大手企業で勤続十三年のサラリーマン、前園澪はある日突然異世界に転生した。
森の中で行き倒れていたところを城の護衛騎士に助けられ、そのまま城で下女勤めをすることに。
日々黙々と肉体労働に勤しむ中、偶然、皆が恐ろしいと忌避する医薬院長白蓮
様の執務室の清掃担当を交代したことで、澪の身辺は一気に動きはじめる。
白蓮様に側仕えと勘違いされて仕事に連れ回される中で、勤続十三で培ったサラリーマン魂が燃えはじめるのだ。澪はただただサラリーマンスキルと仕事の経験を頼りに、異世界で生き抜ける新たな仕事をゲットするため、鬼上司白蓮様の元で仕事に邁進するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-13 21:07:29
305532文字
会話率:38%
仕事熱心で元気いっぱいな新米編集者である金鞠 依茉は、これで五回目の担当交代を経験している。心が折れかけていたその時、編集長からとある小説家のもとで修行することを勧められる。
次の早朝、予定の時刻ぎりぎりで件の小説家の個人事務所に到着する
と、疲労感からか不注意で転倒してしまうが……!?
目を開けるとそこには、虹色の光であふれる謎の世界が広がっていた!!!!多忙な依茉の運命やいかに!?!?
「仕事」を通じて知る努力の大切さ、本当の『才能』とは何なのか。そして人々が生み出す、感情が行き着く答えとは。
凸凹コンビと個性豊かなキャラクターたちで送る、労働アクションファンタジー!!
『あなたの仕事は何ですか?』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-09 17:30:02
1032547文字
会話率:42%
「聖女の仕事を双子の姉に押し付け、他の男に色目を使っている君との婚約は破棄する!」
そう言われて、子爵令嬢のモカは〝呪われた騎士団〟と呼ばれている辺境騎士団団長に嫁ぐことになった。
しかし本当は逆で、姉がモカに聖女の仕事を押し付けていた
。
寝る間もなく働いて倒れる寸前だったモカは、このきつい仕事から解放されるならと、喜んで嫁ぐことに。
恐ろし噂がたくさんあり、誰も嫁ぎたがらない彼は一体どんな人かしら?
そう思っていたけれど、実際に会った団長様はとても素敵な人だった。
「君が嫌々ここに来たのはわかっている。だから夫婦らしいことは求めない。自由にしていい」
「え? 本当に?」
やった……! やっと、重労働から解放されて自由に生きられるのね……!
でも暇だから、騎士団で料理や掃除を手伝いましょう。まぁ、手伝うなんておこがましいくらい、少ししかやっていないけど。
「また料理や掃除を手伝ってくれたのか。何もしなくていいと言っているのに」
「いいえ! 手伝ったというほどのことはしていません!」
「……十分助かっている」
「え?」
騎士たちに感謝され、旦那様との距離も縮まっていく。
そんなある日、かつてこの騎士団に呪いをかけた魔物が現れるのだが……。
※去年書いた短編の、長編版です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-23 19:21:18
90718文字
会話率:49%
※『がんばってカンストすると魔皇になります~うろ覚えHow to 知識から始まる能力チート生活~』のリメイクです。
大変なことをしてしまった。
倉木瞳は初め、自分が引き起こした事の大きさに不安を覚えた。
発端は研修を終え、配属された営業
部初日。
ある上司とのトラブルが原因だった。
「荒木さん、止めてください。セクハラですよ」
上司のセクハラを咎めた。
その日から倉木瞳は異常な量の仕事が回されるようになった。
新卒で覚えが悪い。要領が悪いと罵られながら、仕事に忙殺された。セクハラも犯罪まがいに悪質化していった。
上司の荒木はある日懲戒解雇の上、会社から訴えられた。
倉木瞳は我慢の限界を越え、労働基準監督署と本社に訴え出たのだ。
調査が始まり、横領が発覚した。
倉木瞳は報復を恐れた。
訴えたのが自分だと知られれば何をされるか分からない。
そんな不安を抱き、荒木のいない会社に出社すると同僚からとんでもないことを聞かされた。
「え? 荒木課長に殺された? 喜多村先輩が?」
報復されたのは自分では無かった。
「なんで‥‥‥? あ!」
倉木瞳はすぐに思い当たった。
荒木がクビになったあと、酒の席でつい喜多村にだけ、自分が告発したと言ってしまったのだ。
「まさか、喜多村先輩、私の代わりに‥‥‥?」
喜多村誠一25歳。
倉木瞳と同じくパワハラを受けていた一人だ。
彼女はそんな彼にシンパシーを感じていた。
彼も、整った容姿の彼女に好感を抱いていた。
荒木に問いただされ、自分がやったと言ってもおかしくない。
倉木は後悔した。
最後に話した時、喜多村に対し言ったことを。
『告発するなら喜多村さんからして欲しかったです』
身代わりになった一番の理由は、きっとあの恨み言だ。
取返しのつかないことをしてしまった。
後悔し、罪悪感に苛まれる倉木瞳にできることは彼の冥福をただ祈るのみだった。
―――そんな彼女の気持ちを他所に、異世界で始まった喜多村誠一の新たな人生。
パワハラに耐えるだけの冴えない人生とは打って変わって不正を許さず、見逃さず。
付いたあだ名は『陰謀潰しのバリリス侯』
その『記憶の神殿』に蓄積された詳細な記録を元に、人生を振り返る追想劇。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-19 23:00:22
355792文字
会話率:36%
ダンジョンにある回復ポイント、何気なく使っている人が多いだろうが、実はそれを陰ながら設置している人たちがいた。
自称見た目も心も美少女のリシア・アーネットは、この回復ポイントを設置する仕事をしている。
本当は回復ポイントを開発する仕事
をしたかったのだが、希望とは別の部署に彼女は配属されてしまった。
設置の仕事はモンスターのいるダンジョンに入るため、下手したら死ぬかもしれないという危険な仕事。
そんな仕事をしているにもかかわらず給料はそんなに高くなく、残業は多く、離職率が高くて人手不足なため残業も多いという極悪な労働環境だった。
リシアは早く金持ちのイケメンと結婚し、こんな仕事をやめて専業主婦になりたいとずっと思っていた。
理想と現実の乖離に苦しみながら、今日も彼女はダンジョンに回復ポイントを設置しに行く……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-19 12:13:55
38835文字
会話率:44%
田中誠は、極貧家庭出身の非正規労働者だったが、根は優しく、配送センターでの仕事を頑張っていた。そんなある日、同僚の佐藤豊と共に事件に巻き込まれ、一緒に暮らすようになり……?男二人の最強バディコージーミステリ爆誕。
最終更新:2024-02-07 07:06:11
102973文字
会話率:42%
「雲は風に逆らったことがあるのだろうか」
居るのでも居ないのでも変わらない、本人自身も何をしたいのか分からない、ただ風に流れる方向になびき、漂うように大阪の大学になんとなく入学した伊能積乱。
父親は、目的もなく生きている積乱に「意地がな
いのか?」と問うたけれど、その問いに答えることはできなかった。
そんな積乱は、タウンワークで「日本一のたこ焼き店「太陽」。簡単で高時給なお仕事。最高のまかない付き」と書かれた求人に目が止まる。
面接を受け、難なく合格したが、仕事は求人に書かれた内容とは違い、かなりの重労働であった。辞めたいと考え始めた矢先、店長は積乱に問う。
「今なら、まだアルバイトを辞めることできるけど、どうする?」
これは、無気力な大学生とたこ焼きバカの店長がそれぞれの進むべき道を探す物語・・・・・・・・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-02 19:00:00
18968文字
会話率:21%
日本でブラック企業に勤め、えげつない仕事力を必死にこなしていた雨崎琴(アマザキコト)はその過重労働による疲労と睡眠不足により過労死してしまう。
目が覚めた先では赤ん坊であった。そして、元勇者のおじいさん(ゼルド・ラプス)に拾われる。
雨崎琴改め、ジル・ラプスとして日本の田舎を思い出すような森の自然がたくさんのミリーア国のリグニー地方で育ち、すっかり前世とかけ離れた自由でのんびりとした生活を送っていた。
17歳になり、ミリーア国では成人とされていた。ゼルドの手伝いをして森に狩りと採取に行っていた際、人攫いに遭い、闇オークションに出されてしまった。
声が聞こえて眠ってしまい、目が覚めると、天使が2人いて、会場はとんでもないことになっていてーー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-31 04:00:00
3315文字
会話率:22%
素直で社畜体質っぽいし、浄化魔法が使えてマッサージ機代わりになるからという理由で、神々の手によって、死者の列から掬い上げられ、神の使い人になったテラス。
神の使いと呼ばれる動物たちの事務処理をするのが仕事だ。ハラスメントに業務を押し付けられ
る日々だが、テラスはNOと言えずに大量の仕事を抱えてる毎日を送っている。
ある日、そんなテラスに地獄への配置換えが命じられた。地獄の労働環境は最悪で、不浄な空気の中では使い人は長く生きられないとされる。
生きることも諦めて地獄に向かったが、そんなテラスを向かえる地獄は、最高の労働環境で、イケメンな地獄の神に溺愛されることとなった。
途中、元上司が自身の左遷に反乱を起こしたりするが、地獄の神が圧倒的な力で断罪される。
特定の宗教はモデルにしておりません。作者自身の想像でございます。地獄等について、調べてから書いておりますが、宗教観に詳しくありませんので、物語として楽しんでいただけると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-18 12:23:02
69204文字
会話率:74%
長時間労働を強いている会社から、望まぬ日に有給休暇を取れと言われた。急な仕事を終電までに終わらせ深夜に帰宅したオレは、三日月に語り始めた。翌日、ずっと寝てられるよう用事をチャチャっと済ませた。
最終更新:2023-12-08 12:41:04
763文字
会話率:47%
10年前の『魔術災害』により、地球には魔界が発生した。
地球の一部は魔物がうろつく場所となり、人々が踏み込むのを拒んでいる。
主人公、桐瀬柳也(きりせりゅうや)はバイト中に魔界の近くに呼び出され、魔物に襲われる。
それは悪の異能者が『魔
界の近くに配達員を呼んでみた』という動画を撮っていたためだった。彼らは片っ端から配達員を魔界の近くに呼び出して、その様子を撮影していたのだ。
柳也と他の配達員、さらに悪の異能者までもが魔物の襲撃を受ける。
人々のピンチに、正義の異能者の梨亜=蛍火=ノーザンライトが駆けつける。
しかし、その前に柳也が護身術で魔物を倒してしまう。
柳也はゴールデンウィークの7日間、異世界に召喚されていた。
護身術はそのときに身につけたものだった。
現実では7日間、異世界の時間では7年間、柳也は異世界でブラック労働をしていたのだ。
柳也は蛍火にスカウトされて、魔界を攻略する仕事をすることになる。
蛍火たちは魔界を元に戻すために戦っていた。
そして、人々の理解を得るために、魔界攻略の様子をネットで配信していたのだ。
はじめは蛍火のサポートをしていた柳也だったが、彼の戦いっぷりに視聴者は魅せられていく。
やがて柳也は、異能者の中でもトップクラスの配信者になっていくのだが……。
これは異世界でブラック労働をしていた少年が、地球の配信者として成り上がっていく物語。
※ 「カクヨム」にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-03 12:39:04
170655文字
会話率:40%
宇宙開拓時代の西暦3889年、ろくでなしの青年…君はとある大勝負に敗北する。
要するに賭けで負けたのだ。
しかし君には金もなければ家もない。
哀れ君は人身売買のブローカー経由で人体実験に参加し、サイバネ手術を受けることに。
体は機械
化され、神経は拡張されるも、存在の違和感ともいうべき感覚に苦しむ事になる。
「人間に戻りたい!」
君はそう願い、再度の手術を受けるべく金を稼ぐことにした。
君が目をつけたのは「惑星開拓事業団」だ。
危険な惑星調査の仕事は金になる。
命の危険もあるが、なに、機械の体がなんとかしてくれるさと君は軽く考える。
カジュアル借金返済労働物語です、よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-16 18:41:53
6463文字
会話率:10%
シロウはブラック企業でメンタルを病んでしまい、毎日死にたい死にたいとおもいながら仕事をしていた。
しかし自殺はできない。怖いからだ。
殺されるのはいいが、自分から死ぬのはおっかない。
それに、日々が辛いからといって自殺して、誰が泣いてくれ
るのか。
誰が悼んでくれるのか。
モノ扱いされ続けた挙句、「ああ、壊れちゃったんだね」と翌日には忘れられているようなそんな末路はごめんだ。
必要とされたい、しかしどうすれば、何をすれば必要とされるのか、わからない。
そんなことを考え、自殺に踏み切れないシロウだが、ついに過労の余り心臓発作で死んでしまった。
だがシロウは不幸にもあるいは幸いにも異世界に転生してしまう。転生といっていいのだろうか?
シロウの魂はほかの人間の体に飛び込む。
その体はクロウという名前の冒険者のものだった。
クロウは若く才がああった。
しかし不運から依頼中に深手を負い、息絶えてしまった。
そこへシロウが飛び込み、今度はクロウとして生きて行く事になった。
シロウ、いやクロウは最初は混乱したものの、シロウとクロウの記憶が混ぜ合わさり、安定化していくうちに冷静になる。そして思う。
『嗚呼、今世こそは惜しまれ、死にたい』
・・・
かなしいかな、彼の心はブラック労働によりメンブレ(メンタルブレイク)したままであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-07 17:15:44
263540文字
会話率:14%
煙突掃除人として働く貧民の少年ダニエルは、仕事の手違いから弟子を死なせてしまう。後悔に苛まれながら長じたダニエルの耳に、死者の世界につながる井戸と、井戸に住み着く小人の話が舞い込む。ダニエルはさっそく井戸の小人に会おうとするが……
十九世紀
後半のロンドンを舞台としたヒューマンドラマに、ファンタジーのエッセンスを一振り。
二万四千字、前後編構成全七話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-11 06:00:00
24165文字
会話率:36%
「君との婚約は破棄させてもらう。理由は……言わなくても分かっているだろ?」
ティアナは子どもを産むことができない。
結婚直前の健康診断で言い渡されたその事実に、三日三晩泣いた。
そして婚約破棄を言い渡されて、また三日三晩泣いたのだった。
こ
の国では『婚姻統制法』により、国が決めた相手と結婚しなければならない。
そして、その結婚相手と子作りに励むことが義務だ。
ただし、貴族だけは家同士が決めた婚約者と結婚することが許されていた。
その婚約者に捨てられたティアナは、子どもを産むことができないために新たな結婚相手が決められることもなかった。
しかし……
子どもを産めない女性は、貴族であってもこの国では最底辺の人間で、労働という義務を負う。
彼女は職業婦人として生きていくと決めて、ある公爵家の乳母になった。
お世話をするのは5歳の双子の男の子。暴れまわるし口は悪いし、全く言うことを聞かない。
それでも、この仕事で生きていくと決めたティアナは、自分の母を思い出しながら子育てに奮闘した。
その内に、子供には全く興味のなかった公爵が頻繁に子供部屋に顔を出すようになり……。
「私は子どもたちではなく、君に会いに来ているんだ」
なぜか乳母を溺愛する公爵様に、戸惑うティアナ。
お願いですから、仕事の邪魔はおやめください!
※不妊女性への差別など、一部に差別的な描写が含まれます
閲覧の際にはご注意願います折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-31 08:00:00
102536文字
会話率:54%
はい、産まれましたよ〜!
今回も、安産です。しっかりお仕事がんばりますよ〜!
なんて、言うと思っていますか?
もう、言いません!絶対に言いません!
って言うか、もう無理、無理無理無理なんですぅ!
神界の人界管理局に所属する新人研修で、人
界で赤ん坊として生まれること数十回。成長すれば悪役令嬢として、世界の異物であるパワフルヒドイン病患者をなんとかしようと、孤軍奮闘。
だが、異世界からの転生者であるパワフルヒドイン病患者の異常なパワーは凄まじく、毎回罠に嵌められ、早死に。その度に天界に帰還するも…。
この物語は、300年もの間、酷い労働環境に耐えてきた、うら若き女性(400歳)の魂の叫びを基に書き記した記録である。
※アルファポリスにも投稿しています。(重複投稿)
恋愛要素なしです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-20 21:06:06
5662文字
会話率:34%
朝日春風は、現在の会社に嫌気がさして、転職することにした。労働環境が良い職場を求めた末に、お役所……政令指定都市のお勤め口を見つける。……と思っていたら勘違い。大精霊コウリュウが精霊府を置くと定めた精霊指定都市だった。
お仕事の内容は、
文書を作成し決裁を経て、精霊の奇跡を起こすこと。ファンタジーな世界なのに事務的な書類仕事がメインであることに戸惑いながらも、少しずつ順応し、仕事を覚えていく。精霊の助けを求める人たちの状況は、千差万別。一筋縄ではいかない様々な要望を叶え、皆を幸せにするため、がんばる物語。
そして、人柄の良い人たちに囲まれ、のびのびと仕事をして、徐々に人間的な生活を取り戻していく。
人間不信に陥るような職場にいたため、初期は性格がひねくれています。そのうち、本来の性格である素直で良い子(ちょっと足りない)に戻っていきます。
案件1:縄文時代の日本のような世界
案件2:剣と魔法のファンタジー世界
案件3:大正時代の日本のような世界
案件4:魔法がある現代地球的な世界
案件5:鈍感難聴系主人公がいる世界
案件6:紀元前のヨーロッパ的な世界
案件7:異世界召喚された勇者のお話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-14 22:31:55
403791文字
会話率:42%
遠い未来、ヒトのメスが生まれなくなった世界。資源も平和も労働力もなく、人類は滅亡の危機に瀕していた。
だがそんな中、「美少女を人工的に創造する」技術により、人類に希望がもたらされる。汚れ無き天上の培養ポッドから舞い降りし天使たち――その名
も「ドール」。
労働者として、妻として、母として――そして何より、可憐で美しき、人類の希望の象徴として。
第23世代ドールであるコハルは、フェーゲライン愛嬢学園に第14回生として入学する。
「私、頑張ります!友達のために、スイレン先輩のために――人間のみんなのために!」
勉学、文化、友情、そして、恋――コハルがかけがえのない自分を探す、青春の学園生活が、今、始まる。
――さあ、去勢されたデブリ共、今日もありがたく享受しろ。彼女たちの物語を美しく飾り立てると言う、崇高な職務を。
※本作では特定のジェンダーや特定の他作品を(作者自身の気持ちに基づいて)非難・攻撃・揶揄する意図は一切ございません。
※一部、海外文学のオマージュが含まれます。
※一部、精神疾患や薬物に関わる描写があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-13 19:32:13
138454文字
会話率:35%
目の前で燃え広がる炎。足下に見える黒い影。
その先に見えたのはかつて、自分の悪夢を見せた城の変わり果てた姿だった――
かつては田舎貴族の子爵令嬢として生まれたエミリア・ハールトネン。牧草に塗れながら大口を開けて笑う日々。貧しいながらも幸せ
な日々だった。優しい兄と幼馴染の少年と愛馬のハミル、厳しいけれど優しい母と、蜂蜜のように甘いけど芯の通った賢い父。エミリアは貧しくても健やかに活発に育っていた。
そんな幸せな日々は、突然崩れていった。
母が何者かに殺され、エミリアはルター公爵に拐かされた。目的はエミリアの父への復讐。エミリアは光も届かない地下室で少ない食糧で労働を強いられた。女がやらないような仕事まで強いられていたが、味方のいない場所では助けは期待できなかった。
このまま、生きるか死ぬかの瀬戸際で苦しみ続けなくてはいけないのだろうか。生きる希望も見出せないまま生きていると、ある日突然隣国の軍が攻めてきた。混乱に乗じて地下室から出ると、城は原型を留めないほどに壊されていた。
どこに行くことも出来ずにいると、ルター公爵に見つかり捕まってしまった。
敗戦国として金、土地、糧、武器、あらゆるものを取り上げられ、王家や公爵家から娘を差し出すことも求められた。愛娘を差し出したくないルター公爵はエミリアを娘だと偽って差し出した。
その時、彼の男の心を揺さぶった。
「まさかお前が献上されるとは夢にも思わなかった」
エミリアの目の前にいるのは、幼馴染の少年の面影を残した青年ルドヴィク・ガルデッラだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-03 19:00:00
6059文字
会話率:49%
シエラ・グレイフォルドはれっきとした伯爵令嬢であるにもかかわらず、義母と義姉に虐げられる日々を過ごしていた。
粗末な食事に過酷な労働。ボロを纏って下働きに従事する彼女には、最近、別の悩みがあった。
(血が美味しい。でも、こんな自分は浅ましい
)
血への誘惑に必死に耐える中、数年間、隣国に仕事で赴いていた父が帰国するという報せが。そして時同じくして、皇太子殿下の誕生パーティーが開かれる。
貴族家の娘は必ず参加と言われても、義母は嫌がらせをやめる様子はなく──。
もうひとつのシンデレラ奇譚。
夜に踊れば、血が香る? 闇夜の舞踏会で、シエラが手にする未来とは!?
※秋月忍さま主催「サマーシンデレラ企画」参加作品です。〔残酷描写〕は保険として。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-27 11:11:41
9203文字
会話率:24%
契約結婚で、初夜の履行は致しません!
属国との国境いへ、新たな辺境伯として帝都から派遣された騎士セルギウス。
弟三人を養うため、新たな領主の妻となることを決めた没落令嬢チェルシア。
何故か二人は寝台の上で睨み合っていた。
◆◇◆◇◆
周辺国を侵略しつくした帝国で、弱きを助け強きを挫く『帝都お見合い協会』の短編その一です。
まずは、安い魔石を磨く労働者を『愚直モグラ』と呼ぶ鉱山地方のお話から。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-04 23:18:40
12277文字
会話率:21%