※これは、「いつか、君を助けにくる」の登場人物、アルバートの物語です。お手数ですが「いつか、君を助けにくる」の本編を先にお読みになってからご覧ください。
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『───アル、バートの言った
通りに、すればよかった』
『ごめ……んね、アルバート……』
カレンの、最期の言葉。
それは、謝罪だった。
感情のままに、剣をふって。
いつしか、あれだけいた魔獣は全て、血だまりに伏していた。
絶望的な状況で生き残ったことも、アルバートの胸に何の感慨ももたらさなかった。
心にあるのは、ひとつだけ。
───誰も、救えなかった。
カレンも、レオも、ルイも。
父も。みんな、みんな。
あのとき、止めていれば。
友人達が魔獣の森にいくのをもっと強く止めていれば、避けられたはずだったのに。
尽きぬ後悔は、アルバートを掴んで離さない。
涙を零すことさえも、許さない。
だって。
自分なら、止められたはずだったのだから。
皆は、死ななくてよかったのだから。
責を負うべきは、自分だ。
母は哀しみを押し隠し、取り繕った笑みしか見せなくなった。
魔獣の森に行かず、友人を失ったルナサの心は壊れ、一言も喋らなくなった。
そして、アルバートは。
友達の最期を看取り、ただひとり生還したアルバートは。
もう誰も、こんな思いをすることがないように。
傷付くのは、自分だけでいいように。
───ひたすらに、強さを求めた。
これは、大切な者達を亡くした少年の物語。
なくしてなお、この哀しみを誰にも味わわせないようにするために、強さを求める少年の───
───アルバート・カールトンの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-10 18:52:38
2912文字
会話率:22%
自分が嫌いだ。
いずれこの国を統べなければならないのに、そんな資格も力もない。周りに「1人では何も出来ないお姫様」だと、「名ばかり王子」だと馬鹿にされていることも知っている。本当にその通りで、俺は1人では何も出来ないんだ。
なのに、どう
して君は俺のことを必要だと言ってくれるのだろう。「護るよ」と言ってくれるのだろう。君が傷付くことは無いんだよ、護ることは無いんだよ。
もう俺に、"盾"なんかいらないんだよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-17 15:00:00
14414文字
会話率:51%
旅路にてヒロインとの出逢いもあれば、モンスターとの血湧き肉躍る戦いもある。そして行く先々にはトラブルの数々が燻っている。
そして俺の手には最強の魔導書。旅は道連れ、世は情け。
目の前で女の子が傷付くのを見せられちゃあ仕方ない、その事
件、全部まとめてなんとかしてやろうじゃないか!
これはひょんなことから異世界に転移させられてしまった俺と、健気で素敵な魔導書が繰り広げる冒険旅行のお話である。
*同タイトルの改訂版となります。以前の版には(改訂前)とつけました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-17 17:00:00
618536文字
会話率:39%
私、天原ヒナタ!明るく元気が取り柄の16歳です!
突然やってきたぬいぐるみに導かれて、天使のお仕事をすることになっちゃって!?
そんなプロローグが似合う少女漫画の主人公に転生したのは、“鮮血の向日葵”と呼ばれた女番長でした。
待て待て待て
、もしこの世界が本当にあの漫画だとしたら、親友のコヨイは闇落ちフラグまっしぐら!?所詮は少女漫画、言うてラストはハッピーエンド?うるせぇ外野は黙ってな!親友が傷付くって分かってて放置出来る訳がねェだろ!“アタシ”の拳と“私”の天使の力で、全部のフラグを叩き折ってやんよ!
※脳筋がフラグ回避に全力過ぎていつ天使になるか未定です
※脳筋がフラグ回避に全力過ぎていつ恋愛するかも未定です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-30 18:32:43
7255文字
会話率:32%
人間関係をテーマにした学園物語
クラスメイトに裏切られ、友達だと思っていたはずの者達にも裏切られた過去を持つ主人公。
ある事件をきっかけに彼は集団というものに嫌気がさし、遂には友達すら必要としなくなった。
「どうせ裏切られると分かってい
るなら、初めから必要ない」
そうすれば、傷付くことも無ければ、相手を恨むこともない。
そんな彼に対して、昔から孤独だった女の子がいた。
彼女の両親は共働きで幼いころから家で独りぼっちだった。
ゆえに彼女は一人を嫌い、集団に憧れる。
「一人でいるよりはまし」
そんな対照的な二人の物語
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-07 10:00:00
36785文字
会話率:29%
側室腹の王子アイオールと、王宮の片隅にある離宮で育った乳兄弟のマイノール・タイスン。成人後すぐ王子の護衛官として務めることになるが、護衛の隙をつくようにとんでもない事件が起こり、王子は心身ともに深く傷付くことに。自らを激しく責めるマイノール
。
彼が護衛官としての自覚を深め、覚悟を決めるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-26 13:34:29
153621文字
会話率:23%
あなたなら傷付くと分かっている未来に何を求めていきますか?
最終更新:2017-02-24 22:13:33
2013文字
会話率:62%
こっちはより劇薬です。作者によってはキレたり、落ち込んだりするかもしれません。
キーワード:
最終更新:2017-02-22 11:41:34
1959文字
会話率:6%
終わり方を決められない人というのは不幸なものである。
それが他人の手によるものならば尚更だ。
死に方を選べると言うことであれば、自殺する人はなかなかに幸せな終わり方が出来るのかもしれない。
反対に、強制的に話を打ち切られるなんてこと、悲
劇以外の何ものでもない。
何の話かと問われれば、俺の身近にいる人たちが不幸な目に巻き込まれた訳で。
人の死と言うものは否応なしに周りを変えていく。
俺の友人。
俺の親友。
俺の後輩。
俺の姉。
未だ見ぬ誰か。
そして、俺の妹。
生きてる人々が何を語っても、死んだ当人にとっては終わったこと。意味の無いことだ。
それが少し、羨ましい。
いくら罵声を浴びせても、傷付くことも悲しむことも無いのだから。
そしてこれは、生きている人達の話だ。
死んだ者へ対する、生きた人の無駄なあがき。
だらだらと惨めに生きていくよりも。
自分の手で自分の物語に幕を引く。
それが最も理想的な終わり方かもしれない。
やはり俺も、早めに死ぬべきなのかもしれない。
なーんて、
俺は自殺なんて絶対しないけど。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-30 23:28:18
101154文字
会話率:46%
どこで間違えたのか。
何がいけなかったのか。
後悔をし、傷付くことを恐れた男の話。
そして歩き出す話。
最終更新:2015-06-13 12:51:21
6587文字
会話率:11%
騎道から、全ての真実を知らされ飛鷹迷子だが。騎道とは距離を置き、騎道を学園から排除しようとする学園長代行凄雀の手を選んだ。……騎道は危険すぎる。自分が傷付くことを恐れない、最強の騎士。でも無敵なはず、ない……。『友愛相剋』の章、最後の物語。
友情と愛情、想いが近付くと相手を傷つけ、離れれば心が喘ぐ。『NO PERFECT KNIGHT』開始致します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-16 11:04:56
69505文字
会話率:32%
▽舞台は異世界。神様が始めた遊戯に駒として参加する異世界人たち。その中には地球人も含まれていて……一般人相手なら無双できるけど同業者が相手だとぐぬぬとなってしまうのが本作の主人公です。俺TUEEEとはいきません。傷付くことも多いです。そんな
彼が異世界で頑張る物語。
・プロローグ(01~04) ゲーム1年目(05~)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-25 09:00:00
507582文字
会話率:40%
ラジクラ!はとある大学生達が民間放送の使われなくなったチャンネルを勝手に拝借して行われていた趣味ラジオだ。主人公はそのラジオを偶然聞いて好きになり、そしてそのラジオに励まされたおかげで仕事に就き、恋人を作る事も出来た。
そのラジオが突然
、なんの前触れも無く終わり、そのチャンネルが使われなくなってから四年以上が経過した。
そして傷付く事がある度にラジクラが使っていた六十一番にラジオのチャンネルを合わせていた主人公は、終わったはずのラジクラが再び使われているのを奇跡的に聞いてしまう。
『午前零時。あすなろ公園で待っています』
これは、とあるラジオのパーソナリティー達が抱く、悲劇故に訪れた奇跡の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-18 23:14:03
32609文字
会話率:38%
プロベイショナー 第一章『ワン リトル キス』
の続編で、主人公がアドルフにかわっています。
※子どもが精神的、肉体的に酷く傷付く描写がありますので、苦手な方はご注意ください※
主に
まうまうっ!
世界の終わりのお伽噺
の過去に位置す
る作品となります。
他サイトにも同じ作品があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-16 23:05:59
1059文字
会話率:33%
※子どもが精神的、肉体的に酷く傷付く描写がありますので、苦手な方はご注意ください※
主に
まうまうっ!
世界の終わりのお伽噺
の過去に位置する作品となります。
他サイトにも同じ作品があります。
最終更新:2014-11-15 21:02:27
23494文字
会話率:39%
あのバカでエロくてピーキーでアル中で自分勝手で加減知らずなヒステリー女――富永佑里の様子がおかしい。そう気づいたのは、あの激動の日から一年以上経ったある日のことだった。倦怠期か。それとも俺の望みが叶い、ようやくアイツは普通の女の子なってくれ
たのか。後者だったら嬉しいことこの上ないのだが……と、俺は悠長なことを考えていたが、それは大きな間違いだった。
「ふふふ、先輩はこっちの方が傷付くでしょ?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-06 02:44:43
15469文字
会話率:29%
和賀要(わが かなめ)は、鷹山学園体育大学の2年生、男子バレー部のアタッカー。
試合を控え、ファンの無神経な応援にピリピリとした練習をしていたある日、体育館の横で出会った小さな兎の様な少女を、誤解から罵倒し眼鏡を踏み付けて壊してしまう。
女
子マネージャーとして勧誘していた学生の友人だった彼女に謝罪に向かった先は、何と目の前にあるアパートで…。
身長195㎝、短気で無愛想なイケメン俺様暴走アニマルと、身長145㎝、足に障害を持った、引っ込み思案で怖がりで泣き虫、俯いてばかりの女の子との恋のお話し。
彼女を狙う、正体不明の敵の存在…彼女の過去のトラウマ、親子の確執…等々、絶え間無く起こるトラブルに傷付く彼女を守る為、彼は吼えまくります。
陰湿な虐めと確執に堪える少女と、若さ故の暴走を繰り返す彼の、若い2人の恋を応援して下さい。
最後は、笑ってハッピーエンドに致します!
(…頑張ります…(^_^;))
今回は『雪華遼遠』から、鷹栖総合病院の鷹栖武蔵先生に応援をお願いしました。(^w^)
『新宿のネコ』の幸村京子刑事も、話の中にチラリと登場します。
毎日、2話の更新を予定しています!
2017年10月、読みやすい様に一部改訂致しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-12 16:04:19
365758文字
会話率:75%
みんな自分を守りたくて嘘をつく。傷付くのが怖いから。
『嘘なんかついたことないよ』なんて、そもそもそれが嘘。馬鹿にしないでよね。自分の事に必死で、相手を傷つけてることにも気付いていない。
そんな人間にはならないと決めていたはずなのに
、いつの間にか自分も平気で嘘がつけるようになっていた。もう、これ以上傷つくのはツラいから。
でも、あなた知ってる?嘘ってたくさんの種類があることを。義久は様々な嘘を私にくれた。どれも忘れられない大切な嘘。
あなたも視点を変えるといい。その嘘は愛にあふれてる。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2012-07-04 13:05:09
3886文字
会話率:25%
「俺は高校に入ったら一度やってみたいことがあったんだ!」
突如目の前にやってきた奴が、そう言い放ったことから全ては始まった。バイトに追われ、高校生活というものを楽しむことを諦めていた少年の生活は、そこから全て変わってゆく。
「おい、馬鹿、こ
んなところでまで馬鹿さらすなよ」
「……惣一、いくら俺でも、こんな世界中の人に見られるようなところで馬鹿馬鹿言われたら傷付くからな?」
「何言ってんだ今更。お前が馬鹿なのは地球を通りこして、この宇宙の常識だろ?」
「俺は一体どんな存在だ!?」
様々な変人を巻き込んで、今、彼らの高校生活が幕を開ける!
※3/7 第四話を修正いたしました。読み返して秦家のあがり症が自分でも意味分からなかった為です(笑) お手数ですが、もし修正以前に読んでくださった方がいたしましたら読んでやって下さると助かります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-06-07 23:03:43
64430文字
会話率:70%
貴方との関係なら堕ちてもいい。
最終更新:2011-04-22 21:10:15
597文字
会話率:24%
サボリ生徒と『元』委員長の、夏の屋上での会話。
二人は気付かないフリをし続ける。後で、より深く傷付くと知って。
最終更新:2010-05-25 01:30:08
2516文字
会話率:51%