とある世界で神によって間違って生まれた「虚の悪魔」は訪れた王国を救済した後、愛されることによって異能を失うことを恐れ、自ら命を絶つ。
命を絶つ間際、「来世は人間になりたい」と願いながら………
次の瞬間、虚の悪魔は現代の日本で暮らす「蓮原紫月
」という女子高校生に転生する。
紫月は蓮原グループの社長令嬢で美少女ではあるが常に不愛想で態と地味に装っていることで実の家族を含めた殆どの親族から見下され蔑ろにされていた。
挙句の果てには父親の愛人とその娘の思惑に加担した妹の美登里から命まで狙われる始末。
しかし、紫月の正体は悪魔。悪魔たる紫月は敵には一切容赦しない性質であった。
紫月は転生時に悪魔だった頃から持っていた異能と持ち前の冷酷さを駆使して敵意を向ける者全てを排除していくが……
これは人間として穏やかな生活を望みながら敵を完膚なきまでに叩きのめす無慈悲で容赦ない正に悪魔の「悪役令嬢」の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-30 19:53:31
4587文字
会話率:17%
魔王は花嫁たちを殺し続ける。自分を愛するようになるまで。
魔王は花嫁たちの到着を待ち続けていた。
しかしいざ目の前に現れた花嫁たちは、魔王に強烈な敵意と殺意を抱いていた。
魔王にとってそれは失敗を意味し、花嫁たちを殺しやり直す必要が
あった。
あるとき、いつものように魔王が花嫁たちにトドメをさそうとした瞬間、魔王は花嫁の口から聞き慣れぬ名前を聞いた。
ウィチャード・ラグナー。
花嫁たちが一斉に口にしだした男の名。その正体とは。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-23 19:32:34
219957文字
会話率:40%
戦争の歴史を繰り返してきた二つの大国。しかし、力が拮抗していた時代はとうに過ぎ、片や栄華を極め、片や衰退の一途を辿っていた。
繁栄する大国にはステファナ・グレン・カルムという王女がいる。明朗な彼女は家族に愛され、国民にも愛され、幸せな日々を
送っていた。やがて妙齢になったステファナは、一つの大きな決断をする。それは、長年敵対してきた国と和平を結ぶため、政略結婚する道を選ぶことであった。
仇国に嫁ぐという事が茨の道より辛い事を理解しながら、ステファナはたった一人で愛する祖国を後にする。和平という使命に燃えるステファナであったが、彼女を妃に迎えた皇太子は冷たく、皇帝にいたっては強い敵意を向けてきたのだった…。
※この小説は前作【政略結婚のお相手は、呪われた王子でした。】の舞台設定を引き継いでおります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-17 15:10:04
212826文字
会話率:54%
ここは剣と魔法、ちょっぴり機械工学もあるファンタジーな異世界ユトピリシア。
地中深くから侵略してきた悪魔グラト・ヴェルゼバル率いる大軍勢を人間と幻獣が協力して撃破した八年戦争から三十年――
凶暴なモンスターの討伐、モンスターから採れ
る素材や禁足地にある植物などを採取する事を生業とするハンターを生業とするヒース・トレヴァー。彼もまた、自慢の雷刀を振るって生き抜いてきた一人である。
仕事のため、船旅を含めて十日間の長旅に出たが、不本意な結果に終わったヒースは、いつしか思うように仕事をこなせなくなり、キノコ狩りをする日々を送っていた。マッシュルー大森林の奥地まで車を飛ばし、キノコ狩りをしてひっそりと生計を立てるヒース。
そんな彼の目の前に突然、赤い鎧に身を包み、腰の下まで伸びる金色の髪をなびかせる女騎士が現れ、その姿に目を奪われた。
可憐に敵意剥き出しで襲ってくる、人間ではないそのモンスターは言葉も流暢に喋れる美少女だった。絶賛スランプ中の孤高のハンターの運命は意外な方向へと変わっていく……
※この小説は2018年1月に掲載した短編小説「職業、ハンターで仕事人の俺が長い旅路の果てに女騎士のモンスターと出会った( https://ncode.syosetu.com/n5423en/)」を長編としてリメイクしたものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-07 22:37:10
34510文字
会話率:40%
新作VRMMORPG『オデッサイト』がプレイヤーたちの間で大ブームとなって半年が経過。主人公ハルトは日々冒険を楽しんでいましたが、PKプレイヤーによって度々殺害され、強力なデスペナルティを受けてしまいます。そんなある日、連続10000回目の
PK死を迎えた瞬間、彼は魔族としての転生を果たす。魔族としての新たなスキルと力を手に入れたハルトは、魔族としてゲームをプレイすることになる。この魔界は外部の異種族に対する強い憎悪と敵意が広がっており、魔族たちはそれに対抗する力をつけるため、日々訓練している。ハルトはこの魔界で成長し、どんな冒険が待ち受けているのか...折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-29 16:00:00
102423文字
会話率:48%
橋本 千明は全てにおいて無気力で、ほぼ空気のような存在だった。
高校生活においても何事も適当に過ごし、常に死んだ目をしていた。
そう、彼は全てを諦めていた。
人生の全てをかけて夢中になっていた事をとある事情で強制的に奪われた彼は絶望し、全て
において興味が一切なくなってしまったのだ。
その日からただ惰性に生きていた彼の前に、転校生がやってくる。
名は桜庭 奏。
グラビアもこなすプロゲーマーとして一躍有名人で輝いている彼女は、千明の過去を知っていた。
その事を告げた奏と敵意むき出しで衝突する千明。
だがこのファーストコンタクトこそ、絶望から這い上がろうとするきっかけとなるのだった。
恋愛要素より、かなり現実的な話が多い内容となっています。
カクヨムでも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-22 10:14:08
85146文字
会話率:32%
危篤状態のダークエリファのセリナを、心配そうに看病しているレイモンドが居た。
レイモンドはセリナに死なないで欲しいと叶わないお願いをするけど、セリナにはその要望に応える力は残っていなかった。
なす術がなくなったレイモンドは、最後の希望、
頼みの綱で神にすがることにした。
そんな奇跡に頼ったところで、セリナが病から回復するなんてことはない。
と思っていたところ、なんと、本当に助けが来たのだ。
レイモンドたちの前に現れた存在は、神と呼ばれているらしい存在で、プロフィティアと名乗った。
プロフィティアは条件を一つ引き受けてくれたら、セリナを元気な状態にしてあげると交渉する。
その条件とは、レイモンドが“魔王”の称号を授かることだ。
魔王とは何なのかと、レイモンドはプロフィティアに尋ねるが、魔王の称号に深い意味はないと返事が返ってくる。
プロフィティアの言葉に納得し、とにかくセリナを救いたい思いが強いレイモンドは即断で条件を引き受けることにした。
すると、レイモンドの体に異変が起きる。
頭髪が白く染まり、左目が紅くなってしまったのだ。
しかし、セリナが元気になるならそんなことは些細な事。
プロフィティアは便利な槍と新しい住居を提供し、その場を去っていく。
セリナは助けてくれたレイモンドを。
レイモンドは愛しのセリナの元気な姿を再び見れて、互いに抱きしめ合うのだった。
それから1年後。
突然、穏やかに暮らしていたセリナたちの家の玄関が魔法による爆発で破壊される。
出来上がった家の大穴から、3人の知らない人物が家の中に入ってくる。
エリファの女性、フィオナ。ヒューマーの男性、レオ。ヒューマーの女性ユリア。
フィオナはレイモンドに告げる。
「魔王、お前を倒しに来た! 世界を平和に戻せ!」
意味も分からず、理不尽にレイモンドはフィオナたちに攻撃を仕掛けられていく。
レイモンドは何もしていないと否定して、なんとか彼女たちの敵意を鎮めようと試みる。
セリナもフィオナたちがなにか間違っていないか説得してみる。
しかし、レイモンドの白い髪形、紅い左目を確認すると、フィオナたちは緊張感を漂わせる。
フィオナとレオ、ユリアと攻防を繰り広げ、レイモンドは身体を硬直させ隙を見せる。
レイモンドの危機に、セリナは身を挺して彼を守ろうとするのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-30 12:29:40
6757文字
会話率:52%
「私は、本当にあなたにさらわれたのでしょうか?」
「私も、本当に君をさらったのかな?」
魔法使いである少女リリーは、魔女アルマリアによって洞窟へと連れ去れた……というのが二人の持つ唯一の記憶。洞窟で目を覚ました二人は、目の前の相手を前に困
惑する。本来は敵同士であるはずなのに、一切の敵意を覚えない。中途半端な記憶喪失は、被害者と加害者という事実だけを残して、敵対感情を綺麗さっぱり消し去ってしまった。
洞窟の一室、さらった者とさらわれた者。不可思議な関係による、穏やかな日常——。
しかし忘れてはいけない。
奪った者がいれば、取り返す者もいる。魔女がいれば、そこには勇者が現れるのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-29 22:07:11
100003文字
会話率:39%
これは、『天使のなりそこない』として虐げられるミリオンが、『推しへの萌える想い』でキラメク毎日を求めて飛び出し、真の覚醒を果たす物語。
ゴースト魔法の名手になり、敵意を向ける相手にもポヤヤンと天然の穏やかさで手を差し伸べるヒロインが、至福
のハッピーエンドを掴み取ります!
「ミリオン、君との婚約を白紙に戻したいんだ」
そんなミリオンこと、伯爵令嬢ミレリオンの元に、1年ぶりに訪れた婚約者――公爵家子息のセラヒム・プロトコルスは、義姉ビアンカを傍らに侍らせてそう告げた。
勝ち誇った笑みを浮かべるビアンカは、後妻の子でありながら長女であり、ミリオンを虐げ続けて来た性悪。なのに、誰よりも「天使」に近い資質があると言われている少女だ。この国にまれに生まれて来る使徒の一つ「天使」は、強い魔法を持って家門を発展させると言われている。だから貴族なら誰でも欲しがる存在で、ミリオンの婚約者も例外ではなかったらしい。
けど、解消や破棄ではなく「白紙」とは?と首を捻れば、ミリオンとの婚約を無かったことにするため、身勝手にもほどがあるとんでもない手段が画策されていた―――!
窮地に追いやられたミリオンが自分のために生きようと決意した時、脳裏に浮かんだのは、たった一度出逢った緑髪のキラキラと美しい少年の姿。彼に再び会うために、ミリオンは萌える思いを糧に真の姿へと覚醒して行く!
※この作品はカクヨム様、アルファポリス様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-27 09:00:00
106194文字
会話率:36%
魔術、呪術、神様の力――様々な異能の力が実在する事が世界中の人間に認知されてから数年。「魔族保護特区」として指定された日本では、多くの魔族が人間と共生するようになっていた。
多種多様な魔族と人間が入り乱れる混沌とした時代の中で生きる半魔族
の少年・柊 冬也(ひいらぎ とうや)は、その身の上から人間達から腫れ物のように扱われる事もあれば、強い敵意を向けられる事もあった。そんな最悪な日常を過ごす彼は、偶然出会った魔術師との交流の中で魔術の才能を開花させていく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-25 16:02:10
192837文字
会話率:48%
前年に自称神と不本意ながら約款契約した主人公・州環光魔。
正確には仮のようなものだがそれでも不本意には違いなく。
その一つが自称神の誤解を解く事を一応の目的として設定している。
まあ、これは表の光魔は知らない契約なのだが。
今回の舞台は全
ての属島。
其処の事後処理が主な依頼内容。だった。
それは現地最初で崩れ去る。
降り立った島の現状は悲惨を極め、結局収めるために参戦して全ての戦地を転戦するはめになってしまった。
その中で光魔は一人の存在と一つの存在と邂逅する。
その邂逅が自称神共の潰し合いの始まり。
始めての潰し合いにして最初の説得。
成功は。
其々の思惑をもって開かれる自称神共は何を想い、そして、何を叶えるのか。
さあ始めよう胸糞悪い第二の開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-24 02:46:02
726082文字
会話率:33%
「聞きました?"あの"ご令嬢がまた婚約者のいる男性を誘惑したんですって…」
「あら嫌ですわ…言うほど見目も良いかしら?こじんまりとはしてますけど…ねぇ?」
男爵令嬢レティシア・ヴァンルークは令嬢の間で"小動物
系悪女"と呼ばれ悪い噂が絶えなかった。
桃色がかった淡い茶色の柔らかい髪はふわふわと緩くウェーブし、丸く大きなアクアマリンの瞳は常に潤んでいるように輝いている。華奢な体と平均よりも小さい身長はその容姿の可愛らしさと相まって、男性の庇護欲をかき立てる小動物を彷彿とさせた。
「僕の婚約者も令嬢みたいに可愛らしい方だったら良かったのに。」
「君は僕が守ってあげるからね。」
令息たちからは一方的な好意を受け、それにより令嬢からは一方的な敵意を受ける。レティシアは、この状況に嫌気がさしていた。
『誘惑なんかしてないわよ!勝手に婚約者さんと比べないで!守ってもらわなくて結構!あー!もう!何もかも嫌!』
そんな巷で噂の小動物系悪女がひょんなことから一人の男性に一目惚れし籠絡しようと試みる。
『すすすすすす!!…す!…すすきが…見頃の季節になりましたわね…』
「…用はそれだけか?」
恋に超奥手な小動物悪女が、一目惚れした冷徹公爵を籠絡するまでのお話
処女作になります。アルファポリスでも連載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-01 22:00:00
2285文字
会話率:44%
騎士団に所属する主人公のアレクは、上官のミナと共に、カヒーナと呼ばれる地域の治安回復の為に派遣される。
そこはヤクザ・ギルドと呼ばれる反社会的組織が根を張り、腐敗と悪徳がはびこっていた。
使命に燃えるミナに対して、アレクの気持ちは酷く重か
った。なぜならアレクには秘密があったのだ。カヒーナに巣食うヤクザ・ギルドの大勢力、アトラズ一家頭領の息子だという秘密が……。
公権力を嫌い、騎士団に敵意を向けるヤクザ・ギルドと、ヤクザであろうと叩き潰そうと考えるミナと騎士団。
上官を守りつつ使命を果たし、ついでに実家も落ちぶれない程度に守ろうと、アレクは動き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-21 19:00:00
27875文字
会話率:50%
少女は憎んだ。自らの妹を奪った世界を。その世界の構造を。そんな構造を内包している全てを。だから毒を盛った。与えらたヒントさえあれば、見抜ける毒を。 めちゃくちゃ憎悪。めちゃくちゃ悪意。めっちゃ敵意。 (※重複投稿作品)
最終更新:2023-08-20 18:00:00
432文字
会話率:34%
女子高校生である町野メイは今まで恋愛に無頓着な生活を送っていた。ある時、モテたいという欲求を持ち始めた。イメチェンをして学校に行くと、モテたので"男遊び"を始めてしまった。
そんなメイにクラスの女子、特に一軍の花咲レイカ
達が敵意を見せ始めた。
レイカ達はとある作戦を考え、メイを誘き出すことに成功。
メイは青春生活に早くも幕を下ろすことになるのだ_折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-11 06:00:00
661文字
会話率:9%
婚約者とデートすると、婚約者の幼馴染みが必ずついて来ます。やめて欲しいとお願いしても聞き流す婚約者と、その幼馴染み。ある日、婚約者の幼馴染みが私に敵意のある笑みを見せてきて、私は我慢出来なくなりました。その結果、私も予想出来なかった感情が
湧いてきて…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-07 22:55:58
5616文字
会話率:56%
<あらすじ>
ネットにもテレビにも、もっと言えば世間そのものにも自分の居場所がない気がする。悪意にも敵意にもうんざりさせられ、過剰な正義にも疲弊して、なんだか世界についていけない気分になる。
大学を卒業して社会人になって数年目となる塚本
は、自分でも認めるくらいに生きるのが下手だ。何が悪いというわけでもなく、気が付けば彼は理由もなく死にたくなるような日々を送っていた。
誰かを憎むわけでもなく、世間を恨むエネルギーもない。
うまくいかない人生において、すがるのは不戦勝な生き方だけ。
そんな彼にとって癒しの存在となるのが、スマホのメッセージアプリだけで相手をする少女、古橋凛華(リンゲちゃん)だ。ひきこもりを支援する大学時代のサークルで知り合ってから、社会人となった今もお互いに支えあうようにして生きている。
ある日、宝くじで高額当選した塚本は「真なる不戦勝生活」を送るために仕事を辞める。しかし、理想郷であるはずのそれは、いつしか彼の精神をむしばみ始めていた。
昔の知り合いなどと会話をするたび、ひきこもり生活を送る自分が世間とずれていっていると気づかされ、危機感を覚える。
このままではいけない。そう思いつつも大学生のころから片思いしていた小成さんに恋人ができたと聞き、以前にも増して自分がリンゲちゃんに依存していることに気づく。もう俺とは連絡を取り合わないほうがいい。そう伝えるものの、結局は彼女の救いの手を振り払えない。
そんな折、大学時代の知り合いに「もっと楽な仕事で稼がないか」と誘われる。それはネットで世間を煽るような仕事だ。自分とは違うと思いつつも、根本のところでは同じだと指摘されて悩む塚本。
それでも彼を励ましてくれるリンゲちゃんのため、そして少しずつでも社会復帰するため、小成さんの仕事を手伝い始める塚本だった。
<備考>
※本作は数年前に投稿していた同名の小説を全体的に書き直したものです。
※第三十回電撃小説大賞、一次落ちです。
※作中の表現、登場人物のセリフなどに何か問題があれば削除・修正します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-06 23:43:34
156537文字
会話率:17%
幼い少年が悪意と敵意に晒されて、殺人マシンとして世界を恐怖に陥れる。
悪逆非道のダーティスペクタルが始まる。
最終更新:2023-08-04 12:00:00
240687文字
会話率:30%
雪鷺 広香(ゆきさぎ ひろか)は若槻 神奈(わかつき かんな)を恨んでいた。若槻は彼女が出会ってきた誰よりも美術の才能に秀でていた。それに加え、誰でも受け入れる包容力を持っていた。今までに出会ってきた天才は皆、自分に敵意を向けてきたため自
分も彼らに負けじと頑張ることができた。しかし、若槻は天才でありつつも、自分を受け入れてくれる。だから彼女に敵意を向ける自分を、広香は惨めに思っていた。
若槻の悪に満ち溢れた秘密が欲しい。そう思った広香は彼女の自宅を訪れることにした。そこでとあるものを目にする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-30 19:00:00
8815文字
会話率:43%
ユーグの隊員となったクリスタルは、惑星メイダで開催された広報イベントに参加していた。
その陰に、彼女もまだ知らない敵意が忍び寄る。そしてその敵意がクリスタルに忍び寄っていることは、ユーグ総司令官であり、クリスタルの身元引受人であるアルバ
ート・ロワーズの元に、差出人不明のメッセージという形で既に知らされていた。
イベントは事件もなく終わり、本部への帰路へ着こうという段階にあったクリスタルであったが、いくつかの不運が重なり、本部へとユーグの艦艇がすぐに出せなくなった、惑星メイダの衛星軌道上の基地、ラズルールに足止めとなってしまう。
そして、そんなクリスタルに、確かに、その狂気は忍び寄っていた。
それは、一隻の定期船が、星系内で襲撃、占拠されたことから、一気に噴き出すのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-18 20:00:00
114894文字
会話率:41%