おれはアパートの隣人である長阪さんという高齢男性と仲良くなった。
そのうち彼の部屋に招かれ、コロナ禍にもかかわらず一緒に食事をしたり、酒を酌み交わすようにまでなった。
83歳になる長阪さんは、見た目おじいちゃんおじいちゃんしていなく、いか
にも昔は文学青年だったのだろう、インテリジェンスに富んだ紳士的な老人だった。
とはいえこの人、酒が進むにつれ、女々しい地金をさらすようになる。
やたらと過去の話を蒸し返し――あのときこうすればよかった、ああするべきではなかったと振り返ることが少なくない。
おれは何度も部屋へ誘われるたび、その手の話を聞かされ、うんざりしてしまう。
こんなネガティブ思考の人こそエナジーバンパイアという人種だそうで、おれは彼に会うたび、げっそりやつれていく思いをするのだった。
やがて長阪さんは言うのだった。――君の若さが羨ましい、と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-28 11:01:21
27277文字
会話率:19%
「また何か面倒な帽子なんですか」
ある夜、和田村が彼の部屋を訪ねると、彼はいつものようにバランスボールの上で、見慣れない帽子を眺めていた――。
一個の帽子から始まる、日常系推理小噺。
※世界一有名な名探偵シリーズより、とある一編のパロ
ディです。
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「カクヨム」「ノベルアップ+」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-19 13:16:27
9945文字
会話率:67%
佐久間日向は目の前で恋人である矢下優乃が殺された。そして自身の視界が暗転した後、次に目を覚ましたのは自身のベッドの上。
絶望の中にいた時、彼の部屋に訪れたのは死んだはずの優乃。
そこで聞かされたのは優乃が異世界に行き、そこで世界を救ったとい
うこと。その力を持ったままで元の世界に帰ってきたこと。
そして──
日向好き好きオーラを出しながら異常な力を発揮する優乃。
そして学園の中には優乃の異世界の仲間もいて、彼女達もどうやら日向の事を知っているようなそぶりをする。
果たして日向の学園生活はどうなるのか!
痛快バトルラブコメ、ここに開幕!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-17 19:19:11
4415文字
会話率:45%
リリアーネは王室に仕える使用人の一人だ。そして、リリアーネのお世話をする担当は次期皇帝の地位が約束されているレオ・リグネロス王太子。だが、そのレオは政略結婚によって、性根の腐った悪役令嬢と政略結婚させられそうになっていた。レオはどうにかして
婚約を阻止しようとするも、なかなかうまくいかず……。そこでリリアーネは余りにも不憫なレオを見かねて、ティーカップを持って彼の部屋へ。優しく相談に乗ってあげていたら気付けばリリアーネはレオの心を射止めていた。
そして舞台は変わり、悪役令嬢とリリアーネとの全面対決がはじまる…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-10 18:08:20
5080文字
会話率:48%
「カナリア、君との婚約は破棄させてもらう」
「ねえ、お姉さま。嫁入り先を取り替えっこしませんか?」
家督を継ぐ長男と愛され子の妹に挟まれ、使用人のようにこき使われていた令嬢カナリア。彼女は両親の愛、婚約者全てを妹に奪われてしまった。
代わりに彼女が嫁ぐようにと押し付けられたのは、『人狼様』と呼ばれる神様のもとである。彼が治めているのは国最大のダンジョン……魔窟が存在し、あまりにも危険なため禁足地とされているレングラント山脈。
しかし、カナリアは知っている。かつて人狼様に嫁入りをした娘達は口々に「怖くて逃げ出してきた」と言って帰ってきていることを。
曰く、冷たく暗い人。
曰く、化け物のよう。
曰く、人間を憎んでいる。
悪い噂ばかりが行き交う『人狼様』の元へ一人で嫁入りさせられ、逃げ帰る場所もないカナリアは悲観する。
これではまるで、生贄のようじゃないか、と。
しかしいざ、人狼様のいる山脈までやってくると、迎えにきたのは銀色の毛並みと、赤い宝石のような美しい瞳を持った、馬ほどの大狼。食べられてしまうのかと思えば、大狼は彼女を背に乗せて屋敷まで駆けた。
屋敷に着く前に気絶した彼女は、気がついたそのときにはお屋敷の布団の中だった。そばには文机で眠っている銀髪の美青年。
布団に寝かせてくれたのでは? とカナリアはお礼と名乗りをする。
しかし彼は『クチナシ』と己の名を口にした以外はほとんど話さず、おまけにフードで自分の髪を隠していて、その美貌に似合わず陰気な雰囲気を纏っていた。
なにひとつ喋らずに過ごす毎日。
とうとう耐えられなくなったカナリアは、彼から渡された便箋を使って食事を運ぶ際にメッセージを送ることにした。
彼へ送るメッセージは短い一言から始まった。やがて手紙の内容は「おかえりなさい」「本日の献立は」と増えていく。
それでも来ない返事に落ち込んでいたカナリアは、ある日彼の部屋で「こちらこそ」と書きかけた便箋を発見する。
――もしかして、この人はただ「無口」で「口下手」で「不器用」なだけなのかもしれない。
不器用な優しさと、溺愛。それに気がついたときカナリアは恋に落ちる音を聞いた折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-08 21:45:56
51557文字
会話率:36%
友人が、どこかで適当に死んだ。
それ自体はともかくとして、僕達二人は彼の部屋に行くことになった。
何のために行くのか?考えるとわからないし意味はない気もするが
それを知るために行くことになったのだとも言えた…
最終更新:2021-05-28 19:00:00
9480文字
会話率:8%
主人公 吉川 和は27歳の引きこもりのニートだ。そんな彼がたまたま部屋を開けた日に知らない人が彼の部屋に居座っていた棚川 恵と言う女性。
棚川 恵は主人公にこう言う
「あなたのお世話係を頼まれました」
この出会いから始まる和のニート矯正生活
最終更新:2021-04-13 10:00:00
11276文字
会話率:61%
中学時代に告白されて、恥ずかしいから断った。
それでも私を好きでいてくれると思っていたから。
同じ高校に入れたのに、油断していた。
彼の部屋から『女の声』がする。
彼女ができたなんて聞いてないし、NTRなんて許せない。
恋を自覚した瞬間
、怒りが沸いてきた。
彼の運命は・・・
これは、彼の特技を知らない女の子が勘違いして、収録中に部屋に突撃する。
そんな物語。
この小説には、幼馴染の部屋の前で張り込むなどの行為があります。
苦手な方はブラバお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-07 22:08:12
6036文字
会話率:39%
俺は同性愛者だった。
ある日、恋宮異也という男子高校生は、最近失恋したばかりの親友である丸野忠人に恋しているという事を自覚した。
しかし今まで普通として生きて来た彼は、いまだ社会は同性を容認しきれていない事を知っていた。
必死に想いを抑え
込もうとするが、抑え込もうとすればするほど恋心は強くなった。
そんなある日、彼の部屋に謎の自称サキュバスを名乗る女性リバーシアが現れ、異也は普段の男の体の他にサキュバスの女に変身する力を手に入れる。
異也は忠人の失恋で追った心の傷を治す為にヘテロアと名乗って力を使い始めるが、それと共に己の恋心が更に大きくなることを感じていた。
これはそんな恋に悩む性転換能力を手に入れた青年のお話。
この夏に青年は大きく変わる。
※性的な描写と精神的BL、TSや同性愛の描写が存在します。苦手な方は読むのを避けてください。
※サキュバスは作者の好みだから出しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-16 06:00:00
21955文字
会話率:61%
林和人は19歳のティーンエイジャーです、彼は2つの妹、林さくらとルーシー林を持っています、彼らは3つの普通の生活を送っていた、彼らはうまくやっていた、時には悪い、しかし、常にお互いをサポートしています、ある日、和人はいつも起きて、彼の部屋を
出て、彼は家にいないことに気付いた... そして、彼は彼の妹ルーシーを見たが、しかし... 彼女は吸血鬼になっていた!?何が起こっているのか?ここはどこなの?これは夢なのか?彼の頭の中には多くの疑問が... ここからは、耐えられない姉妹との異世界から、いくつかの謎を解き明かすことが始まります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-07 20:00:04
7382文字
会話率:69%
バイトで生計をたてつつ大学に通うごく普通の青年、「天乃井 大知」。
そんな彼の部屋に突如として謎の美少女「ルーシャ」が現れ、そのまま居候することに。
そんな彼女、実は異世界で暴れ回っていた大魔王の娘であり、その跡継ぎでもあったのです。
産まれて初めて女性と一つ屋根の下で生活することになった天乃井少年。
最初は警戒心むき出したったルーシャ大知の優しさに心を許していき……
そんな魔王の娘ルーシャと彼女を連れ帰ろうと大知のもとにやってくる悪魔達………と、それに巻き込まれた青年の異種族恋愛?物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-25 04:29:31
1283文字
会話率:48%
酒井明夫はニートだ。日々、ゲームに人生を浪費し昼夜逆転した怠惰な生活を送っている。彼は、自らの住む家と生活の殆どが揃った部屋を自らの城であると認知し、世間の全てを見下して生きてきた。そんなある日、彼の部屋に突如、女性の死体が出現する。当然、
放置するわけにもいかず、明夫は、その死体を近くの公園に捨てに行くことを画策する。不気味なその物体に困惑しながらも、なんとかその死体を近くの公園に捨てた明夫は、自らの仕事に満足し、家に帰っていくのだった。そうして、日々はただ何事もなく過ぎていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-02 01:36:38
4571文字
会話率:26%
レイジは迷っていた。このままの人生でいいのか。人生におけるたくさんのターニングポイント。全て間違った選択をしてきた気がする。そんな彼の部屋にあるアコースティックギター「Jくん」。Jくんを弾くと思い出す過去の選択の場面。初恋、バンド、就職、結
婚、不倫。そして、現在から起こるさまざまなハプニング。それを乗り越え彼は幸せな人生を手にできるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-24 22:34:56
12248文字
会話率:40%
「俺は君のーーその、エキゾチックショートヘア的顔に一目惚れしたんです」
捻くれ者の女子高生、深澤 弥生が、ある日家から帰ると、おばあちゃんと二人で暮らしていたはずの部屋に、たくさんのお婆さん達が。おばあちゃんに訳を聞くと、友達同士で老人
ホームに住むので、知り合いのところで下宿して欲しいとのことだった。
無茶苦茶な理由に呆然としている間に、何やら怪しい男達が家に乗り込んできて、その下宿先まで連行されーー
着いた場所では、内心かなり嫌っているクラスメイト、木々羅 早都と同じ屋根の下、半分二人暮しのような状態に!
しかも、彼の部屋は、自分の写真で埋め尽くされていて……
「包丁とか使うときに、少女漫画でよくあるみたいに手を添えて、みたいなことができるかなって。手、繋げたりするかなって」
「ごめん。想像以上にキモかった」
塩対応女子とヤンデレ男子の新感覚ラブコメディ!
*アルファポリスでも公開中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-22 07:12:35
9371文字
会話率:31%
魔法使いだったヴィグランを祖父に持つラディ。幼い頃、ラディは幼なじみのレリーナと一緒にヴィグランが異世界へ行く昔話を聞かせてもらっては、いつもわくわくしていた。
魔法使いを目指して修行するようになった二人は、ヴィグランの葬儀の後で彼の部屋
へ入る。あれこれ見ているうちに魔法書の間から紙が一枚落ち、それはジュータンが敷かれた床で音を立てて砕けた。その状態に驚いていると、かけらと自分達の身体が浮かび出した。
気付けばジェイと名乗る小さな「大竜」が目の前にいて、ここは異世界カロックだと告げられる。そこはヴィグランから聞いた昔話に出てきた異世界だった。
ラディとレリーナは、ジェイが巣立ちのために行う「大竜の試練」に協力することになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-01 19:00:00
750391文字
会話率:51%
とある事情から一人で壁の薄いアパートに住んでいる神崎零汰。ある日、そんな彼の部屋の壁が、隣に住む三条真白によって破られてしまう。それをきっかけに二人は関わるようになるが、零汰は真白に関する驚きの事実を知ってしまう。
零汰と真白の関係はどうな
るのか。真白のことを知ってしまった零汰はどうするのか。
禁断の恋でもなく、身分差もない。されど「ワケあり」な二人を描いた、そんな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-04 21:13:47
16873文字
会話率:38%
最近1Kマンションに引っ越して来た貧乏大学生佐藤勇太、彼の部屋には一つ異質な部分がある。
それは隣の部屋に貫通した小さな穴だった。
最終更新:2020-07-23 16:12:41
1981文字
会話率:0%
「僕らのパーティから抜けてくれないか」
休日、勇者ライネルに呼び出されたパーティメンバー、神官フォスは彼の部屋で話し合いの席に着くなり開口一番そんな言葉をかけられた。
全く身に覚えのないフォスは、納得のいく説明を求めるが……。
最終更新:2020-07-06 23:37:50
6313文字
会話率:56%
■あらすじ
大学生のときに出会ったあなたにプロポーズされた私は、最近なんとなくよそよそしい彼の家を訪問した。彼の部屋の前まで来て、玄関を開けて中に入り部屋の中に入ると、あなたがいた。しかしそこにいたのはあなただけではなかった……。
※非
ラノベ作品です。
※こちらの作品はエブリスタ、カクヨム、アルファポリス、ステキブンゲイの各小説サイトにも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-22 00:00:00
3675文字
会話率:14%
エリートウーマンの幸久志信ユキヒサシノブ27歳女性は、本社での定時勤務を終えて、愛しの彼の元に帰る最中であった。
幸久志信シノブにとって今日は、会社で不正を行いシノブの同僚にその罪を被せた上司を摘発し、周りの取り巻き含め、解雇が決まった日
であった。
しかし、シノブはやはり気持ちが良い訳ではなく、気持ちを切り替えるため足取り早く愛しの彼の元へ向かった。
しかし、彼のいるアパートについた時、警察が1階の彼の部屋の前を封鎖していた。
状況を確認しにすぐに部屋に入ろうとしたが、警察に取り押さえられた。
彼の心臓にナイフが刺さっていて、すでに彼は生きているように見えなかった。
その時、シノブの身体に激痛が走った。シノブの胸からナイフが出ていた。
後ろを向けば、胸にナイフを刺した男は本日解雇が決まった上司であった。
シノブはそこで息を引き取った。
目が冷めたら、照明が宙に浮いている部屋にいた。
シノブは、シノブに似た容姿であるが、金髪で目つきがきつい頭に包帯を巻いた14歳の女の子になっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-10 18:02:31
82610文字
会話率:23%