姉と妹。ふたりは同じ男を好きになる。だが最初に宣言したのは妹だった。妹の気持ちを慮(おもんばか)り自分の思いを隠す姉。しかし、ふとした弾みで涙が零れ落ちる。真実を知った妹は姉の気持ちにどう向き合えばいいのだろう。
最終更新:2020-06-30 12:40:32
8362文字
会話率:40%
血のような赤? いいえ、晴天の空のような澄んだ青色かしら。
私にはわからない、一体赤色と青色の間にどのような違いがあるのか。いいえ、それはきっと重要な事ではないのでしょうね。だってこの世界では色なんて何の意味も持たない。
――ほら、空
から青が零れ落ちるよアリス
錆色の空がギラギラと輝きを放つ。零れた青は地に降り注いで全てを染めていく。
――まあ大変、薔薇を赤く塗らなきゃ
ここが私の世界、私の居場所。足元を濡らす青に右手の人差し指を浸す。ドロリと滴るそれを自身の唇にそっと押し当てた。
白いうなじに金の髪
幼いアリスは不敵に笑ふ
空の青に指を浸し
桜色の唇に塗りたくる
ああ、それとも血の赤かしら?
どうだっていいわ
ほら、私はとっても綺麗
景色がだんだんと歪んで見える。空色に塗った唇がニヤリと意地悪くめくれ上がった。
「時間だよアリス」
自身の口から出てきたのは聞き覚えの無い男の声。
ああ、意識が……遠のいて……
そして私は目を覚ました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-29 15:39:02
47559文字
会話率:35%
少し風が冷たく感じ始めた夏の終わり。「東雲 誠」は零れ落ちる一つの「雫」を見つけた。
「雫」は「誠」の額に当たり、頬を伝い、アスファルトの地面へ落ちる。
アスファルトに残った「雫」の跡は次第に乾き、誰の記憶にも留まらない。だがしか
し、誠はそれを忘れることができなかった。
最期まで輝いた「雫」のことを。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-23 12:00:00
6423文字
会話率:29%
出来の良い夢を見た、砂の零れ落ちる朝のように。
キーワード:
最終更新:2018-01-28 03:33:05
1386文字
会話率:0%
男が部屋でくつろいでいると、友人からの着信があった。
その友人から衝撃的な事実がポロポロと零れ落ちる。
そんな友人の相談とは。
最終更新:2018-01-14 23:43:36
1088文字
会話率:66%
あなたから零れ落ちるその雫を、私はずっと待っているのです。
最終更新:2017-07-22 16:19:47
1603文字
会話率:0%
―――瞳から零れ落ちる涙。その意味は
最終更新:2016-09-28 20:11:30
210文字
会話率:0%
親の再婚によってできた義弟・真雪(まゆき)を「一人の男」として想い続ける美幸(みゆき)。隠しておきたい気持ちを抱え、わざわざ離れて一人で暮らしていたというのに、当の真雪が就職活動のため泊まりに来ることに。
美幸は、ひさびさに会えた嬉しさと
、近づいてはいけないという気持ちに揺れて……。
ツンツンした行動をとりながらも、つい真雪を目で追ってしまう美幸の恋の行方。
※「心ひらく鍵のありか」原案を執筆した時期が2010年ころのため、携帯電話についての描写が古いです。
※続編「零れ落ちる時のありか」含めて、完結しました。
※「カクヨム」にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-09 04:51:36
118428文字
会話率:34%
触れられぬあなたを想う日々。気まぐれに零れ落ちる言葉たち。
キーワード:
最終更新:2015-12-26 22:45:43
3470文字
会話率:43%
お願いと求めても、やめてと縋っても、指の合間から零れ落ちるんだ。
嗚呼、どうして僕に――――――――――――――――
最終更新:2014-12-21 11:42:25
828文字
会話率:0%
表と裏。
光と闇。
白と黒。
全てが全て対する世界で、ある双子の姉弟がただひたすらに生きていく。
何も求めない、姉。
何もかも壊したい、弟。
手から零れ落ちる宝に諦めを感じ、弟だけを愛する姉。
宝を奪われ、この世に絶望し、これ以上奪われ
ぬようにと姉を守るため、
何もかもを壊し、姉に異常な愛を向ける弟。
過去にとらわれた憐れな二人。
そんな双子に自分を重ねる狂った男と、双子を助けようとする優しい道化。
グルグルと回り続ける運命の歯車は、人間を嘲り大幅に狂っていく。
それを止めることは皆無。
人間は神の暇つぶしのためだけに動き回る、操り人形のように滑稽に踊るしか
ない。
この劇の終焉は神のみぞ知る。
それでも双子はクルクル回って、舞台の中で憐れに演じ続ける。
さぁ、滑稽劇の始まりだ!
誰が最後までこの残酷な世界で生きぬけるか、
『見もの、でしょ?』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-10 12:33:59
1860文字
会話率:21%
雪が降った。年甲斐もなく雪だるまを作った。と言う話
キーワード:
最終更新:2014-02-18 11:25:00
1729文字
会話率:8%
この手から時が零れ落ちる。砂のように
最終更新:2013-06-10 07:29:53
202文字
会話率:0%
少女は舞う。荒ぶりしものたちを鎮める舞を祈りを籠めて舞う。そして時は流れて長き刻を少女は生き続けた。その傍らには二人の神が寄り添っていた。そして少女が最後に紡ぐ言の葉は如何な言の葉か?そしてどちらを選ぶのか……。結末は今はまだ定まることなく
あり続ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-04 16:06:54
12586文字
会話率:21%
大きな月が、私を見下ろしていた。
流れ星がキラキラと輝き零れ落ちる。
流星雨だ。
いくつもの流れ星が、こんなときに――そう、こんな時に。こんな素晴らしく夜空を彩っていた。
それは、まるで祝福のようで。
或いは、空が泣いているよう
でもあった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-11-30 21:00:00
958文字
会話率:4%
独りにしないで。
お願い、そばにいて。
あたしを、あたしを、捨てないで…。
あたしには君しかいないんだよ…?
「今までありがとう。君がいて幸せでした、ありがとう」
彼女は本音を押し殺して、精一杯笑って言う。零れ落ちる涙が、聴こえない悲鳴
を発しているようだった───…。
とある中学生の、悲恋の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-17 21:55:44
2062文字
会話率:7%
お題『涙は宝石にならない・小さな自己主張・零れ落ちるのは幸せばかり』
最終更新:2012-07-21 23:17:32
1972文字
会話率:41%
舞台は江戸。とある小料理屋の奥座敷。気の置けない仲間内での祝盃の宴を中座して、「酔い覚まし」に訪れた男女。酒の力を借りてか、普段、口にされないことが零れ落ちる。ともすれば影に埋もれてしまいそうな日常の一コマを行燈の明かりがひっそりと照らし出
す。そんな情景です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-09-22 10:39:22
4651文字
会話率:36%
一人称が小生である何とも奇妙な人物の独白です。私達は居心地の良い世界に立っている。
最終更新:2009-02-15 23:49:55
1282文字
会話率:10%
涙は悲しいとき嬉しいときに何故零れ落ちるの?
最終更新:2007-03-12 18:33:18
534文字
会話率:0%