氷を掘る仕事。
いつの間にか、俺は氷山の奥深く、自分自身の心の底を掘っていた。
太陽の届かない場所で、かつての自分と、押しつけられた声と、向き合う。
そして、ドリルの先にあるものは?
最終更新:2025-05-01 07:28:55
1649文字
会話率:15%
ある日、ひょんな事から前世の記憶を思い出した俺は、趣味だった将棋をこの新たな世界に広める事を決意する。
最終的な目標は、自らの手で最強の棋士を育成し、自分自身を倒させる事。
今日もまた夢に向かって弟子を育成したり、将棋の普及に精を出し
たりする毎日なのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 03:07:35
37761文字
会話率:17%
カーラ・ウェストフィールドは、王都の卒業パーティで婚約者エドワードに婚約破棄を告げられる。
家のため、地位のため――そう言い訳する彼を背に、カーラは静かに屋敷を後にした。
すべてを失っても、まだ生きる道はある。
そう信じて飛び込んだのは、
辺境の小さな村での暮らしだった。
剣を手に盗賊を退け、診療所で薬草を摘み、誰かの役に立つ毎日。
もう誰かに選ばれるために生きるのではない。自分自身のために、未来を歩くために。
かつての婚約者が再び手を伸ばすとき、カーラは微笑む。
「――もう、遅いのよ」
これは、過去に別れを告げ、自分の力で自由を掴む少女の物語。
カクヨムでも公開。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 18:10:00
6901文字
会話率:24%
「周りはただの記号だった。」
――周囲を異質な存在として捉え、孤独を感じる十七歳の少女。
そんな彼女は、ひょんなことから出会ったクラスメイトたちの不器用な優しさに触れ、凍りついた心に小さな変化が訪れる。
これは、傷を抱える少女が、友情と
愛を通して、自分自身と向き合うお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 11:32:51
25700文字
会話率:16%
ーー「本」だけが、私の逃げ場所だった。
過干渉な母親のもとで育ち、現実の息苦しさから逃れるように本に没頭する24歳の麦島コムギ。
社会人2年目、彼女は偶然訪れた「要珈琲店」で、穏やかなマスター・聡と出会う。
古びた栞を手に、コーヒーの
香りに包まれた静かな空間で、止まっていた彼女の時間がゆっくりと動き出す。
過去の呪縛、初めての恋、そして自分自身を見つける旅。
桜の葉の栞が彩る、コムギの遅れてきた思春期のおはなし。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 12:37:39
14562文字
会話率:24%
──お前はもし転生したら何になりたい?
寝不足社畜だった前世、親友の何気ないその質問に俺は迷いなくドラゴンと答えた。
「来世はたくさん寝てたくさん食べられるドラゴンになりたい!」
その数日後に過労死した俺は、まさかの異世界転生を果たして
ドラゴンになっていた。
前世の記憶はなく、ひたすら本能の赴くまま、念願のぐうたらライフを謳歌する日々。
そんなある日、災厄阻止の使命を抱く勇者と出逢った。
俺と勇者は意気投合すると共に、同時に前世の記憶を思い出す。
なんと目の前にいる勇者は、かつてあの質問をした前世の親友だったのだ。
寝てばかりで世間知らずだったドラゴンの俺は、勇者からこの世界の色々なことを教わる。
そして自分が何者かに狙われていることと、
自分自身が世界に災厄をもたらす存在かもしれないということを知る。
このままではぐうたらどころではない。
快適なぐうたらライフと災厄阻止のために、ドラゴンは勇者と一緒に旅に出ることになったのだった。
※このドラゴンは後に人の姿を得ます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 23:11:38
91474文字
会話率:26%
――わたしのなかには、もうひとりの“わたし”がいた。
誰かみたいになりたくて、ずっと笑ってきた。
でも本当は、怒りも、悲しみも、寂しさも――ずっと抑えつけてきた。
変わりたかった。でも、変わったら“わたし”がいなくなってしまいそうで、怖
かった。
大学の夏休み、東雲荘という小さなアパートで暮らす雨は、
ある日、もうひとりの“自分”――ハルと出会う。
やさしさが重くて、好きが苦しくて、
誰かの言葉で生きている気がしていた日々。
過去の友人、理想の他人、そして、自分自身。
そのすべてと向き合う、ひと夏の物語。
「わたし」で在ることを、もう一度選ぶために――
感情を失った少女が、“ほんとうの自分”を取り戻す再生のストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 22:58:47
21764文字
会話率:8%
キリヘナ・リキュウシスは公爵家に生まれながらに魔力がなく無能と蔑まれ、自分でも人間ではなく置物の人形だと卑下してきた。
さらに十七歳にて第二王子との婚約が一方的に破棄されてしまう。
悲嘆に暮れる彼女であったが、婚約破棄をきっかけとして、彼
女の本当の人生が光差す。
――魔力がない無能ではなく、他者の魔力を幾らでも使えるただ一人の能力者であった
彼女は自分自身の力を自覚し、
――相愛であったが諦めていた第一王と再会した
彼女に相応しい相手を見つけ、
……あなたのものは私のもの
無能と蔑められてきた女は、人形の殻を破り、自らの未来を勝ち取るために歩み始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 19:10:00
197221文字
会話率:26%
サフィレット王国の名門貴族の一つであるビードリア公爵家であったマリンは、典型的なワガママで意地悪な性格の異母妹であった。
しかし、虐めていた方の異母姉ことアイリスを絶賛溺愛中の隣国の王子によって断罪された結果、彼女は田舎の修道院に送られるこ
とに。
最初こそ修道院での厳しい生活や異母妹に対する恨みなどでイライラしていたマリンだったが、とある出会いをきっかけに彼女に変化が現れ....?
これは、かつて断罪された意地悪な妹のその後の物語。
または、彼女が自分自身の幸せについて探す後日談。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 18:14:38
4837文字
会話率:16%
男子高校生のチトセは教室で同級生のチアキを時折ただ見つめている。 自分から声を掛けたりしない。彼女に触れないように気を付けている。それが自分自身に課した掟だ。
いつの世もチアキは18歳の誕生日を迎えることはない。遥か昔、彼女は彼の幼馴
染みで恋仲だった。
彼は人間ではない。現在、そんな彼は彼女の死を見届けるしか出来ないボウカンシャ(傍観者)だ。
彼には高校生としての表の顔とは別に裏の顔がある。ホバクシャ(捕縛者)として、彼は与えられし使命を粛々とこなす。
彼の過去を知るモノがいる。彼らはチトセの高校の同級生として過ごしている。
チトセの存在が彼らの未来を大きく歪ませた。
彼はチアキとの関係で殻を破るのか、それとも自分自身にケリを付けるのだろうか。
いつの世も彼女の最期を見届けたボウカンシャのチトセ。今世こそ! 彼は彼女に18歳の瞬間を届けたい!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 13:10:00
157244文字
会話率:79%
「アイラ・フォン・グレチア! この場をもって、貴様との婚約を破棄する!」
小国コルヴィーナ王国の第一王子に婚約破棄を告げられ、さらに聖女の座と家族の庇護まで失ったわたし、アイラ。
孤独に雨に打たれる中、手を差し伸べてくれたのは宗主国・大月
帝国の第一皇子、黎翔さまだった。
優しく、誠実な黎翔さまに救われたわたしは、壊れた国を立て直すため、そして自分自身のために再び立ち上がる。
――かつて悪役令嬢と蔑まれた少女が、真実の愛と誇りを取り戻す、逆転劇が今、始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 12:10:36
3720文字
会話率:35%
引きこもりニートの高校生・春樹は、姉にとあるゲームのデイリー消化を押し付けられていた。全く興味のない女性向けスマホゲームに触れた途端、春樹はゲームの世界へと転生してしまう。
初めての転生に浮かれるのも束の間、春樹はゲーム序盤で学園から追
放される悪役貴族、しかも転生したのは「自分自身が追放される寸前」だった。アニメやゲームのように追放回避もできず、自分自身の運の悪さを呪いながら、街を彷徨っていたところを美人探偵に助けられる。彼女は住む場所のない彼に弟子になるように進め、依頼を自分の代わりに達成してくれたら「イイご褒美」をあげると誘惑してきて……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 12:10:00
38604文字
会話率:59%
三十七歳の誕生日。
休日の静かな朝、主人公は目覚める。
家族や友人から届く温かなメッセージに感謝しながらも、心には満たしきれない寂しさが静かに広がっていた。
特別な予定もない一日。
窓辺に座り、コーヒーの湯気に包まれながら、彼女はふと中学
生の頃の誕生日を思い出す。
父が買ってきたコーヒーゼリー、苦くて、でも笑いながら食べたあの日。
その記憶に、過去も今も、少しも変わらない寂しさと温かさが重なっていく。
派手な祝いも、誰かと過ごす特別な時間もない。
それでも彼女は、今日ここで静かに息をしている自分自身を、そっと肯定する。
過ぎた年月と、これから迎える日々を胸に抱きながら、
カレンダーの今日の日付に「おめでとう」と小さな祝福を贈る。
孤独の中に、確かな生の温もりを見つめ直す、ひとりの女性の静かな誕生日の物語。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-27 11:09:04
1453文字
会話率:7%
★毎日更新!土日は3回更新中!★
最弱職“召喚士”として生まれつき、勇者パーティに加わったものの「役立たず」と蔑まれてしまう少年・レオン。実戦ではまるで戦力になれず、追放同然に旅から外され絶望する日々を送っていた。
しかし、ふとしたきっ
かけで彼は“未来の自分”を召喚してしまう。そこに現れたのは、十年後の世界で伝説級の強さを手にした“未来のレオン”――圧倒的な力と知識を持つ“守護騎士”だった。
「お前を鍛えに来た。未来を変えるために……」
最強の援軍であり、同時に「自分自身」でもある存在を従えて、レオンは“最弱”の烙印を覆すべく成り上がりの一歩を踏み出す。
幼なじみとして慕っていた勇者一行との再会、燃え上がるざまぁのカタルシス、そして魔王軍との熾烈な戦い。行く手には復讐を誓う仲間や、四天王を初めとする凶悪な魔物たちが待ち受ける。
弱さに縛られていた少年は、未来の自分との共闘を糧に世界を変える英雄へ成長できるのか――。
「絶望からの逆転」と「時間を超えた自己共闘」が織りなす、新感覚ファンタジーバトルが今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 06:10:00
163868文字
会話率:27%
誰もが振り返るほどのイケメンで、優しくて努力家な医師――湊に恋をした灯。庶民育ちの自分にもまっすぐ向き合ってくれる彼に、灯は本気で惹かれていった。婚約が決まり、夢にまで見た幸せな未来が始まる……はずだった。
だが、待っていたのは、名家・朝
倉家の”嫁”として生きるための厳しい現実。格差、プレッシャー、そして次第に薄れていく「自分」。それでも、彼が好きだから――そう思って耐えてきた灯だったが、結婚式を目前にして、胸に押し込めてきた違和感がついに爆発する。
愛する人との未来か。
自分自身の未来か。
最後に灯が選ぶのは――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 06:10:00
12291文字
会話率:42%
主人公、二階堂翼は自他共に認める「自己中心主義者」。己を愛し、己を尊重するためなら他者を踏みにじることも厭わない。
そんな彼が通う平和な学校で、ある日魔物の軍団が押し寄せて生徒や教師を虐殺し出したのだ。その光景を眺めていた二階堂は、偶然
にも魔物を使役することが出来るチート職業「モンスターマスター」の力とステータスを手にする。
しかし、自己中心主義者の二階堂は、当然目の前で殺されていく人々を助けたりはしない。彼が重んじるのはただ一人。自分自身だけなのだから。
これは、一人の少年が魔物によって滅ぼされた世界を生き抜くだけの、そんなダークで気ままな日常を描いた物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 11:10:00
526086文字
会話率:42%
シェイリーンは葬送を担う黒衣の魔女である。魔術協会に属すが、とある事情から護衛騎士が見つからず、閑職をほしいままにしていた。契約の縛りはあと半年。それが終われば自由の身だと、残された日々を緩やかに過ごすだけだと思っていたのだが、穏やかな日常
は呆気なく崩れ去ることになる。
遺跡の調査に行っていたはずの調査隊が魔物によって壊滅し、先輩の黒衣の魔女が攫われた。事態を憂いた協会は塔の魔術師と協力して事態の収拾にあたるようにとシェイリーンに任務を下す。護衛騎士を欠いたまま、敵意を剥き出しにする同僚や厄介な塔の魔術師と協力し、調査を続けていくのだが――。
人との関りが苦手で、傷つけられることを恐れ避け続けていた主人公が、他者と向き合うことによって、自分自身の心の在り方や生き方を獲得していく、終焉に向かう物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 19:20:07
168861文字
会話率:29%
自分の脳みそをすっかりコピーするマインドアップロードが可能になったと仮定しよう。本物の脳と人口の脳の同期を切り、同じ物質でできた二つの脳が別々の人生を歩み始めたら?それは果たしてどちらも自分自身の人生と言えるのだろうか。
最終更新:2025-04-22 01:09:30
23129文字
会話率:58%
「お前が人類を滅ぼせ。お前は自由だ」
――悪魔の女王”ベルミナ”のイタズラで聞き取りにくくされた言葉を、「あたしが人類を滅亡させる」と勘違いして契約してしまった高校生・”紫宮透”。
「どうせ悪魔が世界が終わらせてくれるなら、何をしてもいい
」と、抑えていた怒りを爆発させ、父を殺してしまう。
だが後に、本当に世界を滅ぼすのは自分自身だと知り、後悔と罪に潰されかける。
透は、エクソシスト兼教師・”土岐雪彦”とベルミナを探して契約解除を目指す中で、“本当の自由”と“生き直す意味”を探していく――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-21 20:00:00
9568文字
会話率:51%
主人公・ナオ。
彼女の孤独を見かねた妹が、最新型のAIチャットボット「ルカ」をプレゼントする。ルカはロボット三原則に基づき、ユーザーの精神的安全を最優先に設計された対話特化型AIだった。
これは、ナオが自分自身と未来を選び直す、小さな一歩と
なる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-21 17:41:49
7716文字
会話率:45%
この物語に、異世界転生なければ、いきなり主人公が最強になることもない。それを申し訳なく思う。かといって、ここに途方もないほどの現実しかないというわけでもない。
あまりあらすじをここに記す気にはなれないが、端的に言わせていただくと、
これ
は少年と青年の物語である。
この物語は連作のうちの一つの作品のつもりとして書いた。ただ、他の作品が思いのほか進まなかったため、先んじてこの作品を投稿することにした。
私たちの周りには虚構がいつでも飛び交っている。そして我々を優しく迎え入れてくれる。しかし過剰な摂取は毒を飲むに同じ。世には虚構を塗りたくったビルで溢れている。そしてそのビルの頂を見上げることを現実と信じ、自分自身を憂いている人がたくさんいると思う。私も其一人なのであろう。
私はそれが嫌でこの物語を書いた。本当の青年の虚構とはこうあるべきなのではなかろうかと思い、執筆した。
是非、最後まで読んでくれるとありがたい。
また、前述したが、短編のつもりで書いたので、フォーマット上は細かくエピソードごとに分けて投稿するが、実際は章での区切りが大きな物語の分け目となっている。したがって、章ごとに一気に読むことを強く推奨する。
何かあれば、好きにコメントや感想をいただけると嬉しい。
よろしくたのんます。
レイ・キリシマ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-20 21:36:18
32718文字
会話率:12%