「人を斬らねば、私は生きられぬのか……」
江戸の泰平も豊熟の極みに達し、腐敗臭を放ちだした頃。
夜須藩御手先役見習い・平山清記は、自らの役目に疑問を覚えながらも、主君を守る太刀として藩法を破る無頼漢を斬る日々を過ごしていた。
そんなあ
る日、清記は父の悌蔵に命じられ、中老・奥寺大和の剣術指南役になる。そこで出会った、運命の女。そして、友。青春の暁光を迎えようとしていた清記に、天暗の宿星が微笑む――。
寂滅の秘剣・落鳳。幾代を重ね、生き血を啜って生まれし、一族の魔剣よ。願いを訊き給へ。能うならば、我が業罪が一殺多生にならん事を。
アルファポリス第一回歴史時代小説大賞特別賞「狼の裔」に繋がる、念真流サーガのエピソード0。括目して読むべし!
――受け継がれるのは、愛か憎しみか――
<アルファポリス第三回歴史時代小説大賞最終選考作品>
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・地名とは一切関係ありません。
※この物語は、「巷説江戸演義」と題した筑前筑後オリジナル作品企画の作品群です。舞台は江戸時代ですが、オリジナル解釈の江戸時代ですので、史実とは違う部分も多数ございますので、どうぞご注意ください。また、作中には実際の地名が登場しますが、実在のものとは違いますので、併せてご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-29 22:07:09
95282文字
会話率:45%
とある原因により死んでしまった16歳の少女・葵は、案内課の螢十と名乗る男性に「白い家」に連れて行かれる。そこには葵と同じ理由で亡くなった子供たちがいた。彼女たちに与えられたのは「来世を選ぶ」ということと、60日間だった。
最終更新:2017-04-29 20:31:28
20935文字
会話率:60%
主人公「岐城 真央(キジョウ マオ)」は悪に憧れを抱く、会社を辞めたばかりの出来立てホカホカのニート。
そんな主人公の元に「魔王になりませんか」という一文と共に数字の書かれた一枚の怪しい手紙が届く。
当然訝しむも葛藤の末、指定された連絡先に
連絡を取ると、大手ゲーム会社の新作VRMMOの世界へと飛ばされる。
痛みも含めた感覚の全てがリアルに感じられるゲーム世界の、ただ一人の魔王役として、案内役・天辻舞雨(アマツジ マウ)と共に奔走する成り上がりストーリー。
twitter→@kuhaku_t
フォローいただければ幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-14 23:26:34
64946文字
会話率:23%
私の兄と姉は、兄妹という関係にありながら、心底愛し合っている。二人は小さな世界に閉じ籠り、禁忌の関係に堕ちていく。
その様を隣で眺めていたら、とばっちりで私も二人とその周囲が繰り広げる愛憎劇の脇役になっていた。
これは平和に生きたいと願いな
がら、周囲がそうさせてくれない不憫な少女の、そして私の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-09 00:00:00
37294文字
会話率:41%
魔王軍侵攻と共に滅びることが確定した人類。
暴虐の魔女から『不死の呪い』を授かった、魔王討伐軍を指揮するカウセス王国の王子アリル、聖騎士の俺――ユウト――、同じく聖騎士のフリオ。
多くの犠牲を払い魔王と対峙するも、全く歯が立たずあっけな
く死んでしまう。
不死の呪いが発動し、再び魔王へ立ち向かえるかと思ったその瞬間、気が付くと俺は世界がまだ平和だったころの故郷に戻っていた。
『不死の呪い』とは、その場で蘇るのではない変則的な不死だった。
呪いは、魔王と対峙した他の二人にもかけられていた。つまり、ここには他の二人も戻っているはずだ。
滅ぶことが確定した未来を知る三人が、不利な状況から魔王討伐に再び乗り出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-26 18:36:16
93519文字
会話率:41%
雰囲気重視の学園ローファンタジーです。
見てしまった。
つい5分前、
彼女が倒れてしまった所を。
そして
そして、
立ち上がり、一人の女子の襟をつかんで
去って行ったところを。
思い出すだけで汗が出る。背筋がこわばる。
僕はなんに
も知らない。
けれど、知ろうとすることはできる。
__「釜上海途」本文より抜粋
多ジャンル作品にする予定のものの一番根幹になるお話です。以前別サイトで投稿していたのですが、流石に酷かったのでこちらに書き直そうと思っております。
一言下されば二次創作はOKですので、暇な時にでも書いて頂けるとこれ幸い。
なんちゃってHPから関連作品などが閲覧できます。ご連絡はこのHPのcontactにお願いします。
(感想はなろうで構いません!)
http://inakanohito11.wixsite.com/aozoragakuen折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-24 17:24:18
15715文字
会話率:30%
ーーーー2030年。東京。
その日、何の予兆すらあるわけもなく世界は《黒の影》に覆われ、動物や人間などはほぼ消失した。
影が晴れるとそこには植物や建物、人間に隠れながら生活していた《魔導師》という存在だけが残った。魔導師は元の世界に戻
すため、1から人間を作り出し、その人間は世界の繁栄のために魔導師と手を組み協力しあった。
たった100年ほどで世界の再生はほぼ終わったが、その頃から魔導師は無力な人間を見下すようになり奴隷のように扱い始めていた。次第に人間はその扱いに耐えられなくなり反逆を起こし始める。人間は魔導師を《魔女》と呼ぶようになり始め、唯一魔導師に勝る力である機械開発の技術を使い《機械魔術兵器》を作り出した。
そして反逆の戦争、《魔女狩り》を始めた。
それから10年、人間と魔導師との地位は逆転し、人間は魔導師を見つけただけで殺すようになり、魔導師は人間から隠れるように生活していた。
ーーーー西暦2151年。
そして、黒の影の正体もわからぬまま約120年が経っていた。日本の国家が定める都市クラス【管理都市】にあたる旧埼玉県、現《管理都市B5-1区》。
それが私の住む世界である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-19 19:15:39
54971文字
会話率:36%
魔導石。脆弱な人間族の切り札となる不可思議な石。水・火・風・土をはじめ多様な属性をもち、肉体的能力で劣る人間族にとっては、魔族や魔獣といった凶悪な種族に対する唯一無二の対抗手段である。
人間族の青年エル。ある魔族によって自分の育った村を
滅ぼされ、敗走を余儀なくされた彼の目的はひとつ。村を襲った魔族を殺すこと。その為には力が必要だった。手も足も出なかった魔族に対抗できるだけの絶対ってきな力が。
魔導石を探し求める旅を進める中で仲間と出会うエル。斬馬刀ともいえる大剣を振り回すオルガ、魔導石に関する知識が豊富で法術に長けたセシリア。それぞれの目的を果たすべく行動を共にする3人であったが、次第に魔導石の収集と、エルが標的とする魔族の討伐が共通の目的となっていった。
魔獣や聖獣との戦いを経て、ついにはエルの村を滅ぼした魔族シュクリスの居城へたどりついた3人。感情剥き出し、怒りのままに検を振るうエルと、攻撃補助・防御補助に回るオルガとセシリア。やがて追い込まれ劣勢に陥るエル。その戦いの行く末は。そっしてシュクリスを陰で操るものとは。
シュクリスとの戦いから1年。エル、オルガ、セシリアの3人に、有翼人リリト族のクリアンカを加えた一行。4人は各地で暴れる守護獣(ガーディアン)、かつて人間族が創り出した対魔族用兵器の討伐に乗り出した。ガーディアンを寄せ付けないまでの強さを見せる4人。大きな被害もなく順調に戦いを進めていく中、オルガの当初からの目的であるファラム・ランサに辿り着いた。人間族と魔族が共に暮らす世界とは一体。
そして大魔天使フォルテナとの死闘。クリアンカの育ての親と剣を交える4人。動揺を隠せないクリアンカと殺意のみで動くフォルテナ。圧倒的破壊力で4人に襲いかかる大魔天使に対抗する手段は。そして戦いの末に各々が選んだ道とは。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-19 09:23:27
261733文字
会話率:32%
『これもある意味異世界転生?』
ある日、アリスは目を覚ますと見知らぬ部屋のベッドの上にいた。そしてそこにやって来たのは白ずくめのウサギの耳をはやした男。
男はアリスに笑顔でこう言った「僕はラビ・ホワイト。……君の飼い主だよ」
--私はウサ
ギに飼われるほどおちぶれちゃいない!!
ということで、アリスはラビのもとから逃げだそうとするが……--。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-03 21:17:13
30617文字
会話率:33%
ファレル・フレムダレム公爵令嬢は侍女に殺されかけて知る。______自分が転生者であることを。
曖昧だが前世の記憶を取り戻した私は性格を『自信家で傲慢で我儘で自分の地位の持つ権力を振りかざして好き放題する、悪役令嬢ランキングでもトップに立て
そうな公爵令嬢』から『鉄壁の笑顔を顔に張り付け、人前では常識的な行動をする公爵令嬢にシフトチェンジしました。
そんな公爵令嬢がひょんなことから王太子の恋人(?)になって、恋していく話。
一話5,000文字程度が基本です。
(旧題 その男、身代わりにつき。)
一章はとりあえず終わりました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-18 14:19:25
88014文字
会話率:62%
不老長寿、と聞けば何を連想するだろうか。
私の場合は人魚だ。
不老長寿って丁度よいじゃないか。
不老不死だと死ねない。
仮に孤独が辛くなっても死ねないのだ。
友人や家族に先立たれても。
俺を誰も覚えてなくても。
仮に捕まって拷問されても死ねないのだ。
生きたまま食われても。
手足が切り落とされても。
仮に終わりを望んでも。
仲間を増やすくらいしか、許されないじゃないか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-13 22:04:02
3263文字
会話率:39%
「偉大な文明が滅び去り、長い年月が過ぎた現在……
その中でも人々は、失われたものを掘り起こし、新たな世界を生きている、
そんな一つの国で、反乱の火の手が上がり、そしてそれは、思わぬところに飛び火した……
街を襲う兇賊、間に合わぬ援軍、砲火と
共に迫り来る絡繰りの巨人……
人々が怯え、逃げ惑う中、機関士少年と巨人の少女が出会うとき、窮地を救う英雄が誕生する。
[鉄甲騎モミジブライ1―機関士少年と蒸気の巨人―]
希望のエンジンに火が入る……」
前回投稿させていただいた作品の改訂版で、応募用に第一話と第二話を連結し、一部を手直ししたものです。
通常掲載版も、近いうちに改訂版に合わせて修正する予定です。
エブリスタにも掲載
追記:pixiv掲載版に関しましては、修正するかどうかは未定です。
~5/6 全編にわたり修正を行いました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-30 23:36:01
415594文字
会話率:36%
あなたに大切なものはありますか?
『蝕鬼病』
それは人間が化け物へと変異する病である。その進行を唯一の止める方法は、人を食らうこと。
その病にかかったアイラのため、衛兵であるユルトは正義としての禁忌を犯す。
これは、大事なもののために
世界を切り捨てた男の、利己的で、思慮的で、矛盾だらけの悲劇である。
「カクヨム」でも掲載しています。
完結しました。
最後までお付き合いいただいた方々、ありがとうございました折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-07 18:24:21
168595文字
会話率:32%
雨の夜、陵辱された少女は狂気に取り憑かれて街を去る。
精神の抜け殻となってさまよい歩いた少女は地下迷宮と化した古代都市へとたどり着き、狂人のまま魔物たちの姫君として祭り上げられていく。
(全八回)
最終更新:2016-11-28 20:04:39
38746文字
会話率:9%
世界が闇に包まれた。
異変を察知した主人公一行は「闇」に注目し、動き出す。
意識を失くしてしまったラナン。そして、ラナンの仲間であるリオス、サノイ。そしてラナンの師匠カガリ、カガリの師匠ルシエル。ルシエルに仕えるソウシが、「大切なもの
」を護るために「闇」と戦う。
いち早く闇が「魔の森」から広がっていることに注目したカガリは、そこで不思議な魔法陣を目にする。そしてカガリはそこで、「闇の住人」と出くわし、「ラナン」を闇から解放し、世界を元通りに戻すことを条件にあげると、闇の住人と契約を交わし、自らの身体を受け渡すことを決断する。
しかし闇の住人の思うがまま、騙されてしまったカガリの身体は乗っ取られ、精神支配されてしまう。
別世界に生きる者たちの、自分たちを取り戻す戦い。
信じるべきもの……勝つのは「闇」か「光」か、それとも……。
COMRADEシリーズのサイドストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-13 01:40:12
74391文字
会話率:39%
最上グループの次期社長である司(つかさ)は、三十歳を目前にして両親から見合い結婚を言い渡されてしまう。期限は三ヶ月。用意される見合い相手なんて絶対ろくなもんじゃない!悩んだ末に司が出した結論は…。
最終更新:2016-07-31 21:01:40
145887文字
会話率:55%
隣の古い空き家に、地方の田舎町には似つかわしくない垢抜けた女性――夏美さんが一人で越してきた。
彼女は、宝物だという栗毛色の大きなクマのぬいぐるみと暮らし、広い庭一面にコスモスを咲かせようとする――『昔みたいに』。
高校3年生の僕――マ
モルが受験の夏に遭遇した、友人の恋と、隣町の変死事件。
コスモスの庭に託された、強い想いが秋風に揺れる時、夏美さんの秘密が明らかになる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-28 01:00:00
89586文字
会話率:32%
「自分の事が最も他人事」。そんな風に語る少年、不二幸助は己の望む望まぬは関係なく、高校生になっていた。陰鬱にして死に体で生きる毎日。
そこに彼に恋心を寄せる少女が現れる。
最終更新:2016-07-05 23:04:02
52248文字
会話率:40%
高校三年生・小川祥一は、同級生の美少女・狭山薫から好きだと告白され、気まぐれからつきあいはじめた。そして、薫の家で、薫そっくりの弟・晄と鉢合わせた。◆第2回モーニングスター大賞で、一次審査新紀元社社長賞をいただきました。ありがとうございまし
た。◆アルファポリス様にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-15 22:00:00
29275文字
会話率:53%
魔法使いの師弟がひそかに世界を創世する、ハイファンタジー。
白・黒・灰三つの御技の創造物によって織り成される歴史をもつ星、グリーゼにて、
史上最強のウサギと謳われたウサギ魔人ぺぺが、山を越え谷を越え時を越えて冒険します。
・2015年 第
三回エリュシオンノベルコンテスト(なろうコン)一次選考通過いたしました。
・2017年 第五回ネット小説大賞一次選考通過いたしました。
・2017年 第二回モーニングスター大賞一次選考通過いたしました。
応援いただき、ありがとうございます><
『小作人の子だった僕はある日、最長老レクサリオンに見出され、黒き衣の導師が住む岩窟の寺院に連れ去られてしまいました。
僕はそこで導師アスパシオンに選び取られ、彼の弟子となるのですが。
師匠は、とんでもない奴でした。
常に斜め上をいく変人の師匠に、僕はいつもふり回されてしまいます。
大体にして、なんで僕がアレの生まれ変わりなんですか、お師匠さま!
思い込むのはやめてくださいよ。迷惑ですってば。鼻ほじってないで講義してください、講義!
ああ、僕が立派な導師になれる日はやって来るのでしょうか……』
後の世に「悲恋」として伝わるこの物語は
求愛の歌として某寺院で歌われるようになりますが、
実はその「悲恋」は真っ赤な嘘の話なのです――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-05 16:00:00
647839文字
会話率:35%