「エレナ、大事な話があるッ!」
――!
私の婚約者であるディンゼル第二王子が、夜会の最中に突如声を荒げた。
は? 大事な話?
「今この時をもって――僕は君との婚約を破棄するッ!!」
――!!!
はああああああああ!?!?!?
婚約を破棄だああああ!?!?!?
「ど、どういうことですかディンゼル様……」
「まったく、愚かな行いをしているという自覚すらないとは、とんだ痴れ者だな君は!」
っ!?
……なんだと?
「フレンダに対する数々の嫌がらせ、身に覚えがないとは言わせないぞ!」
「ディンゼル様、私が悪いのです。どうかエレナ様を責めないでくださいませ」
――!
男爵令嬢であるフレンダが、ディンゼル様にしなだれかかりながら上目遣いを向けた。
こ、これは……!
「ああ、可哀想なフレンダ。エレナにそう言うように脅されているんだね? こんな心の優しいフレンダを陰でコソコソイジメているとは、吐き気を催す邪悪な行為と知れ、エレナ! 君は僕の婚約者には相応しくない! 修道院にでも行き、自らの愚行を生涯を賭けて反省するんだな!」
その瞬間、フレンダが私にだけ見える角度で、勝ち誇ったようなゲスい笑みを向けてきた。
……なるほど、そういうことね。
泥棒猫のハニトラに、まんまとバカが引っ掛かったってわけだ。
…………そういうことなら、ね。
「――うるせええええええええええ!!!!!」
「「「――!?!?」」」
こっちも容赦しねーぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-17 21:02:26
3596文字
会話率:50%
Dear 心臓を奪われた男へ
殺さないでください。
From 貴方の心臓を奪った女より
最終更新:2021-04-22 18:00:00
9900文字
会話率:59%
三人に二人くらいの割合で前世を覚えている世界。
前世を思い出せない人は、前世がないとされている。
前世の縁は今世にも影響を与え、前世で親しくしていた相手なら今世でも仲良くなれるし、前世で敵対していた者同士は今世でもそうなる可能性が高く、恋愛
関係にあった場合は今世でも惹かれ合う。
侯爵令嬢パトリシアは前世を思い出せなかった。
自分には前世がないのだと思っていた彼女に、王太子は言う。
「君は僕の前世で妻だった人だよ」
前世がない自分を、前世の妻だと言う彼にパトリシアは困惑するのだけれど……。
---
魔法なし。前世あり。
西洋風の王国が舞台の恋愛短編。
どちらかというとコメディっぽいハッピーエンド。
※アルファポリス様にも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-04 19:35:48
8122文字
会話率:52%
何も無くなるはずの彼の世界に彼女は現れた。失うはずだった彼女の世界に彼は現れた。通り雨のように前触れもなく唐突に。その変化は確かに彼の、彼女の世界を変えた。その時間は彼にとっても彼女にとっても一瞬で、永遠だった。
最終更新:2021-01-30 20:14:13
1829文字
会話率:44%
偶然入ったアンティークショップで出会った不思議な店長からもらった テディベアに隠されていたのは解読してはいけない暗号?! アンティークショップに集まるのは不思議な力を持つ仲間達で、その仲間になった七海(ななみ)は気がつけば命を狙われる身に・
・・。 不思議な力を持つイケメン達とともに、穏やかな生活を取り戻すために新しい世界へ踏み込んで行く、逆ハー恋愛小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-15 14:57:59
96764文字
会話率:52%
「今日から君は僕のお嫁さんだよ」
目覚めた時、魔王にそう言われた。
突然の事で何がなんだが分からない。
でも、お嫁さん?俺、男だよ??
って、俺の下半身についてた立派なものがいつの間にか消えていて、変わりに獣耳と可愛い女の子の姿に…。え
、俺可愛い…。
取り敢えず絶対に帰れないっということが分かったので、異世界であったことを日記を書くことにした。
新しい出会いと、隠された過去。
俺が、民に愛され慕われる立派な魔界の姫となるまでの話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-07 23:19:26
5056文字
会話率:49%
人肌恋しい夜にだけ君は僕の目の前に現れる。
そして互いに温もりを分かち合った翌朝、君はいつもこっそりと僕の前から姿を消してしまう。
どうして?
僕はある夜、そう君に尋ねた
最終更新:2020-11-24 12:05:11
3396文字
会話率:19%
君は僕の半身だよと言われたとき、ほんとうにとめどなく涙がこぼれ落ちたんだ。
キーワード:
最終更新:2020-11-05 21:48:31
206文字
会話率:0%
命を絶とうとした男。それを止める女性。その始まりが、二人の出会いの真実を紐解いていく。
切なくも、心温まる作品となっています。
ぜひ読んでみて下さい。
最終更新:2020-10-26 05:03:25
8930文字
会話率:53%
今日から君は僕の従魔。
大切にするよ。
特殊な能力を持つ家系に生まれた私は、一人の魔を強制的に服従させた。
屈辱に憎しみを募らす彼だが、それでも従ってしまう姿に暗い悦びを覚える私。だけど次第に……
主従関係から生まれるのは、殺意と憎しみ
だけなのか?
家に縛られ性別と心を偽る少女と、心は決して屈しない誇り高い魔の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-18 19:00:00
152740文字
会話率:49%
大学1年生の七野は、高校2年生の時に出会った「あの人」を今でも想っている。
そんななか、再会したのは同じ大学の中だった。
「高2の時の僕の時間を進めてくれたのはきみだ」
「私は家族みんなから嫌われている。私の居場所なんかない」
想い人の鈴花
を、七野はたすけ返すことができるのか……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-16 01:58:45
899文字
会話率:27%
「異世界転生者なのになんで奴隷なの?」
男装して奴隷として生活していた私がいつの間にか王子の付き人として暮らすことに。
聖女様と呼ばれ渋々神に祈ると神様から衝撃の一言。
「不思議な力は3回ぽっきり!ごめんな!」
ただの付き人の筈が聖
女様と呼ばれ王妃に狙われ、王子の婚約者候補に狙われ、こんな筈じゃ!
「君は僕の運命の人だ。聖女であろうとなかろうと傍にいて欲しい」
私どうなるんだろう……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-04 12:00:00
5607文字
会話率:20%
高校一年生の青木真里菜は、自身の今いる世界が前世で嗜んだ乙女ゲーム『君は僕のたったひとつのタカラモノ』の世界であり、自分がヒロインの立場に立たされていることを知った。
不運なことに『君は僕のたったひとつのタカラモノ』はヤンデレ要素が強い歪ん
だゲームで、ヒロインには悲惨なイベントが目白押しだ。
攻略キャラを攻略しない決意を固めた真里菜を待ち受ける結末は……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-31 22:16:45
36807文字
会話率:43%
胸に絡みつく雑草の根を
取り払っても生えてくるの
苦しくて痛くて引っ掻いた
胸に血が滲む
最終更新:2020-01-09 02:00:00
374文字
会話率:0%
俺の姉は良い男をGETするために高い会費を払って、高学歴層のハイスペックな男性のみが会員の結婚相談所に登録している。
医者のみが集まるパーティがある日に予定が重なってしまった姉は、自分と見た目がそっくりな弟である俺に女装して参加しろと言い
出した。
「一番良い男をGETしてくんのよ?」
いやムリだろ…俺、男子高校生やぞ……
昔から世話になりっぱなしの姉に逆らえない俺は、渋々ながらも参加することにしたのだが─────
海辺の街で繰り広げられる三人の男子高校生、それぞれの恋愛模様、第三弾。
第一弾『彼女はウソつき』
第二弾『前カノと今カノ』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-15 09:07:05
24709文字
会話率:33%
ちょっと変わった形の恋愛話です。
母の再婚で庶民から大富豪へとなった女の子と義理のイケメンお兄ちゃんとのお話です。
25分あれば読めると思います。
最終更新:2018-12-31 06:59:16
16355文字
会話率:37%
「君は僕の太陽、月のように君次第な僕」の2007年ごろに考えていた続編構想に少し手を加えたものです。(2014年現在ではだいぶ違う考えになっています)
※2019年9月「君は僕の太陽、月のように君次第な僕」の小説データが消えた顛末について加
筆しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-14 22:32:41
10287文字
会話率:18%
「私、結婚するの」と彼女が僕に言った。誰と結婚するの?僕は彼氏じゃなかったの?
すれ違う二人のお話。
なろうラジオ大賞、応募作品。
最終更新:2019-07-16 20:54:12
922文字
会話率:14%
「君を、バッドエンドなんかに奪わせない」
ふと気づく。
「私」の美少女加減に。
リーゼロッテは普通の孤児で、普通の健康優良児。
今日も今日とてご飯が美味しいと思っていたら、 親戚を名乗る紳士がリーゼロッテを迎えに来た!
さすが美少女、ロマンティックな人生だ!
ところがどっこい、リーゼロッテを震撼させたのはその足元。こちらを見ているヤツは、まさかまさかの、乙女ゲームの悪役キャラ(幼少期)で!?
シリアスラブラブ時々コメディ、愛が重すぎる、いつもの高遠食堂A定食です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-02 02:20:51
83277文字
会話率:33%
メイナは王女の専属髪結師だ。仕事に精を出し、充実した毎日を送っていたけれど、ある日隣国バクスワルドからやってきた竜人の騎士に「君は僕の番だ」と言われる。
突然の事に戸惑いながらも優しい騎士に心ほだされて……と思ったら、彼が国に帰る日に、なぜ
か振られてしまった。
しかももう二度と彼には会いたくないと思ったのに、メイナもバクスワルドに行く事になってしまい、彼と再会する事に……。※2019/6/28主婦と生活社様から書籍化折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-22 12:30:43
117681文字
会話率:46%
僕は、歩きスマホをしていた。気を付けていれば大丈夫と思っていたからだ。でも、実際のところどうなのかは、起こってみないと分からないもので、僕が歩きスマホを止めたのは、信じられないある出来事が起こったからだった。
君は僕の話を聞いて、どうする
かな。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-15 01:56:50
6605文字
会話率:39%