××××年
発展途上国による内戦が、激しさを増し、隣国にも影響が出るようになった。些細なすれ違いからくる争いや、過去にあった自国への残酷な仕打ちからくる争いや、未だに解決できないでいた領土争いが、論争から武力戦争へと変わってしまうことなど、
様々な戦が世界中で、勃発していた。日本は、平和を好み、平和を創り、平和を守り、平和を宣言していた。しかし、それは長くも続かなかった。北の領土から、着実に日本も戦乱の最中に巻き込まれていくのだった。初めは、自衛隊を駆使し何とか死者を出すことを防いでいた。故に、国民はそんな危機を知らずに、変わらずの日常を送っていた。混乱を防ぐために、国家はそれを黙認し、何とか抑え込もうと奮闘していたのだ。しかし、周囲の国は更に激昂し、日本に総攻撃を仕掛けようとも一部ではささやかれていた。それに逸早く気がついた日本は、ある政策を実行に移すのだった。
平和とは、脆く儚く。花のように、一瞬にして咲き誇り、散りゆく。
戦争を知った者は、その凄惨な経験を子孫へと語り継ぎ、後世へと残し二度と戦を起こしてはならないと、伝えたかったのだろう。しかし、経験した者にしか恐怖は分からない。戦の恐怖、悲しみ、怒り、虚しさ。現代人はあまりにも無力で、そして恐怖に関して無知だった。自分たちが、生きていることがどれほど奇跡的なものでいて、生命の繋がり、いわば先祖が懸命に生きた末の生命をもっているということを、微塵も感じない傲慢な現代人。いずれは、排除されるべきだったのかもしれない。日常こそが平和というべき存在だったのだ。平和を創るには、人間は不要なのかもしれない。
犯罪がなくなればいい。不平等がなくなればいい。戦争がなくなればいい。貧困がなくなればいい。差別がなくなればいい。
そんなもの、理想に過ぎない。そう言っているものも、「なればいい」としか思わない。行動には移さない。だから、平和は消えてしまう。
欲にまみれた人間は、必ずしも生きている中で、人を傷つける。傷がつきやすい感情があり、高い知能を有する人間という名の哺乳類は、永遠に争い続ける哀しい生物だ。
国家は、激化する戦乱に恐怖した。そして、とある政策を実行することになる。
「少年少女減殺計画」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-29 20:37:43
26070文字
会話率:35%
とある白い家に男の子と白い猫が住んでいました。
二人はとても仲良しでご飯を食べる時も寝る時も一緒。
しかしそんなある日、二人に不幸の事故が襲います。
事故が原因で命を失った白猫は転生して翠緑《すいりょく》の竜に異世界の勇者として誤っ
て召喚されました。
猫の勇者として新たな生を受けた白猫なのですが、魔王が復活するのは何と100年後……。
しかも猫なので戦闘力は皆無という残念な勇者でした。
勇者の特権として8大元素の精霊を使役できるそうなのですが、自由気ままな白猫は精霊術の勉強も途中で放っておいて外へ出掛けてしまいます。
しかし、精霊の泉の外にある森は猛獣達が蔓延り、猫にとってはとても危険な場所でした。
白猫はそんな事も知らずに森の中を探索します。そして運悪く狼に見つかり……。
そこへ助けに現れたのが前世の男の子の面影を感じさせる容姿の青年でした。
しかし白猫に気付いていた訳では無かった様で青年は摘んだ山菜を持ってどこかへと歩いて行きます。
白猫はその青年の事が気に掛かり、尾行すると大きな街に着きます。
この街の事なら何でも知っているという情報屋の猫に出逢うとその猫から色々聞きます。この世界では我々猫はヌコと呼ばれている事。
そして先程の青年がとても困っている事を。
青年が所属しているギルドはかつて街で一番名の知れたギルドでした。
しかし、青年の父親である先代が幼い青年を残して死去後、ギルドは一気に衰退して行き、今では先代の代からいるベテランのドワーフしか居ません。
更に青年は重度の動物恐怖症で、虫1匹殺す事が出来ない様な性格でした。 何故、動物恐怖症なのかは謎でしたがそれが原因で殺生事が出来ないのです。
それでは、ギルドマスター所か依頼を受けて魔獣討伐もままなりません。
青年の事が心配になった白猫は、老朽化でボロボロになったギルドホームを建て直す為に、動物や精霊達の力を借りて陰ながらサポートする事を決意しました。
しかし、立地条件に恵まれたギルドの土地を狙う商人と貴族に嵌められ、青年はギルドの土地を売るか多額の借金をするかを迫られます。
白猫は早速、問題を解決する為に動き出します。
何故、青年は動物恐怖症になってしまったのか? 夢に出てくる異世界の光景が意味する事は?
人と動物の絆を描くギルド経営×猫勇者の異色ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-10 15:05:45
103358文字
会話率:52%
ここは能力者と無能力者が共存している世界…
そしてこの世界では魔人と呼ばれるものがいた。
魔人とは元は人間だった。
ある1人の人間が力を求めすぎたために悪魔との契約を結ぼうとした。
しかし、契約は失敗…その人間は肉体も精神も悪魔に乗っ取
られてしまった。
これが一番最初の魔人である。
悪魔とは元は影の存在…人間の黒い心の中に住まう者であり、本来自分の肉体を持つ者ではない。
しかし肉体を手に入れた悪魔は爆発的な力を得てこの世を支配し始めた。
魔人の力は能力者よりはるかに上回る力で、自分に反論する者を能力の有無関わらず、片っ端から殺していった。
これにより、日々人間達の恐怖という負の感情が積み重なっていき、1人…また1人と次々に悪魔に精神と肉体を乗っ取られ、魔人となる者が次々と現れた。
これにより、全世界の人口の3割は魔人となってしまった。
しかし、そこに1人のある能力を持った青年が現れた。
彼は狂気に満ちた顔で悪魔達をどんどん殲滅していった。
その容姿から人々は悪魔に敵意を向ける悪魔なのではないかと思い始めた。
それは間違いではなかった。
ただ正解とも言えないものである。なぜなら彼は完全な魔人なのではなく、一時的に悪魔に肉体と半分の精神を渡したからだ。
正しくは、一定の時間内で肉体と精神を悪魔に渡すかわりに自分の強い信念だけはその悪魔に引き継がせるというものだった。
彼の能力とはそういう能力であった。
そしてその強い信念とは無論、悪魔の殲滅である。
悪魔は元は心の中に居るものである。
だからその信念の強さが魔人の強さに比例する。
その青年の信念はよほどものだったのであろう…どんな魔人も寄せ付けず圧倒的な力で全ての魔人を滅ぼした。
いや正しくは1人を除いてだが…
魔人の強い信念は悪魔を殲滅すること、つまり自分も含まれるのである。
自分以外の悪魔を全て殺した魔人は元の人間には戻らず最後に自らの腹に刀を突き刺し命を経った。
これ以降、魔人は1人も現れず平和な時を過ごして約1000年の時が経った・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-08 17:48:16
7968文字
会話率:83%
心優しい少女は、心優しい少年と想いを通わせ、幸せになりましたとさ。めでたし、めでたし。――――――――それは、夢のような物語だ。しかし、この世界は優しいだけの物語ではない。この世界は心優しい少女と少年を中心に回っている訳でもない。幸福の影に
は、ヒーローになれなかった彼がいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-16 01:13:13
45840文字
会話率:45%
かつて北の大地で絶大な権力を振りかざして暴れていた北史真丈助はある日突然、恐怖のあまり牢獄へ入ることを志願する。なぜあれほどの漢がそうなったのか。その背景にはある組織の存在があった。
最終更新:2014-01-20 19:59:48
4979文字
会話率:21%
17歳の外山(そとやま)ショウは現代の男子高校生。総合商社に勤めている父を持ち、防音完備の自室には一台のグランドピアノ、誰もが羨むような生活を送っていたが、そんな彼にも悩みはあった。自分の人生をどう生きるか。与えられる事に慣れ過ぎてしまった
彼は、進路の事で父親と些細な事で口論になり、怒りに任せて外に飛び出して事故に遭遇してしまう。
目を覚ました彼は何もない「闇」を彷徨っていた。そこは数多の異世界の境界が交錯し、生きとし生けるものの魂が集まる「エーテルの雲」と呼ばれる絶対無の空間だった。彼はそこで言い知れぬ死の恐怖を感じる。「怖い」と思った彼が次に感じたものは「生きたい」という生への執着だった。そして彼は、地球ではない異世界で再び息を吹き返したのだ。ただし、16歳の少女、リエナ・アントーニアとして。
リエナは「マグナブルクの猛(盲)女」の別名を持つ大公国の姫君だった。異世界人というだけではなく、性別まで変わってしまった外山ショウは多いに戸惑うが、次第に彼はリエナを取り巻く不自然な状況に気が付いて行く。父親である大公の異常な偏愛、ごく僅かしかいない協力者、そして「悪竜」という謎の存在、そのどれもが童話のイメージの姫君とは大きく異なっていた。
そして事件は起きる。若干16歳にしてヴェンデン伯爵夫人の称号と領地を得たリエナだったが、戴冠式の1カ月前に家宝の宝刀を盗まれる。取り返そうとするリエナの前に現れた飛竜と謎の黒服の男。一見、単純な事件に見えたが次第にそれは列強の外国勢力の影と「悪竜」の暗躍が見え隠れするようになる。
外山ショウとリエナ、全く別々の魂が一つの肉体を共有する歪な関係は、やがて、リエナの野望を達成すべく一つの道を歩み始めるのである。
※小説タイトルは適当なので将来的に変更するかもしれません
※更新は不定期です。あらかじめご承知おき下さい折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-20 07:18:24
123961文字
会話率:40%
「お前など生まれて来なければ良いものを」
幼い頃に恐怖を植え付けられた少女――日和(ひより)は、自分らしく生きたいと望むが、それは自分の命を危険にさらすことを意味した。
「自分を殺して生き続けることは、生きているのではなく、死に続け
ているということだ。ならば、私は天意に背いて女王になる!」
女神の如く美しい衣紗か、
限られた者にしか正体を明かさぬ豊津原の女王か。
彼らは今、どちらの女王を主に迎えるのか選択を迫られていた。
≪古代ジャパネスクファンタジー≫ 2013年度ロマン大賞 二次選考通過。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-11 09:04:16
105907文字
会話率:47%
悪は人の心の中にある。
人が変わることは難しい。保険をかけ生きていくのが安全だと分かっているからだ。私はそう思ってきた。
しかし、見てしまった。変わろうとしている人間を。自分の中の悪と戦おうとしている人間を。
変わるために、叫ぶ。
「変身!
」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-08 23:27:16
3813文字
会話率:26%
大学時代、僕は派遣のアルバイトをしていた。
これはその時に体験した、不可解で、呼吸が苦しくなるほどに不愉快な出来事だ。
今でも僕はあの時のことを思い出すと背筋が寒くなり、あの気持ちの悪い反吐が出る臭いがまとわりついてくるような気がして
ならない。
日本が異常に暑く蒸したあの年の夏、僕は何度季節が巡っても決して忘れられない嫌な思いをしたのだ。
そして、僕を見ていた、あの影のこと。
夏の暑い日の異常はいつまでも僕を蝕んでいる…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-13 01:49:37
15823文字
会話率:17%
街にはびこる邪神の影。
それを崇める人々や、それ自身と戦う人々。
これはその内、一つの物語。
それはとある夏の話。
ある屋敷に六人の『主人公』が集まった。
そこにいる恐怖と彼らの物語。
最終更新:2013-06-27 00:07:38
67615文字
会話率:40%
銀河連邦治安取締局は大規模なガサ入れに失敗した。
かって恐怖の対象であった強制進化促進機の、所持の一級犯罪の容疑だった。機械は確かにあった。首謀者を捕まえるのには成功した。
実験体にされていた少女も保護した。しかし機械は僅かな隙に主犯の男が
、ランダムに転送してしまったのだ。
しかもメインスイッチを入れたまま・・・
銀河連邦が恐怖のどん底に落ちた。
機械の側にいれば影響を受けるのだ。
連邦のあらゆる機構を総動員して機械の探索が行われた。
結果として、連邦に加盟している惑星及び発見された可住惑星上では発見できなかった。連邦は未知の領域の惑星の探査を続行した。広大な宇宙を。保護された少女は成長して、自ら調査に出発する。運命のいたずらか発見することはできたが、仲間はいなくなり、自分だけが取り残される。自分の生い立ちと特殊さによって・・・・
彼女は任務を遂行できるのか。彼女の生い立ちと特殊さとは。
獣人や爬虫類人間など出ます。
*題名悩み中です。初心者です。オチまでは大まかに決まってますので頑張ります
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-18 14:34:23
24708文字
会話率:49%
ある学校オカルト学園に入学した風巳
彼はあることからオカルト部に入ることになる
そして数々の恐怖を体験する
最終更新:2013-03-28 11:44:22
635文字
会話率:75%
20××年。普通だった世界に、一つの影が落とされた。
『違法能力者』。そう呼ばれる者たちが、様々な犯しを行い、人々を恐怖に浸らせていた。
そんな最中、イギリス政府で生まれた部隊があった。
『イギリス政府警察部直属・違法能力者特別対策本部』。
そこに集う者たちの中で戦闘技術に優れたものは、処刑武器と呼ばれる、
唯一彼らに対抗できる武器を扱い、一掃・駆逐を行っていた。
そんな彼らの中に、最もイレギュラー且つもっとも悲しき運命を背負った
双子の存在があった――――――――――――――――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-10 10:41:19
34993文字
会話率:65%
ある日 家に帰ると女の子がいた。嘘つきで高飛車で可愛げのない女の子。彼女との奇妙な半同棲生活は対人恐怖症の主人公にたくさんの影響を与え――。ときどきシリアスになると見せかけて終始コメディです。最初は小憎らしくても最後には可愛いなって思えるヒ
ロインになるので安心して読んでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-07 13:00:00
20706文字
会話率:40%
『背徳の福音』のその後です。すべてから切り離されたヘンリーは、ファウストとの契約により彼の花嫁とされたが、様々な出来事が彼から与えられるものすべてに恐怖すら感じさせるようになっていた。だがそんなヘンリーを案じる青年が、影から二人を見守って
いた。
『エンジェルクライ』シリーズとも微妙にリンクしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-24 22:33:13
29105文字
会話率:36%
あれから半年後。
今度は街が汚染される。
狂暴化した生徒達による無差別殺人【大羽中学校封鎖事件】
事件の事実は隠蔽され、人々は真実を知ることは無かった。
事件の生存者達は東京で新たな生活を始めていた。だが、事件の元凶<DEMONYO
-ウ
イルス>による脅威は終わっていなかった。突如封鎖される東京。武装する自衛隊。東京内でウイルスによる新たな<感染>が始まった。さらに、闇に潜む謎の生命体の影も忍び寄っていた。あの事件の恐怖は、始まりに過ぎなかった――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-06-28 22:02:32
225566文字
会話率:39%
雁ヶ咲高校に通う山崎世志子は、ある夜に殺害現場を目撃してしまう。また、目撃した翌朝、信じられない情報がテレビや新聞でいくつも目に飛び込んでくる。それからというもの、彼女の周りに不穏な影がまとわりつくようになっていった。そんな中、ある人物から
、10年前に起きた不可思議な出来事について語られる。今までの出来事を振り返りながら、彼女は必死に思考を働かせるが、新たな被害者が出てしまい…。
怖い話は好きだが、怖い目に遭うのは絶対に嫌だと思いながらも、震えて泣きながら「恐怖」に立ち向かっていく、ややヘタレな女子高生がめぐる、学園ものホラーファンタジー+ガールミーツボーイ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-06-12 02:32:31
2075文字
会話率:15%
前に付き合っていた人と別れてもう、8年が経っていた。
8年ぶりに恋をする“村上 亜紀”の元に幸せな生活と同時に“亜紀”がストーカに追われる日々。そのストーカーにより、2人の生活は、不安の底に突き落とされる。
一方、恋人の“上野 伸哉”は彼女
のことを気にかけながら2人の将来を照らしていく。
2人の恋愛と同時に動き出すストーカーの影。
衝撃の恋愛サスペンスホラー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-03-17 18:40:34
222文字
会話率:0%
ピノは高校一年生。かなりおとなしい性格で、友人にすら強く意見を述べたりはできなかった。
次の音楽の授業でひとりずつ前に出て歌うことになり、気持ちは沈みきっていた。人前で大声を出して歌うなんて、到底できるはずもないからだ。
そんな帰り道、ピノ
は黒い影と出会う。
「オレハ、シニガミダ」
そう名乗った影は、ピノに『れんたま』契約を申し出る。魂をレンタルすることで、自分以外の性格になれるらしい。
もちろん代償は必要。大切なものを引き換えにするという。恐怖心はあったが、ピノは契約を受けることにした――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-14 01:38:11
101575文字
会話率:24%
200文字小説に挑戦してみました。
結構自己投影があります。
最終更新:2011-09-19 00:55:15
200文字
会話率:0%