家で過ごしていた青年が、道端で剣山を拾ったことから始まる爽やかな恋愛物語。 思いがけない真実が二人の関係を、より真実へと向かわせるため、過去の悲しい事件が露わになる。 二人の純粋な恋ゆえの深い哀しみ、主人公の青年のひたむきな行動が奇跡を起こ
し、彼女の心を救っていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 08:43:52
17726文字
会話率:52%
家で過ごしていた青年が、道端で剣山を拾ったことから始まる爽やかな恋愛物語。
思いがけない真実が二人の関係を、より真実へと向かわせるため、過去の悲しい事件が露わになる。
二人の純粋な恋ゆえの深い哀しみ、主人公の青年のひたむきな行動が奇跡を
起こし、彼女の心を救っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 12:16:41
21695文字
会話率:52%
どこにも届かない場所へ。
誰の声も、届かない深海の底へ。
笑顔の仮面だけを水面に残し、
少女の心は、完全に、崩れ落ちていた。
最終更新:2025-07-12 06:04:19
2582文字
会話率:15%
「こうして世界は平和になりました」
伝説の聖典捜索から帰還した聖女。世界は救われめでたしめでたし!
何年もかかりました!苦しく辛い旅でした!だけど優しくて勇敢な仲間達のお陰で生きて果たすことができました!!
仲間は全員死にました。
「そ
の平和に!どうして彼らはいないのですか……?!」
世界の救世主と持て囃されても聖女の心は埋まらない。
平和な世界にたった一人残され、とうとう絶望と憎悪に満ちた聖女は闇堕ちしかけたところで逆行した。
そこには、聖典の旅に出る前の元気な仲間の姿が。
言いたいことがあるんだよ!やっぱりニーロはかっこいい!
言いたいことがあるんだよ!やっぱりラウナはかっこいい!
言いたいことがあるんだよ!やっぱりアクセルかっこいい!
好き好き大好きやっぱ好き!!やっと見つけたわたしの生きる意味!!!!
私が遡ってきた理由!!それは仲間を守るため!!
私〝以外〟と人生歩もう?!世界で一番愛してる!!
あ!い!し!て!る ッッ!!!!!!!!!!!!!
そんな大好き過ぎる仲間への純粋でちょっと重すぎる愛と共に今度こそ彼らを最優先することを決意する。
自分はお荷物で役立たずで迷惑しかかけていなかったと思い込んでいた、神聖魔法最強な聖女が奔走し仲間の本心に気付く物語。
毎日20時更新予定です。
略称は「ぴゅあ堕ち」です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 20:00:00
154771文字
会話率:24%
私だけが知る、恋の結末。
ベテラン受付嬢のルーシャは、過去の悲しい出来事から「冒険者とは二度と恋をしない」と心に誓い、ギルドの不文律を守りながら生きていました。しかし、新米冒険者であるロイドのひたむきな姿に触れるうち、彼女の固く閉ざした心は
、再び揺らぎ始めます。果たして彼女の心の行方はどうなるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 18:01:55
35188文字
会話率:18%
勇者は女性3人とともに冒険を続け、それぞれの女性と親密になりました。その隣に立つことを自分の存在意義としてきた3人のうちの1人の女性。彼女は、最初に勇者の仲間になった特別な存在だと思っていました。しかし、彼の温かい言葉も、優しい抱擁も、いつ
しか彼女の心に届かなくなっていきます。そして、ある夜……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 20:10:00
2605文字
会話率:7%
とある田舎町で産まれた勇者。彼女は酷い扱いを受けて育ち、勇者になるための訓練と称し殴られる日々。そんな彼女の心は人間への復讐心で満たされていった。
そしてある日。彼女は運命の分岐点となる出会いをする。初めての戦場で出会った「魔族」という存在
。彼女は人類の敵と言われ続けた魔族に惹かれ、寝返ることを決意する。
これは、心を壊された勇者が人類に復讐する物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 18:22:16
270671文字
会話率:65%
大通りから少し裏道にあるカフェ。そこは人気が少なく一部の人だけが訪れる。そのカフェは北山蒼の行きつけの店だ。
その店に偶然訪れた藤川葵衣。偶然の出会いが彼女の心を奪った。
少しずつ近づいていく距離。ぎこちなく愚器用、だがまっすぐな想い。
さ
まざまな想いが交錯しながらも、不器用で繊細な二人が、支え合いながら本当の愛にたどり着くまでの恋のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 20:00:00
2432文字
会話率:24%
彼からの最後のメッセージは「ごめん、行けなくなった」の一言だった。初めての旅行当日、駅で彼を待つ彼女の元へ彼は現れず、電話にも出ないまま連絡が途絶える。彼の自宅を訪ねても返事はなく、共通の友人も行方を知らなかった。
数日後、彼の母親から知ら
されたのは、彼が重い病を患い、彼女に心配をかけまいと姿を消したという事実だった。彼の優しさが、結果的に彼女を深く傷つけていたことを知り、彼女は涙を流す。
彼と初めて出会った大学のサークルでのこと、穏やかで温かかった二人の時間、そして旅行のために準備したお揃いのキーホルダー。彼との甘く、切ない思い出は彼女の心に深く刻まれている。
彼女は、彼に渡すはずだったキーホルダーを胸に抱きしめ、感謝と別れの言葉をそっと呟く。彼の新しいメッセージが届くことはないが、彼との記憶は彼女の中で永遠に生き続けるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 22:39:41
1953文字
会話率:15%
北方大陸を統べる王国ヴォルスングで伯爵家の長女として生まれたブリュンヒルドは騎士団随一の実力を誇る令嬢騎士。そして王太子シグルドとの婚約を控え、人生は最高潮を迎えるはずだった。しかし王位を狙う宰相の陰謀によりシグルドはブリュンヒルドを「魔女
」の汚名で断罪。炎に包まれる館と故郷、絶命する家族――その光景を前に彼女の心は憎悪と慟哭で塗り替えられる。
死の淵で出会ったのはかつて戦場で命を救った白銀のドラゴンと古き《ルーン》の力。ブリュンヒルドは漆黒の鎧をまとい、“ヴァルキュリア”として蘇る。愛した男を討つか、再び愛を信じるか。復讐の刃は王都ミッドガルドへ向けて振り上げられた――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 21:53:43
25279文字
会話率:25%
かつて世界は「たったひとつ」だった。
その世界の起源──ゼンレス・ゾーンと呼ばれる“原初の座標”は、人類が決して触れてはならない真実の構造だった。しかし、プロメテウス――時間を分子化し、情報だけを多世界線へ転送する時空装置――が稼働した
その日から、すべては変わった。
今、私たちが生きているこの現実は、ただの「セカンド・タウン」にすぎない。
舞台は数百年後の地球。国家は都市ブロックへと変貌し、社会は電子と記憶で構築され、空間すら“加工された現実”として日々更新されている。TOI-700 dと識別されたこの多世界線では、人類は科学の力で“永遠”を求めた結果、自らの存在の輪郭を見失いつつあった。
そんな世界で、降谷環は特殊犯罪対策課に所属する捜査官として、治安の最前線に立っている。合理的で冷静、任務には一切の妥協を許さない――だが彼女の心には、いまだ拭えぬ「ある記憶」が残っていた。
それは7年前に別れた初恋の男、黒瀬駿一。
彼はGIFTED――プロメテウス由来の異能を持つ者たちの一員となり、殺人事件をきっかけに姿を消した“指名手配犯”だ。
ある日、駿一の目撃情報が届く。
場所は、ネオ・トーキョー郊外、かつて二人が一緒に訪れた廃墟の街。
環は同僚にも上司にも秘密のまま、独自に調査を開始する。
彼は本当に、まだこの世界にいるのか?
それとも彼の存在そのものが、“嘘の世界”に残された残像なのか?
恋と記憶と、存在の意味が交差するとき。
降谷環が見つける「真実」は、彼女自身が“どの世界”に生きているのか――その答えへと繋がっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 19:33:42
1814文字
会話率:5%
男にもお金にも、興味は無い。
興味があったのは、人を殺せる技術だけ。
だけど——
殺し屋稼業を営んできた八王子タマキは、殺し屋としての生活ではなく、他の人と変わらない庶民としての生活に憧れを抱いていた。
ある事件をきっかけに逃
亡生活を余儀なくされた彼女は、名前も国籍も変え、日本のある片田舎で生活を送るようになっていた。
カフェの店員として働く日々。
なんの変哲もない日常。
そんな中、ある“依頼”が彼女の元へと舞い込んできた。
依頼主は元『シルバー・ブレッド』のメンバーであるニルヴァーナであり、彼女の師でもあった。
依頼内容は、「lost memory(殺しの対象者)」とだけあった。
lostとは、組織の中で“殺し”を意味し、memoryは、“標的”を意味する。
「最後の依頼を聞いてくれないか?」
アパートのポストに届いたニルヴァーナからのメッセージに戸惑いを抱きつつ、
待ち合わせ場所に出向くことに。
人が死後に行く冥途にあるという険しい山、霊峰石鎚山。
電車に乗り、瀬戸大橋を渡って、石鎚山の聳える愛媛県久万高原町に行くことを決意した。
“もう誰も殺しはしない”
そう胸に期していた彼女の心に、待ち受けていたものとは——?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-24 23:30:36
688文字
会話率:0%
パチンコ屋のネオンが煌めく夜の喫煙所。蒔田真希は、感情を表に出さず孤独に生きている。大学時代に出会った彼との淡くて切ない恋の記憶は、季節の移ろいとともに彼女の心に静かに積もっていった。
しかし、彼の瞳に秘められたある「秘密」が二人の関係を
大きく変えてしまう。
いまはひとり、彼から贈られた名前入りの煙草ケースを胸に抱き、季節ごとに銘柄を変えながら過ごす真希の心は、忘れられない想いと孤独に揺れている——。
「トキメキ」と「憂い」が交錯する青春の一頁を描いた物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 17:11:30
765文字
会話率:3%
霊に憑かれやすい高一の鏡太朗は、ある日、世界中の呪いが集まる村の老婆から、十万体の悪霊を封印した呪い玉を押しつけられる。翌日、思いを寄せる同級生さくらの両親が九年半前に魔界へ行ったまま戻って来ないことを知った鏡太朗は、魔界との出入口を封印
している護符を剥がし、魔物が棲む世界である魔界との出入口を開放してしまう。
若さの維持のために人の魂を食う魔女とその手下が魔界から現れ、生徒たちの魂を奪い始める。魂を奪われた生徒たちの体は人形に変わり、人形になった者が存在していたことは皆の記憶から消えていく。鏡太朗は魔女の手下に処分されようとしている人形を守るため、さくら家に住む雷獣ライカとともにグラウンドへ向かい、さくらは奪われた魂を取り返す呪文を求め、母から学んだ術で幽体離脱して教室にいる魔女の元へ向かう。
鏡太朗とライカは魔女の手下に歯が立たず、危ないところをさくらの姉もみじの神伝霊術に救われる。神伝霊術は神様の力を借りて超常的な現象を起こす術で、もみじは両親から雷の神様と月の神様の力を借りる術を伝授されていた。鏡太朗はもみじに借りた神器で魔女の手下を倒すが、さくらの魂が魔女に奪われてしまう。鏡太朗はさくらの記憶を失うが、さくらへの強い想いで記憶を取り戻し、ライカとともに魔女を倒して皆の魂を取り返した。
魔女の心に棲んでいた魔神が姿を現し、全く敵わない鏡太朗とライカの許にさくらが合流する。呪い玉が割れ、鏡太朗は十万体の悪霊に取り憑かれて凶悪な怪物に変貌して魔神を食い尽くし、鏡太朗自身も悪霊に食われそうになるが、鏡太朗が食われる寸前に、ライカが魔界との出入口を封印していた護符を貼って鏡太朗の中に悪霊を封印した。
鏡太朗は、もみじに神伝霊術を学ぶことを志願し、魔界からやって来る危険な魔物と自分の中に封印されている悪霊から人々を守り、さくらの両親、魔物狩りにさらわれて行方不明のライカの母を探し出すことを誓う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 09:56:05
87976文字
会話率:56%
ずっと昔から地球を見守ってきた“彼ら”は、ただ一つの条件でしか姿を現さない――「共鳴」
月の記録者、自然界の精霊、太陽の光の民、そして星々の知性体。
それぞれの存在が、ある地球の少女の心に反応し、再び目覚め始める。
「誰か、聞いてる…?
」
その小さな声が、星の未来を変える。
感性が閉ざされた時代を越え、“心の響き”が世界をつなぐ感動のSFファンタジー。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-04 10:41:16
828文字
会話率:41%
“始まりの村”にいる名前もない少女は、毎日同じセリフを繰り返すだけの存在だった。
だけど、何度も戻ってくるひとりの勇者が、彼女の心を動かしていく。
最終更新:2025-07-03 16:55:18
2349文字
会話率:14%
美しき辺境伯令嬢オレリー・シルバーヴェルは、領地に閉じこもり『顔だけ令嬢』と呼ばれていた。
ついに領地から帝都へ……そして、煌めくデビュタントボールで、一人の美しい男ロシュディ・アレクサンドル公爵と運命的な出会いをする。
それが仕組ま
れた出会いだったとしても、初めての恋におちるオレリー。
ロシュディとの政略結婚、新しい命も授かるが……。
新しい命が危険にさらされた時……。
「守られるだけでは、全てを奪われてしまう」
険しい道を進むことを決意する。
精霊の助けと導きを得ながら、前世の記憶を頼りに『顔だけ令嬢』が、自分の足で歩きだす。
オレリーの想いとは裏腹に、彼女の心を求める男たちの思惑が交錯し、二人の運命も大きく動き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 08:47:55
142379文字
会話率:53%
今から十年前、人を怪物へと変えてしまう異世界からの侵略者と魔法少女達との戦いがあった。
そして、『マギア・シエロ』と呼ばれるその魔法少女達の中に、男性の魔法使いが一人混ざって活動をしていた。
その男は黒幕との最終決戦において、仲
間達の命を守る為に自らを犠牲に黒幕を倒し、この世を去る。
そうして多くの少女の心に傷を残した男が、突然十年後の世界に甦ったのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 19:21:38
23543文字
会話率:64%
ーー少女は憧れる。熱気に包まれたライブステージに。
友人に連れられて初めて音楽フェス会場に赴いた霧雨三森は、会場を湧きあがらせていたとあるガールズロックバンドが発するロックンロールに、心身を震わせ衝撃という名の一目惚れをする。
やりたい
ことの一つや二つすらなかった少女の心が動き出し、いつか自分もバンドをやりたいと。フェスに出たいという夢を抱き、三年の月日が流れ少女は何も成し遂げられぬまま高校生に。
しかし観客が集まらない路地ライブやギター練習を重ねても知名度が上がらず、夢を諦めかけていた三森は、仕事を継いで欲しい両親の『二学期までにバンドを組み、ライブを成功させろ』という期限に追われる。
そんな窮地の中で彼女は一目惚れしたバンドメンバーの妹であり、内向的でいて力強いギターボーカルの北織六花との出会いを果たす。
だが六花が部長を努めていた軽音部は部員に裏切られる形で廃部。そこで三森は六花に再びロックの楽しさを共有し、一緒に夢を追う約束の元、再び軽音部を設立。
更には無事にベーシストとドラムも見つけ、念願のバンドを結成することとなる。
ーーこれは、バンドに憧れてロックの道に進む彼女の……同じバンドに憧れを持つ彼女たち四人の「ジーリオカンパネラ」が、小さな軽音部から始まり、音楽フェスで輝くまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 20:03:01
14762文字
会話率:45%
幼い頃に母が男と家を出て行き、父や義母、使用人達に冷遇されていた侯爵家の娘、アーシェル・レイノルズは、その境遇に黙って耐えていた。
そんな彼女に、父が婚約者を決めてきた。相手は、格上の公爵家の子息で同い年のエイリック・オルティス。
彼はア
ーシェルに真摯に接し、そんな彼に彼女もすぐに惹かれていく。
二人の良好な関係が続いていたある日、アーシェル達が通う学園に一人の少女が編入してきた。
彼女の名はジェニー・パリッシュ。
学級委員のエイリックは、ジェニーに学園の事を教えている内に彼女と親密になっていく。
人目憚らず仲睦まじくする二人の姿に、日々心を痛めるアーシェル。
そんな時、アーシェルは突然吐血する。
町医者に診て貰った所、「あと二ヶ月持つかどうか」と余命宣告を受け、絶望が彼女の心を支配した。
アーシェルは決意する。
余命があと僅かならば、それまで好きに生きようと。
まず始めに、アーシェルはエイリックに『婚約解消』を申し出た。
ジェニーという愛する人が出来た彼は、その提案をすんなり受け入れると思っていたのに、彼から出た言葉は予想と全く違って――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 18:20:00
103481文字
会話率:49%
魔界帝国、エルフ王国、人間王国が永きに渡り争いを続ける世界。
魔界を統べるのは、歴代最強と謳われる若き魔王シェリス・ツィンテルバス。冷酷非情な彼女には、誰にも知られてはならない秘密があった――
それは、敵国であるエルフ王国の辺境の村で、
平凡な農夫クルイ・アーシュの妻「シェリス・アーシュ」として、三人の子供――料理上手で心優しい長男ダッシュ、勝気で騎士を目指す長女ローラン、内気で薬草の才能を持つ次女ランシェ――の母親という、もう一つの顔を持っていたこと。
三年ぶりにエルフの森の家へと帰還したシェリス。しかしその目的は、愛する家族が住むエルフ王国を滅ぼすための最終準備だった。魔王としての冷酷な計画と、妻・母としての束の間の温かい日常。二つの顔の間で、彼女の心は…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 09:16:51
302975文字
会話率:53%
「悪く思うなよ。俺だってこんな事、したくないんだ」
そう言って自分の娘を山に捨てるくそ親父。
したくないんならするなよ! 心を入れ替えて、しっかり子供を守れよ!
その叫びむなしく、くそ親父は子供を残して去っていく。
少女の心が絶望に染まる。
私はいらない子。その思いが自身の心を殺す。
深い深い深遠へと沈む。
瞬間、スウィッチする意識。
「ふっざけんな! この期に及んで、責任転嫁かよ! 口減らしの為に、こんな山奥にこの子を置き去りにするなら、ちゃんとその罪を自覚しやがれってんだ! 阿保が! あ? ああ?!」
叫んだのはティティルナの前世である男のジオル。
なぜだがわからないが、ジオルの意識が現世に復活。
現世のメイン意識であるティティルナに呼びかけても答えはなし。
こうなったら、ティティルナが生きる意欲を取り戻すまで、自分が頑張るしかないか。
と、思った矢先、隣にちんまい黒いものが。
おわ! おまえ誰だよ! は? 魔王?
魔王がどうしてここにいるんだよ?!
こうしてジオルの第二の人生が始まりを告げた。
ゆるゆる設定ですので、するどい突っ込みはなしでお願いします<m(__)m>折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 19:20:00
740677文字
会話率:35%
拳ひとつで立つと誓った少年ユウは、田舎町の剣術道場《剛気館》で毎日鍛錬に明け暮れていた。
道場主の娘であり、幼なじみの少女・アイリ。
彼女はいつも真面目で、少し頑固で、だが誰よりも純粋で強くなろうとする姿がユウの誇りだった。
互いに想いを
明言することはなかったが、ユウはアイリと心が繋がっていると信じていた。
だが、そんな静かな日常に異物が現れる。
中央都市の異能機関から派遣された監察官・カイザ。
ユウは道場の裏で見てしまう。
カイザとアイリが密室で言葉を交わし、彼女がうつろな表情で彼に寄りかかっていたことを。
その瞳に、ユウはもう映っていなかった。
アイリはもう、戻ってこないかもしれない。
だがユウはあきらめない。
拳に異能はない。だが魂だけは、侵せない。
いつか、彼女の心を取り戻すために――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 15:45:34
42546文字
会話率:20%
彼女を愛していた。ただ、傷つけたくなかった。
だから、言葉を飲み込んで、距離を置いて、黙って見守っていた――。
農村で育った青年・リュウと、快活で明るい少女・エミナ。
いつも一緒に笑っていたあの頃。
けれど、王都から来た旅の商人・カラムが
現れ、エミナに“自分を大切にする生き方”を教え始める。
優しいだけのリュウの手は、次第に彼女の心に届かなくなっていく。
エマの心が揺れるたび、リュウの沈黙が、彼女を遠ざける。
これは、奪う男と、優しい男の物語の静かな後悔の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 10:50:26
7631文字
会話率:29%