十二歳のマルベリーは花畑で横たわる一人の男と出会う。青い髪に金の瞳のやけに綺麗な顔つきの男はマルベリーに声をかけられると唖然とし驚いた。
マルベリーに男は言った。君以外の誰もが男を見ることができないのだと。
最終更新:2021-02-16 02:47:11
4432文字
会話率:54%
ある巨大な戦争の後、死者たちが蘇った。
生前と変わらぬ姿と記憶を持つ彼らを、人々は〈帰還者〉と呼ぶようになる。
〈帰還者〉への世間の考え方は多様だ。〈帰還者〉たちをある者は尊び、ある者は恐れ、ある者は無関心を装い、またある者はただ共に
生きることに感謝して過ごした。
やがて〈帰還者〉たちは、“ある場所”へ身を寄せることとなる。
しかし、その後も“手紙”を通じて、〈帰還者〉たちと外の世界の者たちとのささやかな交流はしばらくの間、続く。
ある事件が、起きるまでは……。
二十二歳の女性・モニカは、戦後、ある地域で日々の仕事と生活に追われる毎日だ。
そんな中、とある人物との出会いから、数年前に共に暮らし、去年から音信不通となった友人・ローリの身をこれまで以上に案じることとなる。
やがて、モニカは友人であり、〈帰還者〉でもあるローリを探すため、“ある場所”へと旅立つことを決心した。
しかし、そこでモニカを待ち受けているのは、“シックス”と呼ばれる怪物と化した人々だった……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-06 21:57:45
161052文字
会話率:30%
2019年1月30日 ファミ通文庫(B6版)より一巻発売しました
日本という国で生まれ、育ち、死んだという前世を持っていた少年エルキュールが生まれたのは……衰退の一途を辿る帝国の皇室であった。
この帝国、かつては超大国として世界に君臨
していたが……今では財政が破綻し、軍事力の低下によって蛮族に領土を荒らされ、挙句毎年のように貢納金を周辺国から絞られるという、国としてはオワコン状態になっていた。
しかもまともな後継者がエルキュール少年しかいない!
「えー、逃げ出しちゃだめ?」
「ダメです」
斯くして十二歳という若さで即位したエルキュール少年。
エルキュール少年は前世の知識を生かして、税制改革を行い、産業を興し、財政を立て直し、行政を再整備し、軍制を改革して……帝国の立て直しに奔走することになる、
これは後にレムリア帝国中興の祖、三大陸の覇者『聖光帝』エルキュール一世として歴史に名を残す、若き皇帝の物語。
というコンセプトの内政、戦記モノです。
農業器具の開発やボーンチャイナの開発など、テンプレ的な内政も行いますが……
どちらかというと、税制改革や軍制改革などが主になります。
主人公はマキャヴェリズム的君主なので、少々癖がありますが、好きな人は好きになれると思います。
ちなみに、一応モデルはビザンツ帝国です。
ですので西欧、東欧、中東、北アフリカ(っぽいところ)辺りを主な舞台とします折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-24 14:00:00
1186798文字
会話率:30%
スキル、それは全ての人間族に与えられる神様からの贈り物。
十二歳になった子供は教会に行き、自分のスキルを知ることになる。
父は『若き英雄』、母は『大聖女』という優秀な両親を持つシオンは将来を大いに期待されていた。
そんなシオンに
十二歳の誕生日が訪れた。
しかし、シオンにはスキルが無かった。
《スキル無し》と揶揄されながらも、両親の支えもあって、折れずに鍛錬を欠かさないシオン。
そして、妹は《聖導の剣聖》というスキルを与えられ、民衆の両親への悪口はパッタリやんだ。
これ以上自分が家に居ては家族に迷惑をかけると思ったシオンは家出を決意し、紆余曲折あって、魔族の学院に入学することになるのだった。
これは《スキル無し》と蔑まれたシオンが信頼できる仲間との出会いを通して、最強になっていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-14 18:00:00
161529文字
会話率:36%
時に人がいなくなる街に青い薔薇が咲いた。
突然の出現に研究施設まで作り青い薔薇を調べたが、実態は掴めない。
何故ならその青い薔薇は遺伝子情報では白い薔薇だから……。
十二歳の主人公オルガを取り巻く人々との中で、オルガは何を思うのか。
この街
に何があったのか。何故青い薔薇は生まれたのか。
八〇〇年前の『竜の伝説』に含まれる大いなる秘密。
それを知ったオルガが行き着く先は……。
オルガの未来と遥かな過去が混じり合う。
王道のファンタジー、いま幕が上がります。
主人公の名前をフィオナからオルガに変更しました。
突然名前が変わって戸惑う方もおられると思いますが、中身はそのままなのでよろしくお願いします(2022年1月7日現在)
Copyright @ 2019 Amami Morishima. All rights reserved.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-06 16:35:34
347197文字
会話率:47%
偶然ダウンロードしたスマホのゲームの中には謎の電脳生命体が住んでいた。中学三年生のルナは、自分が酷い人生を歩み二十二歳で死ぬことを教えられる。死を回避するためには勉強することが一番の解決策と知ったルナは、悲惨な未来を変えるため大嫌いな勉強に
立ち向かうのであった。
目指すは死の回避、そしてスーパーホワイト企業への就職、できればイケメンで優秀な彼氏をゲット! 道のりは始まったばかりなのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-01 11:00:00
15573文字
会話率:54%
主人公の名前はジャック、十二歳。
秋休みで田舎に遊びに来た彼は、書庫で不気味な本を見つけてしまう。
内容に興味を持った彼は、ひとり森の中へ。
彼は泣きながら走る・・・両親に抱きしめてもらうために。
※この作品は別のサイトでも公開してい
ます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-30 10:56:10
3507文字
会話率:27%
王国最大の陸上交易都市を領内に擁する大貴族の長女ステラ・バルトゥコヴァーは、日本人の少女が転生した姿だった。
十二歳になったステラは洗礼式を迎え、神から【天啓】を授かる。
しかし、それは水の乏しい領内では何の役にも立たない《水流魔法
》だとわかった。
「ふざけるなっ!」
ステラに多大な期待を寄せていた父は激怒し、絶海の孤島へとステラを追放する。
「あばよ、ステラ。もう二度と、おまえの面を拝む機会はないだろうがな」
兄の罵倒を受けつつ、ステラは幼馴染の従者の少年や幾人かの使用人と共に、大海原へと放り出された。
航海の最中、ステラたちは島を世界から隔絶させていた原因となる巨大な海獣に襲われる。
絶体絶命の危機の中、ステラは転生神たちの声を聞き、《水流魔法》の真価に覚醒、海獣を追い払った。
無事に島へと着いたステラは、《水流魔法》と頼れる仲間と共に、転生前の知識や前領主の記録を参考にして、のんびり開拓を楽しみつつ孤島を一大交易拠点へと変えていく。
「赤字なんて、あり得ないだろうが! これまで、ずっと膨大な黒字だったはずだろう!」
一方で、多くの商隊をステラの海上交易ルートに奪われた実家は、たちまち没落の憂き目をみることになった。
「今更戻ってこいなんて……。わたくしは今の生活に満足しております。お引き取りください、兄様」
とうとう、焦った父が臆面もなく復縁を迫ってきた。
しかし、ステラは使者として来島した兄を、鼻で笑って追い返す。
ドロドロした貴族の世界はもうこりごり。
このまま実家が没落しようとも、のんびりスローライフを楽しむんだ。
そう胸に誓い、ステラは今日も大海原へと漕ぎ出していった――。
【カクヨムにも掲載】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-28 21:04:16
40873文字
会話率:38%
幼い頃から王子の婚約者になるべく育てられたナターリエ。
十二歳を期に正式に王子の婚約者に選ばれた。
表面上王子との仲は悪くなく、このまま順調に王妃の道を歩むと誰もが思っていた。
ところがある日、王室主催の舞踏会に一人の伯爵令嬢が現
れた。
伯爵令嬢は王子に近づくと、色目を使って誘惑しだした。
ナターリエがたしなめると、伯爵令嬢は露骨に甘えた声で「誤解です~」などとのたまう。
その後もたびたび伯爵令嬢は王子に近づき、そのつどナターリエは礼儀をわきまえるよう注意をした。
ナターリエの我慢も限界に達しようかという頃、ある噂が王宮に流れ始めた。
ナターリエが伯爵令嬢に悪質な嫌がらせをしているのではないか、と。
ナターリエは否定するものの、王子との間に隙間風が吹き始めた。
その頃から、王子と伯爵令嬢が密会しているとの噂が、ナターリエの耳にも入ってくるようになる。
――でもわたくしは、殿下を信じております……。
婚約者としての立場が揺らぐようなことはないと、ナターリエは愚直に信じていた。
そして、ついに運命の日を迎える。
大聖堂で、衆目の中、王子の婚約者として聖なる祈りを捧げる日が。
ナターリエは祭壇にひざまずき、女神の前で祈りを捧げた。
ところがその瞬間、突然ナターリエの全身は黒いもやに覆われた。
「あの女は闇の魔女よ!」
伯爵令嬢の金切り声が響き渡る。
「君との婚約は、今この場で破棄とさせてもらう! 魔女との婚姻だなんて、あり得ないからなっ!」
王子の怒声を聞き、ナターリエは全身から力が抜け落ちた。
魔女だなんて身に覚えがない。いったい自分の身に何が起こっているのか。
王子にしなだれかかり、自分を見下しながら薄ら笑いを浮かべる伯爵令嬢……。
ナターリエはようやく悟った。
罠にはめられ、婚約者を寝取られたのだと。
近衛兵に引きずられながら、ナターリエは誓った。
いつかきっと真実を暴き、あの憎き女を魔女裁判にかけてみせると。
今、ナターリエの戦いが始まる――。
【カクヨムにも投稿中】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-22 12:08:50
66550文字
会話率:29%
「大好きです。結婚してください!!」
私はその日、前世から大好きだった推しに出会った。所謂乙女ゲームの世界に転生した私はその時、衝撃を受けたのだ。
――そしてその時、私は逆プロポーズをした。
その時、私六歳、推しは十二歳だった。
何
で折角転生したのに、六歳差なんだろうね!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-21 21:03:21
5718文字
会話率:38%
必ず、父さんと母さんを連れて帰ってくるから
祖父にそう約束し、一人で村を出た十二歳の少年ナナトは、途中で苦楽を共にする仲間と出会い、道中様々なクエストをこなしながら目的地である奴隷街へ向け冒険していく。
凶暴なモンスターや盗賊たちとの戦い、
訪れる街での人との出会いを重ねていく一行の旅路は、やがて国を揺るがす大事件へと繋がっていく。
この作品はカクヨムでも掲載しています
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-20 07:02:59
250606文字
会話率:51%
金色の髪に翡翠の瞳、精霊に愛された王女には幼い頃からの婚約者がいた。相手は帝国の第二皇子。だが王女が十二歳の時、帝位を継いだばかりの若き皇帝によって王国はわずか七日間で陥落する。王族は公爵家まで皆殺し。けれど王女は生き延びた。絶世の美少年と
して。
これは、翡翠の精霊姫と呼ばれた美貌の王女(美少年)が、黒猫を拾ったり、銀狼に懐かれたり、隣国の皇子に買われたり、帝国のヤンデレたちに執着されたりするお話。
美少年ばーじょんは男装でなく完全に男性体。でもどこまでいってもNLです。3章あたりまで恋愛要素は薄めです申し訳ない。戦闘、流血、人死などの残酷表現は予告なしにさらっと入ります。近世ファンタジーというかそのあたりふんわり。温かい目でお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-15 18:00:00
498490文字
会話率:36%
【あらすじ】
陽介と廸子は三十二歳。小さい頃に結婚の約束をした幼馴染だ。
確認するまでもなく両想い。
いい歳なので結婚したい。
のだけれど、このご時世・世相である。
あと一歩がまだちょっと踏み込めない。
そんな訳で、陽介はしかたなく。
「廸子いい天気だしセック〇しようぜ!!」
「〇ね!!」
彼女の働くコンビニにセクハラしにいくのだった。
三十路ほのぼのセクハラスローライフ田舎コメディ。
愉快な仲間(ほぼ親戚)と共に繰り広げられる、天国のようで地獄のような田舎の現実(リアル)をお楽しみください。
【登場人物】
豊田 陽介 : 主人公 ニート 基本的にアホ 激弱のヨワ
神原 廸子 : 三十路金髪ヤンキー女 町内での評判はよい
早川 千絵 : 主人公の姪 五歳 町のあいどる 天使
早川 千寿 : 主人公の姉で千絵の母 コンビニのオーナー
神原 誠一郎: 廸子の祖父 村の顔役 病人(経過観察中)
田辺 美香 : 千寿の同級生 なにやら訳あり キャリアウーマン
本田 走一郎: バイカー 美少年 とてもいい子 鈴鹿在住
松田 良作 : 神戸の私立探偵 こいつもクズ
三津谷九十九: 総一郎の歳の離れた妹 元旅館の女将 中一
カルロス : 外国人労働者 本国の家族に仕送りするナイスガイ
日野 光 : 玉椿のマタギ日野家の娘 ちぃちゃんの友達
八代 夏子 : 走一郎くんの幼馴染み 女子高生 オネショタの者
柵橋 美乃利: 早川家のメイド長 現当主付きの食えない女
早川 匡嗣 : 千寿の夫にしてちぃちゃんの父 故人
早川 実嗣 : 匡嗣の兄にしてちぃちゃんの伯父 無頼漢
【更新日時】
毎日12時更新
【転載元】
カクヨムで先行連載しているものの改稿版となります。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894675854折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-13 20:10:08
683765文字
会話率:31%
乙女ゲームの世界の悪役令嬢として産まれたフランチェスカ。前世の記憶を持つおばあさまが影に日向にフラグを折ったことで幼馴染の攻略対象たちとすこやかに成長し、彼女は乙女ゲームを知らない。
十二歳からすべての貴族が通う全寮制の魔法学院に入学し
たものの、そこにはなぜかおばあさまも教師としてきていて……。
昔は優しかった幼馴染で婚約者のベルトルド王子との関係が気まずくなり、嫌われていると思い悩むフランチェスカ。好きな人と嫌われたまま結婚するなんて嫌だと奮起した主人公と、婚約者への好意を持て余し気味の思春期王子のラブコメディ。
※ 作者都合で亀更新ですが、完結させます。
※ 猫かぶり令嬢の番外編と手直しと併走中
※ お待たせしてしまい、すみません!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-30 18:15:34
40897文字
会話率:35%
リアは九歳のとき、十二歳になる姉プリシラについて神殿に行く。そこで、姉妹ともども聖女と認定されてしまう。
この国ではひと家庭で二人以上聖女認定された場合、一人を差し出さなければならない。両親は聡明で美しく魔法を使えるプリシラを手放すのが
嫌で、迷わず妹のリアを差し出した。
神殿に召し上げられたリアは聖女候補として厳しい修行を積み、六年後晴れて聖女となる。神殿の聖女の中でも、最も強い神聖力をもつリアは、神託により王太子の婚約者となった。
リアは金髪で美しく優しい王太子に淡い恋心を抱く。しかし、順風満帆に見えた将来に陰りが生じはじめた。
アリエデ王国の最北にある黒の森で魔物が大量発生したのだ。リアはこの国の聖女として討伐隊に参加しなければならない。王都と愛しい王太子に別れを告げ討伐隊とともに旅立った。
そして二年にわたる戦いののち、魔物の封印をなしとげ、王都に凱旋するはずだった。
だが王都に帰ったリアを待ち受けていたのは同僚聖女と戦友のうらぎり。
王太子との婚約もいつの間にか破棄されていて、新たに姉のプリシラが護国聖女の名を冠し、王太子の婚約者におさまっていた。
魔物討伐を長引かせた責をおわされ、役立たずの聖女として国を追放されたリアは、西側の隣国との緩衝地帯である惑い森へ捨てられる。そこにたくさんの魔物が巣食っていて……。
森をさまよううちに彼女は、魔獣に襲われた瀕死の金髪美青年を拾う。
≪全51話予約投稿済み! 毎日18時ごろ更新予定≫
流行りの追放聖女テンプレのつもり。聖女は無自覚でざまぁ(予定)します。題そのものがあらすじです。足の不自由な人が出てきます。タグ注意、地雷のある方はお逃げください。
誤字脱字報告ありがとうございます!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-30 18:04:58
146242文字
会話率:31%
色とりどりの花細工で飾りたてられ、見事な花園に囲まれた、『花館』と呼ばれている屋敷があった。幼くして花館に引き取られてから、一歩も外に出ることなく育った病弱な少女アデラは、十二歳になったころ、人ならぬものが夜な夜な部屋に忍びよる気配を感じる
ようになった。そんな日々に、新しく館に雇われた花細工師の青年ニールから、魔除けの力を持つ薔薇があることを教えられる。
この作品は「ふりのべ様(https://freenovel.site/mokuji/12)」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-18 11:26:27
22246文字
会話率:33%
夢酔独言は江戸時代の末期の旗本、勝小吉が四十二歳の折に記したものである。
本名を勝左衛門太郎惟寅。享和二年から嘉永三年(1802~1850年)の生涯の中で、彼に特段の歴史的功績は残っていない。むしろ江戸城開城の立役者、勝海舟の父としてそ
の名前が知られている。
武家に生まれながら一生役を得ず、不良旗本として喧嘩三昧をした小吉が著した一冊は、己の半生描いた自叙伝。あるいは、己の不徳から子孫に示した戒言であるともいえる。
習いとして知識を持ちながら、文化人としての常識を持たない小吉は、夢酔独言を口語体で記述した。そうした意味で夢酔独言は古典初心者向けと言えるが、しかしそれでも現代文と考えると多くの齟齬も存在する。本文は勝部真長氏が編集視した夢酔独言を参考に、現代語訳したものである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-03 12:00:00
86876文字
会話率:15%
友だちだから、食べたくない。
友だちだから、食べられたい。
十二歳になったその日、ミア・オースティンは霧の立ち込める森に足を踏み入れた。
そこにいるという人喰いに、食べてもらうために。
最終更新:2020-09-08 22:32:18
8450文字
会話率:50%
産まれたばかりの赤子は、母親ばかりか村中を驚かせました。
男の赤子の首には目立つ丸い痣があり、まるで誰かが親指で墨を付けたかのようでした。
脱げば体には斑の模様がいくつもあり、痣のないのは手と顔だけでした。特に背中にたくさん斑痣はあり
、南蛮からやってきた獣のような具合でした。
村人たちははじめは気味悪がりましたが、赤子がまじめな少年に成長するのをみて、そのうちみな慣れていきました。
男の赤子の家は貧乏な農家で、十二歳になってから上方へのぼり大店のうめ津屋という回旋問屋で丁稚として働くようになりました。
まだら、とあだ名を付けられ、女中頭に尻を叩かれながら必死に朝から晩まで働きました。夜は煎餅布団に倒れ込み、夢も見ないで眠る毎日です。
ただ、はじめてまだらをみる客が気味悪がると言うことで、まだらはだいたい店の奥の方で、人目につかず仕事をしていました。
まだらが十六歳になった頃、妙な視線を感じるようになってきました……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-05 15:56:05
3620文字
会話率:18%
十二歳の少女であるモコ・スプラウトは、散々な家の生まれだった。夜半には父にぶたれ、母は父に為されるがままで抵抗しない。しかしそんな生活にも終わりが訪れ、モコは孤児院で仲良くなった友人達との平穏な生活を営む。人の心意が織り成す魔法という、奇っ
怪で妙ちくりんなものに探究心を抱きながら。しかしモコが幸福だと思えていた日々は、孤児院を運営するサルバトーレ家の父が訪れたことによって易々と崩れ落ちた。家も養母も失い人生の道に迷った折、モコは友人達と共に狩人となるべく動き出す——。
※毎日18時更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-01 18:00:00
141255文字
会話率:44%
神が存在し人類を見守っている世界で、少年アランは平和に暮らしていた。十二歳になった時、戦乱に巻き込まれて奴隷となる。
クリシェラル帝国の皇女ミリアに従者になるように請われるが、アランは拒絶した。その結果、アランは剣闘士として生きる事にな
る。
剣闘士の師匠エルダーから、戦闘技術の全てを受け継ぎ、十六歳の時、剣闘士として大成しつつあった。その年、世界を見守る女神が狂った。狂った女神は『滅びの歌』を歌い始める。
天変地異が世界を覆い。1年以内に狂った女神を殺さなければ世界は滅びを迎える。アランは世界を救うために、狂った女神を殺すべく剣闘士の中から精鋭を選りすぐる選抜試験に参加し、見事に勝利する。そして、狂った女神が居る『守護者の塔』で彼は運命の魔女に再会するのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-23 15:34:42
32878文字
会話率:54%