だれにも祝われない結婚式があった。
無表情でロボット女と呼ばれ、家族に邪険にされた女。
感情がないと言われた養子、能面の皇太子。
だが、動かない気持ちと表情の裏には人間が残っていた。二人の共同生活で気付く、その感情は「感謝」「愛」
傷つ
いた男女の、心の歯車は動き出す折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-13 22:03:25
718文字
会話率:27%
――昏い森の中に独り棲む、妖艶な美女。
そんな彼女の元を訪ねたのは、能面の様な顔をした騎士だった。
「やぁ、香煙の魔女」
「あら、ごきげんよう顔無しの騎士サマ」
この騎士は物心がつくまで娼婦に育てられたが、残念ながら彼女は産みの親ではな
かった。
彼は生きる為、国王の駒となり戦場へと向かう。果たしてそれは母国の為なのか、それとも――。
「こんにちは、可愛い兵隊さん」
平和の為に身を捧げた一人の少女。
その笑顔は、儚くとも凛と咲く一輪の花のよう。
それは騎士の心に一つの野望の炎を燈らせた。
――あぁ。彼女が、欲しい。
香煙の魔女と感情を失くした顔無し騎士。そして白百合の姫。
「あら、夜分遅くに随分と物騒なお客様ですのね」
しかし周囲の思惑によって、彼らの関係は引き裂かれていく……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-24 20:23:21
8844文字
会話率:9%
広大な大地には木々や草花が生い茂り、民の安らぎをもたらすとされていた草原は荒れ果て多くの魔物によって埋め尽くされていた。
その中に1人血塗られた極東の武器「刀」を手にし、魔物の死体の上に立っていた。魔物の血で赤黒くなったマントに能面と呼ば
れる仮面を身につけたその姿は死神かと思う程に恐ろしいものだった。
だが、死神ではなかった。【英雄】そう呼ばれる様になった。本人は仕事で嫌々した事であって、その上英雄と呼ばれる様になり参っていた。
その時休暇が取れる事になったがある条件付きというものだったのだが本人は二つ返事でその条件を飲んでしまう。その条件というのが
【王立魔法士学校ヴェルドール】への入学、卒業。だったのだ!学生は貴族という環境の中、1人平民で呪われた存在、白髪の髪とスキルを持つ彼はあえて実力を隠して罵声や罵倒を耐え忍び、ギリギリの成績で卒業しようと決めるが転入試験でやらかしてしまうのであった…
「おい、平民で忌み子の貴様がいるべき場所なんかじゃねぇんだよォ!殺すぞ!?」
『これから毎日こんな奴ら相手にすんのか…』
てかこれ本当に休暇か…?拷問では?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-14 14:40:21
5970文字
会話率:58%
何をしても、頷くだけ。
答えは はい、いいえのみ
そんな令嬢に青年が婚約破棄されるかもと怯えるところから始まるお話です。
かなり令嬢がしゃべって振り回されて終わりますが、ハッピーエンドです。
本当に本当にちょっとだけ、義母義妹ざまぁ要素が
あります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-09 22:41:18
2362文字
会話率:37%
ある日、階段から落ちてきた上級生の篠を颯太は助けた。
篠は学校一の美少女だが常に無表情を貼り付けており、「いばら姫」と呼ばれている。――が、颯太はそれを知らなかった。
とんでもなく可愛い先輩が、とんでもなく可愛い仕草と声で颯太に笑いかけ
てくる。その度に周りがざわつくのだが、噂を知らない颯太には何のことか分からず、ただただ先輩の可愛さに翻弄されるばかり。
手を繋いで、抱きしめて、なんだか距離が近くても、颯太に恋の自覚はない。それなのに、篠がますます可愛くなってきて、いよいよ天使に見えてくる。
これは、年上のとんでもなく可愛い先輩に翻弄される後輩の話。
あるいは、鈍い後輩をあの手この手でどうにか落とそうとする先輩の奮闘の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-19 19:41:55
109560文字
会話率:45%
彼岸桜花は過去のことから声を出さない。
アルビノ、無口ということで学校ではいじめられていた。
友人の花田澪に連れられ街はずれにある「人形館」に肝試しに行くが…。
初投稿作品です。温かい目で見守ってください。
最終更新:2020-07-23 21:05:51
402文字
会話率:44%
ある日突然、部屋の床に穴が空いていた―――。その穴から異世界に飛ばされてしまった女子大生茉里は、そこでとある旅の一座に拾われる。黒髪能面主夫、女装が似合う魔王、KYのオッサン、将来有望幼児、ハードボイルドなおじ様、ツンデレ青年という癖のある
男達(+男前狼)の一座の中で、紅一点としてがんばる彼女だが異世界である以上苦労は絶えない。しかも、彼女には彼女すら知らない秘密があり、それを狙っている輩もいるようで―――。彼らとの旅の中で友情を育み、恋を知り、そして少女から女性へと育っていく、一人の少女の異世界での成長の物語。
(個人サイトにあったものの再連載です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-04 23:31:50
340890文字
会話率:36%
数十年前。突如超能力者が現れる。そして今や、超能力者は世界に広がっていた。そんな世界にいる樫野イオナ(かしのイオナ)は、性別のない「中性」という特徴を持つイレギュラーな人間。ある時イオナが拾ったドラゴンのような謎の生物。しかし、翌日目を覚ま
すとその生物は擬人化していた!わお。でその子はイオナのことをご主人と呼んでいた。名前は四月一日える(わたぬきえる)。世界でもトップレベルの超能力者らしい。無表情系だけど、時折見せる笑顔はあり得ないほど癒される。そんな癒し小説を求めて書きました。疲れた時にどうぞ! ※他の小説も同時執筆なので、投稿頻度は低いかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-11 11:46:28
3430文字
会話率:48%
えっ、私、前世でプレイしていた乙女ゲームの登場すらしないモブに転生しちゃったの?
なら、全然の知識を活かして攻略対象とお近づきに……いいえ、私がお近づきになりたいのは彼らではなく、ヒロインと彼らの恋路を邪魔していた、そして私の前世からの最推
しであった、悪役令嬢様なのであります!!
作中では最終的に破滅するはずの彼女────なんとしても阻止せねば。
と、思っていたのだが。何だか雲行きが怪しい……!?
な、お話です。
能面美少女の王女様系悪役令嬢と転生者で崇拝型限界オタクの忠臣系モブ令嬢のお話です。女性向け百合悪役令嬢ものです(??)
NL要素もあると思いますが主人公が男キャラとくっつくことは無いです。
つたない部分も多いかとは思いますが、生暖かい目で見守って頂ければと思います。
百合初めて書くので正直不安はある。
宜しければ評価、コメントなどお願い致します。また誤字脱字等がありましたら、ご報告頂けますとありがたいです。
カクヨム様にも載せました折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-08 10:57:20
8219文字
会話率:30%
彼女はふわりと笑った。 「ねぇ、あたしがいなくなったらどうする?」 僕は少し黙ってから答えた。 「どこに行ったって見つけ出すさ、約束するよ。」 目の前に当たり前にいる君が居なくなるなんて、考えた事も無かった。 高校2年の夏、
彼女は 僕の前から突然いなくなった。 神社の森で行われてるという 山の神様の宴の話しを 僕に残して アリスに憧れる大きな黒猫。 キセルをふかす悪酔い舞妓。 能面つけたキチガイ花札師 蔦の絡まった樹木人間 唐笠被ったロン毛の骨董商 背の低い薬売りの毒舌少女 湿気が大好き霧人間 ―見つけ出すよ、約束を守る為に― ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 痛くて美しい高校生活と 怪しくも温かい妖たちの不思議な話。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-29 14:13:38
1478文字
会話率:23%
"顔のない人が追いかけてくるの"
顔のない人――――それは、神か悪神か?
享保《きょうほう》二十年(一七三五年)の秋。
お姉ちゃんは七つになる前に、この世を去った。
月日が私も過ぎて私も七つを迎える。
これは、私の
忘れられない幼い日の出来事。
顔のない人は私の前に幾度となく現れた、黒い能面から不敵な笑みを見せた。
ある夜、私は真夜中にうなされ、この世をなのかあの世なのか区別が付かないほど、意識が朦朧とする。
母に起こされた父は私をおぶり、「小石川養生所」へ駆け込む。
※「小石川養生所」当時の総合病院。
しかし生命のしのぎを削る、この場所でも、顔のない人は執拗につきまとい、死の淵をさまよう私を高みから見物する。
鼻歌の代わりにお経を唱え、足音の代わりに死臭を漂わせる。
気配だけで私を恐怖へとおとしめる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-28 22:00:00
11541文字
会話率:17%
俺はバイトの後輩達と別れ地下鉄の駅に向かった。
エブリスタにも投稿しています。
最終更新:2019-08-06 17:53:45
813文字
会話率:27%
サモエドは困惑した。
雪深い山奥で同族とワイルドライフに勤しんでいたある日、ひょんなことから死にかけて、紆余曲折の末美少年に拾われるという幸運に恵まれたのだが。
「よし、石器を作ろう」
その美少年の様子がおかしかったのである。
白皙の
美少年から繰り出される予想外の言動! 振り回されるサモエドと周囲の人間!! どう考えてもチート能力を持っているのにそれを全く生かせていない問題児は、「俺の後ろに道ができる」と言わんばかりに道無き道をひた走る!!!
お願いだから大人しくしてて!!
周囲の願いなどいざ知らず、少年は今日も元気にゴーウングマイウェイ。
もう少年が楽しければそれでいい。サモエドが悟りの境地に至るのは早かった。
これは、かわいいサモエドちゃんとクールな少年が、世界中を冒険したり悪いヤツをやっつけたりする、スペクタクル冒険譚(※大意)である!!
※知ってるとちょっと面白くなる小話※
この小説は確定事項以外の諸々を大体ダイスロールで決めている折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-29 21:25:49
76106文字
会話率:38%
世界観を同じくする連作の第四話。これ単独でも楽しめます。
「生成(なまなり)」とは、能面の一つ。般若になる前の女の面。鬼と化すに連れ、「般若(中成)」→「蛇(本成)」と変化して行く。
この作品は、エブリスタ、ノベルアップ+でも公開してい
ます。全五話構成。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-23 10:55:14
8718文字
会話率:24%
大坂船場、漬物の「山紀屋」の三代目長太郎はおよそ商売に興味のない男。23歳で店の当主になったものの、商売などやる気も無いというわけでさっさと弟の傳次郎に店を譲って自分はぶらぶらと遊んで暮らしております。
そんな山紀屋にやってきたのが女奉
公人のお芳。大変な別嬪でございますが、顔に表情を出すということがおよそございません。
こういう要らんところではよく動く長太郎、この能面のような別嬪がいつから笑うとらんのやろうと詮索を始めまして、探っていくうちに大坂のご城内で起こった大騒動に巻き込まれてまいります……。
このサイトには比較的少ない時代物、そして時代物の中でも数が少ない大坂を舞台の物語にし、侍でもなく目明かしでもない商売人を主人公に探偵もの風に仕上げてみました。
よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-05 05:03:26
90906文字
会話率:71%
『悲報:小惑星が衝突し、人類は滅亡する!!』
そんな眉唾もののネットニュースが現実となった、2032年、6月25日。
人生の最後の時間を、過疎化が進んでサービス終了が間近に迫ったMMORPG、
『リバイバル・サーガ・オンライン』に費やす
者たちがいた。
そして死ぬ間際までゲームをプレイしていた彼らは、その世界で目を覚ます。
地球が滅んだ結果、迷い込んだ世界。そこは、新たな楽園になりうるのだろうか――。
※MMOの機能面、また戦闘面に関して、FF11を多大に参考にしております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-04 19:51:22
182828文字
会話率:32%
主人公の荒山拓雄(あらやま たくお)は、幼い頃に両親を亡くし、一人きりの生活をしていた。そんな生活の中で、いきなり祖父だという老人が現れて拓雄の日常は大きな変化を見せる。
更には、学校の帰りにおかしな少女、姫華(ひめか)と出会い、事態は更に
おかしな方向に進んでいく!!
毎日更新作品!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-04 20:59:38
72372文字
会話率:61%
母以外の身内を知らない川霧結は、いつも孤独感の中で、色々な幽霊や妖怪と話したり遊んだりする幼少期を送ってきた。中学三年生の夏、彼は母から川霧家の実家の存在を告げられ、高校生からは下宿するように言われた。ところが、その家は代々、洲賀野地方を
守る「洲賀野の二神」の一柱、笠戸姫を祀る清玉宮神社の家系だった。けれども、下宿の理由もわからず、親戚の間にはいつも微妙な距離感があるままだ。
幸塚高校に入学したての川霧は、夢のような青春を謳歌したいと願っている一方で、これからの高校生活に言葉にならない不安を抱いていた。
そんな時、はんてんを着たボサボサ頭の下駄履き二年生奥田川成明に捕まった川霧は、あろうことか、学校非公認、ありとあらゆる変人を寄せ集めた魑魅魍魎の部活動が集う平凡荘を束ねる「神霊研究会」に強制入部させられてしまった。しかも、入部当日には川霧家と古来から対立している宇佐原家の娘れなに矛で殺されかける羽目に。
それから数日後、部長の奥田川に呼び出された川霧は、「願いの叶う能面を配る男」と「能面に取り憑かれた少女」の目撃談が飛び交っていることを聞かされ、そして、そのお面の裏に書かれた「九郎丸祠」という祠の探索を依頼された。
けれども、その祠は実は存在しないことがわかり、同時に音信不通になった奥田川に川霧は疑いの目を向けるように……。
そうして捜索が完全に行き詰まった中で、深夜の神社で出会った神様、笠戸姫が千年以上仲違いしていた姉の豊原姫と仲直りしたいと言い出し、川霧はそれに協力したことで、万事解決に見えたが、彼の前にお面を被った少女が現れる。ところが、その正体は彼を殺そうとした張本人である宇佐原れなだった。
そして、彼女の淡々とした深夜の告白が、能面事件の真犯人を、結とれな二人に降りかかった不幸の原因を明らかにしていくのだった。
僕たちの人生において、青春は一体どれだけの意味を持っているのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-22 18:30:04
172690文字
会話率:40%
感情が表に出ない絶世の美女ナタリアは、敗戦国ヴァベラニア王国のシャイア国王の元へと嫁ぐ。しかし、嫁ぎ先のヴァベラニア王国は未だ落ち着かず、ナタリアは自身の能力を活用して裏から手を回しシャイア国王と共に王国を平定して行く。能面のような顔から、
社交界では『人形姫』と揶揄される王妃ナタリアと、威厳は無くとも愛嬌のある国王シャイア。
――国王夫妻二人の紡ぐ、王国平定物語。
※同作品をエブリスタにも投稿しています。
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不定期連載「布団探偵」
https://ncode.syosetu.com/n8667ex/
布団の上に胡座がベスポジの現代のんびり探偵譚もよろしくお願いします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-07 19:57:57
156670文字
会話率:40%
「にしても随分平たい顔だな、まるでアジア人だ」
医者はまじまじと目の前の男の顔を覗き込んだ。
「そんなわきゃないか」
からりと医者は笑った。
能面のような平たい顔の男は自分を指差し口を開く。乾いた喉からは空気しか出なかった。
アジア人の滅ん
だ星の、そんなお話。
※ボーイズラブは保険です。それらしい描写があった場合ムーンライトノベルズに移行予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-13 00:10:55
2963文字
会話率:51%