多少の誤算はあったものの、8年にもわたる王子妃候補者の役目を無事に終えた私の足取りは軽かった。それは結婚相手が見つかるまでの間は『ハリンストン家の迷惑にならなければ何をしてもいい』とのお父様との約束があるからだ。僅かな時間とはいえ、『窓際の
白百合』なんて大層なあだ名から解放され、その時間を存分に楽しむことにした。まず初めはずっと食べたかった城下町のクレープを食べに行くことに。早速、以前から目を付けていた城下町のクレープ屋さんへと向かい、妹のミランダの分を持ち帰り用に包んでもらう。そして自分の分はその場で食べようとするが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-31 21:33:27
149487文字
会話率:34%
平凡平和平穏。そんな言葉がよく似合うリットラー王国には少しだけ変わった慣習がある。第一王子の十歳が十歳の誕生日を迎えると王子妃候補者が三人選ばれる。正式な王子妃を決めるのは十八歳になってから。生涯のパートナーは王子自らが見極める。候補者は優
秀な公爵令嬢が選ばれるのが常だが、今回は少しだけ事情が違った。代々優秀な騎士を輩出しているポミエール公爵家の末娘である私が選ばれてしまったのだ。王城に集められてから八年が経ち、第一王子 ハザム=リットラーは突然ポミエール公爵家を訪れた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-27 18:07:45
11428文字
会話率:43%
元公爵令嬢で今は辺境伯夫人であるアリソン・バーランディと王子妃のチェルシーは五年ぶりに再会し、王宮の一角のサロンで学園時代のことなどを語り合う。五年前にアリソンは婚約破棄をされて辺境伯に嫁ぎ、元平民のチェルシーは念願かなってカミル王子と結婚
をしたのだが、チェルシーは相変わらず現実を分かっておらず...。
王子カミルが本当に愛した人は誰だったのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-15 15:20:46
10213文字
会話率:71%
イセコイ冒頭ミュージアム、略してイセミュ企画です。
匿名で冒頭4200文字の『ざまぁなし』『異世界転生転移なし』の“異世界恋愛”を書き、得票を競う企画です。
実力派の作家様方が参加してくださっているので、ぜひお読みくださいね!
いいねもポ
イントが入りますので、どうぞお気軽に応援していってください♪
※ 参加者様のブクマ・評価は禁止していますのでご注意ください。
【参加者一覧】
1.長岡更紗(ネトコン2次通過)
2.みわかず(アーススターノベル佳作受賞・書籍化・コミカライズ)
3.凡仙狼のpeco(書籍化・コミカライズ・本家書き出し総合3位・異世界恋愛月間1位・一二三大賞銀賞受賞)
4.貴様 二太郎(マグネット!小説コンテスト銀賞受賞)
5.ギル・A・ヤマト
6.風音紫杏
7.遥彼方(本家書き出し総合2位・エブリスタコンテスト入賞)
8.八木愛里(アルファポリス奨励賞)
9.柴野いずみ(コミカライズ)
10.腹田 貝
11.たこす(エブリスタコンテスト大賞受賞・エブリスタ優秀作品選出×2)
12.F式 大熊猫改 (Lika)
13.猫の玉三郎
14.倉河みおり
15.なななん(ネトコン2次通過・本家書き出し総合2位)
16.黒星★チーコ(本家書き出し総合9位・童話四半期4位・コメディ月間2位)
17.しましまにゃんこ
18.アホリアSS(童話月間8位)
19.夏 まつり(書籍化・本家書き出し総合4位)
20.星影さき(電子書籍化・本家書き出し総合7位)
21.時空 まほろ(なろうラジオ2023冬童話朗読選出)
22.相内 充希
23.志茂塚ゆり
24.汐の音
25.猫じゃらし(本家書き出し総合4位)
26.秋月 忍(書籍化、異世界恋愛月間7位)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-29 22:06:29
99888文字
会話率:35%
子ができず、その原因は自分にあるかもしれないと苦悩する王子妃のジュリア。
そんな中、王妃に王子の側室を用意されてしまう。
「俺は側室のところになんかいかない。ジュリアだけを愛しているのに、そんなことできるわけがないだろう……!!」
そう
言ってくれる王子だったが、それからも子が宿る気配もなく。
「俺は明日、側室のところへ行かなくてはならなくなった……」
二人の努力も虚しく、とうとう王命が下ってしまったのだった。
愛し合う二人に降りかかる試練。
笑顔で側室のところに送り出さなければならないとわかっているけれど、心は許してくれなくて。
ジュリアはとうとう──。
愛し合う王子と王子妃は、幸せな未来を掴めるのか。
*不妊の表現があります。許容できない方はブラウザバックをお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-27 15:14:01
20866文字
会話率:29%
生まれつき身体が弱かった伯爵令嬢のリリーは、静養のため酪農が盛んな領地で育った。
すっかり健康になった十五歳のリリーは、王都に戻ることになり……。
ひょんなことから、リリー特製ミルクスープにがっつり胃袋を掴まれた第三王子ラインハルトは、
王家の男性特有の執着で、鈍感なリリーを手に入れようと躍起になる。
王子狙いのライバルに恨まれたり、田舎者だと虐められるかと思いきや、純粋なリリーを好ましく思う味方がどんどん増え、気付いたら愛され王子妃に!?
田舎育ち令嬢が無自覚に都会の人間を癒し、王子に溺愛されてしまうお話。
アルファポリス様に投稿していたものを、一話当たりの字数を多めに変更したり、少し修正したりしています。
ストレスフリーなまったりとしたお話ですので、楽しんでいただけると嬉しいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-17 21:15:02
122927文字
会話率:31%
公爵家から王家に嫁いだ第一王子妃に与えられた物は、伝統と格式だった。
名前を失くした第一王子妃は、自分の尊厳を守るために重いドレスを脱ぎ捨てる。
・荒唐無稽の世界観で書いています
・約19,000字で完結している短編です
・恋は薄味です
が愛はありますのでジャンル「恋愛」にしています
・他のサイトでも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-14 22:00:00
19027文字
会話率:17%
王族と婚姻した女性は名誉の代わりに自由を制限される、そんな因習なんて私の知ったことではりませんわと、自分の好きな仕事をし自分で子育てをする強い王子妃様のお話。
最終更新:2023-11-07 17:22:50
2676文字
会話率:60%
マルグリッド・ヴェルデは伯爵令嬢である。
幼馴染の王子を慕っていたが、同年代には、王子妃にふさわしい公爵令嬢が1人、侯爵令嬢が2人いた。3人共に美しく、賢く、1人には絞られないうちに、隣国の第二王女との縁談が持ち上がり、婚約者はそちらに決ま
ってしまった。
マルグリットにも縁談が来たが、まとまる直前に王宮に呼ばれ、まだ幼い第二王女にできない役目をする、王子の側妃になってほしいと言われた。
「え!それってつまり、そういうことぉぉ…?!」
拒否したものの、絆され役目を引き受けたマルグリットは王宮で愛妾として迎えられる…
タイトルはアレですが、女の争い等はありません!
(わりとイチャイチャです!そのためのR15です…)
●他も連載中です
『悪役令嬢はざまぁを夢見る』
https://ncode.syosetu.com/n5641gi/
『彼女はこれ以上美形男子はいらない』
https://ncode.syosetu.com/n9698hm/
●完結済の短い話もあります。
『断罪されても王太子が変わるだけですが、何か?』
https://ncode.syosetu.com/n4165gx/
『悪役令嬢は選択肢の幅に文句が言いたい!』
https://ncode.syosetu.com/n6624hu/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-27 14:00:00
60733文字
会話率:36%
年の始まりを祝うパーティにて。
人々の間に「王子が婚約破棄をする」という噂が流れる。
理由は聖女を選んだから、だとか、いやいや留学にきている他国の姫と婚約しなおすのだ、と様々だ。
そんな噂が広がるには理由があった。王子の婚約者は王子妃となる
にはあまりに不出来だから。
人々の不安と期待が高まる中、王子が高らかに宣言した。「今宵は皆に聞いてほしいことがある」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-07 18:16:09
6590文字
会話率:43%
13歳の頃、王子妃筆頭候補だったカミラ・グナイストは叛乱軍から王子を護ったことで女伯爵の地位に就く。だが、その際に負った傷が原因で彼女は妃候補から外れた。
二人の縁はその時点で切れたかに見えた。
時が過ぎ、二人は再び王立学院で出会う。
まだ
内乱の傷は癒えては折らず、王国内には叛乱の残り火が上がろうとしていた。
王家を守護するのがグナイストの誇り。
黒槍を片手に傷だらけの令嬢が王子を護る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-30 12:00:00
11448文字
会話率:47%
アンドレ・ブザンソンは騎士である。
とある夏の日、彼は街道の巡回中に灰熊に襲われる車両を発見し、乗っていた5歳の幼女を救出する。
それは同行の侍女や護衛を全て失い独りで震えていた、輝く金糸雀色の髪に珍しい金色の瞳の美幼女だった。
怯え
る幼女を抱き上げると、安心したのか彼女は腕の中で眠ってしまう。
増援と幼女の迎えが現場に駆け付け、眠ったままの彼女を引き渡して彼はその場を立ち去った。
自分は騎士の職務を遂行しただけだ。どう見てもやんごとない御身分のお嬢様だし、高位貴族に関わるとロクな事がない。そっ閉じ推奨。
なのに後日、筆頭公爵家から呼び出しを食らったからさあ大変!恐る恐る公爵邸に出頭してみたら、そこに居たのはあの幼女さま。
「くまみたいなおっきなきしさま!わたくしのこんやくしゃになって下さい!」
えええええ!?
いやいやいやいや!
こちとら貧乏子爵家の三男坊ですよ!?筆頭公爵家のお姫様と結婚なんて絶対ムリ!
ていうかアナタ5歳でしょ!俺もう25なんだけど!?
さすがに父親の公爵閣下をはじめ周りの大人たち全員で説得して、何とかその場はウヤムヤにして逃れた。
なのにお姫様は全然諦めていなかった!
「改めて!よろしくお願いします!」
12歳になった姫様が再び婚約を迫る!
誤魔化しはぐらかし何とか1年逃げ回り、13歳になった姫様は3年間の留学へ。
ふう、これで何とか逃げ切ったか。
「戻って参りました!今度こそ婚約致しましょう!」
「いやまだ諦めてねえのか!?」
「わたくしはあの日から騎士様だけをお慕いしています!」
今日も姫様がグイグイ来る。
これはもう、逃げ切れねえかもしれねえ………!
◆『今日も姫様がグイグイ来る。』の長編版です。歳の差身分差体格差の凸凹カップル、アンドレとレティシアが出会ってからゴールインするまでの物語。
安心安全のハッピーエンド保証付き!(笑)
とはいえ書き上がっていない見切り発車(おい)。
◆短編おさらいと設定資料2編は読み飛ばしOKです。分からない設定が出たら読む、で全然構いません。
◆関連作品として、同じ国の同時期の物語『王子妃教育1日無料体験実施中!』もどうぞ!それぞれ単品で読めますが、併せて読めば2倍お得!(何が?)
◆この作品はアルファポリスで先行公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-02 21:00:00
125104文字
会話率:38%
「リュクレース!そなたとの婚約、今ここで破棄してくれる!」
社交シーズン最後の、王宮主催の大夜会。ここでもまた、ひとつの婚約破棄劇が繰り広げられようとしていた。
婚約者に指を突きつけ、婚約破棄を声高に宣言する王太子。相対する婚約者はせめ
て穏便に収めようと婚約“解消”を了承するも、王太子自身に破棄だと訂正されてしまう。
さらに王太子は婚約者の令嬢が罪を犯したのだと詰り、今認めるならば実家の公爵家の連座は見逃してやる、とまで言い放つ。
その言葉に居並ぶ貴族たちが激しく動揺した。この国に三家しかない公爵家のひとつを、婚約者が罪を認めなければ取り潰すと言ったも同然なのだから無理もない。
だがもっとも動揺したのは、まだ成人したばかりと思われるひとりの青年貴族だった。
「畏れながら、発言してもよろしいでしょうか」
会場の隅から上がったその声に注目が集まる。
居並ぶ招待客、貴族当主たちの視線を一身に浴びながら、青年貴族は王太子に問うた。
「王太子殿下にお尋ね致します。殿下はなにゆえ、このような場所で公女様を罪にお問いなさるのか」
その問いかけが、彼の意図するところが、国の根幹を揺るがしかねない事態に陥る嚆矢になると、この時はまだ彼以外の誰も気付いていなかった⸺!
◆衆人環視の婚約破棄ってなんでわざわざ罪状(冤罪含む)をいちいち挙げて断罪するんでしょうね?そんな事をすればとんでもない事態を招くのにねえ?っていう話。
全4話、およそ12000字です。
◆拙作『王子妃教育1日無料体験実施中!』の作中で言及された、ガリオン王国の過去の出来事の一幕です。具体的には「変わらない想いと意外な縁」でチラッと出ています。
ただ、そちらを読んでいなくてもこの作品は楽しめます。もちろん読めばさらに面白い、かも?
◆あらゆる意味でバッドエンドです。楽しい話にはならないので苦手な方はご注意を。ただし胸糞成分は薄め。モヤっとする終わり方……という表現が正しいかも。
◆この作品はアルファポリスでも公開します。後々カクヨムでも公開するかも知れません。
カクヨム公開は決定すれば追記します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-04 19:00:00
11607文字
会話率:32%
「そなたとの婚約なぞ破棄してくれるっ!」
学院の卒業記念パーティーで、またしても繰り返される王子による婚約者への婚約破棄。だが今回は何やら様相が違った。
王子が傍らに抱き寄せた男爵家令嬢を虐めたと婚約者をなじり、婚約者は身に覚えがないと
真っ向から否定する。物証を持ち出しても、証人を立てても彼女は頑なに認めようとしない。
あまりのことに王子の側近候補として取り巻く男子たちも糾弾に加わる。
その中に、彼は、いた。
「大勢でひとりを取り囲んで責め立てるなど、将来の王子妃としてあるまじき……………ん?」
そう。彼は、彼だけが気付いてしまった。
そして彼が気付いたことで、その場の全てがひっくり返っていくことを、王子たちは気付いていなかった━━━!
◆最近こればっかですが設定なしの即興作品です。
思いついたので書いちゃいました。
◆久々に短編で行こうかと思ったけれどやっぱり分割しちゃいました。約12000字、全5話です。第1話だけすこし短め(約2000字)です。
◆異世界恋愛で投稿しますが恋愛要素はやや薄め、ほぼ最後の方だけです。
もし違和感あればご指摘下さい。ジャンル変更など対応致します。
◆この作品はアルファポリスでも同時公開します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-18 19:00:00
11923文字
会話率:54%
【書籍化作品】である『私を王子妃にしたいなら貴方たちが淑女のお手本になってください』の続編。
月火木金の週四連載予定。
男爵令嬢リナーテを王妃にすると宣ったイードルとサバラルとゼッドであるが、『ドレスの罰』を受けて淑女の現実を知った
。
反省をして婚約者を大切にする日々を過ごし半年ほどした頃、隣国オミナード王国からフェリアに留学の打診がきた。
王妃になるべく見聞を広めたいフェリアは喜色めいたがイードルは難色を示す。イードルの嫉妬を見抜いた王妃陛下の進言でイードルも一緒に留学することになった。サバラルとゼッドも同伴である。
たんなる短期留学だと思っていた四人であったが隣国オミナード王国へ行ってみると第二王子ヨンバルディが婚約破棄を望んでおり、その協力者になるためにヨンバルディの恋人役をすることになっていた。
「フェリアをヨンバルディの恋人にはさせない。私がその婚約者を口説こう!」
そう進言しようとしたイードルであったが、なぜかイードルがヨンバルディの恋人役をすることになった。
イードルは隣国の学園で女装し淑女見習いたちの手本になれるのだろうか。
ヨンバルディの婚約の行方は。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-30 08:17:30
109106文字
会話率:51%
『私を王子妃にしたいのならまずは貴方たちが淑女のお手本になってください』のショートショートです。
最終更新:2023-07-14 10:37:42
723文字
会話率:41%
月水金に更新予定です。
〰️ 〰️ 〰️
貴族学園の中庭で、王子が婚約者である公爵令嬢に婚約白紙を求める。
その理由は『真実の愛』
お相手である男爵令嬢にその場でプロポーズした。
「私が王妃なんて無理!」
しかし、男爵令嬢はキッパリ
と断る。
それでも諦めない王子と側近たち。
王妃になるには、まずは特級淑女である必要があるのだが、男爵令嬢はその勉強はしてきていない。
そこで、王子たちに条件を出した。
学園の淑女科で特級淑女になるべく編成されているクラスで三ヶ月勉強し、王子たちが特級淑女となること。
王子と側近は淑女科の勉強に三ヶ月耐え、見事特級淑女になれるのだろうか。
〰️ 〰️ 〰️
中世ヨーロッパ風の婚約破棄もののお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-08 07:30:07
35162文字
会話率:47%
《これは10年にも満たない時間の幸せだった時の物語》
王女ルチルはある日突然10才以上も年上の隣国の王太子ディアマンテとの政略結婚を告げられる。
他国に嫁いだルチルに待ち構えていたものは…
最終更新:2023-07-08 15:00:00
59832文字
会話率:38%
「魔王陛下、私はあなたを愛しません」
魔王城で迎えた初夜、勇気を振り絞ってベリンダは魔王セオにそう告げた。
元々人間の国で王子妃になるはずだったベリンダは、王子に冤罪をかけられた上で婚約破棄され、生贄のようにして魔国に嫁がされてきた。
不安と憤りと共にやって来た魔国の空は漆黒に染まり、おどろおどろしい。そして恐怖に身をすくませるベリンダを出迎えた魔王の周囲には大勢のサキュバスが。
それを見た途端、ベリンダはどうしようもなく腹が立った。妃としてやって来たのに、ハーレムを見せつけられるのなんてたまらない。だから殺されてもいいから愛さないと言ったのだが……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-04 12:00:00
58000文字
会話率:28%
「あいつらを呪い殺すには怨霊になるしかないわ」
「とりあえず聖女になりなさいよ」
「だが断る」
「………………」
アンジェリカはかつて、ソレイユ王国の王子妃だった。
だが、アンジェリカが嫁いだ第1王子ルイには側室がいた。
彼女の名前は
アリエル。アンジェリカの腹違いの妹だった。
常に妹と比べられ、惨めな思いをしていたアンジェリカは、唯一王子の妃に選ばれ、民に尽くすことで生きがいを感じていた。
ところが、そんなアンジェリカをアリエルは決して見逃してくれやしなかったのだ。
アリエルがルイの子供を妊娠した直後、アンジェリカとのお茶会が原因でアリエルが流産してしまった。
「王の血を受け継ぐものを殺したものは、例え誰であろうと処刑する」
そのため、アンジェリカやお茶会の準備をした大事な侍女のコレット、そしてアンジェリカを庇った実の母親が絞首刑となってしまった。
目の前で大切な人の命を奪われたアンジェリカ。とうとう自分の番になった時、アリエルの真の企てに気づいた。
アリエルは自分が正妃になるために、わざと自分で毒を飲んで流産し、アンジェリカが処刑されるように動いたのだった。
真実に気づいたアンジェリカは、その場で叫ぶ。
「あなたなんかにこれ以上、私の命を自由になんかさせない!!」
生きている間は、他人の意のままに操られた。
死ぬ時くらいは、自分の意思で死にたい。
生まれる時には、場所も家族も選べないのだから……!
そう考えたアンジェリカは、自らの舌を噛み切り、自害を選ぶのだった。
ところが、そんなアンジェリカに自らを「神」と名乗る美しい男が手を差し伸べる。
「君には次の神になってもらわないと困る。もう一度生き直して、ちゃんと寿命をまっとうしてきてほしい」
「だが断る」
実は、アンジェリカが自害をしたもう1つの理由は、怨霊となり自分たちを絶望に陥れたアリエル達を呪い殺すことだった……。
「とりあえず、今から無理やりに生き返らせるから、聖女にでもなればいいよ。きっと君の望み以上のことが叶うかもよ」
嫌がるアンジェリカを神が無理やり生き返らせたことで、アンジェリカの人生は王子に嫁ぐ少し前まで戻ってしまった。
こうして、アンジェリカは渋々第2の人生を歩まされることになったのだが、そこでアンジェリカは「あくまで聖女として」大きな第1歩を踏み出していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-19 20:58:13
57320文字
会話率:39%
王子の婚約者に決まったカサンドラは考えた。あら、私って悪役令嬢じゃないかしら?派手な髪色、派手な瞳、気の強そうな顔は傲慢そうにも見えるし、私、やっぱり悪役令嬢なんじゃないかしら?追放処分までは良いとしても、実家没落はいただけない。そもそも、
王子をめぐって意地悪だのイジメだのなんて面倒臭いじゃない!だけど、このキッツイ顔が冤罪を呼ぶのよ、そうよ、そうなのよ、この顔がある限り安心なんかしていられないわ。
王子妃なんか興味ない、なんなら結婚もしたくない。冤罪をかけられる前に、ありとあらゆる策に出る。悪役令嬢と呼ばれるのは良いとしても、実家に迷惑がかからないように手配する。
王子の気持ちって考えているんですかね?冤罪阻止・ヒロイン阻止のラブファンタジー。カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-12 17:00:00
77824文字
会話率:39%
首都に住む15歳から18歳までの女性は全て王宮に集まるように
その通達は第二王子の妃を探すのだという噂を聞いたラウラは、貧しい平民の自分には関係のない事だと思っていた。
両親の強い勧めによって、下女の仕事でも貰えれば有難いと王宮に出向いたラ
ウラは、集められた広間で異様な光景を目の当たりにする。
※このお話は『最強魔法使いは異世界から帰りたい』の50~53話と連動していますが、このお話だけでも読めるように書いています。
興味のある方はご一読いただけると嬉しいです。
https://ncode.syosetu.com/n8250hx/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-08 15:42:08
13801文字
会話率:25%
侯爵令嬢であるミモザ=コールドンは王宮で催された夜会で、第一王子との婚約破棄を言い渡された。
その理由は彼女は地味顔で華やかさに欠け、将来国の顔となる王妃には不適任だから……というものだった。
しかも女だてらに余計なことばかり口を挟み
、生意気で思い上がっており、甚だ遺憾だと。
彼女の眼の前の第一王子の腕の中では同じ年の従姉であるバーバラ=コールドン子爵令嬢が美しく幸せそうな微笑みを浮かべていた。
なんと彼女は侯爵家の養女になって、第一王子の新たな婚約者になるのだという。
ずっと助け合って頑張ってきたのに、裏切るの? 彼女の問いかけに王子は無言で冷たい視線で見るだけだった。
ミモザは泣きながら会場を後にした。
そしてふと気付く時が巻き戻り、彼女は十一歳になっていた。
もう同じ思いをしたくない。どうせどんなに努力をしても不細工な自分では王子妃にはなれない。
それなら今のうちに美人の従姉と入れ替わってしまおう。そうミモザは決心したのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-05 17:00:00
196478文字
会話率:21%
学院でダニエーレ第一王子は平民の下働きの少女アンジェリカと運命の出会いをし、恋に落ちた。真実の愛を主張し、二人は結ばれた。そして、数年後、二人は毒をあおり心中した。
そんな二人を見てきた第二王子妃ベアトリーチェの回想録というか、問わず語
り。ほぼ地の文で細かなエピソード描写などはなし。ベアトリーチェはあくまで語り部で、かといってアンジェリカやダニエーレが主人公というほど描写されてるわけでもないので、群像劇?
『小説家になろう』(以下、敬称略)・『アルファポリス』・『Pixiv』・自サイトに重複投稿。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-28 09:00:00
26861文字
会話率:8%
神託の聖女、クロエ・バラデュール伯爵令嬢は、卒業記念のパーティーの最中に婚約者である第三王子から婚約破棄を叩きつけられる。第三王子はクロエのとある事情の上っ面を見て偽聖女だと決めつけた。抗議の声も虚しく、取り上げられる聖女の証のネックレス。
しかし、それが原因で事態は急変したのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-16 17:00:00
6775文字
会話率:49%
「レニー・フローレスとの婚約をここに破棄する!」
登場するや否や、拡声魔道具を使用して第三王子のフランシス・コロネルが婚約破棄の意思を声明した。
レニー・フローレスは『カナリア姫』との二つ名を持つ音楽家で有名なフローレス侯爵家の長女で、
彼女自身も歌にバイオリン、ヴィオラ、ピアノにハープとさまざまな楽器を使いこなす歌姫だ。少々ふくよかではあるが、カナリア色の巻毛にけぶるような長いまつ毛、瑞々しい唇が独身男性を虜にした。鳩胸にたわわな二つの山も視線を集め、清楚な中にも女性らしさを身につけ背筋を伸ばして佇むその姿は、まさに王子妃として相応しいと誰もが思っていたのだが。
どうやら婚約者である第三王子は違ったらしい。
この婚約破棄から、国は存亡の危機に陥っていくのだが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-09 09:05:05
18173文字
会話率:48%