橘樹家は世間一般で言うクソゲー、『マニアクス』と真剣に向き合い、心の底から楽しみ、弔う……一種の〝葬儀屋〟とも呼ぶべき仕事を生業とする『アンダーテイカー』一家であった。
そして、そんな一家の一員である詩羽は、数多のマニアクスを尋常ならざる速
度で葬送ってしまったことによって体調に不調をきたし、惜しまれながらも若くしてアンダーテイカーを引退してしまった自らの父……『天才、葬送のギアーレン』と呼ばれた父に並ぶべく数々のマニアクスを日々、葬送っていた。
しかしマニアクスだのなんだの呼称しようがクソゲーは所詮クソゲー、まだまだ未熟な精神構造をした一般的な高校生である詩羽の身体は普通に神ゲーを求め、適当な言い訳を重ねながらも詩羽は同じく(同じく?)ゲーム好きである幼馴染に良さげなゲームを紹介してもらってしまう……。
こうして、クソゲー葬儀屋と神ゲー、交わるはずのないふたつが交わろうとしていた―――。
「クソゲー呼ばわりはやめてもらおう。マニアクスにも尊厳はある」
―――今、クソゲーより生み出されし最強の戦士による神ゲー冒険憚が始まる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 18:30:00
44973文字
会話率:27%
金があれば何でもできる、予想外な出来事にも対応できる。そう思っていた二十八年の青年、鏡谷知里〈かがみやちさと〉。
車に轢かれたと微かな記憶はあるが、次に目を覚ました時には見覚えのない場所に居た。
冒険者のような服を着た男と魔法使い風
の女。岩壁の広場の奥には、大型トラックの倍は大きいドラゴンが、俺達三人を見下ろしていた。
なんで、なんで俺がこんなことに巻き込まれないといけないんだよ。俺はただ、静かに家で通帳を眺めながら生活していたかっただけなのに。命を懸けた戦闘なんて絶対にやりたくなかったのに、世界を救いたいとかもないのに。
俺をこの世界に呼んだ奴をぶっ飛ばすため、右の中指に嵌められている指輪に込められている魔力と、大量の魔法を利用して生きていこう。
そう思っていたのもつかの間、チート能力をゲットし、無双してきた俺の前に現れたのはチート級以上に強いこの世界を束ねる者達。
「この世界を束ねている組織があるみたいだが、腐ってんな。そいつらをどうにかしねぇと俺の平穏は訪れないみたいだし。金を稼ぎつつ、俺は出来る限り楽をし、この世界をまとめる奴をぶっ飛ばす」
※カクヨムでも更新中
※挿絵:あニキさん折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 18:14:40
1007460文字
会話率:39%
現代、陰陽寮の中で上位に位置する九重家では、跡取りについて議論が行われていた。
跡取り候補の一人、九重優輝(ここのえゆうき)は、天才と呼ばれるほどに実力が高い青年だ。
年齢的にはまだ子供だが、周りに異論する者はおらず、皆が認めていた。
だ
が、肝心の優輝は、一切跡取りになる気はなく、姉の九重神楽(ここのえかぐら)も同様だった。
困り果てた現当主である九重開成(ここのえかいせい)は、昔からの馴染みである狐のあやかし、銀に相談を持ち込んだ。
銀には一人息子がおり、名前は銀籠(ぎんろう)という。人間とあやかしから生まれたため、半妖と呼ばれる存在だ。
過去、銀籠は大事な父親が人間により殺されかけた経験があり、人間恐怖症になってしまっていた。
「我は、父上がいればそれでいい」
銀は自分が先に死んでしまった時のことを考え、思い悩んでいたところで九重家についての相談を持ち掛けられた。
ちょうどいいと思い、銀籠と共に陰陽寮へと出向く。
銀の羽織りを握り、人間に囲まれ涙を浮かべる銀籠に一目惚れした優輝は、その日を境に銀籠へ愛を伝えるため、銀達が住む森へと通い続けた。
半妖に恋をした陰陽師の跡取り息子と、人間恐怖症の半妖の、ほのぼのBL恋愛ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-15 12:53:20
110378文字
会話率:43%
私はリグレッタ。死神と恐れられた一族の末裔で、最後の生き残り。
物心ついたころからずっと、深い森の中で静かに暮らしてる。
森の外に出たいなんて、考えたことも無い。
お父さんとお母さんが言ってたけど、森の外に出たら、私達は生きていけないんだっ
て。
沢山の人たちを怒らせてしまうから、出ちゃいけないんだ。
まぁ、私は別に、今のままで良いんだけどね。
そんなある日、私はあの子と出会ったんだ。
獣人の女の子。ハナ。
怪我してて辛そうで、本当はやめた方が良いはずなんだけど、私は彼女を助けてあげた。
そしたらさ、ハナちゃんが私に言うんだよ。
お母さんみたいだねって。
それがもう可愛いのっ!
尻尾を振って、頬を染めて。
嬉しそうに笑う顔がもう、可愛いのっ!
いいや、ダメダメ。
思いっきり頭を撫でてあげたいんだけど、私はハナちゃんに触れちゃいけない。
触れちゃったら、うっかり魂を解放しちゃうかもしれないからね。
私は死神なんだ。
だから、人に触れちゃいけない。
でも、ちょっとだけでも、撫でたいんだけどなぁ。
「カクヨム」にて同時連載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 18:08:31
512429文字
会話率:36%
東の国アズマに暮らすオオカミ族のリオンはその凛々しい佇まいと男にも勝る華麗で力強い剣の腕前から王子と呼び慕われる庶民出身の女の子。
ある日、リオンは剣の修行中にキツネ族の少女シエルと出会う。
シエルは名家である実家を継ぐために北の国
ノースから武者修行に出ているという魔術師の卵。
真面目で実力はあるがどこか抜けていて危なっかしい。
そんな彼女のことをリオンは放っておけなくて……
「ボクが君を守る剣になろう」
生真面目だが不器用でどこか抜けているシエルとお人好しな世話焼き王子のリオン。
なんの接点もない二人は偶然の出会いから次第に仲を深め合っていく。
リオンの剣とシエルの魔術、二人が合わされば最強!
ケモミミ少女二人の無自覚イチャイチャ冒険ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 16:59:34
58281文字
会話率:39%
あるところに中学二年生の女の子がいた。
その子は母親がいなく叔母からの冷酷で、暴力的な態度に耐えていた。
学校でもイジメに遭ってずっと一人ぼっちだった。
そんな時女の子は家で母が残した手紙を見つける。そこには「いつか迎えに来る」という母の言
葉が記されていた。女の子は母が生きているかもしれないという希望を胸に家を飛び出して母を探す旅に出る決心をする。
そして、今始まる母親を探す女の子いや、白浜渡音の旅が!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 14:57:28
5134文字
会話率:33%
家でくつろいでいた少女『まと』は、気がつくと人気のない森の中に佇んでいた。
靴も羽織るものもない、携帯はあるが電波は通じない。が、『アユム』と名乗る謎の人物と電話越しに言葉を交わす。
そして森を抜けた先、まとが行き着いた場所はおぞましい姿を
した化け物が蔓延る世界だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 13:43:35
28794文字
会話率:39%
転生してラノベ悪役令嬢になりました。
私は死んでしまったのだ。
病気で入退院を繰り返していた。
家族に迷惑をかけてしまって後悔している。
神様が私に幸せになるチャンスをくれた。
大好きなラノベの世界に転生させてくれるらしい。お気に入りの悪役
令嬢。恵まれた家で恵まれた容姿。我儘放題で残念な性格。
この悪役令嬢で幸せな愛される私になれたら嬉しいな。
そして、私は悪役にならない悪役令嬢に転生した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 12:53:47
207080文字
会話率:57%
事故で両親を亡くしたサラは、平民として育てられていたが実は子爵家に血筋があり、叔父に養女として迎えられる。
子爵家で新たな家族と過ごすサラはデビュタントを経て、王立学院へ入学する。そこで彼女は攻略対象達と出会うことになる。
『攻略対象
』ーーー
つまりここは乙女ゲームの世界だ。サラの前世は更紗という日本人であり、生前の更紗が好きだった乙女ゲーム『愛の導き』の世界にヒロインとして転生したサラ。しかしサラに前世の記憶はまだない。
前世の記憶がないヒロインがゲームの舞台である王立学院に入学したとき、シナリオは始まる。その先に待ち受けるのはゲーム通りの未来なのか。
サラが前世の記憶を思い出し、乙女ゲームの世界に転生した事実に気づいた時、彼女の進む先はゲーム通りのエンディングなのか。
乙女ゲームのシナリオの裏に隠れた謀略のカケラ。更紗が見ていたゲームのシナリオは、中から見たときにその意味を変える。
第一章「長いプロローグ ーbefore the game beginsー」◀︎ writing now
アルノー子爵家の養女となり、そして子爵家でデビュタントを迎えるまで。ゲームが始まる前の物語。
第二章 「王立学院 ーthe game has startedー」
第三章 「前世の記憶 ーinside the game scenarioー」
第四章 「エンディングのその先 ーthe game is overー」
※キーワードに関するアレコレの中心が第三章になるため、その辺りについてはしばしお待ちください。
◯game characters◯
・サラ=アルノー 子爵家の養女 ヒロイン
・アルフォンス=パジェス パジェス王国王太子 攻略対象
・レオナール=クーベルタン 侯爵家次男 攻略対象
・エクトル=ソニエール 伯爵家次男 攻略対象
・ロイク=ノヴェール 王立学院音楽教師 攻略対象
・セルジュ=デシャン 義弟の友達 子爵家嫡男 攻略対象
・フォスティーヌ=アセルマン 侯爵家令嬢 悪役令嬢折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 12:13:15
156866文字
会話率:23%
【一言で分かるあらすじ】
自身の強さに無自覚なおっさんが、元弟子たちになんやかんや持ち上げられて活躍しちゃってだんだんと名声と評価を得ていくお話。
【ちゃんとしたあらすじ】
ベリル・ガーデナントは、レベリス王国の片田舎に道場を構えるしがな
い剣術師範である。
自分の強さに気持ちの折り合いを付け、のんびりと田舎生活を過ごしていた。
だが、元弟子の一人であるアリューシアが突如訪ねて来て、ベリルを騎士団付きの特別指南役に推薦したと伝えられてから生活は一変する。
騎士団長、最上位冒険者、魔法師団のエースなどなど、とんでもない大物に大成した元弟子たちと久々の再会を果たすわ、実家である道場からは追い出されるわ、指南役以上の依頼が次々に舞い込んでくるわで激動の日々。
そして、こんな自分を慕ってくる元弟子たちに嬉しく感じながらも、大して強くもない自分とは不釣り合いだと謙遜を重ねるベリル。
しかし本人が気付いていないだけで、ベリルは類い稀な才能の持ち主であった。
自分の力に無自覚なベリルは、彼の力を知っている弟子たちに囲まれながら、徐々にその力を世界に知らしめていく。特に自覚のないまま。
◆SQEXノベル様より書籍化予定◆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 12:10:47
1011965文字
会話率:38%
エミリア・バートンは地方領主の令嬢だったが、父と兄がギャンブルで身を持ち崩したせいで没落、財産と家を失い一気に孤立無縁状態になる。
無責任な家族に代わり残務処理に追われる彼女の唯一の希望は、格安で買い取った田舎の家でのんびり暮らすこと。し
かし、お金がないため若い男性の使用人一人しか雇えない。しかも彼は、エミリアへの敵意を隠そうともしない。
実家を処分した後、荒れ果てた家にたどり着いたエミリアは新生活をスタートさせるが、今までの道理が通じず、ないもの尽くしの毎日に戸惑うばかり。おまけに若い男と二人きりで一つ屋根の下に暮らせば何も起こらないはずはなく……
これは、スローライフを送るまでに七転八倒しつつ、女主人と男下僕の禁断の恋を綴ったお話。
第22回書き出し祭り参加作品です。
他媒体にも同時掲載予定。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 12:10:00
43042文字
会話率:47%
バイオレット・ヘイワードは落ちぶれた男爵令嬢である。家の借金を返すために自宅をホテルに改装して優秀な従業員たちに助けられながら身を粉にして働いていた。苦労しながらも充実した日々を送っていたが、ある日大嵐に見舞われホテルが被災する。そんな中、
仲よかった幼馴染がふらっと訪ねてきた。彼はかつて家で働いていた使用人の息子で、貧しく惨めだった子供時代から成り上がって成功を収めたらしい。再会を喜ぶバイオレットだったが、どうやら彼は訳ありで……!?
田舎のスローライフのような出だしですが、後半になると1920年代をイメージした大都市が舞台になります。アールデコとかフラッパー(日本で言うところのモガ)とか、「偉大なるギャツビー」の時代のイメージ。ヒロインが殻を破って精神的に成長する話を、女性の社会進出が進んだ時代になぞらえて書きました。ヒーローは非イケメンでイケメン化もしないので注意。後半になると糖度高めになります。アルファポリスにも同時投稿。全38話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-26 00:44:11
161041文字
会話率:53%
日本人の35歳無職童貞の男、一瀬ルクスは、職歴無し、身寄り無し、彼女無しの現実から目を背け、生活保護を受給しながら生きていたが、日頃の堕落した生活のせいで心臓発作を起こし死んでしまう。次に目覚めた時、彼は赤ん坊になっていた。どうやら異世界に
転生しているらしい。彼は思った。また適当に楽してダラダラした人生を送ろうと。しかしそこはかつて過ごした日本のような民主主義国家ではなく、一人の皇帝が統治する独裁国家だった。そこでは日本のような甘い生活は許されず、想像を絶するような生活が彼を待ち受けていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 12:09:00
15277文字
会話率:19%
現代の魔法使いの名門の子である長瀬ツカサは生まれつき魔力が高かったが、肉体を強化する魔法しか使えなかった。
そんなツカサは魔法使いになることを諦め、普通の一般人として生きようと思っていた。
しかし、あまり賢くなかったツカサは普通高校
の受験の際にランクを落とし、最初から滑り止めを受けたのだが、油断して遊び惚けてしまったため、受験に失敗し、ニートになってしまった。
そんなツカサが気まずい思いをしながら新しい4月を過ごしていると、ふとしたことから放っておけば命を奪ってしまう呪いの腕輪を装着してしまう。
その呪いは非常に強力であり、解呪を得意とする母親ですら解くことができなかった。
腕輪をどうにかするには腕を切るか、自身の高い魔力で解呪するかの2択だったため、ツカサは異世界にある現代の魔法学園に通い、呪いを解呪する魔法を学ぶことになった。
呪いの腕輪のせいで腕がピンチになったものの、晴れてニートを卒業し、魔法学園に入学することになったツカサは異世界の学園に見学に行くと、同級生女子のシャルリーヌに学園を案内してもらうことになる。
その際にシャルリーヌが母方の家であるラ・フォルジュと犬猿の仲である名門イヴェールの次期当主であることを知ったのだが、そういうことにまったく興味がないツカサはシャルリーヌと交流を深め、勉強を教えてもらうまでの仲になった。
しかし、ツカサの双子の妹であり、ラ・フォルジュの天才魔法使いであるトウコとシャルリーヌがぶつかってしまい、ツカサはラ・フォルジュとイヴェールの因縁に巻き込まれてしまうことになる。
犬猿の両家の因縁……
可愛い妹と美人の友人……
どうするべきか……
ツカサは悩むことなく即決した。
「美人だ!」
魔力と武術しか取り柄のないツカサの自由気ままな学園生活が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 12:00:00
324355文字
会話率:57%
物心がついた時から不思議な力が使えた黒木リヒトは除霊や占いで金儲けをしていた。
そんなリヒトはいつもの仕事終わりに家で休んでいると、謎のアプリをダウンロードしてしまい、異世界へ転移してしまう。
24時間の充電期間という制約はあるものの、ス
マホのアプリで日本と異世界を自由に行き来できることに気付いたリヒトは占いの力で冒険者をしつつ、日本の物を異世界で売り、異世界の金貨を日本で売ることを思いつく。
そんなリヒトは2人の少女と出会い、交流を深めていくが……
1万円を手に入れる程度の幸福のツボを10万円で売る男と2人の少女が異世界と日本をまたぐ物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-23 12:03:47
496079文字
会話率:51%
リリア本人曰く
「え? えぇ、確かに私は勇者の血を継ぐ家系よ。だけど、本家でもないし、特別な能力も無いし、あんまり自覚もないし、だいたい勇者って結構子孫を残しているんだから全部が全部能力者なんてありえないでしょ?今では酒場では勇者を名乗る人
同士が殴り合いしてるって始末じゃない、私にとっては大した意味の無い事かなぁ」
伝説の勇者が魔王を倒したとされる年から百年経ち、大陸の片隅では
勇者の子孫として生まれただけで勇者らしい能力を全く引き継がなかった娘が、
王国から適当に国認定勇者に指定され、
これから勇者っぽい事を始めようとしていた…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 11:10:00
1812325文字
会話率:21%
人間社会に憧れているモエは、周囲の反対を押し切って森から出ていこうとする。だが、森から出られないどころか偶然出くわした人間に襲われてしまうのだが、そこをとある貴族に救われる。
彼女はその貴族の家でメイドとして働きながら、持ち前の明るさと
特殊な効果を持つ胞子で襲い来る困難を乗り越えていく。
※タイトルは誤字ではありません折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 10:10:00
140584文字
会話率:46%
ランストック伯爵家にいた、ジン。
彼はいつまでも弱く、レベル1のまま。
ある日、兄ギュンターとの決闘に負けたことで追放。
「お前のような弱者は不要だ!」
「はーい!」
ジンは、意外に素直。
貧弱なモヤシと思われていたジンは、この世界で唯
一の魔法使い。
それも、直接戦闘ができるほどの……。
ただのジンになった彼は、世界を支配できるほどの力を持ったまま、旅に出た。
問題があるとすれば……。
世界で初めての存在ゆえ、誰も理解できず。
「ファイアーボール!」と言う必要もない。
ただ物質を強化して、逆に消し、あるいは瞬間移動。
そして、ジンも自分を理解させる気がない。
「理解させたら、ランストック伯爵家で飼い殺しだ……」
狙って追放された彼は、今日も自由に過ごす。
この物語はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ないことをご承知おきください。
また、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
※ カクヨムにも連載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 09:50:00
134111文字
会話率:34%
安っぽい人生を送っている、と変な自信を持つ安田ヤスオは四十歳手前の独身男性である。
おっさんとされる年齢に達しながら、交際経験はなく、友人も結婚をすれば付き合いがない。職場では空気のような存在である。
誰と付き合いがあるわけでもなく祖父母が
残してくれた年季の入った家で一人寂しく暮らしていた。
そんなヤスオの唯一とする愉しみが、オープンワールドのオンラインRPGだった。自分を含め三人で組んだチームで冒険することが生きがいであり、仮想空間上とはいえ他者と交流を持つ機会でもあった。
ところがチームの1人が生活上の問題で参加が難しくなりそうな事実を知り、ならばと当面における住まいの提供を申し出た。独りで住むには持て余す広さの一軒家。しかも気兼ねはいらない木造のボロ家。ヤスオにしては思い切った行動に出た。ゲームのためならやれる男だった。
慣れない決断は思いもかけない結果をもたらす。
やってきた相手は、まさか女性というだけでなく、2人揃ってときた。
貧相極まりないおっさんとして変わり映えしない日々に、突如舞い込んできた同居人。しかも一緒に過ごすうちに、なにやら事情を抱えているみたいで……。
自己肯定感は非常に低いが、変な思い込みはしっかり持っている、いい歳した男が初めてを経験する物語である。
カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 09:27:31
217084文字
会話率:31%
目覚めると記憶が無く、森の中にある石造りの家で全裸で目覚めた青年は、自身の中にいるメイ・ウォーカーと名乗る女性に己の現状を伝えられる。
とくにやることは無い。自由に生きろと言われ、ナインと名付けられた青年はメイと共に世界を旅する。
この先に
ある真実と己の存在理由を知るために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 08:00:00
512586文字
会話率:40%
記憶喪失の美少女との共同生活は何かと大変だ
ギルドに所属し、依頼をこなし報酬金で生計を立て暮らしているリィド。
魔獣駆除の依頼を主にこなし、受付の知己である年上美人女性にアプローチしかわされる日々。
リィドは育て親を病で失い、それからは
残してくれた広い家で一人静かに休みを過ごしていた。
ある日の朝、目が覚めるとベッドの横には見知らぬ美少女が一緒に寝ていた。確かに夜眠りついた時は一人だった。誓ってもいい、絶対俺はやってない。
人生の危機を脱しようと冷静に状況を分析。天井には大きな穴が空いて、さわやかな朝日が差し込んでいる。
信じがたいが、どうやら天からこの美少女が降ってきたようだ。
目を覚ました美少女が口にしたのは言葉は自身の名前である「フェイシス」。
そう、名前以外は何も覚えてない。どうやら記憶喪失のようだ。
不思議な美少女の正体を探すために共同生活が始まった。
記憶喪失は実に厄介なもので、記憶だけでなく、一部の知識も欠落しているらしい。
例えば、お風呂の入り方を忘れてしまっているなど……。
それ以外にも不思議なことはたくさんあった。細い可憐な体からは信じれないくらいの大食い、本当に人間かと疑う強靭な肉体、運動能力。謎が謎を呼ぶばかり。
放ってもおけないので記憶が戻るまでの間、フェイシスにもギルドの依頼を手伝ってもうらことに。
次第に、フェイシスだけでなく、新しい仲間が増えていく。そう、同居人が増えていく。
同様に増えていく生活費を稼ぐため、リィド達は魔獣討伐以外の依頼も受けるように。
ハプニング、盗賊、権力闘争、悪魔などさまざま難題がリィド達を襲う。
迫られる選択、決断する覚悟。
乗り越え手に入れたのは金だけなく、仲間としのて絆。
ついに明らかになるフェイシスの素性とは。
変わり映えのしない日々が一変。美女たちと始まる共同生活冒険譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 07:41:29
127562文字
会話率:61%
ナバス帝国にある四つの公爵家のうち「炎のタピア」と呼ばれるタピア公爵家長女クララは父親の命令に逆らえず二つ年下の義理の弟レオンに成りすまし城に向かった。
ナバス帝国のミラネス王家後継者と、四つの公爵家の後継者は古の誓約により十四歳になると
城に招集され十八歳の成人まで共に城で過ごす。
ミラネス王家は謎の多い王家で、その後継者は十四歳まで性別を明かされず表舞台にも現れない。
ミラネス王家後継者は圧倒的な魔力を持ち、その魔力を絶対的忠誠を誓った各公爵家次期当主に分け与え、それぞれの公爵家は分け与えられた魔力を家宝である「精霊魔法の石」通称「魔法石」に注ぐことにより各公爵家の地位名誉財産が守られる。その為公爵家の次期当主達は十四歳から城でさまざまなことを学び、共に過ごした君主を裏切ることはしない。
公爵家次期当主になるためにはそれぞれ家紋の属性である精霊の祝福を十四歳までに受けなければならない。
水の公爵家次期当主のグロリアは水の精霊ウェンディーネ、風の公爵家次期当主カルロスは風の精霊シルフィード、地の公爵家王家次期当主ダフネは地の精霊ノーム,それぞれ祝福を受け次期当主と認められたが、炎の公爵家タピアは混乱に陥っていた。
娘のクララと息子のレオン、どちらが炎の精霊イフリートの祝福を受けているのかわからない。精霊の祝福を受けた人間しか魔法が使えないはずなのにどちらも魔法が使えるからだ。
しかしクララの魔力がレオンよりも圧倒的に上だった。父親のウーゴは愛する息子を当主にしたいが為クララを病死したことにし、クララにレオンの代わりに城に行ってこいと命令した。
父親に逆らえないクララは長い髪を切り、大好きだったレースのリボンとドレスを燃やしレオンになりすまし城に入った。本物のレオンが覚醒したらすり替えるとウーゴは言ったが、その後クララは自分がどうなるのか分からない。殺されるかもしれない不安の中で城での生活がスタートした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 07:00:00
93077文字
会話率:14%
自分以外の存在に"化ける"事ができるハル。
ハルはその力で猫に化け、危険な場所へ潜入していた。
しかしそこで襲われて怪我をおってしまう…
夜勤バイトをしている浪人生、瑞樹圭(みずきけい)。
圭はバイト中、怪我をした猫を
発見する。
その猫を拾って帰り手当てしようとすると猫は人間の姿になった。
ハルは療養の為圭の家で暮らす事となるが、生き方の違いからすれ違いもする二人の日常物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 07:00:00
593270文字
会話率:51%