Bランク冒険者のスパーダは、ある日パーティーからクビを宣告される。
彼は誰もが体内に有しているはずの魔力が無いため魔法が使えず、加えて背中に携《たずさ》える剣と話していて気味が悪い――――クビにされるのは当然の事だった。
パーティーを
追放された事で、食費に消える大金を満足に得られる事が出来なくなったスパーダ。そんな死活問題に頭を悩ませ途方に暮れていると、「スーちゃん」と彼を呼ぶ幼馴染のリンゼという少女が現れる。
なんと彼女はSランク冒険者になっており、昔の弱弱しい面影はすっかり消え去っていた。
「わ、私Sランク冒険者になったよ! だから、結婚してスーちゃん!!」
「……は?」
唐突に求婚されたスパーダ、当然断るが彼はまだ知らなかった。
――――この幼馴染の執念を。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-29 20:30:46
8899文字
会話率:46%
――いらっしゃい。
ああ、あんたか。
やけに久しぶりな気がするが、よくよく考えてみればそうでもないのか。
どうやら、こちらがあんたの来店を待ち望んでいるらしい。
はは、いや、いいさ。
あんたにはあんたの都合があるんだ。
申し訳なさそう
な顔はしないでくれ、こっちが恥じ入るばかりだ。
さて――今日はどういった用向きだい。
なに、恋愛小説を読みたい。それもファンタジー色の強い作品で?。
……。
…………。
………………。
以前にも同じようなことを言ったはずだが、この店に来るってことは、まともな恋愛の物語を期待しているわけじゃない、という判断でいいのか?
ふぅむ……。
国内外、恋愛小説というものは枚挙にいとまがないほどに「名作」が生まれ続けている。年間に一本二本という速度でなく、もっと早いペースで驚くほどだ。
それこそ、現在の「自由恋愛」ベースのものから、過去にあった「決められた将来」ものや、もっと未来では恋愛観はこう変わっていくだろうという「予言的なもの」まで、多種多様に。
でも、あんたが今日求めている恋愛小説はそんな「名作」を求めていないんだろう。名作が欲しかったら、わざわざこの店に来る必要がないものなあ。
ん――。
そうさな、ならあれはどうだ。
確か、奥の棚に……少し待ってってくれ。
――。
――――。
――――――。
お待ちどうさん。
これなんてどうだ?
あらすじとしちゃあ、化け物のような男がある日、とある少女に一目ぼれをする話だ。
ある理由がもとで一般的な情緒を知識の上でしか理解できなかった男と、小さなころから、いいや、生まれたときから「殺すこと」が正義だと思い込まされてきた少女の、過激な出会いから物語が始まっていくんだが……まあ、これより先は自分で確かめた方がいい。
で、どうするね。
おそらく、この店にはあんたの望む作品はこれしかないと思うが。
ほう――そうか、これにするのか。
じゃあ、包むから少し…………なに、ここで開いてく?
ふん、だったらいつもの席で待っててくれ。
すぐに珈琲を入れてやる。
最近は天気の悪い日も多い。
手元の明かりは点けて読むことをお勧めするよ。
なにせその作品は、理解に苦しく、少し気味が悪いからねぇ――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-06 12:00:00
118246文字
会話率:27%
ある日、私のスマホに謎のメールが届いた。
メールの内容を見ないと削除が出来ない。送信者のメアドを拒否しても拒否できない。
とても気味が悪いメールだった。
次の日、女子高校生の遺体が発見される。彼女にも同じようなメールが届いていたことを知る。
奇怪なメールは誰が送っているのか?何の目的で送られてくるのか?
謎を解いていくうちに謎は不思議な方向に流れていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-18 05:48:08
55640文字
会話率:37%
「プロローグ」
その日、長谷川秋史は見知らぬ部屋で目を覚ました。
部屋を埋め尽くすほどのぬいぐるみに、天蓋付きのベッド。そして一際目を惹くのは、秋史の背丈と変わらないほど大きく、気味が悪いくらい精巧に作られた女の子の人形。
明らかに部屋の
主は女性と思われたが、悲しいことに彼には昨晩の記憶がない。
すると突如として動き出した女の子の人形に、得体の知れない鎧の大男の襲撃に、訳も分からぬまま部屋を飛び出した秋史は、追い詰められた先で銀色の髪を携えた美しい女性に命を救われる。
それが秋史とテトの出会いだった。
彼女と出会ったことで大きく変わってしまった秋史の運命は、やがてこの世界をも巻き込んで廻り始めるーー。
ーーそう、これはとある転生者に纏わる祝福と呪難に満ちた物語。
「第1章 虚の姫と胡座地蔵」
そんなこんなで始まった異世界での生活は意外にも悪くなく、と言うよりむしろ、実に心地の良い速度で流れていった。
秋史と共にこの世界へと転生してきたレニ、そして2人を保護してくれた魔人のテトは、それぞれが大なり小なりの問題を抱えている。
しかしレニはそれを受け入れて前向きに、テトは一時自らの宿命も忘れて純粋に、この唐突に始まった共同生活をたのしんでいたのだが、穏やかな日々は長く続かない。
その日、テトを訪ねてきた来訪者の存在によってまたしても唐突に終わりを迎えたのだった。
ある理由からテトを付け狙う来訪者は、胡座地蔵と呼ばれるこの世界でも指折りの殺し屋だった。
恐るべき異能の力を容赦なく奮う男に、身体中に裂傷を作って平然とするテトに、秋史はこの世界の苛酷な現実を知る。
それと同時に、何も出来ない自らの無力さも。
そして三度に渡る死闘の末、闘いに巻き込まれて気を失っていた秋史が目を覚ますと、視線の先には腹に穴を開けて横たわる自らの姿があった。それを何故か、秋史は自身の目で見つめていた。
次の瞬間、あることに気が付いた秋史が悲鳴を上げる。
「嘘だ!!!!!」
自らの瞼にかかる髪は、夏の終わり、日の入り直後の空に見られるような紅碧(べにみどり)色を薄っすらと帯びた"銀髪"でーー。
以上、第1章「虚の姫と胡座地蔵」のあらすじでした。
是非あなた自身の目で物語の行く末を見届けて下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-10 20:24:04
119464文字
会話率:36%
ある日ゴミ山から出てきた『毛玉』は、みんなに気味が悪いと嫌われていました。しかし、心の優しい青年ユキは、『毛玉』にモモという名前をつけ、モモにたくさんのことを教えます。初恋、忠告、失恋……。
最終更新:2019-03-09 20:05:01
5755文字
会話率:14%
ジャンルはヒューマンドラマです。
よくわからないが気味が悪いキャラと気持ちの悪い文章を書いたつもりです。
中編くらいの文字数なので気軽に読んでください。
最終更新:2019-03-03 14:09:08
33072文字
会話率:48%
人間の町で暮らし誰からも気味が悪いと嫌われた、生れつき貌を黒い靄に覆われた少年は出ていくことを決意し町の外へと踏み出した。
2頭の馬と出会い、魔族が暮らす街でそれなりに平和に過ごしていたけれど
▼着地地点が迷子になったので一旦途中で終わ
りますが、もろもろ決まり次第連載の方へやってだいたい全5部くらいで終わらす予定が一応あります。
アドバイス等ありましたらお気軽に。▼
だらだらと書いていたら5000字越えました嘘だろ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-21 00:31:20
5813文字
会話率:7%
玄関に貼られていた謎のシール、気味が悪いので他の家に貼り替えたが...
最終更新:2018-11-20 07:41:51
455文字
会話率:8%
目を数度擦るが、景色は変わらない。
それどころかはっきりしていく。
上には雲一つない晴天。
僕は草原に寝ていた。
「あれ...ど、どこだよ!ここはー!?」
記憶を振り返るために僕は目を閉じる。
カリムシア王国首都パルディナ。
昨日は、1
999年終わりの日。
今日は記念式典の行われる2000年の初めの日だ。
そして昨日は寒い中外に出て...
「あの子のせいか?」
ふと思い出したのは、昨日歩いている時に腰ほどまである白髪の少女に出会った。
その子は僕を見て
「キリ...なの?」
と聞いてきた。
すごく綺麗な声だった。
だが、僕はキリではないし、ましてや知りもしない名前だった。
僕の名前はレン。レン・ヒュナリだ。
僕は髪が黒く、目が緑というこの国では、かなり普通の17歳の青年だ。
だが、人と違うところがひとつだけある。僕は赤の雫の形をした封印用のネックレスを首から下げている。
僕は昔から不思議な力を持っている。
どんな昔のことでも正確に思い出せるし、透視ができるし、思考も戦闘能力も常人より遥か上だ。
その力は、人から見れば気味が悪いと思われていたようでネックレスによって封印を施されていた...。
そこからは思い出したくなくて目を開け我に返る。
そこには、あの少女が立っていた。
金の装飾が施された純白で短めのワンピースを着こなし光を反射させているように見えた。
変わらない何もかも見通すような蒼い目で僕を見ていた。
その子は浮いていた。
「君は...誰だ?ここはどこなんだ?」
「そうね、先に名前を教えておきましょう。名前はアビス。アビス・リターンよ。アビスとよんで。私はアテナ、知恵と戦略の神を司っているわ。神の存在くらいはあなたも知っているわよね?ここはそういう世界なのよ。」
突然神の世界に転移してしまったレン。
そこで出会った少女、アビス。
神の世界を知ってから、レンはどんどん闇の世界へと歩を進めるようになる。
それに責任を感じてしまったアビスは、レンを葬ろうと考える。
だが、それは気づくのがおそすぎた。
今となってはあまりにも無謀であった。
「世界をおとしていこう________。」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-24 22:12:30
8300文字
会話率:40%
一般の公立高校に通う凛章太郎は誰にも言えない悩みを持っていた。その悩みは、いつも気がつくと、周りが歓声を上げていたり、気味が悪い目で見ていたりすることだった。最初は気にしていなかったが、ある事件をきっかけに章太郎はもう一つの人格があることに
気づく。その人格はだんだんと抑えきれなくなり……。
「貴様が死ねばそれでいい」
少年ともう一つの人格の物語が今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-08 15:30:22
822文字
会話率:42%
「ソウソウ。」
頷きながらそう言葉を発するこいつはいわば幽霊。見た目も非常に気味が悪い。しかし、私がこいつを祓わないのには訳があった。
キーワード:
最終更新:2018-09-29 17:02:26
823文字
会話率:60%
孤児院にて育てられた少年【来(ライ)】は、まだ大人の膝丈にしかならぬ幼い頃に起きたかつてないほどの災害によって両親はおろか親類縁者に友人知人のすべてを失い、記憶も心も奪われた過去を持つ。
誰が何の目的でそうしたのかは定かではないが、恐らく何
らかの呪術にて、本来持つべきモノの多くを失った代わりとでもいうように、気味が悪いほど頑丈で、制御の利かない異常な膂力を持つ者となってしまったライは、しかして、そのために、同じ境遇であるはずの孤児院の仲間たちと通じ合う機会を失い、誰からも距離を置かれてしまっていた。
そんな孤独な少年ライは、自身を拾って来た仮の父である流浪の僧【武鵬(ブホウ)】に武人となることを勧められ、武の頂点を目指すべく、生きるに必要な知識とともに、簡単な技を教わることとなり、苦労はしながらも、少しずつ人間らしい生活に慣れ、仲間たちとの関係も近づいていった。
そんなある日、下の子供たちに誘われて街へと出かけたライは、街のゴロツキに絡まれてしまった子供たちを【保護者】として守るため、彼らをめちゃくちゃに叩きのめしてしまう。
だが、それが間違いだった。叩きのめしたうちの一人が、街の有力者の息子だったのだ。
この件に腹を立てたドラ息子に孤児院の土地と財産を治療費として抑えられたうえ、残る借金の形として子供たちを連れ去られてしまった。
これを取り返すには、この街で四年ぶりに開催される武術大会にて優勝し、それで得られる特別な権利を行使して【なかったこと】にするしかない。
なんとか逃げ延びたライは、子供たちとともに参加費を稼ぎ出し、すべてをその拳ひとつに賭けるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-26 02:12:53
5627文字
会話率:29%
ただ1人の少女へ送られた
気味が悪いほど美しく
吐き気がするほど閉じた世界
アナタは、もう逃げられない
最終更新:2018-06-16 18:01:45
8993文字
会話率:36%
人生を満喫し尽くして老衰で死を迎えた、小林龍治
死んだと思ったはずが、なぜか山道を歩いていた。
他にも人が居るが話しかけるも、反応がないし気味が悪いので早々に離れることにしたのが・・・
周りには何もなく、しばらく歩くとやっと屋敷らしき物
がみえたので、尋ねてみると中性的な顔立ちの人が居た。
「どうやってここに来た?普通死んだ人間はここには来ないのだか?」
人生を満喫したと思って居たが、まだまだ楽しめる事がありそうだ!
その後、闘神とまで呼ばれる事になる男、小林龍治の波乱万丈?な第2の人生が幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-27 02:15:24
4241文字
会話率:36%
素行の悪い男子高校生の夏川 ハルクは、ある日下校途中に考え事をしていたら事故にあってしまう。
目が覚めるとそこは奇妙で不思議な世界。
見た事のない校舎と、気味が悪い赤色の空。
これはハルクと仲間との愉快で不思議で奇妙な出来事の物語ーーー
?!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-08 11:18:22
8192文字
会話率:43%
学校の屋上には、俺たちの日常から離れた世界がある。
気味が悪いくらいに赤々とした夕日に、血の色に染まった鰯雲。背の低いちんけな民家の群れに交じって、高々とそびえるビル。鬱陶しい掛け声を発しながら散り散りに活動している運動部や、耳障りな不
協和音を奏でる吹奏楽部。俺の目に映るのはいつもと変わらない、反吐が出るほど下らない世の中だった。
一週間後、俺たちはここから飛び降りる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-08 23:21:22
3003文字
会話率:0%
「神様、あなたは私が嫌いですか?」
700年に一度行われる、吸血鬼の女王を決める戦い。
月皇聖戦。
吸血鬼を含む全ての人外の神―月皇聖帝によって選ばれた吸血鬼達が最後の一人になるまで殺し合う。
久澄 聖人(くずみ せいと)は不良達からも
蛇蝎の如く忌み嫌われている孤高の不良。
彼を知る周囲の人々は陰でキチガイと呼び、悪魔のような容姿と威圧感で誰も寄り付かない。
そんな彼が一人の少女と再会する。
生きた日本人形とも揶揄されていた気味が悪いほどの美少女、濡髪 彩香(ぬれがみ あやか)。
かつてのクラスメイトだった。
互いにそれ以上の関係でなかった二人は、吸血鬼の殺し合いに巻き込まれていくことになる。
虚無と絶望が交わる時、一つの希望(カイブツ)が生まれる。
小さな希望を抱えた吸血鬼と人間の二人三脚の夜明けを求める戦いが今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-16 16:44:50
10139文字
会話率:14%
その公園は、遅くまで遊ぶ子供で賑わっていた。
その日は鬼ごっこで遊ぶ事になり、ジャンケンで負けた子は、気味が悪いと思われている子。
そこで子供達は、鬼の子に捕まったら罰ゲーム
というルールを作り、なかなか動き出さない鬼の子の周りで円くな
って、声をかけた。
それがいけなかったのかも知れない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-07 23:38:37
303文字
会話率:23%
メビウスの扉の分岐ストーリー。『店内を見て回る』→『今すぐチェックする』から進んだターニングポイント3で『気味が悪いので電話を切る』を選択した場合のストーリー。
最終更新:2016-11-02 11:04:16
640文字
会話率:12%
ふぅ、今日は若い男のフリーライターさんが来るんだったかな?
どこからか、私の話す《気味の悪い怪談》の事を知って、直接聞きに来るという強者だったね。いや、気味が悪いかどうかは、聞いた人が、君が決めることなんだけれどね?
おやおや、足音がする。
もうそろそろフリーライター君が来たようだ。
さて、ではでは久しぶりに話すとするか__。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-03 21:05:09
3006文字
会話率:7%