ジンライが目を覚ますと、自分が牢に捕らえられていることに気づいた。そして、何者かがジンライのもとへと歩みよってくる靴音を耳にする。
その一日前、ジンライたちが乗り込む海賊船"漆黒の牙"号と船長のゼヴィア、それにエイル
はフェロー岩礁帯のルーエン島の近くにいた。
ルーエン島はかつて、鉱山町としてにぎわっていたのだが、鉱脈が尽きるとたちまち、ゴーストタウンと化してしまったのだった。
そのルーエン島で海賊団、"青銅の斧"が"碧雲の七星"と裏取引を行うとの情報を得て、ゼヴィアやエイル、ジンライたちはやって来た。"青銅の斧"は港町への襲撃から人身売買、果ては地方の領主を賄賂づけにして直接統治を行うまでの、一地方どころか国家という枠組みすらも超えて活動している巨大な海賊組織だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-25 21:54:18
18032文字
会話率:32%
あらすじ
スキージャンプのオリンピック候補強化選手だった私は、スランプに苦しみ選手生活を断念した。
大事な試合になると、あがって力んでしまう私は、この競技に不向きだった。
大学三年の学年末試験を最後に退学し、故郷の北海道に帰る。
その日、
合宿所にファンレターが届いていた。その人は、「私は松葉杖で歩けるようになりました」とあって気になった。
残雪の高校のグラウンドを訪れた。毎日、ランニングに励んでいたコースを辿った時、その手紙の人の住所を見つけた。
私は、恩師の世話で地元の建設会社に就職した。そして、総務課の一員としてスキージャンプ部の手伝いをすることになった。
その家を訪れてみると、小児麻痺の少女だった。その人は、私たちがランニングする姿を、二階の窓から眺め、応援してくれたのだ。
その人は萎えた左足の手術を受けた。ひたむきに努力する姿に心打たれた私は、リハビリを手伝った。彼女は一歩ずつ歩数を伸ばした。ゆーら、ゆーら、体を揺らしながら歩いて、手を伸ばした私の胸に飛び込んでくる。
私も、その人に負けずにトレーニングに励んだ。
シーズンになった。私は、皆よりも遠くまで飛べた。
ゲートバーに腰かけて、スタートの合図を待つ間、私は空中に少女の姿を思い浮かべる。歯を食いしばって必死に歩こうとする美しい顔。「さあ、おいで」と、私は両手を差し伸べる。彼女の、ゆーら、ゆーら、ゆーら、体を揺らして足を踏み出すリズムに合わせて、私は鋼鉄製のバーを、タァーン、タァーン、タァーン、と叩いている。
そうやって、私はジャンプ台と一体になり、恐怖心と気負いの心を抑える、静のリズムを得た。そして、風が収まりスタートの合図が出ると、タン、タン、タン、と駆け足の動のリズムになって、無心でアプローチ斜面に挑む。
猪突猛進の私が復活した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-23 21:10:21
45250文字
会話率:16%
かつて地上の人間にとって、暗黒の時代があった。突如地を割り、雷鳴のような地響きと共に、何かが現れた。その「何か」を、人間は「魔の者」と呼んだ。魔の者は地を焼き、波で文明を浚い、絶望をもたらした。人間は地上での生きる場を、徐々に失っていった
。
人々は神に救いを求めた。そうするより他無かったのである。神はその願いを聞き入れた。生き残った人間を魔の者から守るため、大地の一部を切り取り、人間を空へと逃れさせたのだった。以来、人間は空で生きる存在となった。
神は魔の者を地上から一掃する戦いを数百年に渡って続けた。神の軍勢には、数こそ少ないが人間の姿もあったと言う。神は戦いに勝利したものの、その力は衰え、とても地上を統治できる状態ではなかった。神は人間を地上へ還すことを諦め、地上を雲海で閉ざしたのだった。
人間が地上を離れてから、三〇〇〇年の時が過ぎた時代、二人の子が生まれた。二人の内一人は男の子、一人は女の子だった。奇しくも、同じ日の、同じ時間に生まれたのだった。
二人が十五歳の誕生日を迎えた日、空の世界に異変が起こり始める。最初はごく普通の事象だったが、やがてかつて無い天変地異となっていく。
二人は「インディペンデンス」の伝説を知り、天空の世界を繋ぎ、大地を巡る旅に出る。
魔法の世界にただ一人生まれた科学少女とその幼なじみの少年は、故郷を救う旅に出たのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-27 20:00:00
23621文字
会話率:48%
VRMMOの廃人プレイヤーである神崎空は、一つのユニークスキルを持って異世界へ転移してしまう。
日本へ帰還するため、彼はハーフエルフの奴隷少女とともに【空中迷宮】を攻略することを決意する。
最初は楽観的だったソラも世界を歩き、世界を知
り、そして新たな道を歩み出す。
「気高くたくましい孤高の強者が勇者なら――俺は紛い物でいい」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-23 22:01:19
300951文字
会話率:39%
帰還中の友軍機が複数のMIG29に襲われ、1番機のエイミーが発進にでた。
しかし苦戦する状況を招き指揮所はミトの発進を許可。入り乱れる空中戦にドッグファイトが始まった。
最終更新:2015-12-18 19:33:12
4234文字
会話率:23%
日本のとある街中に、
雀荘での稼ぎだけで生きる者がいた。
その者を知る人々は畏敬の念を込めてこう呼んだ・・・
"アントニオ"と・・・
最終更新:2015-12-13 01:50:16
812文字
会話率:0%
嵐を呼ぶ5歳児は、頻繁に母親から空中グリグリ攻撃を食らっていますが。
これって物理的に可能なのか?と検討しましたので報告します。
ちなみに作者はこの間まで骨折しておりまして。
訓練代わりに左手で描いた絵なども載せてあります。
『豚公爵と猛
毒姫』のキャラクターが出てきますが、別に読んでなくても支障はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-11 12:36:23
1937文字
会話率:0%
21世紀の初め、技術の進歩により人々の生活には様々な高度な機器が浸透していた。
それらは、最先端技術の発展とともに通信ネットワークとの関わりを強めていき、人々はそれらから、これまでにない娯楽を享受するに至った。
その中でも、特に爆発的に広ま
ったのが無人機を使ったSNSの投稿である。黎明期にはその技術に対する興奮と、空中撮影等などのメディア活用への利便性から誰もがその娯楽を楽しんだが、一方でリテラシー面や法整備などで問題があり、その後規制が叫ばれる事態となった。
それから数年、とある地方都市で無人機使用に関する法整備と体制を試験的に導入することになり、それに合わせて地元の企業が最先端の技術を盛り込んだ新たな無人機を活用した競技を提案した。それが 大空を舞台としたサバイバルゲーム(スワローテイル)である。
主人公の大倉尚樹は小学生の頃にスワローテイルを見て以降、ずっといつか自分もやってみたいと願望を抱き続けていた。そして大人になり、ついに念願のスワローテイルを
始めるのだが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-23 00:15:34
1241文字
会話率:0%
高校生の国松レンセはクラスごと異世界召喚された。召喚先は遥か虚空の空中要塞。生徒達はここで魔族の奴隷となってしまう。さらに召喚者の魔族は非道でレンセは儀式の生贄として空中要塞から突き落とされた。
だがレンセは生き延びる。自らが強大な魔力を
有する魔族へと生まれ変わって。魔族への転生を果たしたレンセは膨大な魔力とオリハルコンを操る能力で召喚者達への逆襲を開始する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-20 07:00:00
141312文字
会話率:32%
投稿1作目
無人機が空を舞う戦場で有人機のパイロットは何を見るのか。
今より少しだけ未来の戦場で、様変わりした空中戦に身を投じる戦闘機パイロットたち。戦っているのは、機械か、人間か。
最終更新:2015-11-13 13:15:39
7157文字
会話率:13%
近未来 なにかと便利になった時代での高校解雇通告を受けた栞は、なし崩し的に謎が多い空中都市帝都へ移り住むことになる
そこで出会う愉快な隣人や義理堅い友人 仲間と過ごす毎日を満喫しながらも 彼は厳しい戦いの世界へと足を踏み入れていくことになる
……
「AVを自由に見られる世界がいいもん!!」
ファンタジーや恋愛 青春や学園生活など詰め込みまくったカオスな世界が今 始まる!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-12 19:14:12
96988文字
会話率:66%
突如現れた巨大生物――『蟲(ワーム)』
兵器ですら殺すことができない蟲に、人間は『デッキ』という空中都市に移住せざるをえなくなった。
しかし、ある事件をきっかけに、人間は再び蟲の跋扈する地上に足を踏み入れる。
その先に待つのは、蟲を使った恐
るべき実験だった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-03 02:27:52
2927文字
会話率:32%
空にぽっかり浮かぶ巨大空中デパート。そこの14階にある書店で働く娘と主人公(オレ)との、何とも言えない恋愛物語。
この作品は少し前に他のサイトに投稿した作品です。あまり読んでもらえなかったのであらためてここに投稿しました。
最終更新:2015-11-02 16:05:48
4840文字
会話率:10%
のんびり?空中庭園と言う物を散歩する人の話かも知れない何か。
お暇ならお読みください
キーワード:
最終更新:2015-11-02 05:00:00
26802文字
会話率:12%
気動式飛行要塞ースピリットプレーン。それは、「気」が科学的に証明され、核融合や核分裂をも凌駕する新エネルギーとなった時代に作られた気動式兵器ースピリットウェポンの1つである。第8極東地区にある2機の気動式飛行要塞のうちの1つ、気動式飛行要
塞『黒鋼』の操縦士、白羽竜太と、竜太の妹で、もう1機の気動式飛行要塞『舞桜』の操縦士の風華はある日、航空中に味方だったはずの気動式戦艦の攻撃を受け、風華の機体にコンピューターウイルスが侵入してしまう。なんとか基地に戻った舞桜だったが、機体は修復できなかった。竜太と風華は残った黒鋼で、攻撃された訳を探ろうとするのだが…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-01 10:37:46
12676文字
会話率:47%
【EpisodeⅠ. 白羽の騎士と無銘皇女】
常在戦場を旨とするスベイレン帝国国立騎士学校に所属するリドレックは《白羽》の二つ名で呼ばれる劣等生。
二年連続最下位の成績を叩き出し、所属していた騎士団寮を追い出されたリドレックを待ち受
けていたのは、美少女三人とのハーレム生活だった!?
危険極まりないバトルロイヤルに身を投じるリドレック。
様々な人々の思惑が交錯する闘技大会の裏で、帝国を揺るがす陰謀が動き始める。
天空に浮かぶ学園都市を舞台に、落ちこぼれ騎士の活躍を描くSF冒険ファンタジー!
――少女の願いが、少年を最強の騎士へと変える――
【EpisodeⅡ. 狂戦士の帰還】
テロリストの脅威を退けたリドレックは落ちこぼれ騎士から一転、騎士学校最強の騎士へと呼ばれるようになっていた。
成り上がり者のリドレックの慢心した態度は、周囲との様々な軋轢を生むことになる。
いじめ虐げていた者達は報復を恐れ、勘違いから友人たちはリドレックの元から去って行く。
孤立するリドレックの前に、新たな刺客が現れる。
ゼリエス・エト――かつて友と呼んだその男は、人殺しだった。
【EpisodeⅢ. 神の迷宮】
スベイレン騎士訓練校で、迷宮攻略戦(ダンジョンマッチ)が開催されることになった。
リドレックをリーダーとして桃兎騎士団の代表、六人パーティーで空中迷宮《パンドラ・ボックス》に挑む。
迷宮の奥にある《聖遺物》を目指すリドレックに、統率を欠いたパーティーは崩壊の危機を迎える。
一方、試合の裏ではかつての宿敵たちが暗躍していた。
姿を現した二人の刺客を相手に、無銘皇女が立ち向かう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-28 00:05:27
380014文字
会話率:39%
“世界の災厄”から遥かな時がたち、人間は再び地上に楽園を築き上げていた。
教皇庁を頂点とする十字の神の国々と水晶の塔を頂点とする数多の神の国々は、宗教的緊張を残しつつ、平和の内に互いの支配地域を守っていた。
しかし、十字の神の国々は堕
天使の襲来に怯えていた。
ラプラースの聖女とその守護天使の堕天と共に現れた堕天使が、十字の神の国々を襲い、人々に災厄をもたらしていた。
教皇庁は堕天使を制圧するために、教皇庁直属の“銃騎士”を養成し、堕天使討伐と聖女を天使を堕落させた“堕天の果実”の首級を上げることに力を注いだ。
堕天使討伐が始まってから約200年後、銃騎士養成学校アクルクスに1人の謎めいた少年が入学する。
少年は卓越した能力と天使の加護により、“堕天の果実”の首級を上げることを期待されながら、教皇庁をめぐる政治的対立に巻き込まれ、教皇庁と水晶の塔をめぐる争いの火種になっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-18 19:52:41
27492文字
会話率:36%
Black Box Crossing 空中庭園編の世界設定。
最終更新:2015-10-15 22:35:16
1141文字
会話率:0%
不思議ね、偶然が続くね。
思いもよらぬ出会いとはこのことで。
私はあなたに出会って嘆くことを覚えた。
聞かせてよ、あなたの声を。
通う血の気、濡れた指、千切れてはためく髪。
ほら、空中に舞う、舞って、舞い上がる、果てしなく。
世
界は朧。
夢とは空気満ちる裏庭。
あなたに出会えてよかったとは言わないけれど、可能性がチカリと煌めいた。
愚かになった私はいつか、この小さな窓から跳び立つつもり。
私はあなたに出会って嘆くことを覚えた。
斑な祈り、キャリコ繚乱。
業火紅蓮少女ブラフ、先天的後継者の祈り。
少女と少年の話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-16 21:38:58
52394文字
会話率:32%
空中都市チェスの政府の護り人Winter of Sunny【陽だまりの冬】のお話。
ある日やってくる女性の依頼人。
その調査を受けた直後に起こる事件、そして
謎のグループ、Flower。
物語の行方は…?
⚠︎ この小説は犯罪を助長するも
のではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-06 19:03:18
3574文字
会話率:14%
精霊。
それは魔術師によって異界から呼び出される強力な魔力を持った存在。
彼らは次々と魔術師によって戦場へと送り出されていった。
エルハと呼ばれた精霊の少女もその一人である。
彼女は、他の精霊たちと違い、掃除用具を空中に浮かべて掃除するく
らいしか能力を持っていなかった。
だがその彼女は、ほうきにまたがって空を飛ぶことで、誰よりも早く伝令の役目を果たし、世界を二分する戦争が回避させたのだった。
それ以来、魔術師の間では、ほうきに乗って空を飛ぶ精霊を呼び出すことが流行した。
そして精霊たちを使って誰が一番早く飛ぶか、というレースが行われるようになり、
それから長年の時を経た今、この世界では彼女の名前を象った「エルハローネ」というレースが盛んに行われていた。
専門の学校を卒業したばかりの少女、リーザは「エルハローネ」に参戦するべく、さっそく一人の精霊を異世界から呼び寄せた。
そして、ごく普通の高校生活を送る予定だった白村時久は、気づくと異世界にいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-16 23:02:40
110925文字
会話率:34%