『約束する。いつか…いつかきっと…』
咲き誇る桜になって、帰ってくるよ…。
フィリピン ルソン島決戦 ―― 燃え上がる太陽 ―― 染矢 雪斗
『この国は…負けて目覚める…。…それでも…それでも俺は…。』
大切な友の帰る場所を、守りたい ―――――。
神風 ―― 桜色の空 ―― 相澤 剣
『…なんぼ遠くに離れても、この世におらんでも…。』
俺らはずっと友達やからなあっ…!!
ヒロシマ ―― 雨の跡 ―― 赤羽 光
『…地位も名誉もいらない…。人の心も自分の命も失ってかまわない…。』
僕にはそれよりも、守りたいものがあるんだよ…。
フィリピン ルソン島決戦 ―― 燃え上がる太陽 ―― 影山 龍二
『勝てると思って戦ってるんじゃない。俺たちはただ…』
平和な未来を信じて戦ってるんだ…。
沖縄本土決戦 ―― パイヌカジの吹く日 ―― 宜野座 猛
あなたには 彼らの声が 聞こえますか?
『桜が咲くと、“おかえり”って言いたくなるのは…あの人たちに言えなかったからかな…?』
桜の舞う時 written by 唯川さくら折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-25 11:42:20
523127文字
会話率:52%
私は目を覚ましそれを眺めた。
一輪の花が朝の木漏れ日に頭を垂れるさまを。
雨滴を振り払い太陽を見上げる。
やがて花は天に花弁を広げる。
腕を拡げるように。踊るように。
見渡せば辺りには同じように空を目指し花たちが舞う。
色とりどりの花たちが
辺りを埋めていく。
虫、鳥、獣を取り込み苗床とする。
世界の一部になる。その中心に私はいる。
私がやっている。
花で作った大きな蕾。
枝の触覚がすべて知覚できる。
実に栄養をあげよう。
夕沈みまでに。森の全てを掌握する。
美しき花。花弁は開花しかけ。
西側の枝木が悲鳴を上げた。
針で刺されたような痛み。
「1匹、2匹か」
塵芥を排除する。
毒の荊棘で虫を排除する。
飛び回って命中しない。
イライラする。
今や森のすべてが私。私となった。
この花を開花させたい。
私は他に何も望まない。
森に生きとし生ける全ての生命を栄養にして。
2匹の虫が核に近づいてくる。
何をするつもりだ。
害虫が。殺してやる。
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す。
肥大化させた猛毒の荊棘を鞭のように撓らせる。
害虫2匹を押し潰す。
毒の穴に落とし溶かす。
漸くくたばったか。クズが。
人間の死体は栄養が豊富…だがいらない。
遠く海に投げ捨てる。
日が沈む。黄昏の空に、鳴動する新たなる生命の鼓動。
刻一刻。整った。
満月が祝福する。
桜色に夜を照らす巨大な花弁。膨大な光の渦。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-29 14:17:19
1122文字
会話率:11%
文明開化が進む時代。
異能の家系に生まれながらも異能を受け継がず、薄桜色の髪をもつことから『異端の子』と呼ばれ周囲から虐げられてきた美藤花。
ある日、家族の逆鱗に触れ屋敷から飛び出し追われる身となる。
追い詰められる花に救いの手を差し込んだ
のは数多ある異能の家系で最高位に君臨する西園寺家の当主、燈夜だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-27 08:55:07
48109文字
会話率:28%
「雨傘は桜色のが良いね」
最終更新:2023-07-26 19:14:34
1997文字
会話率:7%
旧幕府軍として敗北した偉人が蘇り革命を起こす!猟師が書くガンアクション!
才能を燃やせ、理不尽な世の中をひっくり返せ————!
舞台は今よりも少し先の未来。20XX年、帝都東京——。
遺伝子工学の研究が活発な日本帝国では、大幅な国家
予算を注ぎ込み、秘密裏に数多のクローンが造られていた。
現首相九頭龍清麿(くずりゅうきよまろ)統治のもと、ゆっくりと腐敗していく日本帝国の政治。現政府の横暴な政策や過剰なまでの税の搾取に国民たちは皆疲弊し、不満が高まる暗黒の時代。今再び、人々は改革を必要としていた。
これは、百数十年前、新政府軍に敗北を喫した旧幕府軍の志士たちが現代に甦り、栄光と安寧を取り戻すために戦い抜く、命を賭した革命の物語——!
⚠️銃についての知識は何となく持ち合わせてはおりますが、物語の展開上現実ではあり得ないであろう描写が登場します。フィクションと言う事を念頭に置いてお読み頂けますと幸いです。
◎登場人物
・八神桜河(やがみおうが)
主人公。都内の公立高校に通う高校2年生。黒髪に淡い桜色の瞳。喧嘩っ早いが面倒見の良い性格。競技射撃の選手で実力もそれなりだが、プレッシャーに弱く中々満足のいく結果を残せていない。幕末で活躍した偉人の生まれ変わりらしいが、当時の記憶はない。政治や革命に興味はないが、成り行きで帝都維新部隊に所属する。並外れた空間認知能力がある。誠司とは犬猿の仲。
・沖田誠司(おきたせいじ)
のちに桜河の相棒になる。都内の私立高校に通う高校1年生。剣道の全国大会の上位入賞常連で、肩までかかる亜麻色の髪と碧い瞳を持つ薄幸の美少年。見た目とは裏腹に生意気で自信過剰な性格。沖田総司の生まれ変わりで、今世でも体が弱い。近藤勇を探している。祖母と祖父との3人家族。桜河とは犬猿の仲。
・徳川景家(とくがわかげいえ)
第二十四代将軍。維新後もひっそりと受け継がれてきた徳川家の跡取り。常に御簾越しの会話で人前には姿を現さない。歴代の将軍から受け継いできた記憶を持つ。
・坂本龍馬(さかもとりょうま)
前世では維新の為に奔走し、旧幕府軍とは対立していたが、混乱する時代を再び立て直す為景家の元につく。天然パーマにヨレヨレのスーツがトレードマークで土佐弁を話す。今世での本名は不明。維新部隊では、指南役を務める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-25 07:04:45
25762文字
会話率:47%
ハルは月の花嫁学校でリッカに出会う。クラスメイト達はリッカと同じ顔のクローンで識別名はあるものの、サクラと呼ばれていた。金髪に色白の肌、茶色の瞳、桜色の頬、お揃いのポニーテールを揺らして進路先を選ぶのに忙しい彼女達は匂いで互いを見分けてい
るらしい。
ハルは地上の自然主義者の良家で育った。幼い頃には情操教育用の少女型の人形を二体与えられ、そのためなのか男に興味が待てない。
両親は望みを月の花嫁学校に託し、あわよくば矯正して「正当な恋愛」をできるようにとハルを編入させた。
ハルは皆から王子様と呼ばれてる中、リッカだけは「転入生さん」と呼ぶ。進路先となる地上の王子様を選ばないリッカに心惹かれたハルは思い切って告白する。するとリッカは「純粋な愛」を証明しようと言い出して……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-19 17:00:00
8531文字
会話率:51%
妖達の世界「日ノ本」
その世界は 一つの権力の中心である黄帝・麒麟を帝に据えた【京】を中心に、北は玄武の【奥州】 、東は青龍の【江戸】、西は白虎の【四國】南は朱雀の【阿蘇】と4つ都市があり、その周りにさまざまな国が連なる世界となっている。
その中、気っ風の良さと行動力、そして風を操る若き青龍将軍収める江戸は 小鉱石川にある 八百万商【細石屋】の住人と、それを取り巻く江戸の妖衆の騒動顛末記、である。
登場人物
【細石屋】住人
★細石屋主人 ・ 漣那美(さざれやあるじ ・ さざなみ)
?歳 雛色の長く波打つ髪を背中の真ん中でゆるりと一つに結い、翡翠色の瞳の美しい若い女人の形をとったモノ。
人か妖か鬼神は不明。着物を粋ににきこなし、紅い羅宇の長煙管を燻らせ、不思議な言葉使いをしている。
★春霞(はるか)
15歳 男 黒髪に碧玉の瞳。細石屋 漣那美の養い子。
この世界にあって大変珍しい「人間」だが、赤子の頃からここに住んでいるためそんな意識はなく、他の妖と生活基準や価値観は一緒、
妖のような攻撃や変化を行う力は持ち合わせていないが、15年ぶりに本人へ返された彼の血脈に寄り添う管狐によって身辺はしっかり守られている。細石屋の小僧のかたわら、飾り職人の真似事も行なっている
★零 (れい)
17歳 男 桜色の髪に橘の瞳の長身痩躯で粋ですれ違い女が振り返るようないい男。
妖ではあるが力の強さや種族は不明。葦原遊郭において随一の花魁「珠月見太夫」に大変見目麗しくよし、と、彼女専属の道中での傘持ちをやっているが、基本的には細石屋の小僧…居候。 飄々とした感じで、女物の反物で設えた着物を着流し、道中用の中が朱色、外が射干玉色をした中朱番傘をさしている。
背中に美しい桜と狗と白狐の彫り物がある。チャキチャキの江戸っ子。
星駒(ほしこま)
13歳 猫又。
空色の瞳に淡い黄金色の髪。
下総国猫の郷の出で、実家は郷長の薬草園。父親は上総下総を統治する猫神。
5男8女の兄妹の中でも1番末の娘だが、1番妖力が高い。白の多い三毛猫で、日の本の猫には珍しい長毛。
猫又治療院 猫仙人である宗龍先生の元に、修行を兼ねて奉公に出されたが本人は大江戸での玉の輿を狙っている
★意図しておかしな喋り口調を使っているキャラがいます
★物書き再開後のごく初期の作品です
★アルファポリス様にも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-25 00:00:00
98873文字
会話率:45%
「ようこそ女神の箱庭へ」
日々の不安から助けてほしいと強く願った桜トモエは、女神様に女神の箱庭へと招待される。
12歳の少女漫画の主人公のような桜色の髪の美少女の姿の男で箱庭へと転生したトモエは失声症の女の子や金髪エルフの修道女と女神孤児院
で半年間過ごす。
13歳の成人の儀式にて、自分だけのユニークスキルを授かってから町の外や箱庭ダンジョンで
魔物と戦ったり宝箱を拾ったりと生計を立てる。 目指せAランク? ハーレム?
理想の姿で、やりたいことをヤリまくる、異世界転生生活です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-14 01:00:00
105079文字
会話率:44%
⦅少女は戦う、奪われた『夜』を取り戻すために⦆
ある日、私たちの世界に夜が消失した。
常に太陽が私たちの世界を明るく照らし星空を見ることは無くなった。
それと同時にホシと呼ばれる異形の怪物が空から現れた。ホシはアメリカの街を破壊し
尽くすとこの地球の全ての人間に向けてこう言った。
『我々はソラからの使者。ヨルは我々がいただいた』
この危機に人類は『天門台』と呼ばれる組織を構築。ホシに対抗する力を持った少女達をかき集めホシに対抗するのだった。
これは少女達がホシ達から夜を取り戻す物語だ。
登場人物
イブキ
本作の主人公。長い黒髪のポニーテールが特徴の15歳の少女。
過去にとあるホシに両親を殺されて以降ホシに対して並々ならぬ憎しみを持っている。
戦闘では高い身体能力を活かした機敏な動きで戦う。
趣味はスイーツ巡り。苦手な食べ物はピーマン。
ハト
イブキと同い年の親友でありイタズラ好きな幼馴染。小さな体躯に桜色の短い髪が特徴。
幼い頃からイブキといつも一緒に過ごしており、その心を通わせ合う姿はただの親友を遥かに超えておりイブキの心の支えになっている。
戦闘では罠を使って敵を追い詰める戦法を好む。
趣味は料理とイブキへのイタズラ。ピーマンをこっそり食べさせるのが最近のトレンド。
メイア
色々大きな17歳の女の子。
組織の中でもかなりの古株で、のほほんとした性格と母性を感じる仕草からみんなから慕われ頼られている先輩。
主に後方支援を担当しており、その能力によって仲間をサポートする。
胸が大きくなって戦闘服が着づらくなってきたのが最近の悩み。
ホシ
突如空から現れた星型の形をした異形の存在。
『我々はソラからの使者』という理念の下、地球を侵略しようとしている。
様々な個体が存在しており個体によって強さや知能が異なっており、上位の個体は人間の言葉を喋ったりする。
※カクヨム様にも同作品を投稿しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-12 18:00:00
28175文字
会話率:39%
「お姉様、私、結婚するの」
エレナの妹ジェシカはどこに出しても恥ずかしくないくらい美しい子だった。
その美貌でアメストス伯爵家の息子に求婚され、幸せそうに孤児院を後にした。
血は繋がってなかったけどエレナ達は本物の家族より固い絆で結ばれ
ていた。
エレナはジェシカの幸せを誰よりも祈っていた。
しかし数ヶ月後、ジェシカは見るも無惨な姿で孤児院に帰ってきた。
美しかった姿は見る影もなく骨と灰になっていた。
悲しみに暮れているとジェシカは最後の遺品として桜色の紅を残していた。
その紅を唇におとしてみた。
すると不思議なことが起こった。
鏡に映る自分がジェシカと瓜二つになっている。
しかも紅を塗るとジェシカがまだ生きていた頃の過去の記憶が脳内に蘇った。
ジェシカは嫁いだ先の伯爵家で虐められていたらしい
「貴方は私に何を望むの?」
『私を殺した者に復讐を』
エレナはその願いを叶えるため紅を持って孤児院を後にした。
その夜、盗賊達に襲われピンチになった時、偶然ロキという青年と再開する。
彼は同じ孤児院の卒業生で今は魔導士の弟子として修行している身でエレナのことを昔から好いており、ジェシカの実の兄だった。
ロキはエレナと共にジェシカの復讐を誓い、二人は伯爵家に近づくと過去にジェシカと同じ死を遂げたとある少女の情報を掴み、アメストス家の悪事を暴き没落させるため王宮へと急ぐが罠にかかり紅を奪われてしまう。
紅がなければジェシカにはなれない。ジェシカの姿で復讐をすると誓ったのに•••!
しかしその時。エレナの力が覚醒し、彼女はこの国で初めての死霊魔術師<ネクロマンサー>へとなる。
大魔導師ホップに力を身染められ、修行をし冥界から死者を呼び出せるまで力をつけた時、ついに復讐の時はきた。
ジェシカ、貴方をこの世に連れ戻す。そして一緒に復讐を果たしましょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-01 22:00:00
34022文字
会話率:44%
三題噺だと思って書いていた。
しかし、これは物語になっていないのでは?
これは何?
キーワード:
最終更新:2023-05-12 21:49:42
279文字
会話率:0%
三題噺ってやつのつもりなのですが、
綺麗な脇役ってどうすればよかったんですか?
学園モノってなんなんですかね?
キーワード:
最終更新:2023-05-09 23:14:45
945文字
会話率:50%
平凡な高校生である【関内哲矢】のもとにある日一枚の通知書が届く。
そこには短く『あなたは少年調査官に選ばれました』と記されていた。
時を遡ること数週間前。
東京郊外のある学園で傷害事件が発生。
一人の男子生徒が突然金属バットを
持ってクラスメイトの数名に襲いかかったのだ。
被疑者の名前は【生田将人】。
犯行を目撃した教師の通報により将人は逮捕され、容疑を全面的に認めるも動機については曖昧な供述を繰り返していた。
哲矢が受け取ったのは、この事件のために少年と同じ環境に身を置いて3日間生活を送り、最終日にレポートを提出してほしいという家庭裁判庁からの通知書であった。
縁もゆかりもない学園へと転入することになった哲矢は、そこでブロンド髪の美少女【高島メイ】と出会う。
親切なクラスメイト【川崎花】の話を聞いて事件を知っていくうちに、哲矢は次第に将人は冤罪で捕まったのではないかと考えるようになっていく。
やがて、裏で手を引く者たちの存在が明るみとなって……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-08 18:00:00
1072494文字
会話率:25%
同じ色に桜が優しくて
最終更新:2023-03-20 08:03:07
471文字
会話率:0%
遠い青春の終わりを思い出す詩。
最終更新:2023-03-09 15:00:00
225文字
会話率:0%
2018年4月1日(日)エイプリルフール 公開
最終更新:2023-03-05 01:43:31
1654文字
会話率:0%
もう少しで春です。
出会いと別れ、それ以上に、感謝の季節。
あなたは、どの季節が好きですか?
最終更新:2023-02-08 15:44:32
644文字
会話率:0%
前世でプレイした乙女ゲーム【桜色ラプソディ】のヒロインに重たい感情を抱いていた女は、同ゲームの悪役令嬢に転生してしまった。こうなったら攻略対象の男どもより先にヒロインを攻略してやるぜーーー!と意気込んでるけど、恋愛経験ゼロの為空回りしまくり
ます。
そんな百合が書きたい折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-02 10:03:31
73198文字
会話率:57%
四十六歳。
無難でうだつの上がらない長友慎太郎は、社会の荒波に揉まれながらも、妻と一人娘を持つどこにでも居るサラリーマンであった。
彼には外見に特徴があった。頭頂部の毛がかなり薄くなっており、周りの毛をかき集めて何とか体裁を整えている惨めな
状況であった。
とある日のこと。仕事で疲れ帰って来た慎太郎はリビングのソファーでそのまま眠ってしまう。
目が覚めると、そこは見慣れぬ光景であり、馬車の荷台に乗せられ、黒き獣から必死に逃げている最中であった。
そんな危機一髪の状況で、慎太郎は一人の少女と出会う。
桜色の髪と翡翠色の瞳を持った、大巫女と呼ばれる彼女は、慎太郎をこう呼ぶ。
大神官様、と。
慎太郎は、世界を滅びへと向かわせる存在である黒き神を封印できる唯一の存在である「大神官」として、異世界へ召喚されたのだった。
大神官である彼のみが行使出来る、俳句とも川柳ともつかぬ不思議な十七音の句「ヤナギノク」で、慎太郎はこの世界を救うことが出来るのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-23 09:00:00
44337文字
会話率:30%
精神を病んでしまって飛び降り自殺をしたサラリーマン。
坂村 慶次(さかむら けいじ)が、次に目が覚めて最初に見た光景は綺麗なエメラルドグリーン輝く海だった。
ヤシの木のような植物に囲まれて砂浜に佇む慶次が、ずっと考えていたことは『どうやって
死のうか』と言うことだけで、この無人島のような場所に訪れたとしても、慶次の精神はずっと暗く沈んだままだった。
しかし、夜になり星空の中、死のうとする慶次は、自分を救ってくれる存在に出会う事になる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-03 06:53:24
10071文字
会話率:35%
自身の過去の行いのトラウマのせいで、『人を助ける』ことに強い忌避感を持っている青年、崎守 清(さきもり きよし)は、冴えない日常を送っている最中、ある日路地裏で助けを呼ぶ声を耳にする。
最初は躊躇していた彼だったが、無意識に足は路地裏へと
向かい、ずっと俯いてばかりだった人生を変えるべく、彼は走り出す。
その路地裏の先で、彼はずっと抱えていた後悔と共に、今までの人生を思い出すことになる。
親友をいじめから助けられずに自殺させてしまった事を、親の権力で咎められることがなかったいじめっ子を憎んでいた事を。
路地裏の先で出会った女性を貪る怪物に殺されながら、走馬灯としてそれを思い出していた。
しかし、意識が薄れゆく最中、紅茶の香りと共にある少女と出会うことになる。
この物語を読む時は、どうかティータイムの中で。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-28 23:38:05
21736文字
会話率:39%
フリデン王国屈指の名門貴族、オリブリュス公爵家。その令嬢、リティア・デル・オリブリュスは気づいてしまった。淡い桜色の髪、透き通るような白い肌、淡い紫の瞳。全体的にふんわりした色あいの可憐な容姿。生まれながらにこの国の王太子、ヴェルタ―・フォ
ン・エアハルドの婚約者である立場。ヒロインの特徴がこんなに顕著に出ているのだから自分は絶対にこの物語のヒロインだと。だが、ヒロインはヒロインでも暫定ヒロインだと。
私は噛ませ犬で真のヒロインは悪女、なのでしょう?
特に王太子妃に未練のないリティアはいずれ現れるだろう悪女にこの立場を譲る心の準備を始めた。いずれ自分も自由に恋をしようと。だが、まわりにたくさんの好意的な令息がいるが……暫定ヒロインはモテるという特徴を持ち合わせていなかった。
やっと現れた悪女らしきひと。いよいよ婚約破棄がヴェルターの口からリティアに伝えられることになるのか。待ちわびた悪女と王太子の並ぶ姿を前にリティアの胸に新しい感情が芽生える。
※この作品は魔法のiらんど、アルファポリスにも掲載しています。
※初めて書いたファンタジー作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-13 00:00:00
131316文字
会話率:54%