煌めき企画』の参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-19 00:20:43
7652文字
会話率:49%
理想都市「ジ・アース」で研究者として働くアラヤとナナキはある日、所属先にパイプを持つ大物政治家の殺人事件に助力を求められることとなる。そこで出会ったのは、快楽殺人を入力されたお手伝いロボットだった。やむなく開発段階だったサイコマグネメタルを
試作パワードスーツとして装備した二人は鎮圧に成功するものの、政治家殺害の疑いを掛けられてしまう。ナナキはこれを機に完全に人間を見限ってしまい、アラヤの元から姿を消すことになる。
その後、各地で散発していたロボットによるテロ行為が全てナナキのせいにされていることを知ったアラヤは、彼の無実を証明するため、ナナキを連れ戻すことを決意する。
ナナキが生み出したロボットたちを蹴散らし、ナナキと再び対面したアラヤは、なぜこんなことをするのか、とナナキを呼び止める。それにナナキは取り合わず、改めて己の意思が変わらないことを告げ、アラヤへと襲い掛かった。
どこかでナナキが人殺しをするはずがないと高を括っていたアラヤは、ナナキが目の前で大量の人々を虐殺したことで、心に深い傷を負う。失意のまま放浪したどり着いた先は、かつて自分が育った孤児院だった。そこでマザーであるカオリと再会し、発破をかけられたアラヤは、もう一度ナナキと対決する覚悟を決める。
再び襲いかかる数々の敵を振り払い、アラヤはナナキが、己との確執で行動していたことを見抜くと、決着をつけるべく示された座標へと足を運んだ。そこでは完全に余裕をなくしたナナキが、アラヤを待ち構えていた。
激闘の果てにアラヤが勝利を収めるが、ナナキは重傷を負ってしまっていた。パワードスーツによってギリギリの状態で生かされている彼を助けようとした時、ナナキが何者かにさらわれてしまう。さらった人物は、ナナキの物資協力者でもあった『戦争屋』の男だった。
数々の先頭によって成熟したサイコマグネメタルを欲し、ナナキを取り込み怪物と化した戦争屋を止めるために戦うアラヤ。奮戦するものの、満身創痍であったために長くはもたなかった。
だが、ついにお互いを理解したアラヤとナナキはサイコマグネメタルに全てを託し融合。『戦争屋』の男を撃ち滅ぼす。
そしてイヴはアラヤとナナキの意識が融合した存在に約束を託され、これから先の世界を見守っていくことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-25 00:43:30
76152文字
会話率:49%
ある日、聖都アキバに発生した"リアルの裂け目"!
時空海賊、ギャング、宇宙人の聖都侵略が始まった!
聖都の危機にアキバのCharlie's angels
"ヲタッカーズ"が立ち上がる!
オトナのジュブナイル第10話です。
今回は"リアル
の裂け目"が地中に発生し秋葉原限定の大震災が起こるも、存在意義に悩む主人公らは初動が遅れます。
しかし、脱獄した原子炉怪人を捕まえ、メディアCEOに励まされ、勇気を取り戻し、アキバ復興の先頭に立つのでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-06 21:28:07
11434文字
会話率:70%
ラシャ地の外套に覆われたひとの群れが数珠つなぎとなって歩いている。墓地へは向かうのでなく、その帰りだった。もとは紺色だった外套のひとまでが小糠雨に濡れきって、ぐっしょり黒く重たい水滴が膜を張り|傴僂《せむし》のように皆の背中を丸くする。
そんな雨も先頭で遺影をもつ二人に近づこうとしない、特にその母親には。彼女の輪郭には静寂な空気だけがふさわしいことを知っているからだ。この隊列の哀しみは、遺影の赤毛の|娘《こ》よりも、その娘の喪失を一身に引き受け飲み込もうとしている母親の喪失感から起こっている。
鎮魂が|相応しい《ふさわしい》この母の中には、赤い巻毛よりももっと赤い炎が燃え盛っている。が、そのことに気づくものは誰もいなかった。母であるこの女でさえまだ気づいてはいないのだから。
それを見ているのは、死んだ娘とその娘を死に追いやった三人の男たちだけだった・・・・・・・・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-01 10:34:55
37744文字
会話率:20%
現在連載中の「過去の転生勇者が色々やっちまって、異世界ライフがシビアなんですが。。」の世界設定の為に書いた創世神話です。
作中に入れようとしましたが、特にタイミングも難しく。先頭のプロローグ部分へ書くと、本体のストーリーがコメディータッチ
なため、合わない気がして外に分離してみました。
何となく連載中の作品の落とし所が見えるかもしれませんがネタバレにはならないと思いますので。世界観を掴むくらいの感じで暇な方は読んでいただければと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-28 15:27:56
1948文字
会話率:0%
これは現実世界とは違う別の世界線の歴史。
「生まれて18年、不思議に思うことがある。」
苛烈な競争社会の中で常に先頭を走り続けエリートであった主人公は失態を犯しキャリアを失い、閑職に飛ばされる。
長い間積み立ててきた功績を
失い無気力に生きる彼は左遷された閉架書庫の中でただ好奇心だけを糧として幼い頃から不思議に思っていた事柄を問い詰めていく。
現実と周りから得られる様々な情報との食い違いとの狭間で彼は何を見出し、何を思い、どういう風に振舞うのか…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-27 22:10:55
739文字
会話率:4%
法都という架空の魔法都市と、そこに住む魔女の話を投稿したり改稿したりします。オムニバス形式。
タイトル先頭の記号が同じものは、物語中の時代背景を同一としています。
最終更新:2020-09-21 23:17:11
80376文字
会話率:61%
小屋から始める街作り。
市長は市民の先頭で戦闘に立ちます!
謎ジョブ、謎種族になってしまった残念ネームⅩⅣ狼(じゅうしろう)、今日も街作りMMORPG頑張ってます!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーここからあらすじ
です。
国民的フルダイブ型MMORPG、ガロンディアオンライン。
それはワールドオープンからたった一ヶ月で、国民的の称号を得た化け物ゲーム。
友人に誘われゲームを始めた榊 十四郎(さかき じゅうしろう)。初めて触れるフルダイブ型ゲーム。
いきなり名前が『ⅩⅣ狼』なんて残念な名前になるが、挫けずゲームをスタートさせる。
だが、そこで十四郎を待ち受けていたのは、更なる困難だった。
「俺のステータスおかしくないか?」
ジョブが市長、種族も市長の謎仕様。
スタート地点は原野の中の小さな小屋。
美人秘書を携えて、そして始まる街作り。
資材は?
市長お願いします!
住人は?
市長お願いします!
これRPGだよな?
もちろんです、市長。
戦闘もお願いします!
いまここに最強市長ⅩⅣ狼の伝説が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-22 22:41:53
238543文字
会話率:46%
ナーロッパ王国は、魔法という技のおかげで発展した。
魔法は特に先頭において威力を発揮する。
レベルが高い人の魔法はレベルの低い人に効くが、レベルの低い人の魔法はレベルの高い人に効かない。
人々はステータスウィンドウを使って自分のレベルを確認
することができる。
しかし、誰もが簡単にこのステータスウィンドウのレベルを書き換えることができると発覚した!
そして生まれた魔法の王、魔王!10年後に人類を滅ぼしに帰ると宣言して異世界へ飛んで行った。
その猶予期間の間に魔王のレベルを超えるべく、主人公レオンは秘密結社『巨大数』へ加盟する!
そこで、お姉さん系でクールで天才なのにものすごく残念な美少女アーリャと、超不健康変態少年ベルナイドと出会う。
彼ら三人は魔王のレベルを超すべく今日も頑張っていく!
開幕から終わりまで怒涛の超絶インフレチートラッシュファンタジー、開幕!
*第2話の時点で主人公一行は宇宙最強になってます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-21 15:28:04
16529文字
会話率:56%
プロローグの先頭部分のみを短編であげようとしている作者様確認してください。
その短編、足りない要素がありませんか?
最終更新:2020-05-05 19:14:43
1619文字
会話率:0%
帝国と呼ばれた国があった。
世界の大部分を占め、常に世界の中心にあった。
世界を先頭を走り、世界を作り、帝国こそが世界だった。
帝国は世界の「英雄」だった。
だが、その帝国はもうこの世にはない。
4年渡る戦争の末、帝国は消滅した。
人
々は、戦争の中で英雄を見た。
常に敵を退けた者、破竹の勢いで進撃した者、多くの民を守った者、国庫を破綻から救った者、多くの英雄が生まれた。いや、産み出された。
英雄は、人々を救ったのか。
人々は、英雄に救われたのか。
帝国に訪れた終焉。
それが帝国が望んだものだったとしたら。
そして、繰り返された悲劇。
帝国の終焉は、何を意味したのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-13 01:47:19
17802文字
会話率:5%
追放された王子の逆転劇。落語調の実験作。常に魔物と戦い続ける王国の、その王族は先頭に立って戦う戦闘一族だった。戦力として期待されていた第3王子が目覚めたスキルは「歩行」。戦闘一族は気性が激しく、第3王子は役立たずと罵られて追放されてしまうが
――。心優しい第3王子の逆転劇が今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-11 07:11:40
36628文字
会話率:37%
※この小説は【影山秋】を軸として、【夏目陽奈】【月島千春】の3人の視点で物語が進んでいきます。見出しタイトルと本文の先頭に【】と名前を入れて(例:【影山秋】)、誰の視点で語られているのかを明示しています。※
作星高校特進科2年D組の【影山
秋】はクラスのボスである高木に怯えながらも、友人たちと慎ましやかにひっそりと暮らしている。
「この世界はさ、いつだって弱肉強食なんだよ。弱い方が負けるんだ。それで強い方が、勝つの」(本文より)
そんな考えの影山に転機が訪れる。電車で学校から下校中、他校の女子高生が、痴漢被害に今まさに遭いそうな状況に気づく。
影山が混乱しつつも女子高生に声をかけることにするが......
偶然電車での影山の行動を見ていた同じクラスの【夏目陽奈】は、4,000人もの中から選ばれたミス・作星の、驚くほどの美人だ。クラスの派手な女子と行動を共にしているが、影山の一件で彼女の心境に変化が起こる。
―たまたま顔やスタイルが良く生まれただけの私は、その他に特筆すべき点は持ち合わせていない、本当はつまらない人間だ。髪や化粧やファッションに気を使うのは、本当の自分を見られたくないためにやってることで、いつか剥がれ落ちるメッキなんだ。―(本文より)
影山に唯一話しかけてくれるクラスメイトの女子【月島千春】は、影山の一件以降も、相変わらず影山に話しかける優しさの持ち主だが、その優しさに対して鋭く牙をむいた影山の言葉に胸を貫かれてしまう。そんな月島も、影山の行動を見ているうちに変化の時が訪れる。
-この言葉は、私の心臓ではなく、心に刺さる。
ひと突きで私の心に到達した槍は、勢いそのまま全身を貫く。
貫かれた事を私が自覚したのは、血液の代わりに涙が溢れ出てきたあとである。-(本文より)
この物語は、高校生の三人を、それぞれの視点から描いたものです。
本編完結済みです。
『君の秘密を僕一人だけが知っている件について』の書き直しです。
毎日22時ごろに投稿していく予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-09 22:06:00
68051文字
会話率:33%
※毎週日曜日に更新します。
※この作品は「https://matatabilog.jp/」にも投稿されています。
この物語は、神から生まれた神の子(ミコノス)の一人である"イル"が、正義感の強い人間の"ビル&
quot;と共に冒険しながら成長し、平和な世界へと導くために奮闘する冒険ファンタジーです。
荒れ狂う人間界を正すために立ち上がる神々。人間たちの先頭にたち、より良い世界へと導いていくために神の力を得た10人のミコノス(神の子)たちを誕生させる。
10人目のミコノスとして生まれた主人公の"イル"は『どんなものでも譲り受け取ることができる力』を得る。
そんないるが人間界におり、行動を共にしていくのが正義感の強い2人目の主人公"ビル"だ。
2人の主人公が数多ある困難な壁を乗り越え、"世界を正す"という目的に向け努力していく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-15 07:00:00
97593文字
会話率:41%
【予告編】
「お伊勢参り?」ドライヴァ――すばるに疑問の声。
「はい」地図を辿る巫女袴、美少女女天狗あすかの指先。
「参拝ルート?」無数の関門を眺めるナヴィゲータ――疾風。
「外宮から内宮まで、南から回り込むんです」あすかに満面の笑み。「受
けていただけます?」
「22B-STiだってよ……!」それは伝説のラリィ・カー。
「こいつにはね!!」風を振り切る専用ボディ。
「技術とロマンが詰まってる!!」謳う専用カスタム・エンジン。
「先行は!?」
「先行60秒で輪入道! その先55秒、朧車! 先頭が座敷童子、さらに70秒!」
ぶん回すようなコーナリング。
クラッチを切る。シフト・レヴァーを叩き落としてアクセル開放。
蹴飛ばされたような加速G。
旧正月を、駆け抜けろ。
『爆走・お伊勢参り選手権! 【#宵闇プロジェクト】』
技術とロマンは、妖怪に勝てるか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-24 00:00:00
10658文字
会話率:43%
2***年世界はオカルト方面に進み始めていた。
一般的に魔術というものが知られたのつい最近のことである。
世界はそれに合わせた学校などを作り損ねていた。
日本の一部を除いては…。
日本では、元よりあるその発想力(妄想)によりオカルトの発展を
世界の中で先頭を走り続けていた。
そして、俺『古香坂 灰(コカザカ カイ)』は生まれつき奇妙な体質を持っていた。
白と黒のオッドアイと灰色の髪を持っているのだ。
別段不思議でも何でもない。
可能性としてはあり得るものである。
しかし、もしも俺の祖先に灰色の髪も白色の目の人間がいなかったら?
そういった経緯もあり俺は世界唯一のオカルト学習と研究を推奨した専門学校『星天魔導科高等学校』の転入を決意した。
けど、俺は知らなかった、自分が本当の意味で何者かを…。
そして、出会う。
一人の天使と一人の悪魔に…。
思い付きで書きましたがしっかり設定は作っていくので安心してください。
この作品はしっかりと更新していきたいと思います。
読んで下さると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-06 22:23:34
23811文字
会話率:34%
龍造寺海流はごく普通の高校生だった。
だが、ある時、基本プレイ無料スマートフォン向けRPG、ヒロイックプリンセスを遊んだ瞬間、異世界ガーデンへと飛ばされてしまう。
そこは、英雄姫と呼ばれる、英雄的な力を得た少女を先頭にし、人と悪魔が戦う世
界。
少女達は人類の武器であり、
人として生きることを許されない。
そんな世界に降り立った海流は、勇者カイルとなり、少女達を従えて戦っていくことになる。
武器は、不思議な力を得たスマートフォン。
魔法もスキルも鑑定も、スマホ一つでクリアする。
しかも、英雄姫を仲間にする度、カイルのスマホは性能を上昇させ、カイル自身も強くなっていくのだ。
世界に潜む謎、陰謀、歴史の影に埋もれた英雄姫達。
みんな纏めて、勇者カイルに任せとけ!
毎日朝7時~8時頃の更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-16 07:49:11
200510文字
会話率:34%
騙されたって感じるかも。
最終更新:2019-08-14 01:04:30
626文字
会話率:20%
【毎週月曜日と金曜日の18時更新!】
恋愛小説「秋風に誘われて」に登場するヒロインの「美琴」が、片思いをしている先輩や同級生、顧問の先生から簿記についての知識を学んでいくストーリー。リアルで「簿記」を学んでいる方、必見です。
※2019年
度 日商簿記検定出題区分変更に対応
※このストーリーでは、日本商工会議所並びに全国経理教育協会が主催する簿記検定の内容について語っております。また、この作品は「アルファポリス」にも掲載しております。
※タイトルの先頭に★がついているストーリーは、なろう限定公開です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-29 18:00:00
141621文字
会話率:92%