17歳の高校生、緋山狂士(ひやまきょうじ)。
天涯孤独の狂士は、ある事情から他人に興味が持てず、冷めた目で世の中を見ていた。
その目付きの悪さから、毎日のように絡まれていた狂士は、まるで憂さを晴らすようにケンカに明け暮れる。
夏休みのあ
る日、狂士はガラの悪い男達に報復を受け、ついには海に放り込まれてしまう。
(なんて呆気ない……くだらいな、俺の人生)
薄れる意識の中、死を覚悟する狂士。
しかし、次に目が覚めると、そこは見知らぬ海岸。そして何故か、着物姿の人集りに囲まれていた。
混乱のまま慌てて起き上がると、突然耳に残る大声が響く。
「動かないでっ! もう描き終わるから!」
目の前には、熱心に何かを描き写す一人の少年が。
狂士は少年が描く絵を覗き込むと、まるで死体の様におぞましい自分の姿があった。
軽蔑するような目で少年を見つめ、狂士は無言でそれを破り捨てる。
「あぁぁー! なんて惨いことを!」
「惨いのはテメェだろーが! 人の事、死体みたいに描きやがって!」
「だって、死体なんてなかなかお目にかかれないし」
「死んでねーし! こんなん描く前に助けろや!」
「あぁー、確かに!」
この珍妙な男の名は周三郎(しゅうざぶろう)。
画鬼と呼ばれ、後世に名を残す日本画家となる男である。
現代の荒くれ高校生《狂士》と、未来の有名日本画家《周三郎》は、民衆や《妖怪》までも巻き込んで、江戸の町を賑やかに騒ぎ立てる。
喧嘩上等、ドタバタギャグコメディー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 21:10:00
81914文字
会話率:49%
ある日の放課後、帰宅途中に謎の化け物に尾行され命を狙われた高校2年生・高瀬宗一郎は天狗・彼方に助けられた。
そして宗一郎は自分が彼方のかつての仲間である鬼・紅牙の生まれ変わりであり、その紅牙は妖の世界である『幻妖界』や鬼の宝である『鬼哭
』を盗んだ大罪人として命を狙われてると知る。
前世の記憶も心当たりもない宗一郎だが、命を狙われ続けながらも紅牙の記憶を取り戻すことを決意せざるをえなくなってしまった……!?
迫り来る現実に混乱する宗一郎に、彼方は笑顔で言った。
「どうせ事実は変わらない。……せっかくなら楽しんだほうが良くない?」
そして幻妖界、鬼だけでない妖たちを巻き込んだ騒動に巻き込まれていく宗一郎は紅牙の転生理由とその思いを、仲間たちの思いを知ることになっていく──
※カクヨムにも同名義同タイトル小説を掲載しております(カクヨム先行更新)
※以前エブリスタで作者が書いていた同名小説(未完)を元に加筆改変をしています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 21:52:02
211335文字
会話率:29%
超短編ホラー集「百鬼徒然」
祖父曰く。
この世の怪異なんざぁ99.9%が偽もんよぉ。
科学で証明できる。
だがな。0.1%は。
ーー悪意を孕んだ怪異だーー
最終更新:2025-06-20 14:02:01
21097文字
会話率:6%
人に捨てられ、人間ではなくなった
精霊に育てられた少女と
人に虐げられ、人であることをやめた
鬼と呼ばれる少年の物語
最終更新:2025-06-19 00:43:38
118022文字
会話率:44%
遥か昔の日本で繰り広げられていた、忍者たちの戦いの中で、突如現れた「蝦夷流絡繰忍法」という忍術を使うAIくノ一アンドロイド忍者集団、「カラクリ忍者」その忍者たちはものすごい戦闘力と、知能を兼ね備え、他の流派たちを圧倒していた。そんなある日、
甲賀流の若頭の一人である、ナオキという少年が戦いの末、崖から転落しかけたが、カラクリ忍者の一人である、美少女アンドロイドくノ一のユリに助けられる。そこで、ナオキはカラクリ忍者の良さを知り、ユリに恋をしてしまった。そんなことがある中、他の忍者は、カラクリ忍者に対抗すべく、忍者の三大流派である、伊賀流・甲賀流・戸隠流が手を結び、カラクリ忍者を倒そうと試みた。しかし、そんな戦いの中、地獄の門が開いてしまい、そこから数多の悪霊や妖怪、鬼たちが地上に降りてきてしまった。そこで、カラクリ忍者も手を結び、何人もの犠牲を出しながら、妖怪たちを倒して、戦いのない平和な世を手に入れることとなる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 18:24:40
10445文字
会話率:36%
1910年代、関東地方にある千代田市。
妖怪が一大ムーブメントとなる一方で、妖怪現象としか思われぬ奇怪な事件が起こるようになっていた。
魔物を使役する秘術を継承する宮森男爵家の御令嬢、芙美子は火を噴く鶏の魔物、ふらり火とともにそれら妖怪事件
に挑んでいく。
やがて、相次ぐ事件の背後では鬼神衆を名乗る謎の一団が糸を繰っていることが明らかになり、芙美子もまた、彼らの陰謀に巻き込まれることになる。
物語研究所発、御令嬢ブームに乗っかろうぜ企画応募作品です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 01:48:00
55111文字
会話率:47%
『霧雨市怪奇譚』短編シリーズ。
加藤清虎は古い松の下に立っていた。
いかなる理由によるものかは、本人にすら分からない。
目の前の縄に手をかけようとした時、背後から呼び止められる。
私の個人HP(http://nozakibiblio
.web.fc2.com/)に掲載しているものを微改修したものです。
例によって大した展開ではありませんが、お暇でしたらどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-25 01:46:47
2622文字
会話率:37%
右目に鬼の呪いを持っている千堂涙鬼は、その外見を理由に酷いいじめを受けていた。そんな彼に手を差し伸べたのは転校生の日比谷あずま。しかし涙鬼はなかなか心を開かない。
いじめている側には担任の舞前先生もいた。彼はかたくなに「千堂くんが悪い」
と言い続ける。彼は長年にわたって千堂家に強い恨みを持っていたらしく……。
※子どもに対する暴力表現ありなので苦手な方は注意をお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 20:12:49
483155文字
会話率:47%
むかしむかし。人間を愛した鬼の末路のお話。
最終更新:2014-03-12 21:28:13
5146文字
会話率:27%
時は大正。妖怪や化けた動物達が人間と同じように過ごす世界。
『コノ土地ニ入ッタモノハ何時如何イツイカナル時モ同族以外餌エサトミナス』そう書かれた看板の洋館に住む鬼娘のキラ。ドイツからの転校生、アドルフは目の前で同級生がキラによって仕留められ
た事をきっかけにから彼女に興味を持ちだす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-12 23:42:21
26407文字
会話率:41%
妖怪と人間が混在する世の中。
メシ屋を営む大史と赤鬼、妖怪たちとのグルメ記録。
最終更新:2025-06-10 21:32:09
252626文字
会話率:70%
東京のデザイン事務所で働く新社会人、白虎陽菜(しらとら ひな)。彼女の平凡な日常は、憧れの先輩・氷月響子(ひょうげつ きょうこ)が、人ならざる「妖(あやかし)」に襲われる場面に遭遇したことで、終わりを告げた。
響子を守りたい一心で、陽菜は
内に眠る退魔一族の血と、光の霊刀**「天照(あまてらす)」**を覚醒させる。実は響子もまた、数年前の悲劇で一族を失い、復讐のためだけに妖を狩り続ける孤独な戦士だった。
「私と共に、この街の闇を祓う覚悟はあるか?」
響子の問いに、陽菜は戦う道を選ぶ。心を閉ざした氷の剣士・響子と、無限の可能性を秘めた太陽の雛鳥・陽菜。ぎこちない師弟として、そして相棒として、二人は現代社会の歪みが産んだ妖との戦いに身を投じていく。
しかし、二人の前に、退魔の名門・朱雀院家の若き当主、**朱雀院茜(すざくいん あかね)**が立ちはだかる。「没落した家の生き残りに、この街は守れない」と、圧倒的な力で二人をねじ伏せる茜。彼女の存在は、陽菜に自らの未熟さを、そして響子に、目を背けてきた過去を突きつける。
なぜ、響子の一族は滅びたのか。彼女が追い続ける因縁の敵**〈隻腕の鬼〉**とは何者なのか。そして、妖たちが組織的に動き始めた背後には、一体誰がいるのか。
これは、凍てつく月と戸惑う太陽が出会い、反発しながらも絆を深め、やがて来る大きな運命に立ち向かっていく、再生と継承の物語。
現代東京を舞台に、光と影の刃が織りなす、アーバンファンタジーが今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-10 20:47:08
9407文字
会話率:19%
ここはアシハラの中つ国、霊山の麓にあるまほらの里。
「さあ、もうお前は用済みだ。さっさと出ていけ!」
巫覡選定の儀で落第したサトは、養父の言葉に喜び勇んで家を出た。
なんでか着いてきた小鬼三匹と仕掛け蔵の管理人をしながら暮らしていたサトは、
ある日大ガエルに呑まれた旅人を助ける。
彼には目標があった。神様も妖怪もケダモノも跋扈するこの時代で、誰よりもまず、自分のための道を往くための目標が。
*江戸時代モチーフのファンタジーです。あくまでモチーフなので緩く見てください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-10 17:28:07
91832文字
会話率:43%
夢の中で出た少年が鬼となり、現世で少女を守る。
そんな逞しくて、主人の為に生命を捧げる鬼達を見てきて憧れていた大学生、中村結花。
彼女は善鬼の始祖として見守る鬼、光鬼天津(あまつ)から輝く光の石を貰っていた。
今まで邪悪な九尾の狐、池の呪
いを祀る男、木の呪いを使う忍者源三郎がいた。
その共通点があったら?
闇の中で笑う女がまた贄の人間を探していた。
闇の力がまた新たな贄を探している時、結花の中の力が二人は鬼の男を生み出そうとした。
三つの鬼人シリーズの最終戦が幕を開けようとした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 19:09:07
141237文字
会話率:56%
忍者達が暮らす忍びの館で一人の女性が暗殺されてしまう。
そして、木の下に埋葬された日の夜に忍者達は体から木の蔓を出して鬼になりながら亡くなった。
次に謎の呪いに巻き込まれたのは中村結花の従姉妹、中村双葉。
彼女と二人の鬼、双葉達のクラスメ
イトの生徒を巻き込んで妖怪や悪鬼との戦いが始まった、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-06 08:29:52
98003文字
会話率:52%
昔、日本の大きな池がある村。そこで10人の少年、少女がいた。
その中で菫(すみれ)と呼ばれる少女は9人の世話をして、仲が良かった。
池で9人が遊んでおり、小高い丘から菫が皆の様子を見ていると、背後に何者かの気配を感じた。
振り返ると見知らぬ
男が立っており、菫は池に突き飛ばされた。
池に落ちると黒い手が現れて菫を沈めた。
やがて、息を引き取った菫が池の水面に現れた。
9人の少年、少女は悲しんだ。
その夜、池の回りを黒い霊が集まった。池の水が湧き、大量の水が村に向かった。
村人が逃げる中、7人の少年少女が泣きながら頭から角を出し、瞳を真っ黒にした。
「…泣かないで、私はここにいるよ。」
2人の少年だけ、目の前に菫の幻影が現れ、瞳の色が白く戻ると濁流に飲まれた。
「…あぁ、沈む、沈む。私が沈む。皆の気持ちも沈んでいく。体も魂も沈む。」
7人の魂が水の底に沈む。
残った2人の少年の魂は菫を求めて光の方に向かった。
暗い水の底に鬼が集まる。鬼の宴の始まりか?鬼の声が響いてく。辛い、苦しいと泣いている。
蒼い空間で鬼人達の宴が始まった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 21:53:20
54526文字
会話率:59%
20XX年。【神様も妖怪も幽霊も存在する】と証明された。しかしその証明がされたのは、科学が進み迷信をほとんどの人が信じなくなった世界でだった。
昔は祓う技術が存在し、祓う力がある者は脈々とその方法を伝授していったが、少子化のあおりで断絶
。そこで政府は【新祓い課】を設立し、見鬼能力を持つ人間や協力してもらえる神を集めた。
立花華那子(たちばなかなこ)もその一人だ。これは見鬼能力を持つバイト巫女の華那子とヤンキーな姿の神様、古雅(こが)がお互いを想いながら悪鬼祓いのバイトに励む物語。
※以前短編を書いたものの連載版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 10:00:44
84701文字
会話率:45%
【神様も妖怪も幽霊も存在する】と証明された。しかしその証明がされたのは、科学が進み迷信をほとんどの人が信じなくなった世界でだった。
昔は祓う技術が存在し、祓う力がある者は脈々とその方法を伝授していったが、少子化のあおりで断絶。そこで政府は【
新祓い課】を設立し、見鬼能力を持つ人間や協力してもらえる神を集めた。
立花華那子(たちばなかなこ)もその一人だ。これは見鬼能力を持つバイト巫女の華那子とヤンキーな姿の神様、古雅(こが)がお互いを想いながら悪鬼祓いのバイトに励む物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-01 06:12:58
10385文字
会話率:37%
【序 『狐と人と』】
飢饉の時代。
口減らしの為、森へと置き去りにされた少年──人(じん)はそこで老獪な化け狐の美女と出逢う。
狐の耳も、八本の尻尾も、幼く知見のない人にとっては些末な事だった。彼は"頼れる大人の女性"へ
、不安と絶望を必死に語る。
彼女は優しくそれを聞いてくれた。
そして。
「のう、人の子よ… わっちと共に来なんし」
不意に手を差し伸べられた─────
【壱 『宵照村に黒が来る』】
恐ろし森に囲われた山間の集落"宵照村"にて。
人間としての暮らしを始めた人(じん)は、振るわぬ狩りの代わりとして、村長の娘 弥生(やよい)の護衛を任される。
その頃になって村の周囲では何やら異常が起きている様子であり。
森の中、血と臓物を抜かれた異様な死骸が数多に。
不気味に着いてくる、熊をも超える大きな影が近くに。
気付けば村の中にまで、黒が迫っていて───
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 14:12:27
24156文字
会話率:25%
猫の妖怪と人間の血を引く猫田真一郎は、魔獣高校に通う高校三年生。特にやりたいこともなく、平々凡々と学生生活を過ごしていたが、今年の春この高校に入学してきた訳アリ吸血鬼、ローザ・バンブルに出会ってから、真一郎の運命が変わろうとしていた――――
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 20:23:46
110687文字
会話率:52%
時は16世紀、戦国時代。果てのない戦乱は人心の荒廃を招き、人心の乱れは人ならざる『邪なる者達』を生み出す呼び水となる。人に仇なす魔物を滅する使命を帯びた退魔の尼僧・妙玖尼は、邪悪の気配を追って飛騨の山中へと分け入るが、彼女はそこで山賊を率い
る女頭目の紅牙と邂逅する。
紅牙に捕らわれ慰み者にされかかる妙玖尼。しかしその裏で山賊の根城を利用した邪悪な企みが密かに進行していた……
人心乱れる戦国の世を舞台に、退魔の使命を帯びた女達の妖闘冒険紀行が始まる!
※この物語はフィクションです。作中に登場する全ての人名、地名、組織名は現実のものとは一切関係がありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 19:33:01
269383文字
会話率:51%
戦国の世が終わり、世は太平となった。しかし人ならざるモノの被害はなくなっていない。信太郎は妻の永と平穏に暮らしつつ、妖怪の専門家として仕事をしていた。しかし山姥にまつわる事件を調査する内に真実を知ってしまい苦悩する。人と妖怪の、交流と闘争の
物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-30 21:06:58
306577文字
会話率:36%
平安時代、ある一人の男によって神にも等しい妖怪が討伐された。しかし、男の名は歴史に刻まれることはなかった。
現代に2000年の時を経て、運命を背負うことになった青年の人生は…。
この作品は、カクヨムにも掲載しています。
最終更新:2025-05-30 20:00:00
207522文字
会話率:56%
キャンプをしていた主人公だが、ある事件をきっかけにして日本に影妖鬼といわれる妖が現れる。
死んだと思った主人公は変な場所で女性と出会う、、、
最終更新:2025-05-25 11:43:19
8413文字
会話率:30%
天下御免のド変態、江戸を揺るがす大事件に挑む!
筋金入りのド変態侍・桃色助平太は、奇行の果てに絶海の孤島「鬼灯島」へ島流し!そこで出会ったのは、毒舌ちびっこスライム妖怪のプルルン。島で多発する恐怖の「魂抜き事件」の謎を追ううち、二人は江戸幕
府をも揺るがす巨大な陰謀に巻き込まれていく。
お尋ね者の助平太とプルルンは、おっとりドジっ娘くノ一、熱血火消し、呪われたお姫様、クールな蘭学美女といった個性豊かな仲間たちと出会い、諸国を股にかけた珍道中を開始!立ちはだかるのは、妖艶なる黒幕「妖狐院玉藻の前」と、変態的な刺客「変態四天王」!
助平太の常軌を逸した「お色気鑑定眼」と「悩殺体術」が、なぜか事件解決の鍵に!?お色気満載、コメディ爆裂、時々シリアスなドラクエ風変態時代活劇、ここに開幕!果たして助平太は、ジパングの平和と美女たちの笑顔を守れるのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 20:37:59
143779文字
会話率:42%