異世界転生。
それは、ごく限られた選ばれし者が、チートスキルと最強魔法を手に入れ、魔王をぶっ倒してハーレムを築く夢のイベント――だったはず。
だが現実は、
適当な説明だけでほとんど何もわからない。ここでまさかのバグスタート!
スキル欄
には「固有スキル:ステルス」の謎表記。
魔法?ないです。ステータス?普通、初心者ガイド?そんなもんあるか。
完全なる説明不足のまま放り出された結城ユウキ(17)、異世界にて見事に迷子になる。
なのにユウキ、なぜかやる気だけは一人前。
「…とりあえず魔王倒せば、最強になれるか」
と、誰に頼まれたわけでもないのに、魔王討伐という最大ミッションを自発的に選択。
武器も仲間も何もない、あるのは謎スキルと希望?だけ。
最弱(本人自称)の少年が、世界の理不尽に突っ込みながらも、魔王討伐の道を歩みはじめる!
これは、「なんか知らんけど頑張る系男子」の、ちょっとズレた異世界冒険譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-28 02:03:29
22067文字
会話率:56%
設定
•主人公:四宮タタル
平凡なゲーマーだった青年。
ゲームでも現実でも負け癖がついていたが、
異世界に召喚された瞬間、「ユニークスキル
【ランダムセーブ】」を手に入れる。
だがその能力は、セーブ地点すら自分で決められず、
死ぬと過去にも未来にもランダムに飛ばされる。
状況は変わり、味方だったはずの人間が敵になったり、
逆に敵だった者が味方だったり、
地獄のような不確定な状況に投げ込まれる。
•スキル:ランダムセーブ
・自動でランダムセーブされる(タイミング不明)
・死ぬと強制ロードされるが、
時間軸もランダム(過去・未来)
・他人に干渉不可(他者にはこのスキルは理解不能)
・死亡するたびに精神がすり減っていき、
やがて「自分の意思」すらも蝕まれる
•世界観:異世界(ダークファンタジー)
魔王に支配された終末の世界。人類は地下に追いやられ、
生き残りをかけて抵抗を続けている。
だが、人類の中にも裏切り者が多く、魔族と結託する者、
宗教に狂う者、自暴自棄になった者が蔓延。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 12:51:11
11269文字
会話率:19%
フロスティア王国の侯爵令嬢ネージュは、早くに母を亡くし、使用人たちからも冷たく当たられていた。
頼りの父は多忙で、ほとんど顔を合わせることもできない。
周囲からの評判は『陰気なブサイク令嬢』
しかも婚約者は「お前が醜いのが悪い!!」と言い放
ち、堂々と浮気。
そんな彼女の唯一の慰めは物語の世界――のはずだった。
だがある日、婚約者に殴られそうになった瞬間、前世の記憶がよみがえる。
そして、かつて"空想の友達"だったはずの存在が目の前に――。
「大丈夫、もう何も怖くないよ」
彼はただの空想ではなく、大地を司る強大な精霊!?
しかも、彼の力を目覚めさせたということは……
「お前はこれで大聖女というわけだ」
「ちょ、ちょっと待って!? 」
突然の聖女認定に戸惑うネージュ。
さらに、「君は美しい」と称える隣国アヴァリア皇国の皇太子まで現れて――?
虐げられてきた少女が運命を切り開き、
聖女としての使命と、少しずつ近づく初めての恋に心を揺らす物語。
恋愛パートに入るまで少し話数があります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-25 08:00:00
119906文字
会話率:31%
転生チャンスを与えられた主人公、神様に頼み込んで「剣と魔法の世界においてそれまで概念として存在しなかったサンタクロースのようなもの」として転生する。そして良い子の夢を叶える使命に邁進。ある日、一つの願い事が飛び込んできた。欲しいものは「とも
だち」。これを叶えてやれなきゃ男がすたる。俺がともだちになってやるぜ! そんなわけで「魔王のたまご」の「ともだち」になってしまった主人公こと魔人サンダー・クロス。サンタクロースに憧れた男と孤独な少年との触れ合いの物語……だったはずが! 少年は成長して本当に魔王になってしまった。どうする、サンダー・クロス!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 06:00:00
30850文字
会話率:29%
誰もが憧れるのは街を、世界を守るヒーロー。
それはきっと彼らを“かっこいい”と思うから。
でも僕は彼らよりもっとかっこいい存在を知っている。ヴィランこそ“ヒーロー”であるから。
僕はそんなヴィランになりたい。
ヒーローより強いヴィランに。
これはそんな希望を叶える物語。
……だったはずだが?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 10:17:37
3056文字
会話率:33%
「なんでこんな関係のない小僧が召喚されるんだ!!」
「え、此処何処?」
俺の名前は薄井咲人(うすいさくと)。
両親と姉二人(双子)共に過ごしていた何処にでもいる高校生。……だったはずである。
しかしあるとき、異世界に召喚された。
※カクヨム
にも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 18:20:06
229655文字
会話率:36%
「……私は、この家の娘ではなかったんだ」
私、エミイルダ・フォリダーは、フォリダー公爵家の娘である。と思い込んでいた。だけれど十歳のある日、精霊視の力が覚醒し、精霊によって自分が入れ替えられた娘であることを知った。その衝撃で前世の記憶も思い
出し、この世界が『精霊姫の恋』という小説の世界であることを思い出した。
『精霊姫の恋』の中で、エミイルダは偽物の精霊姫。物語のはじめ頃に公爵邸から去っていく愛されない存在。……だったはずなのだけど。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-23 20:37:31
45491文字
会話率:32%
初恋の女の子を奥さんにして、子供が生まれて、俺は幸せだったはずだった。俺の『エル』を手に入れることが出来て、俺は幸せで。だけど、その生活は魔法が解けたかのように、なくなった。エルナは『エル』ではなかった。記憶を思い出したエルナはそういった。
なら、弱弱しくて俺が守らなければならなかった俺の『エル』は何処にいるのだろうか。
※黒翼騎士団物語の続きです。第七弾折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-04 00:00:00
3454文字
会話率:16%
英雄アレクの妹、リリアはただの図書館司書見習い──だったはず。
なのに、魔族の将軍が求婚に来て、騎士と詩人と神官が崇め始めて、気づけば“世界を導いた存在”扱いに!?
兄が語りまくった“妹”のせいで、全方位から変なフラグが立ちまくる!
「お
願い、誰か! まともな人いませんかああああ!!」
兄のカリスマが生んだ災難の連鎖に、常識人妹が巻き込まれていく、
崇拝と混乱とシスコンが交錯するドタバタ英雄妹コメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 11:06:06
10460文字
会話率:42%
人が住む世界の裏には、妖(あやかし)が住む世界がある。ごく普通の女子高生だったはずの桜井ハルセは、青い炎に誘われ不思議な世界と関わりを持つことに。人の世と妖の世、2つの狭間で人の世を守るという神巫(かんなぎ)となったハルセは、時には巻き込ま
れながらも人と妖との間の絆を知り、繋ぎ、結んでいくーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 22:00:00
6521文字
会話率:27%
婚約破棄、断罪、そして処刑――。
一度目の人生で華麗にバッドエンドを迎えた悪役令嬢マリーシャは、
死に戻りの力で乙女ゲームの世界をやり直す……はずだった。
だが次に目覚めたのは、魔物がはびこる地獄のような戦場。
攻略対象だったはずのアルフ
レッドは、甲冑をまとって即・斬撃。
ここは乙女ゲーじゃない。
死に戻り前提の鬼畜アクションゲーム――
『DEATH LOOP BREAKER:悪魔を討つ者』だった!
名前が同じ“アルフレッド”だったせいで、ジャンルごと転生先を間違えられたマリーシャ。
彼女のクリア条件は「アルフレッドにキスされること」。
一方、アルフレッド(※中身は過労死した元ゲーマー)の勝利条件は「悪魔皇帝の世界最速討伐」。
しかも、お互いに相手をNPCだと思っている――!
「ハッピーエンドまで突っ走るのよ!」
「グッドエンドまで駆け抜けてやる」
噛み合わないフラグと運命のバグが、
ふたりと世界をじわじわと狂わせていく――!
ジャンル違いの、バグ転生ラブファンタジー!
※不定期更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 09:10:23
8851文字
会話率:12%
静かな雨の午後。ふたりは名も知らぬままに出会った。
それは偶然のように見えて、運命がそっとほどける音だった。
心を閉ざした青年と、仮初の名を持つ令嬢。
交わることのないはずだったふたつの魂が、やがて月の下で静かに重なってゆく。
けれどその
関係は、触れれば壊れてしまいそうな儚さを孕んでいた。
名前を名乗れない理由、守らなければならない立場、そして胸に秘めた過去。
すれ違い、傷つき、なおも惹かれ合う心。
幾度も訪れる別れの気配のなかで、ふたりは「本当の自分」を確かめるように寄り添っていく。
やがて、過去が彼らを追い越し、仮初だったはずの絆が現実となるとき――
ひとりの青年が、残された者たちの生を照らし出す。
それは“名前”と“想い”をめぐる、優しくて、少し切ない再生の記憶。
そして、夜明けの三日月のもとで咲いた、ほんの一度きりの真実の花。
「さようなら」と「ありがとう」の間に咲く、小さな希望の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 05:18:01
50433文字
会話率:31%
帝国一の才媛と称された令嬢アイリス・クローネ。
皇子セリオスとの婚約は順風満帆――だったはずが、聖女エミリアの登場によりすべてが崩れた。
「君とは釣り合わない」と一方的な婚約破棄。
挙句の果てに「研究所は聖女と使う」と言い出す始末!
…
…いいでしょう。全部あげます。
でも覚えていて、私はあなたを忘れても、あなたが失ったものは一生戻らない。
元婚約者を華麗に見返すべく、助手のノアとともに研究所を設立したアイリス。
政治、陰謀、そして恋の火花――
帝国を揺るがす真の天才令嬢の逆転劇が今、始まる!
これは、恋に敗れた少女が“本当の愛”を見つけ、“帝国の未来”を変える物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 18:10:00
9322文字
会話率:51%
平凡な司書だったはずの少女・エルナは、ある夜会で“第二王子に瓜二つ”と話題になり、突然王宮に連れて行かれる。
知らぬ間に求婚の嵐、そして王太子妃の“代役”候補にされるも、彼女はただ、読書と静かな日常を求めていただけだった。
だが、彼女の正体
は、かつて滅んだ伝説の“聖癒の血統”の末裔であり、王国の命運を左右する存在だった――!?
歴史に埋もれた一冊の日記と出会ったとき、少女は過去と向き合い、“他人の影”から“自分の未来”を選び取っていく。
カクヨムでも公開。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 10:10:00
17006文字
会話率:52%
病弱な妹に求められるまま、婚約者を譲った伯爵令嬢クラリス。
しかし、それは妹の「理想」だったはずが、彼女を破滅へと導くきっかけになった――。
自由を手にしたクラリスは、誠実な騎士カミルと共に小さな領地で新たな人生を歩み始める。
穏やかな愛を
育みながら、誰の顔色も伺わず、自分のために生きる未来へ。
これは、妹のわがままから解き放たれた姉が、自分の幸せを掴み取るまでの物語。
カクヨムでも公開。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 19:10:00
7887文字
会話率:34%
神にして最高神——だったはずの少女・月(ユエ)は、今や鎖に繋がれた聖女として教会の地下で幽閉中。
原因は――不幸体質。
「天帝の核」を持つにも関わらず、トラブルを呼びまくる体質が神々に疎まれ、あげく殺され人間に転生。
しかも弟二人は最強の幸
運体質という理不尽。
だが、弟たちの命がけの滝行(!?)と、心を読む能力で教会の弱みを握ったカノンの策略によって、脱出チャンスが到来!
タイミングを見て、ついに逃亡に成功した月は、弟たちと合流するが――
「ねぇ姉さん、あのギルド……更地になってるよ」
「お姉ちゃん、運が悪すぎるのだ……」
辿り着いたのは、いたずら好きのギルドマスター・クロウと、その弟子・クロマが爆誕させた元・建物、今・更地の貧乏ギルド。
元天帝×シスコン弟×トラブルまみれの街
聖女の再出発は、ギルドの再建から!?
不幸とコメディが入り乱れる、ドタバタ逃亡劇、開幕!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 15:04:51
1189文字
会話率:42%
平凡だったはずの俺は、異世界で『漆黒の使者』として目覚めた。
だが、目の前に現れたのは――
痛すぎる中二病ヒロイン・ラミア。
彼女が語る“伝説の魔眼”と、
厨二ワード全開の呪文が現実になり、
世界の運命まで動き始める!?
星々に導かれ
た出会いは、
やがてもうひとりのヒロインや仲間たちを巻き込み、
厨二力(ちゅうにりょく)爆発の異世界冒険が、今始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 18:33:17
13081文字
会話率:27%
剣道から逃げた高校生・閑古鳥長政。
彼の前に現れたのは、かつて大事にしていた“剣道防具”──だったはずの“何か”。
「閑古鳥くん!! スキ!!」
叫びながら竹刀を振り下ろすその声は、なぜか懐かしくて、──そして、怖かった。
恋と呪いと防
具が交錯する、
真っ直ぐな、再会と決闘のラブコメディ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 18:21:23
13571文字
会話率:30%
目が覚めると12才の少女になっていた。
エンジニアだったはずの自分が、なぜ? 疑問に思うも、この少女はスキルを持っていた。
『神託スキル』
エンジニアの自分にとって、神託って言ったら、データベースを指す。
前世の記憶のまま、SQLで、データ
ベースを検索してみたら、なんと、検索出来ちゃった!
驚愕のスキルだったが、READ ONLY つまり、書き込みは出来ず、参照のみ。
それでも、十分凄いのだが、少女はもう一つスキルを持っていた。
VPSスキル。仮想専用サーバがスキルとして使えた。
しかも、開発者ツールまでインストールされていて、スキルの術式の解析、デバッグ、
チューニングまで出来る。
だが、神(運営)と思われる者から、メールが届いていて、転生者の目覚めと共に、
レイドボスの復活が仄めかされ、急いで対応を始めた方がいいという。
ゲームみたいな異世界に転生したエンジニアの青年が、少女になって、DBを検索しながら
VPSを使って、スキルを解析し、困難に立ち向かっていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 12:00:00
569434文字
会話率:43%
私、公爵令嬢のフィオナ=バークレイはアールディクス王国の第2王子、ルード様と婚約をしていましたが、かなりの大規模な夜会で婚約破棄を宣言されました。ルード様の母君(ご実家?)が切望しての婚約だったはずですが?その夜会で、私はキョウディッシュ王
国の王太子殿下から婚約を打診されました。
私としては、婚約を破棄された時点でキズモノとなったわけで、隣国王太子殿下からの婚約話は魅力的です。さらに、王太子殿下は私がルード殿下に復讐する手助けをしてくれるようで…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 08:09:57
9800文字
会話率:49%
侯爵令嬢リリアーヌ=ラッツィは生まれる前から同じ侯爵家の令息であるマイウェイ=ボンとの婚約が決まっていた。子どもの頃は『ぽっちゃりしてて可愛い』カップルだったはずが、思春期になるとマイウェイは男爵令嬢のキラと浮気をするようになりました。
マ
イウェイより婚約解消を言われたその時、『バード商会』の商会長の息子であるベルタス(平民)がリリアーヌに婚約を申し込んだのです。
ベルタスはその商人ならではの審美眼により気づいていました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 12:26:26
7151文字
会話率:56%
優秀な王宮魔術士を数多く輩出する魔法系武闘派貴族マンソージュ家の長女として生まれたにも関わらず、攻撃魔法を一切使うことができず『家の恥』として存在すら無視されてきた男爵令嬢・フルーレ。
唯一の味方だったはずの幼馴染にも裏切られ、婚約破棄
の挙句家系から追放されることになったフルーレは、屋敷から遠く離れた小さな町で静かに第二の人生を始めることにした。
しかしある日、突然血まみれで空から吹き飛んできた美しき騎士を救ったことで、彼女の運命は一変することとなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 19:07:55
18848文字
会話率:51%
三大陸に挟まれた小大陸。その中の熊獅国は隣国、宇關に侵攻されていた。宇關の呪術者が作った水のゴーレム軍。その巨体の中に戦士が入り槍を構えている。熊獅の剣士の刀も魔法団の火炎魔法も、ゴーレム表面に阻まれ中の戦士まで届かない。味方の死体が増え
ていく。額から血を流す黒髭の男こそ熊獅の君主、螺鈿。魔法団長が鼻髭を振るわせ馬を駆った。呪文を詠唱し火炎の大弓と二本の火矢を作る。水のゴーレムの拳を掻い潜り、中の戦士に火矢を放つ。穴が開くと突き出てきた槍を胸に受けながら二本目の火矢を放つ! 敵の喉に命中しゴーレムは水たまりとなった! 螺鈿王は困惑する。なぜ中の戦士を倒して、魔法が解除されるのか!? 団長は操作魔法の素材が敵の呪術者の魔力ではなく、戦士の生命力に由るものだと推理したのだ。魔力を持たない戦士に魔法戦をやらせるという驚くべき画期的な戦法。これこそ宇關の国が戦を仕掛けてくる動機となった事が明らかになった。熊獅の魔法団は団長の戦法を真似て犠牲となっていく。螺鈿王も愛馬に跨り剣を掲げて敵軍に駆けて行った。熊獅の勝利。
夜の盛大な酒盛り。螺鈿王も酒を飲み干している。そこへ黒髪の中年男が引きずられて来た。宇關国の国王、波多王である。彼の前に大樽が引き倒された。首の無い少年の死体が飛び出す。そこへ螺鈿が頭部を投げ寄こした。それは彼の息子、宇關の皇子、孔勳であった。咆哮し血涙を流す波多王。「熊獅を滅ぼす! 子孫を祟ってやる!」螺鈿が大剣を抜き、生々しい音と共に首を斬り落とした。
一年後。熊獅の王宮から産声が響き渡った。しかし赤ん坊を抱く助産師の悲鳴が。「これは悪魔の呪い!?」赤子の右腕は太く普通の四本分はある。戦士の様に褐色で傷だらけ。左腕は右腕の半分。しかし色白でしなやかだった。ただその顔は美しく姫の様な皇太子である。螺鈿王は一週間後、赤子を王宮から追放した。たった一人の世話係をつけて。
皇子は二十年間、苦労と愛情に包まれて成長する。そして三大陸の世界戦争の気運の高まりによって人生の大きな岐路に立たされる。デジタル科学力をもった新たなる敵の侵略。友好国だったはずの隣国からの宣戦布告。そして憎み続けた父、国王との死別。巨腕に憑りつきし呪いの力は果たして主人公・峻怜に何をもたらすのか。幼馴染み、年上の美女との恋や人工的に生まれた幻獣、更に地獄界をも巻き込む長編冒険譚が幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 08:00:00
2157文字
会話率:11%
主人公が推している地下アイドルグループ「ミエナイあんこ」には、5番目のメンバーがいるという。それは最初はネタだったはずが、徐々に本当に居ることになっていく。臨終にある主人公が語るその顛末。
最終更新:2025-05-12 05:35:34
2187文字
会話率:9%
小学生最後の秋。
人前で話すのが苦手な僕は、小さなピアノコンクールでサティの「ジムノペディ第1番」を静かに奏でていた。
拍手はまばら——けれど、最前列でひときわ強く手を叩くひとりの少女がいた。
栗色の髪に白いドレス、まるで物語から抜け
出してきたようなお嬢様・美亜ちゃん。
同じ音楽教室に通いながら、接点などほとんどなかったはずの彼女が、その日のお昼休み、なぜか僕を外に誘い出した。
「ねぇ、2人でどこかに行こうか?」
突然の涙。
突然の手。
突然の冒険。
ただの昼休みだったはずが、彼女に誘われて走り出した瞬間——僕の運命は、静かに回り始めた。
音楽と涙が紡いだ、時空を超えるラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-11 09:35:44
229936文字
会話率:29%