あのバカでエロくてピーキーでアル中で自分勝手で加減知らずなヒステリー女――富永佑里の様子がおかしい。そう気づいたのは、あの激動の日から一年以上経ったある日のことだった。倦怠期か。それとも俺の望みが叶い、ようやくアイツは普通の女の子なってくれ
たのか。後者だったら嬉しいことこの上ないのだが……と、俺は悠長なことを考えていたが、それは大きな間違いだった。
「ふふふ、先輩はこっちの方が傷付くでしょ?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-06 02:44:43
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