佐藤大輔のクソ野郎が死んだ。
彼の書く小説の多くが傑作と言っても過言ではなかった。
いづれの作品も、人物と世界と深みと激動の流れ、血と鉄と科学と夢と皮肉と諧謔に溢れた小説・物語であった。
しかし、一作を除いて尽くがいづれも、未完・
未完・未完。
彼の作品は尽く素晴らしかった。だがそれゆえに読者は憎んだ。
多数の戦記ファン、戦記作家に多大な影響を与えながら、良い小説は生み出せど、決して”良い”作家ではなかった佐藤大輔という一人の作家。
佐藤大輔は死んだ。
皮肉で言われていた未完の傑作達は、尽く真実の意味で未完の傑作となった。
様々な人々の人生と趣向を狂わせた男が死んだ。
彼は最高で最悪だった。
ちくしょう。ご苦労様でした折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-27 18:00:00
2412文字
会話率:0%
太陽嵐がもたらす電波障害によりレーダーや無線、コンピューターの使用が不可能になった近未来。人間自身が制御する兵器が最も進んでいた第二次世界大戦中のものが復元され使用されるようになっていた。その兵器運用のために絶対必要な石油を求めて世界は三
度世界開戦へと突入することになる。
帝國海軍の十二月晦日眞悠子中将は空母赤城艦長として真珠湾奇襲作戦に出撃してから一度も敗戦を喫したことがなく連合艦隊司令長官五十幡十六夜大将からの信頼も一方ならぬほど篤い歴戦の名提督だった。しかし五十幡の戦死後は一般市民や下級兵士たちから絶大な人望を集めていたことを軍中枢や貴族たちに疎まれ主力機動部隊の司令長官の地位を追われ最前線の激戦地を転々とする日々を送っていた。十二月晦日自身も一部の特権階級だけが貴族として安全な地下シェルターでのうのうと暮らす世の中に疑問を感じ、敵との早期和平の道を探っていた。
そんなある日、榛名、金剛からなる高速戦艦艦隊を率いて出撃中、敵の大規模な進攻作戦が察知された。その作戦は支持率が凋落した敵国の大統領が名だたる十二月晦日を破って国民からの人気を上げ支持率の回復を目論んで発動させたものだった。政界への進出を企む軍令部総長新見智恵奈大将はこれを機会に目障りな十二月晦を排除しようと不利な戦いの指揮を執らせ、敗戦の責任を負わせることで失脚させようと謀った。
空母を一隻も持たない艦隊で敵の大機動部隊を迎え撃つため十二月晦は知略の限りを尽くしてゆく。
第10回MF文庫Jライトノベル新人賞二次落ちの投稿作の改稿作です。
ラノベとしては中身が難解という評価でしたがミリタリ好きな方から見ればこれくらいはまだまだ序の口じゃないのかなと試しにこちらへ投稿させていただきました。
よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-26 17:14:00
177617文字
会話率:61%
大戦の記憶も薄まりかけた1969年のドイツ。安アパートで暮らしていた「私」の元に自分の父親だと名乗る男が訪ねて来る。かつて滅んだはずの集団、その制服を着た男は1944年のドイツからやって来たという。「私」は男を訝しがりながらも奇妙な共同生活
を始めることになる。ベルリンの壁、そしてドイツの敗戦。幾多の事実を知る中で、男はこの時代に来た本当の目的を語り始めた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-10 14:35:59
10369文字
会話率:36%
第二次世界大戦が終戦してから300年。
時代は進み、AI技術は止まることを知らないように進歩し、進化した。今や、かつての地球の姿は無く、ほとんどの分野で人工知能を利用したロボットが台頭してきた。
そんな中、AIの最先端ロボットの核となる石
通称'オッドストーン''が国際人工知能機構(WAO)によって大量に発見される。AIのさらなる発達を強く望む各国がそれを見逃すはずは無く、世はそれをめぐった第3次世界大戦が勃発しようとしていた。
だがAIに頼りきった現代、各国の軍はとうの昔に解体され、もちろん日本にも自衛隊などというものは存在しなかった。そこで行われた国際会議で決められたのは、現代の倫理観を損なわず、かつ各国の威厳を損なわない戦争の方法。それは各国の代表者5人だけが戦争に参加し、勝敗をつけるというもの。
そして、その代表者の選出方法は''抽選”。
男女問わず18歳以上の健常者の中から選ばれた5名は有無を言わさず人口手術で体内にオッドストーンを埋め込まれテクノヒューマンとして戦わなければならない。
開戦までのタイムリミットは 1年。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-07 17:47:37
975文字
会話率:81%
激戦の第二次世界大戦、空を飛んでいた航空機
その航空機にそして空を飛ぶことに憧れた哲也
早速彼は航空隊へ入るため学校へ行く
そこから始まる彼の数奇な運命
果たして彼はどうなるのか
そして、弾が、鉄が、ガラスが飛び交う大空で生き残ることが出来
るのか折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-16 01:06:45
1338文字
会話率:22%
男子高校生・中島防人(なかじまもりと)が転移した先、それは第二次世界大戦の兵器がみんな女のコになった異世界だった。
零式艦上戦闘機二一型と名乗る少女に助けられ、彼女の姉妹たち、三二型、二二型、五二型を紹介され、基地に行けば、姐さん九七式艦
上攻撃機や九九式艦上爆撃機が。
じつは防人、この世界では唯一の男子にして、補給・工作メカだったのだ。
襲撃してくるのは陸軍のツルペタ系一式戦闘機隼。二式単座戦闘機鍾馗は意外に育っているよう。
謎の海軍艦隊本部には、いまだ見ぬ大型軍艦たちが眠る。
そうこうするうち、アメリカ海軍機たちによる空襲が始まって……。
兵器の名を持つメカ美少女たちの補給や改造を受け持つうち、彼女たちにたよられ、必要とされ、ついには引く手あまた引っ張りダコの防人。
この戦いを止めることはできるのか。というか、どうなる?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-08 22:25:31
136404文字
会話率:47%
今やブーム?となったミリタリー(軍事)物
戦車、戦闘機、戦艦…兵器というものはカッコイイですよね。
また第二次世界大戦っていうのもどこかロマンがあっていい。
でも現代戦って今の事なのによく知らない。
そしていつの時代にも居た歩兵。これも意外
と分からない。
そんなこんなで、現代の歩兵戦に焦点を当てたお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-02 07:00:00
1357文字
会話率:26%
西暦20xx年。第二次世界大戦に勝利した日本には、非国家型の軍事組織、『桜花』『青海』『聡明』『天誅』があった。その中でも万に通ずる大組織、桜花。第一戦闘兵団であるメンバーは、平均年齢17歳の少年少女で構成された、最強の団だった。
組織と関
わる人々に出会って行くうちに、少しずつ紐解かれていく秘密。
真実の先に見えたのは、希望か、絶望か。
一つの家族を軸に、少しずつ、歯車が狂い始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-01 22:02:05
1483文字
会話率:37%
第二次世界大戦終了直後。世界は突如、謎の生物に襲われた。その謎の生物は中国のとある土地から現れ、世界各国へと進行をした。
世界各国の政府はそれをズヴェーリと呼称。人類の持てる戦力を余すことなくつぎ込み、撃退、或いは撃滅を試みた物の、結果は惨
敗。液体で体を構成したその生物は砲弾を、銃弾を受け止め、五十メートルに近い巨体で有象無象を薙ぎ払った。
しかし、人類はそれを眺めているだけでは無かった。人類はズヴェーリと決戦戦うための巨大ロボット『デウスマキナ』を作り上げた。デウスマキナは搭乗者を自らが選ぶという特殊な機体ではあったが、その戦闘力はズヴェーリを圧倒するほどだった。
それから数十年。ズヴェーリは地震と同じような災害として認識され、人類はズヴェーリに歯が立たない時代を忘却していた。
――――既にそれ以上の災厄が迫ってきていると知らずに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-27 12:00:00
67152文字
会話率:43%
1941年12月8日。午前0時、突如として世界各国で米国との全通信網が遮断される。世界が動揺と混乱に襲われるその最中、大日本帝国は事態を重く受け止める一方、進んだ針を戻すことも出来ず対米開戦を決断。開戦劈頭の計画に従い、史実同様『真珠湾攻撃
』を敢行するが……。同日の現地時間7時、オアフ島真珠湾を目指す帝国海軍攻撃機部隊の前に現れたのは、無数のドラゴンだった。消失した米国に成り代わり、世界を揺るがす謎の国家。米国との繋がりが断たれ、激変する欧州戦線。そして大日本帝国の命運は――。異世界と現実の入り混じった『もう一つの太平洋戦争/第二次世界大戦』が幕を開けようとしていた……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-24 21:05:31
34942文字
会話率:46%
戦後半世紀以上が経過し日本の立ち位置が再び重要となったこの時期国で最も
重要な皇族に仕える斉藤家次男悟は海軍軍人となるべく士官学校へ通う学生彼は
突然その命を落としてしまう………
最終更新:2017-01-16 09:24:35
13680文字
会話率:55%
《現在、更新を休止しております/まれに既に投稿している部分の加筆・訂正を行っています》
1919年、今さらやって来た新大陸の軍勢がパリでジャズを奏でている間に塹壕で大量の出血を強いられてきた日英仏を始めとする連合軍はドイツとの休戦を迎えて
いた。ワシントン海軍軍縮条約を決裂させ、比類なき無条約時代に突入した世界は大恐慌によるアメリカ経済の失墜と共産主義の躍進を経てベルサイユ条約締結から10年と経たず再び戦争の時代へと回帰を果たしていた。
そんな世界の東の果て。大日本帝國海軍に若き提督の姿があった。赫々たる功績と中性的な容姿から『東洋のバルキリー』と呼ばれることになる彼は帝國水上打撃艦隊と共に特筆すべき存在として海軍史に刻まれることになる。
これは最前線で硝煙に塗れつつ戦い続けた若き提督を中心に史実と異なる道を辿った第二次世界大戦を記した記録である――。
水上戦闘艦艇を愛してやまない大艦巨砲主義者のための小説です。ところどころにネタ表現または少し腐った表現(性的表現はなし)が登場する癖が強いお話になっています。また残酷な表現は予定していませんが、戦争の闇が垣間見えることがあります。ご注意ください。加えて、初心者投稿&超きまぐれ連載(と書いているものの毎月20日を目処に更新)です。ご了承ください。
※なお、「プロローグ1 西暦2576年」のみ時系列が飛躍していますが、本作は第二次世界大戦期を中心にしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-01 00:17:59
124590文字
会話率:37%
西暦1940年。世界を混沌の渦へと巻き込んでいた第二次世界大戦は大日本帝国の事実上の勝利を以て終止符が打たれた。
それを影で支えた4人の英雄。彼らは世界の平定を理念に掲げ、無血での終戦を画策し、翌年には『100年の間地球上での一切の武力行
使、及び武力と成る戦力の保持、またはそれに準ずる開発を禁止する』と定めた国際規約を締結させる。
それから時が流れる事100年弱。
西暦2040年4月。その英雄達の子孫が統括をする都市──天和。
そこに存在する天和帝国大学院に、英雄の末裔の1人である二宮彩華が入学すると同時に様々な陰謀が交錯し始める。
英雄の末裔を狙う謎の預言。
それに対抗するは英雄の末裔4人の持つ異能。
謎多き少女、志波なつきとの出会いを経て二宮彩華は果たしてどの様に成長いくのか!?
『セイケン』という言葉を鍵に、科学の発展した未来都市で少女達が迫り来る難題に立ち向かって行く、戦闘あり恋愛ありの空想科学作品となっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-26 23:05:46
211526文字
会話率:34%
スターリンはスターリングラードを死守するため 撃破平均数が一番多い戦車に名誉や勲章を与えると命令した!!そして、私やジョコビッチは激戦区スターリングラードへ
最終更新:2016-12-26 20:21:35
312文字
会話率:0%
第二次世界大戦後半、連合軍はフランスのノルマンディ海岸に上陸し、ドイツは東と西から連合軍に攻められていた。ドイツ兵は自分の愛する祖国を守るため、必死の抵抗をしていた。その兵士達はヒトラーへの忠誠心から戦うのではなく、一人の国民として侵略者を
祖国に入れないためにドイツ兵は戦った。そのような中、ドイツとヨーロッパの平和の為に極秘に結成された部隊がいた。ドイツとヨーロッパの平和の為に連合軍と共に戦い、ドイツと戦う部隊。そんな彼らは裏切り部隊と呼ばれるようなった。しかし、彼らは気にしない。何故ならこれが彼らに与えられた使命なのだ。この部隊の名は特務戦闘隊 ブラット・ハウンド折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-20 20:57:22
10080文字
会話率:59%
その身に宿るは英雄か、奸雄か――
第二次世界大戦からおよそ百年、インターネットが突如消失したことにより米中戦争が起きた。その戦争の最中、日本が開発した電子兵と呼ばれる、インターネットの残骸から歴史上の人物の人格を再現し、そ
れを人に憑依させることによって超常の力を出す技術をめぐり、日米中の戦争が勃発。世界は欧米を中心とするEAU、中露を中心とするCHARU、そして日本を中心とする国際同盟の三勢力が対立し、WWⅢ(第三次世界大戦)が勃発した。
そんな時代の中、戦国時代の武将である山中鹿介幸盛をプログラムとしてその身に宿している梓時宗は黒城綾という少女と出会う……
これは、自らの血の運命に憑かれた少年の物語―― 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-20 07:30:42
74395文字
会話率:50%
第二次世界大戦の終わり、光太郎は人妻の「しずさん」にラブレターを書いた。しかしすぐ終戦を迎え、渡すことができなかった。71年後、高齢者施設で再び「しずさん」と出会った光太郎は、彼女がまだ人妻であることを知りながら、短いラブレターを書いた・・
・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-19 07:33:01
2881文字
会話率:20%
半世紀以上の時を経て、交錯する二人。過去を事実が二人を結び付けていく。
忘れ去られるのが歴史であれば、また忘れない記憶も存在する。
現代に生きる人へのメッセージとして、人が生きようとするまたは、存在したという理由を求めようとすることへの答え
を探そうとした時代があった。
忘れたくないという思いが、人から人へと受け継がれていくこで、奇跡を起こしていく。
そんな物語です。
戦争という事象を通して、その時代に生きた人たちと受け継がれた思いをかければと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-15 01:22:37
90629文字
会話率:27%
この話は、第二次世界大戦中、絶望的な状況の中でも必死に生き延びようとする少年が、当たり前のように殺され、異世界へと転生される話である。
強くなりたいと心に思っていた少年が、強くなりすぎてしまうという面白いが意外とシリアスな話である。
最終更新:2016-11-25 22:43:29
3718文字
会話率:29%
第二次世界大戦時、大日本帝国では大型爆撃機製造計画「富嶽計画」と並行し、超人兵器を作りアメリカ本土を制圧する計画、通称「スサノオ計画」が進行していた。しかしその計画に関する資料は終戦直前に全て破棄され、その存在自体が闇に葬られたかに見えた。
そして時は流れ、2016年10月。天体観測が好きな高校2年生の少年、神嶋沙月(かみしまさつき)は学校からの帰り、流星群を観測する場所の下見をしようと近くの山に向かう。その山の中で傷だらけの謎の少女に出会ったのをきっかけに、沙月は大きな陰謀に巻き込まれていく。彼女は、第二次世界大戦半ばから現在まで、極秘で続けられてきた研究「スサノオ計画」の被検体だったのだ…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-19 21:50:48
32816文字
会話率:55%