ユイは、鬼の形相で、人里離れた山の地でただひとり、目からあふれでる涙をこらえ、今にも泣き叫びそうな顔で、ひたすらに弓をいっている。
涙で的をまともに見ることができないが、それでも一心に、亡くなった我が子達の思いを矢に込め、心技体、心乱れ
る事なく、鬼の的は、子のかたき、ブゴルス提督(人を喰らう狂鬼の知的生命体)の心臓の的を、射抜いている。
ユイには、苦しくて、辛くて、悲しくて、忘れたくても、忘れることのできない、あの日の出来事がある。
ユイの子セイは現在一人っ子であるが、戸籍上では、次男と記され、実際には兄カイ弟レイと共に三つ子の次男として東京で生まれた(西暦2030年)
東京の小寒い、ある日の夕暮れ時に、セイの母ユイが、セイは腹に抱き、カイとレイは、乳母車で三人を連れて散歩中、ひと気の無い下り坂で、突然何者かに背後から背中を押されて、倒れてしまったユイは、とっさに振り向いたが誰もいなかった。
しかし、赤子のセイだけが、はっきりと犯人を見ていた?
そしてユイが倒れた瞬間、乳母車の握る手を離してしまったのだ、カイとレイを乗せた乳母車はいきよいよく、坂道をくだってしまい、ユイが『アッ』と大声て叫んだ瞬間、交差点の道を横切るトラックに、跳ねられてしまった。
トラックはその場に止まったが、しばらくして現場を逃げるように、立ち去ってしまった。
そしてその跳ね飛ばされた現場には、カイとレイの首のない、胴体だけが残されていた?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-05 12:13:04
2646文字
会話率:12%
シュテルン・アハト・クーヘンは転生者。
魔法が使える世界で、炎魔法で焼くパン屋【一番星】の店主になったところ、あっという間に人気店に。
忙しさすぎて従業員を募集したところ、現れたのは羊のような角をもつ魔王・ドゥンケルハイトと食いしん坊の従
者・シュバルツ!
一度は断ったものの、勇者によって巨大な力を封印されているという魔王に説き伏せられたシュテルンは、魔王と雇用契約を結んでしまう。
最初は魔王を解雇しようと意気込んでいたシュテルンだが、魔王と共に新しいパンを開発したり、一緒にごはんを食べたりするようになり、交流を深めていく。
ヒントにするのは前世の美味しかった記憶。
あんぱん、クリームパン、もちもち食パン、……。
昆布と鰹で一番出汁もとってしまおう! 米だって炊いてしまおう!
さらには魔王との出会いをきっかけに、シュテルンの周りには一癖も二癖もある人々が集まってくる。
やる気のない神官・フランメ。麗しの騎士団員・レーベン。
さらにはシュテルンの幼なじみで、冒険者志望のヴィアベル。
……やがてシュテルンが思い出すのは、魔法のある世界で冒険者になりたかった子どもの頃の自分。
挑戦した初級ダンジョンで魔物と戦い、宝物を手に入れることができた。
だけどなんだかんだ言って、パン作りが一番!
王都で開催されるパン祭り。
そこで修行元のパン屋【王の花】や老舗パン屋【若草堂】と競ってレベルアップも忘れない。
そして、魔王を封印した伝説の勇者リーベ一行まで現れたとき、思わぬ方向へ物語は進み始める――
無表情な魔王と陽気な勇者の隠された関係とは?
封印された魔王を探している謎の組織とは?
さらに、恋愛に興味のないシュテルンと魔王(他)の関係はどうなっていくのか?
つくるのも食べるのも好きなシュテルンと個性的な面々が織りなす、ちょっとおかしくて美味しい物語です。
《活動報告にもSSを掲載していますので合わせてご覧ください》
《2021年3月8日、500,000PV突破ありがとうございます》
《2021年2月28日、総合2,000pt突破ありがとうございます》折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-04 10:11:49
734116文字
会話率:34%
大久保陸5歳――
ばぁちゃんに着いて行ったら銀行で強盗犯に出会った。
すごく怖かったけど大丈夫。僕にはばぁちゃんがいるから! 僕が絶対に守ってあげ――
「ひゃっはぁぁぁ! 陸! アンタも早く逃げなさいなぁ!!!」
「ば、ばぁち
ゃんまって!!」
助けるどころか、振り返った時にはばぁちゃん全速力で逃げ出してたよ。
僕を置いてね――
でも僕のばぁちゃんは誰よりも優しかった。
そしていつも教えてくれる。自分の身は自分で守れ、誰も信じちゃいかんと。
それから僕はばぁちゃんの少し捻れた『逃げる』という戦術を学び、何からも逃げ続けるごく普通の学生生活を送った――
それなのに……。
「逃げて! ナナミさん!!」
「リク…………くん?」
「何やってるんだ! リクくん!!」
計画者とやらの、悪をこの世から消滅させるという計画に巻き込まれた僕は、化け物を前にして誰かを助けたいと生まれて初めて思ってしまったんだ――
ばぁちゃんごめん。僕、自分だけじゃなくて、他の人も守りたくなっちゃったよ。
(それでいい陸……。その代わり、他の人の何倍も逃げて、全員逃がしてあげなさい。私の孫は、助けを求める子全員を逃がすことの出来る、自慢してもしきれないほど、この世で1人しかいない、最っ高の孫だからの! ほっほっ! 陸! 自信を持ちなさい!!!)
そんな空から聞こえたばぁちゃんの声に答えるように、僕は今日も地面を力強く蹴ったんだ――
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
それぞれ心に問題を抱えたヒトは、善を求めるべきなのか、悪を求めるべきなのか。何もかも分からない世界で今日も僕達は何かを怨み、妬み、罵る――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-31 06:00:34
3130文字
会話率:45%
私は、彼が大好き。彼のすべてを知りたい。でも、人間は忘却してしまうでしょう?だから、彼の調べた内容を書く日記をつけようと思うの。素晴らしい考えだと思わない?忘れないし見返せる。今日から毎日つけるわ。私と彼の「レンアイ日記」を。
最終更新:2021-03-28 14:20:34
502文字
会話率:0%
ずっとずっと、忘れない。君の笑顔。
最終更新:2021-03-27 10:42:04
406文字
会話率:75%
僕は度々街中で、十年前に死んだはずの彼女を見かける。他人の空似だと思い、いつもならそのまま通り過ぎるだけなのだが……
最終更新:2021-03-26 20:20:25
1400文字
会話率:55%
忘れたいけど忘れたくない人だから
忘れないように仕事として形にしてしまった
ちょっと複雑な話
最終更新:2021-03-26 00:48:30
1090文字
会話率:13%
久しぶりにストーリーのハッキリした夢を見たので、忘れない内に記す。
連合国と***国との偶発的な軍事衝突がきっかけで、第三次世界大戦が勃発した。しかし、本当に偶発的に勃発してしまった為に、両陣営とも戦費を充分に捻出出来ないでいた。
かと
言って止めるのも格好が着かないので、両陣営首脳部は戦争の名称や、作戦や兵器等の名称にネーミングライツを募る事で、大企業から戦費を調達すると言う斬新な手段を講じるのであった……
(注)この物語は夢を題材にしたフィクションであり、実在する国家、団体、その他、特に企業とは一切関係ありません。
よろしければ、⬇こちらもどうぞ。前にみた夢を書いた作品です。
エビ男の復讐(復刻版) (N7087GM)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-18 13:43:30
1591文字
会話率:0%
昨日、久しぶりにストーリーがハッキリした夢をみたので、忘れない内に記しておく。
ジャンルは色々迷ったが、怪奇色が強めの内容なので便宜的にホラーとする。
夢の中の古書店で何気なく手に取った一冊の児童書“エビ男の復讐”
エビ男とは? その
復讐とは? 続きは本編で……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-15 23:40:24
2413文字
会話率:36%
終業式から3ヶ月、楽しみにしていたはずの学校だが、引きこもるようになってしまった私。その当時ののことを忘れないように記録する忘備録
最終更新:2021-03-17 21:53:05
1280文字
会話率:0%
「好きに過ごせるのは2年目だと言われている。将来や研鑽もだが、集中出来るものを探すといい。」
辺境伯である父親から言われた言葉に、私は頷いた。
知識を得ることが生きがいの辺境伯令嬢ルナ・ガブリエル・フィオレンティーナは、国公学園の2年。基
本無口な父親が発した言葉の意味を正確に捉えることが出来ないまま、ルナなりに貴族から一般市民までが通う国公学園生活を謳歌することを目指す。
そんな中、教材準備を手伝うため通りかかった廊下で倒れた男子生徒を発見してしまう――――
得た知識を忘れない記憶力と、兄に鍛えられた武術を武器に彼女は真実を求め模索する。
目指している謳歌の仕方が間違っていることを誰かが指摘することはあるのだろうか。
そして彼女は正しく、無事に学園生活を謳歌できるのか。
※R15は念のため、緩いですのでご安心ください。
初めての創作のため設定も文章も、作者の心も脆いかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-17 14:00:00
80250文字
会話率:49%
妹のエレナはよく純粋で天真爛漫だと言われて可愛がられていた。
しかし、それは計算である。
彼女はどうしたら自分が可愛く見られるかよく知っているし、基本的に自分以外を見下している。
ある日、私は婚約者である侯爵家の嫡男、ヨシュアから突然、婚約
破棄された。
エレナの純真無垢な所に惹かれたのだそうだ。
あのときのエレナの笑顔は忘れない。
それから間もなく、私は縁あってこの国の第二王子であるアルフォンス殿下に見初められた。
私がようやく自分の幸せを掴み始めたとき――元婚約者のヨシュアがやって来る。
「お前の妹があんな性格だなんて聞いてない!」
よく分からないが妹の腹黒がバレたらしい。
※完結まで予約投稿しておりますので、安心してお楽しみください。
※アルファポリス様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-14 20:11:44
23827文字
会話率:39%
優馬(主人公)は17年間彼女をできたことがない。高校一年の時、初恋の愛美に惚れた。人生で初めて告白したが、失敗した。しかし、愛美のことを忘れない、諦められない。このままだと振られるので幼なじみの佳奈に相談して、振り向かせてもらえるように作戦
を考える。佳奈に相談するたびに心の変化が現れ始まり、最後は幼なじみの佳奈か初恋の愛美かどっち付き合う!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-10 21:00:10
18004文字
会話率:42%
私が知っている世界一優しい人は、年上で容姿端麗でよく泣く、心が幼い男の先輩。
大切に、忘れないように。
最終更新:2021-03-05 21:47:10
652文字
会話率:30%
おいしいものを忘れないために、経験した時や、ふと思い出した時に書きます。
キーワード:
最終更新:2021-03-05 18:48:58
3035文字
会話率:0%
銃火器や火砲といった兵器が少女のような身体を得て活動し、迷える魂、諦めの悪い魂、規格外の魂にそれを狙う悪魔・邪神を撃ち殺す!
そんな本物の銃火器から生まれた死神である彼女らの名は『G.W.S.』こと『グリムリーパー・ウェポンズ・サービ
ス』
G.W.S.所属第2死神小隊は、
隊長であり真面目で責任感の強いけど菓子の恨みは忘れないPDW『FN P90』、TACネーム『オンリー』、
普段は飲んだくれて上機嫌な優しいロシアンお姉さん狙撃銃『SVD(ドラグノフ狙撃銃)』、TACネーム『リュドミラ』、
清楚で貞淑だが突撃隊長気味なお嬢様アサルトライフル『L85A2』、TACネーム『フェンサー』、
イカれてる倫理観の割にフレンドリーなアブねー姉ちゃんショットガン『フランキ スパス15』、TACネーム『プッタネスカ』、
真面目で堅物なチビっ娘警察官キャラのリボルバー『ニューナンブM60』、TACネーム『ナンブ』、
生意気で皮肉屋で若干中二病なのになんか世話好きな良い子の機関銃『グロスフスMG42』、TACネーム『シュナイダー』、
一見怖そうなロシア系だが意外と楽しい性格のスポッター兼いざというときの切り札である対戦車擲弾発射器『RPG-29』、TACネーム『ウィプリィ』、
まだ新人で後輩系動画配信者オートマグナムハンドガン『デザートイーグル』、TACネーム『パフェ』、
以上8名とシークレット何人かで構成された第2死神小隊、別名「弾丸博覧会《バレットエキスポ》」である。
優秀だが、花形でもなく、使用弾薬はバラバラ、しかしこれといって問題児でもない為にやりたがらない仕事を押し付けられたり率先してやっていく、今日も重要だけど微妙な任務に励む毎日である。
これは、そんな銃器から生まれた彼女たち死神の、我々の知らないところで起こる戦いの日々の作戦記録である!
あの銃もこの銃も、名銃から迷銃、珍銃からたまに歴史の闇に消された銃までが、死神としてこの世のルールを守るべく戦う!!たまに拷問もする!!
鉛と硝煙香るガンアクション現代ファンタジー!
これより状況開始!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-28 02:31:09
73375文字
会話率:43%
ある日の私の体験を記しておこう。忘れないうちに。
これは実際に私の身に起きた怪異である。創作と違い華々しさに欠けるのは残念だが、実際の怪現象とは皆このようなものなのかもしれない。
最終更新:2021-02-23 17:03:00
1163文字
会話率:0%
大賢者と尊ばれる人がいた。
慈愛に満ち、人を救い、知恵を授ける。
魔法で、緑をもたらし、水を清め、病を癒した。
みんなから尊敬される賢者である。
しかし、人々は知らない。
彼を昔から知る人以外は、その昔の姿を。
若き日の賢者を。
師の
魔法を馬鹿にして、【魔法を詠唱してる間に、やられちまうだろうが?】問題を遠慮なく提唱して、大剣を振るった日々を。
これは、そんな賢者の若き時代の日々を綴る物語である。
注)こちらは、イメージを忘れないように書いたもので、更新頻度は低めです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-20 16:17:51
7599文字
会話率:36%
赤ずきんはおばあさんのもとへ行く。
ある目的のために。
その目的が果たされたときに、彼女は何を思うのだろうか。
最終更新:2021-02-19 17:17:31
1879文字
会話率:23%
愛していた。けれど、
「おしあわせに、閣下」
いちばんの笑顔で告げる。
あなたがわたしを忘れないように。
百人一首の和泉式部の和歌よりイメージした短編です。
救いのない、ひたすらに重い話が苦手な方はキーワードを確認の上、退避してください。
最終更新:2021-02-13 20:20:00
3365文字
会話率:30%
俺は優希(ゆうき)
不登校の中学3年生だ。
おもいを寄せている亜衣(あい)に好きだと伝えられずに、時間だけがすぎていく
今日もいつもの日常が始まると思ってた
けど違った
最終更新:2021-02-12 20:00:00
604文字
会話率:39%