左大臣家には兄妹がいる。
兄、定正は若くして左近衞府の中将となった、通称桜の中将。
妹、桜子はその美貌から帝の女御にと噂が立つ通称、桜姫。
この二人、実は禁忌の双子であった。
桜子が生まれた時、暗雲は消え去り咲かずの桜が芽吹いたのだ。
左大
臣はこれを神の祝福とし、桜子を一年遅く生まれたこととした。
そんな桜子に入内の話が持ちかけられ、断るための口実として東宮の尚侍として内裏に入ることとなった。
尚侍としてやってきた桜子に東宮は、己は呪われているのだと赤く蛇のようなあざのある腕を見せる。
あやかし退治の名手と名高い定正に、呪いの正体を突き止めてほしいと願う東宮。
しかしそのあやかし退治、実は破邪の力を持つ桜子が定正の体に乗り移っておこなっていたのである。
誰にもその真相はバレてはならない。
定正と桜子はお互いの体を入れ替えながら、呪いの真相を暴いていくーー。
※平安【風】ファンタジーになります。
拙い知識のため間違えがあるかと思いますが、そういうものなのだなとお読みいただけますと幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 19:23:55
41459文字
会話率:44%
新卒入社から3年目。セクハラに疲れ果てた菊井楓の夢は普通の楽しい人生。
あてもなく転職活動の日々を送っていた。
そんなある日、楓は駅前でトラブルに巻き込まれてたところを、ケモミミが生えた謎の胡散臭い美形男性、篠崎頼に助けられる。
「だだも
れ霊力で無防備でいったい何者だ、あんた。露出狂か?」
「露出狂って!? わ、私は普通の転職希望の社会人ですけど!?」
彼曰く、どうにも楓は生まれつき霊力がだだもれで、その影響で面倒に巻き込まれてきたのだという。
「転職中なら俺のところに来い。だだもれ霊力も『処置』してやるし、仕事もやるから。ほら」
「うっ、私には勿体無いほどの好条件…ッ」
『あやかし移住転職サービス』ーー人の世で働きたい、居場所が欲しい『あやかし』に居場所を与える人材紹介業を営む彼は、とある理由によりあやかしの居場所を作り、現代に順応して暮らしているという。
何も知らないまま社員になった楓は知らない。
だだ漏れ霊力の『処理』は、篠崎から霊力を吸い取られる必要があることを。
そしてその方法は、楓とのキスだということを。
彼が、ずっと楓と再会したかったことを。
--
※ この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
数年前に書いた作品のリメイクです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 12:00:00
55430文字
会話率:48%
記憶喪失の楓が目を覚ましたのは血みどろの古民家。助けてくれた紫乃と名乗る美しい稲穂色の髪をした美貌の神様は、4tトラックで悪の呪詛師を丹念に跳ね飛ばし、爆発炎上する古民家を脱出した。
楓が関係を尋ねると、物騒な神様・紫乃は答える。
「俺と
楓は夫婦の運命だから、一応」
「夫婦!? 運命!?」
楓は転生の度に結婚する、運命の巫女で妻だという。
今回の転生でも、楓が18歳になるまで親代わりとして育ててきたのだとか。
地産地消の紫の上。
「でも今回は記憶喪失にもなったし、これからは楓の好きな関係にあわせるよ」
紫乃はおおらかにそう言うけれど。
身に覚えのない溺愛をかましてくる古き神の執着は、どう考えても手放す気はなさそうで。
楓は紫乃との関係を一から模索しながら故郷の福岡にて、巫女として仕事復帰し、あやかしたちの持ち込む困りごとを解決していく。
はやかけんビームで大蛇山と対決したり、佐賀の温泉に拉致られたりと賑やかな日々を過ごす彼女の元に、紫乃を奪われまいと嫉妬する女神がやってきて……?
◇◇◇
・フィクション福岡ファンタジーです
・これでもかと福岡ご当地物です
・はやかけんからビームが出ます
・あやかしが大量に出ます
・『あやかし移住就職サービス』のリメイクです。
キャラ名や立ち位置が似ているキャラもいますが、世界線は別です。
・ハッピーエンド保証
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 12:00:00
140934文字
会話率:53%
魑魅魍魎はびこるアジアのリーダー都市(自薦)、福岡天神。
そんな面妖な土地には、たいてい出ないものはいない。
ただの酔っ払いのこともある。
最終更新:2024-09-04 11:51:43
5051文字
会話率:53%
前科持ち、無職、低学歴…誰からも忌み嫌われた少年”霧島龍人”は、謎の女性に導かれ未知の世界へと招かれる。現世と黄泉の狭間にある魑魅魍魎が住まう土地…”仁豪町”。そこは妖怪、幽霊、そして未知の怪物「暗逢者」が蠢き、悪意を企てる混沌の街だった。
己の生きる意味は何か、答えを見つけようと足掻く一匹の龍の伝説が始まる。
※カクヨム及びアルファポリスでも連載中の作品です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 11:01:58
273181文字
会話率:59%
【簡単なあらすじ】
桶職人の与吉。
彼は修行時代に出会った神秘的な女性に心を奪われていた。
その女性と再び会える日を夢見て桶作りに励む与吉であったが……。
【作品傾向】
江戸時代末期を舞台にした、一種の恋愛ものとなっています。
【参加企
画】
本作は「夏のホラー2025」のテーマ「水」の参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 10:00:00
5500文字
会話率:29%
【 第1幕「人間模様、怪異模様、あわい模様」進行中! 】
海事代理士《 朝霧まりか 》と幼子の姿をした老獪な人魚《 カナ 》。海上保安官《 菊池明 》と式神の少女《 水晶 》。数奇な縁(えにし)によって巡り合った4人は、異国情緒漂
う横浜の街で、かけがえのない日々を積み重ねていく。
そんな4人に、敵の魔の手が少しずつ、確実に忍び寄ろうとしていた。
【※この物語はフィクションです。実在の人物や団体、事件とは一切関係ありません】
◆月0〜2回の超絶不定期更新です。
◆第1部の続きとして書いていますが、第2部だけでもひとつの物語として読むことができます。
★☆第1部はこちら☆★
https://ncode.syosetu.com/n6457ih/
※B−NOVEL、カクヨムにも掲載しています。
【B−NOVEL作品ページ】
https://bays-novel.com/novels/359
【カクヨム作品ページ】
https://kakuyomu.jp/works/16818093084308792728
☆カクヨムではメインキャラ4人のキャラデザを公開中☆
【作者X(旧Twitter)】
https://x.com/makoto_komura折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 15:03:17
63296文字
会話率:42%
〔 海上保安官・菊池明と式神の少女・水晶が、三浦の海を舞台に牛鬼と濡女の怪事件に挑む! 〕
◇「うみコト! 」 https://ncode.syosetu.com/n6457ih/ における〈陰〉の側面を象徴するエピソードです。
◆約5
0万字の長編から一部を抜粋した形になりますが、本作だけでもひとつの物語として楽しめます。
◇「佐渡島サメ騒動!」よりもひとつ前のエピソードとなります。
◆カクヨム、B−NOVEL、ノベルエデンにも掲載しています。
【この物語はフィクションです。実在の人物や団体、事件とは一切関係ありません】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 20:19:01
96803文字
会話率:42%
荻原莉緒
莉緒の産まれた荻原家は陰陽師の系譜の家系だ。しかし荻原家は数代前から術師の血は途切れていた。そんな荻原家に不幸が襲う…両親と莉緒が連れ立って歩いている時に突然、車が三人に向かって突っ込んでくる。両親は亡くなり途方に暮れていた時に、
何かに導かれるように新潟市に向かった。
流川聡
山形県の出羽三山で生まれ育つ、流川の家系は修験道の開祖、役行者の血を引く家系だ。流川は幼い時から妖魔や不思議なものが見え、その対象法を祖母から学んだ。大人になって退魔士として活動する一方、正業として弁護士、会計士としても働いている。
退魔の仕事で新潟市に向かい退魔業を終えて、街中を歩いている時に莉緒と出会う。この出会いは偶然ではなく必然、運命だったのだろう。二人の行く手に待ち受けるものは、太古の邪神。神の使途でも倒す事が出来ず、封じるのがやっとだった邪神。
邪神が封じられている場所を求め、二人は様々な地であやかしや妖魔と出会い、謎を解き明かしていく…そして最後の対決の時がやってくる折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 12:43:33
42126文字
会話率:61%
――きっかけは、ただの、誰もが持つ感情だった。
不死の命を持つ女妖怪の神楽と、最強最悪と言い伝えられる鬼の焔獄鬼。
百年の時を経て巡り逢い、二人は人の世を彷徨い歩く。
成り行きで商人の用心棒を引き受けることになった二人。
彼等の目的地の
近くの町村で、辻斬りが横行しているという。
恙なく旅は進み、目的地まであと少しというところで、遂に神楽と焔獄鬼は辻斬りと相まみえ、その正体を見る。
人の世で起こる凶行が、必ずしも人間のみが起こすものとは限らない。
その辻斬りは、妖刀が人の体を乗っ取り操って起こしていたものだった。
戦いの最中、妖刀は次の自身の器を不死の体を持つ神楽に定める。
神楽と焔獄鬼は、妖刀を破壊すべく捜索を始めるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 22:00:00
104617文字
会話率:28%
男は一人、雪山に倒れていた。
救ったのは、目を奪われる程、恐ろしささえ覚えてしまう程に美しい少女。名を、神楽。
己の名も分からず、己が何故雪山に倒れていたのかも分からぬ彼を連れて、少女はある村を訪れた。
そこは、“鬼”により守られてい
る村。
百年以上前、一人の戦士によって山の奥の洞窟に封じられた鬼の瘴気を浄化し、その浄化された力で張られた結界に守られたそこは、永劫の平穏が約束された土地の筈だった。
だが、鬼の瘴気と結界に守られている筈の土地は、その力がどういう訳か失われつつあるのか、いつしか痩せ細り人々は飢餓に喘いでいた。
神楽が何故この村に立ち寄ったのか、何故永劫の平穏が約束された土地が荒廃しているのか。
そして、自分は何者なのか。
その全てが分かった時、異質な二人の運命が動き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-22 22:00:00
135841文字
会話率:31%
◆◆異動先はあやかしよろず相談課!? ほっこりお役所ラブコメディ◆◆
三崎はな。夢守市役所に入庁して三年目。はじめての異動先は「旧館のもじゃおさん」と呼ばれる変人が在籍しているよろず相談課。一度配属されたら最後、二度と異動はないと噂されて
いる夢守市役所の墓場でした。
けれど、このよろず相談課、本当の名称は●●よろず相談課で――。それっていったいどういうこと?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 21:40:00
122109文字
会話率:47%
占いやまじないが得意な紅月は地方官吏の娘。ところが義母のイビリがきっかけで後宮入りすることに。
下級妃として皇帝の寵愛など夢のまた夢……と思っていた矢先、皇帝の寝所に猫の蠱毒「猫鬼」が襲いかかるところに居合わせる。
呪いを祓おうとした紅月だ
が、中途半端な術のせいで月光を浴びると白猫に変身してしまう体に!
そんな折、皇帝からのお召があり紅月の変身がバレてしまう。なのに皇帝は猫の紅月を抱きしめて優しく撫でながらすやすやと眠り始めて……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 22:31:19
100517文字
会話率:58%
料理とお菓子作りが趣味の大学生、氷川衛は彼女・穂乃香が失踪したことをきっかけに彼女の兄だという不思議な和装の男、涼生とその妹瑞葉と東京の下町、深川で同居生活をはじめることになる。
涼生の経営する喫茶店はまったく流行っていないが、実は人外のあ
やかしの問題解決をするよろず屋をして生計を立てていた。
衛は喫茶店をやりながら、よろず屋稼業の手伝いもさせられる羽目に。
衛から見た、下町深川の風景とおかしなお客の数々。そして穂乃香の行方を求めて、衛はあやかしの世界に関わって行く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-26 16:21:13
94833文字
会話率:67%
無職になった桜井菜奈は散歩ついでに見つけた猫カフェにふと入る。
するとそこのオーナーは超絶イケメンで……え、私がお嫁さんってどういう事!?
なりゆきで猫カフェで働く事になった菜奈が奇妙なあやかし達とふれあいます。
最終更新:2020-07-21 17:00:00
30847文字
会話率:68%
霊などが見える男が、私的な理由もあって探偵稼業を始める。
普通の探偵ではできない様な調査活動を通じて、人助けをしたり、警察の捜査に協力したりするというお話。
不定期投稿ながら、できれば月曜日午後8時に投稿したいと考えています。
なお、「小説を読もう」さん以外に、「アルファポリス」さんと「カクヨム」さんにも同時投稿の予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 20:00:00
338483文字
会話率:6%
ゆる〜くおバカな、ほんわか?日常系?
女子高生の陽和ちゃんは、女将になってママが残した隠れ宿を復活したい!
だけど、お金もなければ、従業員もいない引きこもり!
そこで、一度も登校したことのない女子校でスタッフ募集へ!
曲がり角で出会った
、目つきが悪くて女の子大好き暗殺系女子高生と仲良くなって?
眼鏡っ娘でゆっさゆさな担任のゆる〜いパティシエ先生も引き込んで?
無駄飯ぐらいのマスコットなちんまり和風な女の子は無駄飯ぐらいで?
だけど、あれあれ? みんなケモみみにケモしっぽ?
営業再開に向けて、ケモなみんなで大奮闘!
露天なお風呂にスイーツフルコースでお客様をお出迎え!
できるようになる日は来る!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 17:44:46
10015文字
会話率:46%
混沌とした時代ーー、平安時代。
現世は、あやかしとヒトとが折り混ざり、闇に包まれていた。
ヒトに危害を与えるあやかしを倒すべく術者の中でも“卓越した者がいた”
“退魔師の螢火の皇子”。
そして、そんな中にヒト喰い鬼の“楓”もいた。彼
と共にあやかしと戦う鬼娘は、そんな戦乱の最中、“封印”されてしまう。
螢火の皇子の手によって。
時は流れーー、現代。
現世は、あやかしとの混沌の時代とは異なり、平和そのものであった。
ここに、螢火の皇子を祖先とする退魔師一族が暮らしていた。
その末裔”玖硫葉霧“は、自身の住む寺。
”蒼月寺“で、鬼娘楓の封印を解いてしまう。
その事が切欠となり、彼の平穏な暮らしは豹変する。
鬼娘楓と退魔師末裔葉霧が送る”あやかし事件帖“第3部目。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 00:12:19
148693文字
会話率:25%
あやかし蠢く……平安の世。
退魔師と呼ばれる者がいた。
人を襲うあやかしを狩る者ーー。
その中でも最強と言われたのが【螢火の皇子】
時を同じくして【ヒト喰い鬼】と呼ばれる楓も
その戦乱と混沌の時代に生きていたーー。
時は流れ……皇子を祖
先に持つ最強の退魔師
【玖硫一族】は、平穏な時代と共にその力も衰えていった。
現代ーー玖硫一族末裔の葉霧は高校2年生。
彼の住む【蒼月寺】に封印されし鬼娘楓。
その封印を解いたことで葉霧の日常は激変する。
鬼娘楓と退魔師末裔の葉霧が送る……。
あやかし事件帖。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-16 05:52:02
375634文字
会話率:23%
今よりはるか昔・・。
平安の世には【鬼】が棲むと言われていた。
鬼は人を喰らい恐れられる存在であった。
その【者】もそうであった。
ただ、平安の世は妖怪や物の怪、魔物などと呼ばれる【妖〜あやかし〜】が
最も多く棲んでいたとされ
❨諸説ある
❩その者達を退治する人間も
数多く存在していた。
【退魔師】と呼ばれる者達もその中の
一種である。
【玖硫一族】と呼ばれる退魔師によって【その鬼】は退治され封印された。
封印した地に【蒼月寺】と言う寺を
作り祀ったとされている。
時は流れ・・現代。
玖硫一族の末裔である【玖硫葉霧】は
平凡な高校生活を送っていた。
退魔師として活躍していた先祖の話は
はるか昔の事で、彼には全く。
と言っていい程、関係の無い話だった。
だが、寺の御神木。
大きな【桜】の樹。
その樹から封印されていた【鬼】が
覚醒してしまう。
ひょんな事から封印を解いてしまった
葉霧。
そして【鬼の楓】は現代で出逢う。
退魔師の人間と鬼が織り成す妖との
物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-04 02:35:31
196852文字
会話率:27%
絲原製菓店は、片田舎にある小さな町の製菓店。 父と娘で切り盛りする小さなお店だ。 絶品の餡子で作る最中やお団子、羊羹に豆板。そして咲穂の作るあんドーナツが大人気。 ある嵐の日、咲穂は白い玉から突然出てきた美しい子供を拾う。 この子はどこから
来て、そして一体何者なの…? その謎を解き明かす為、近所に住む幼馴染の清彦も巻き込んで、生まれ育った町に伝わる悲しい龍の伝説を辿ることに……。
・‥…─*・‥…─*・‥…─*・‥…─*・‥…─*
糸原咲穂(19):菓子職人を目指す頑張り屋の女性。
糸原寛太(47):絲原製菓店の店主。咲穂の父。
福西清彦(17):高校2年生。咲穂の幼馴染。
香島 充(?):糸原家の近所で診療所を開く医師。
白妙(?):春の嵐の朝、突然現れた不思議な子供。 ・‥…─*・‥…─*・‥…─*・‥…─*・‥…─*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 00:00:00
104427文字
会話率:42%
神が人を創り、人が妖を産んだ。
神々の世界を統治する最強の神・アマテラス。
彼女の力に恐れをなした邪神たちは、人の感情から生まれた存在妖(あやかし)と手を結び、反旗を翻す。
神×妖による反乱は熾烈を極め、ついにアマテラスは敗北。
その肉
体は地上へと堕ち、東京スカイツリーに突き刺さる――。
それを偶然目撃した、平凡な高校生・駿河誠一。
彼は、弱り切ったアマテラスを「器」として受け入れる。
神と人の融合。
神×妖に対抗できるのは、神×人のみ。
数千年ぶりの神々の戦争が、今地上で幕を開ける。
アマテラス(通称アマちゃん)は力を失い、小さな少女の姿に。
誠一とアマちゃんの間に芽生えるのは、友情、そしてほんの少しの愛情――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 00:11:09
34326文字
会話率:46%
金と青のオッドアイで生まれついた由椰は、神無司山の麓の村で気味悪がられ虐げられて育った。由椰が十六歳のとき、雨不足で村が干ばつになり、土地神様への生贄として山奥の洞窟に閉じ込められる。
それから三百年後。神無司山と隣合う二神山の土地神・烏月
の従者であり、あやかしの泰吉と風夜が、花嫁衣裳を着て眠っている由椰を見つける。生贄として捧げられた由椰は、なぜか朽ち果てることなく、十六歳の姿のまま眠り続けていたのだ。
神無司山の土地神・烏月のもとに連れて行かれた由椰は、魂を清めたのちに人の世に還されることになるが、なぜかうまく還れない。
由椰が人の世に還れないのは、現世に未練がないかもしれない。そう考えた烏月は、人の世での未練を思い出すまで由椰をそばに置くことになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 16:43:30
81408文字
会話率:43%
藤森七葉(ふじもりなのは)、22歳。IT系企業に新卒入社し働いていたが、思うように仕事ができず試用期間で解雇される。
傷心の七葉は、行きつけの喫茶店「アルカナム」を訪れ、兄弟店員「空木蓮司(うつぎれんじ)」「空木壮華(うつぎそうか)」に愚痴
を聞いてもらう。
だが実は、蓮司と壮華は人間ではなく、妖力を持った「妖狐」の兄弟であった。
謎の存在「影」に襲われ、自室に住めなくなった七葉は、当面住み込みの形で「妖怪喫茶」アルカナムで働くことになる――
「影」の正体とは、そして七葉と蓮司の関係の行方は。
あやかし集う喫茶店での、不可思議な日々が始まる。
※アルファポリス・ネオページ・カクヨム・Talesにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 18:10:00
100120文字
会話率:48%
入内したばかりの月草の姫の元に帝がお渡りになるその日、後宮は不気味な静けさに包まれていた。
なんでも帝が物の怪に憑かれているのではないかと、女達が怯えているのだという。
月草の姫に仕える侍女も噂に怯えるなか、姫は帝が訪れるのを笑みを浮かべて
ただ待つのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 22:09:47
8000文字
会話率:45%
異国の船が現れた幕末。
人間と妖が共に生きていた時代に訪れた断絶――
鬼と新選組。
交わるはずのなかった魂が、やがて運命を狂わせていく。
これは、血と月と、誰にも知られない恋の物語。
最終更新:2025-07-06 19:30:42
96329文字
会話率:21%
「ウズメ異伝」の続編です。
鈿女(うずめ)の巫子(みこ)、猿田彦の巫子、鬼討師(きとうし)と呼ばれる霊能力者が存在し、公に認められている世界。『葦原』と呼ばれ、そこに住まう人々は、視える、視えないに関わらず、妖(あやかし)や霊といった存在を
認識していた。
この物語は、鈿女(うずめ)の巫子(みこ)の一人、鈴原悠子を軸に繰り広げられる出会いと別れの物語。
巫子の宿命なのか、事件に巻き込まれ、また自ら首を突っ込むこともあったが、悠子はおおむね平和な時を過ごしていた。だが、芸術鑑賞会の会場で『鵺』という男と出会った時、クラスメイトで猿田彦の巫子である草壁達騎の悲惨な過去と、その憎しみを知る。
それ以来、なぜか親友やクラスメイトが事件に巻き込まれ、悠子自身も危険にさらされるようになった。
けれど、悠子や達騎、鬼討師である担任やクラスメイトのおかげで事なきを得る。
これで日常に戻るかと思いきや、ある日、捕えた『鵺』が脱獄したというニュースが入る。それから数日を挟んだある朝、達騎の記憶が皆の中から消えたことに悠子は気が付いた。
『鵺』に復讐を遂げるため、皆の記憶を消したのだと勘付いた悠子は、達騎を追いかける。
彼に『鵺』を殺させないため、人殺しにさせないために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 17:44:23
1792412文字
会話率:40%
あやかしが視えることで
周りから忌み嫌われてきた一鈴は、
成人になったことをきっかけに
生まれ育った村を出ることに。
これからは、この力は隠して
自分のことは知らないような場所で、
目立たず静かに暮らしたいと思っていた一鈴だったが――。
なんと、すぐにこの力がある男にバレてしまう…!
男は『あやかし祓い』として後宮に仕え、
一鈴にあやかし祓いの見習いになるように提案してきて――。
蔑まれてきた力が実はチート級能力だった
目立ちたくない少女、一鈴
×
その少女の力を使って自分が目立ちたい
ポンコツ?あやかし祓い、九垓
後宮で起こるあやかし事件をめぐる
\ 2人のドタバタ!ラブ!?コメディ /
ストーリーの結末は、
のちのち長編に改編することを見越しての
内容となっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 16:48:19
12858文字
会話率:30%
風に乗ってどこまでも遠くへ運ばれていく、沈丁花の香り。
蝶がその香りに吸い寄せられるように、
体に沈丁花の形をしたアザがある娘――せつなもまた
“よからぬもの”を引き寄せる力を宿していた。
親戚中から忌み嫌われ、人買に売られた少女せ
つな。
遊郭の次期楼主――天珠に買われたことで、
絶望的だったその後の運命が大きく変わろうとする。
「お前を買った時点で、お前の命は俺のもの。
勝手に死ぬことは許さない」
“あること”のために、毎日一度だけ
せつなと天珠は口づけを交わす。
そこに、感情なんてものは存在しない。
――はずだったのに。
「どうした?その、物欲しそうな表情は」
「…そ、そんなことありません」
「正直に言ってみろ。でないと、今日の分はお預けだな」
今宵もせつなは、天珠の甘い罠に翻弄される。
そんな2人はまだ気づいていない。
遊郭に咲く沈丁花の香りを求め、
“よからぬもの”がすぐそばまで忍び寄っていることに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 14:58:33
30751文字
会話率:30%