僕は渋谷の街頭でテレビのインタビューを受けることになる。「殺したいほど憎んでいる人はいますか?」という突拍子もない質問に、僕はとっさに「いするぎさん」と答えた。しかし、その名前を口にした瞬間、僕自身も「いするぎさん」が誰なのか全く思い出せな
かった。
インタビュー後、僕はその場を離れたが、頭の中には「いするぎさん」という名前がこびりついて離れない。不思議に思った僕は、その名前について調べ始める。
そんなある日、匿名の手紙が届く。手紙には「私はいするぎさんを知っています」と書かれていた。怖いもの見たさに、僕は手紙に記された住所に向かうことを決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 21:10:54
150983文字
会話率:45%
拝啓
ご無沙汰しております。
先日、そちらの近所を歩いていたら、とてもきれいな果実を見かけました。赤味をおびた黄色の果実で、ふるいお家の垣根の庭が、なんだか華やぐようでした。
その時の僕は、そのきれいな果実に、目をうばわれるだけう
ばわれていて、それに気づいたのは、そこを通り過ぎたあと、そのあと行った図書館でのことでした。分かりますよね? 神社の向かいの、あの図書館です。
心には下ゆく水のわきかへり 言はで思ふぞ言ふにまされる
さて。この歌は、『古今和歌六帖』という歌集にのっている歌だそうで、『枕草子』で清少納言が――と、こんなことは書かなくても、先生ならご存知のことかとは想いますけれど、あの図書館の司書のかた曰く、この歌を読み解くには、『古今集』のこちらの歌も知っておく必要があるということでした。
山吹の花色衣ぬしや誰 問へど答へずくちなしにして
つまり、最初の歌の「言はで思ふぞ」と、こちらの歌の「くちなし (口無し)」とはかかっていて――これも僕は初めて知ったのですが――どうやら、僕らの知っている「山吹色」は「くちなし色」とも言われるそうで、それでつまり、ここの「山吹の花色衣」という句も、最後の「くちなし」とかけられているのだそうです――が、ちゃんと説明出来ているかな? 分かりにくかったら、ごめんなさい。
と、それはさておき。ここで話は最初に戻るのですが、先日僕が見かけた、ふるいお家の垣根の庭で見かけた、あのキレイな果実、あれは、あの夏の日の朝、あなたに教えてもらった、あの、しろい花の木になる実のようなのです。
あんな白い花の木に、あんな黄色の果実がなって、とてもきれいな黄色の布を染めることになるのだそうで――もう、秋なんですね。
それでは最後に。くちなしついでに、図書館の司書さんから紹介された本にはいっていた歌を、もうひとつ。
くちなしの 実の朱くなり きみ恋し
どうか、お体に気を付けて。
敬具折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-12 18:10:00
371985文字
会話率:37%
ここはどこだ? この世のものとは思えない光景の中で目を覚ました男は、誰ともなしにそう呟く。――天正十年。天下を手中に収めんとしていた彼――戦国の魔王「織田信長」は、その志半ば、京、本能寺にて自らの腹心「明智光秀」の謀反に遭い、その生涯に幕を
下ろした……筈だった。しかし、魔王は死なず。燃え盛る本能寺の中で意識を失ってしまった彼は、次の瞬間、まるで覚えのない、異様な場所で目を覚ましたのだ。草木のない、荒涼たる大地が広がるだけの――そこ。あまりにも理解を超えた事象に、ただうちひしがれる信長だが、そんな彼に、突如として話しかける者があった。自らをこの世界の「神」だと名乗る少年「マクネロ」と、謎の少女「ミレイ」。奇妙な二人との邂逅に、信長は警戒心を露わにする。しかし、会話を重ねる内に、生死の境を彷徨っていた自分を救ったのがマクネロであることを知ると、彼は次第にその態度の軟化させた。大人しくマクネロの話を聞くことにした信長は、そうして、全てを理解する。今いるこの場所が、自分のいた世界とは異なる世界であるということ。それをやったのが、目の前にいる少年だということを。「なんのために?」。信長は問う。それに対して、マクネロは態度を改め、答えた。いや、それは寧ろ、懇願に等しいものだった。「どうか大いなる厄災を払い、この世界を救ってほしい。そのために僕は、君をここに呼んだんだから……」。そうして、信長は旅立つことになる。見も知らぬ異世界――「エドラ」の道程を。「――あ、ミレイちゃん。君は、彼を案内してあげてね!」「……え……?」。何故か、異界の少女ミレイと共に……。
ここから、信長の野望は再び始まった。
※随所に史実と異なる点がございます。あらか じめご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-12 13:42:22
92071文字
会話率:34%
「……僕は、誰なんだろう」
これは“ ”の境界を探す物語。
毎週土曜日0時更新予定
最終更新:2025-01-12 00:00:00
496726文字
会話率:17%
・・・僕は、あの邪神を信じる事にした。
邪神達が突如信仰に縛られる様になった中、人と邪神は対立しながら互いを争い、手を取り、殺し合う。
しかし、それは同時にアザトースの存在を崩しうるものであり、その果てには世界が霧散してしまうだろう。
ヒ
トの争い、神の争い・・・その果てに何を選ぶか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 09:00:00
158422文字
会話率:100%
「僕は子供じゃない!!僕は、僕の伴侶を迎えに来たんだ!!」
「伴侶?へー、よかったな。お二人ともお幸せに」
「ちょっと!!失礼な事いわないでよ!!私はまだ150歳よ!!」
――世界は複数ある。
これは幾多ある世界のうち、とある一つの世界の
話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-06 20:00:00
11091文字
会話率:62%
目覚めた瞬間、そこは地獄だった。薄暗く、じめじめとした臭気が鼻を突く洞窟。平凡な大学生である僕にとって、非日常どころか悪夢そのものだった。
意を決して、震える足を一歩ずつ踏み出し、洞窟内を探索する。すると、信じがたい光景が目に飛び込んで
きた。漫画や小説でしか見たことのない、醜悪な生物──ゴブリンだ。
恐怖で体が金縛りにあったように動かない。しかし、ここで死ぬわけにはいかない。無我夢中で武器を振り回し、ゴブリンに立ち向かう。激しい攻防の末、ついに僕はゴブリンを倒した。
その瞬間、ゴブリンの体から不思議な光が溢れ出し、僕の体内に吸い込まれていく。光が体中を駆け巡ると同時に、今まで感じたことのないような万能感、力がみなぎってくるのがわかった。まるで、世界を支配できるかのような錯覚に陥るほどの強烈な感覚。
この圧倒的な快楽に、僕は完全に魅了された。もっとこの感覚を味わいたい、もっと強く、もっと完璧な存在になりたい……。そんな危険な欲望が、僕の心を支配していく。
そして僕は、さらなる力を求めて、洞窟の奥深くへと足を踏み入れていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-06 19:34:15
4987文字
会話率:19%
目覚めた瞬間、そこは地獄だった。薄暗く、じめじめとした臭気が鼻を突く洞窟。平凡な大学生である僕にとって、非日常どころか悪夢そのものだった。
意を決して、震える足を一歩ずつ踏み出し、洞窟内を探索する。すると、信じがたい光景が目に飛び込んでき
た。漫画や小説でしか見たことのない、醜悪な生物──ゴブリンだ。
恐怖で体が金縛りにあったように動かない。しかし、ここで死ぬわけにはいかない。無我夢中で武器を振り回し、ゴブリンに立ち向かう。激しい攻防の末、ついに僕はゴブリンを倒した。
その瞬間、ゴブリンの体から不思議な光が溢れ出し、僕の体内に吸い込まれていく。光が体中を駆け巡ると同時に、今まで感じたことのないような万能感、力がみなぎってくるのがわかった。まるで、世界を支配できるかのような錯覚に陥るほどの強烈な感覚。
この圧倒的な快楽に、僕は完全に魅了された。もっとこの感覚を味わいたい、もっと強く、もっと完璧な存在になりたい……。そんな危険な欲望が、僕の心を支配していく。
そして僕は、さらなる力を求めて、洞窟の奥深くへと足を踏み入れていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-06 17:19:17
17932文字
会話率:20%
旅行に来た僕は、名所だという洞穴を紹介された。
最終更新:2025-01-06 07:36:20
1338文字
会話率:27%
ちょっとした怪我で入院した僕は、退院する時にお世話になった看護師にお礼を言おうとした。
最終更新:2024-11-12 07:11:57
413文字
会話率:23%
彼女のいない独り身の僕は、その代わりを恋人屋で買うことにした。
最終更新:2024-08-23 17:56:15
751文字
会話率:20%
お婆ちゃんが良く作ったくれたあんころ餅。
でも、最近あんころ餅に飽きて来た僕は、
お婆ちゃんに素っ気ない態度を取ってしまったんだ。
キーワード:
最終更新:2025-01-05 10:05:17
1593文字
会話率:3%
国内随一の収益、敷地、人気を持つ「ぬくもり温泉」の三代目である僕、温森一(ぬくもりはじめ)は、突然異世界へ召喚されてしまう!
しかも、広大な施設を持つ「ぬくもり温泉」もついてきた!?
この「ぬくもり温泉」の魅力と、ほんの少しのノウハウを使っ
て、異世界のみんなを幸せにしたーい!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 22:16:12
16151文字
会話率:55%
僕は、この世界が嫌いだ。
世界のことを世界一嫌っている無口な少年は、
契約により1ヶ月後に、、、消える。
その余命を過ごしていくうちに今まで上手く行かなかった人生が激変してゆく。
それは良い事なのか。
、、、今は分からない。
でも、最後
の1ヶ月なのだから。
そう、この世界に居てはいけない理由で僕は出来ている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 20:00:00
49308文字
会話率:15%
些細なきっかけからVtuberとしてデビューすることになった僕、東城遥輝。事務所に所属することを拒んで個人勢として活動を始めた僕は、Vtuber業界の天下を目指して邁進する!
そんな僕を取り巻く日々のお話。
最終更新:2025-01-02 17:46:39
13864文字
会話率:64%
高校三年生の初夏。
僕は、サッカーの授業で足首を痛めた藤谷《ふじたに》と言うクラス・メイトの保健室までの着き添いを、担任の先生に頼まれた。高校生の僕が思うのも変化も知れないが、藤谷は少し子供っぽく、そして少し女性的な感じのする男子だった。
そんな彼と僕は、少しの時間だけれど、学校の中で二人っきりになったのだった・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 21:20:00
120380文字
会話率:16%
盲腸で入院してからはや1か月。
退屈な病院生活に飽き飽きしていた頃、とある病室でベッドに腰かけながら窓辺を儚げに眺める天使のような少女を目にした。
純白の髪色。眠たげに垂れる瞼から覗く透き通った瞳。
そしてうなじから不自然に生えた
黄色い結晶。
彼女は人体結晶化という難病を抱えた患者で――――
そんな現実離れした容姿の彼女に思わず目を奪われた僕は、ひょんなことから彼女と知り合うことになった。
そして、僕の好意に気づいた彼女は、とある課題クリアを条件に、自身が病気で死ぬまでの期限付きで恋人になってもよいと大仰に言い放つ。
少女から言い渡されたその課題とは――――。
そして、後に明かされていく彼女の正体は――――。
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難病を抱えた謎多き少女と紡がれるハートフルなファンタジーラブコメ小説になります。
面白いと思った方、評価・ブックマーク等いただけると泣いて喜びます(´∀`*)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 17:20:01
58354文字
会話率:23%
白い翼の生えた天使は言った。
「タイムリープは世の理に反する禁じられた行為なんだ。だからね。君がタイムリープをするたびに、君の世界は一歩ずつ―――― ″地獄″に近づくよ。気を付けてね」
僕は、変な夢だなぁと思った。
早く覚めてくれ、ゲ
ームの続きがしたい。
そして気が付くと雲一つない綺麗な夕暮れの空の下で、僕は立っていた。
異世界転移、タイプリープモノで、ローファンタジー、SF、ホラー要素をミックスさせた話で、10分ほどで読める、短編ストーリーとなっております。
気軽に、未知で異世界感を味わいたいあなたに、おススメです。
気軽に感想アドバイス貰えると嬉しいです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-19 01:08:16
4591文字
会話率:7%
『レベルが999になりました』――アルケミスト・オンライン、通称『AOL』と呼ばれるフルダイブ型のMMORPGでいつものように遊んでいた僕の元に、レベルカンストの報酬として『 転生玉』が送られてきた。倉庫代わりに使ってるサブキャラの『 ソー
コ』に送ってログアウトすると……。目が覚めると、なんとそこはゲームの世界! しかも僕は女キャラのソーコになっていて、数百年過ぎてるから錬金術師が誰もいない!? これは数百年後のゲームの世界に入ってしまった、たったひとりの錬金術師の少女?の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 12:25:33
223387文字
会話率:44%
ようやく20歳になった大学生のアヤは、大学の同期とともに飲み会をしていた。
仲のいい5人で集まり、その中には気になっているユウヤも……。
飲み会が進むと、ダイチの提案で『霊感テスト』をやってみることに。
アヤは、その場の空気を壊さないため受
け入れるが――。
※この作品は短編ホラーです。初めての短編ですが、よろしくお願いします。
※連載中の作品もあるので、そちらも見て頂けると嬉しいです。
異世界の錬金術師 〜数百年後のゲームの世界で目覚めた僕は、最強の女の子として頑張ります〜
https://ncode.syosetu.com/n0194ij/
よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-26 13:17:25
7632文字
会話率:49%
今日は人類最後、地球最後の日。今日僕は、幼馴染のハナちゃんに告白する。2021年のボカコレ×魔法のiらんど 小説コンテスト応募作品用に書きました。
最終更新:2024-12-31 18:00:00
3349文字
会話率:36%
僕は、彼女と二人で歩く。
最終更新:2024-12-31 17:45:57
530文字
会話率:23%
僕はディーン・ランパーレ。
この国の第三王女、イスティーナ・ジル・スピドーク・アヘンセラの婚約者である。
僕らの婚約は完全なる政略で、恋愛感情は皆無。イスティーナはいつもそっけなく、白い結婚になるのでは?だなんて囁かれているくらいだ。
だが
、それがまったくもって見当違いだということを僕だけが知っている。
……だって僕は、彼女の心が読めるんだからね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-04 10:00:00
1000文字
会話率:9%
『救世の聖女』と呼ばれるワンダ・ポギーネ様。
僕は彼女に下僕として仕えており、陰ながら彼女に恋心を抱いている。
聖女様は決して政略結婚をせず、真に愛せる人間だけと結婚したいと言い張っていた。けれども一向にその相手が見つからないので、彼女の父
親が僕に「婚約者を見つけよ」と言ってくる。
悩んだ末に相談屋の老女に事情を話した僕は、ラブコールをしてみろと助言され、それをやってみることになるのだが……。
聖女様が鈍感すぎてちっとも気づいてくれないよぉ!
※この作品は秋月忍様主催、『男女主従祭』参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-04 15:47:59
9964文字
会話率:32%
「——さぁ、言ってみろ。おまえの願いはなんだ?」
「僕は、囚われの妹を救い出す。そのために、おまえの力を貸せ!」
五年前、突如侵略してきた影の帝国により、王国は瞬く間に崩壊した。
王子マティアスは、近隣の村で村長と孫娘レイラのもとに身
を隠していたが、ある日、彼の腕に『魔術師の刻印』が現れる。
マティアスは、刻印の力で魔神ロキを召喚し、囚われの妹リリーを救うために契約を結ぶが、その召喚は影の帝国に察知され、氷の刃を振るう謎の騎士が、村を襲撃してきた——!
生真面目な王子、毒舌家の魔神、ツンデレ少女の三人が紡ぐ、魔法あり、冒険あり、そして恋愛ありの正統派ファンタジーが、いま幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 17:10:00
117136文字
会話率:36%
文明の衰退した世界。
娯楽もなく、生きるのに精いっぱいな人々は、身を寄せ合って生きていた。
そんな世界を旅する僕は、ふいに聞こえてきた音楽に心奪われる。
その音が聞こえる方へと足を進めた僕が見たものは、不法投棄された家具や家電をバックに、
コンサート会場に見立てて、神秘的に力強く歌う少女。
この苦しい世界で生きるためには、音楽の力が必要だ。
世界を変えるために、ロックンロールを知るために、彼女と僕はバンドメンバーを探す旅に出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 16:19:13
7777文字
会話率:27%
ごくごく平凡なサラリーマンだった僕は、ある日突然異世界に最下級兵士として転生するが
何の能力も無い僕はひたすらいじめられる毎日。
そんな日々が、とある一匹の動物の登場によって大きく様変わりしていく…。
猫を愛する青年の、ほのぼの成り上がり
ストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 13:52:20
61458文字
会話率:34%