『忘れられた森』の中に佇む古城には、異形の魔女が住んでいる。
かつて『雪の妖精』と讃えられた少女はたった一人で気の遠くなるほどの長い時間、愛する人を待ち続ける。
天と地との間には、一人の男の魂が彷徨っている。
かつて『軍神』と讃えら
れた青年は苦痛に苛まれながら、愛する人に再び出会うまで彷徨い続ける。
二人は自分の想いを優先するあまり罪を犯し呪いを受けた。
その罪が赦された時……。
***
またまた暗い話を書いてしまいました(テヘ。
私史上、最も愛が重いお話です。
幻想的だと感じていただけたらいいなあと希望を込めて「幻想的」とタグを入れさせていただきます!
※十三〜十四世紀の百年戦争の時代、フランスの片隅という設定ではありますが、細かいところはふんわりで(* > <)⁾⁾ペコリ ← 魔女とか呪いとか信じられていた時代なので「異世界」とさせてください(・∀・; ) もしくは違う世界線の「百年戦争」ということでご容赦を!
⭐︎用語解説
・百年戦争……イギリスとフランスの間であった王位継承などをめぐる戦争。黒死病や内乱などもあり、断続的に約百年続きました。末期にはジャンヌ・ダルクが登場(今作では触れません)。
・諸侯……「諸々の貴族」ではなく「封建領主」のことです。日本で言えば「征夷大将軍」でしょうか。小領主(騎士)に土地を与えて主従関係を結び、戦乱が起きれば戦います。グザヴィエやブロンシュの父はオルレアン公に仕える小領主です。
・トルバドゥール……いろんな吟遊詩人がいる中で、トルバドゥールは騎士とお姫さまの恋愛を歌う吟遊詩人です。貴族や騎士出身で宮廷や諸侯に仕えていたようです。……モテただろうな。なんかお話を書けないかな……。
・衣装……女性はコタルディという足を隠すほど長いドレス(ワンピース?)にエナンといベールを垂らしたとんがり帽子に髪の毛を隠します。白雪姫の魔女のようなイメージかなあ。ブロンシュはお姫さま育ちの一人暮らしw。なので自分で髪の毛をセットできず垂らしてます。
男性の衣装も「コタルディ」。丈の短いチュニックだと思ってください。
上流階級のコタルディには男女とも刺繍や毛皮をあしらってある豪華なものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-25 08:00:00
17293文字
会話率:36%
発明王アルフレッド・ノーベルを巡るとある新聞記者の話です。
最終更新:2024-09-23 19:33:43
6148文字
会話率:30%
世界遺産になった韮山反射炉やお台場築造、農兵論やロシア軍艦ディアナ号の代わりとなる洋式軍艦ヘダ号を造るなど、幕末に大活躍した36代江川太郎左衛門・英龍の偉業があまり知られていないのはなぜか。
英龍亡き後の幕府は混乱を極め、やがて英龍達が進
めたオランダ式の西洋軍事化をフランス式に方向転換する際に意図的に江川氏の影響力を排除しようとした。
さらに明治時代になると、中央集権国家を目指す政府は領民から圧倒的支持を得る江川氏を疎(うと)んじ、その影響力を削ぐ政策を執る。
数え年わずか10歳(実年齢9歳)で韮山代官となった英龍の5男・英武と英龍の右腕・柏木総蔵の目線で英龍の偉業を見つめ直す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-13 15:26:36
12364文字
会話率:13%
「今宵のお客様にまずお召し上がりいただくオードブルは、四人のアメリカ大統領に仕えた料理人、クリスティーナ・レッドフォードによる――」
この夜、まるで洞窟の中のような雰囲気が漂う薄暗いこの室内で、特別な会食が開催されていた。場所も時間も不
定期、会員制のこの食事会では、世界中の名だたるシェフたちの料理を堪能できるという話なのだが……。
「お次はスープ。こちらはフランス大統領直属の――」
「ポワソン。ミシュラン三ツ星の――」
「ソルベ。イギリス女王が愛した――」
「メインデッシュ。こちらはあの伝説の――」
と、タキシードを着た主催者の男が仰々しくその名を口にして料理を紹介するたびに、客たちは感嘆の声を上げる。
「まあ、これがあの名シェフの料理なのね」
「うふふ、口いっぱいに広がるわぁ」
「ああ、最高だぁ」
「ほんと、おいしい」
「うん、間違いない。いやぁ、実際に彼の料理を食べたことあるけどねぇ、よく再現されているよ」
「ああ、彼が死んだときはまた惜しい人を亡くしたものだと落胆していたが、ああ、うまい」
「うふふ、神様は贅沢ね。彼らの料理を天国で堪能できるんですもの」
「まったくだ! はははははっ!」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-08-13 11:00:00
2183文字
会話率:56%
1590年 フランス。
村の為に魔術を使い生活していた少女メアリーは、村の人々の告発により魔女裁判にかけられ死んでしまう。
彼女は死に際に願った。
もう一度生きたいと。
───そうして幸か不幸か。
願った通りに、
もう一度人生を歩むことになるのだ。
......だが、それは彼女の住んでいた1590年ではなかった。
2024年、二月一日。
日本に、高熱で意識不明となり、死んでしまうはずの少女がいた。
彼女の名前は、旭芽 愛有。今年で6歳となる。
そんな彼女の身体に宿ったのは、ひとつの過去の魂だった。
───これは、かつて愛する人に裏切られ、大衆の面前で魔女狩りにあって死んだ村娘。
全てが空回りする小さな魔女の。
メアリーの日記帳に、綴られていくことになる物語である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-19 19:13:03
50227文字
会話率:22%
1590年 フランス
村の為に魔術を使い生活していた少女メアリーは、村の人々の告発により魔女狩りにかけられ死んでしまう
彼女は死に際に願った。もう一度生きたいと
そうして幸か不幸か、願った通りに、もう一度人生を歩むことになる
だが、それは彼女の住んでいた1590年ではなかった……
2019年、二月一日
日本に、高熱で意識不明となり、死んでしまうはずの少女がいた。
彼女の名前は、|林田 舞友《はやしだ まゆ》もうすぐ6歳となる
……メアリーの新たな人生が始まろうとしていた
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-29 00:57:01
14366文字
会話率:31%
第一次世界大戦の西部戦線であり得た遭遇戦。はったりでフランス軍を登降させようとする変なドイツ兵と異様に士気の高いフランス軍部隊。
最終更新:2024-05-18 23:13:27
1120文字
会話率:32%
西暦1249年。聖地エルサレム奪還を目指すフランス王ルイ九世は、その障害となるアイユーブ朝を叩くべく、エジプトに侵攻。
しかし、迎え撃つアイユーブ朝では、スルタン・アル=サーリフが病に倒れた。
残されたスルタン妃・真珠の木(シャジャル・アッ
=ドゥッル)は、スルタンの死を隠し通すことが出来るのか? 彼女の孤独な戦いが始まる――。
拙作『フリードリヒ二世の手紙』のスピンオフで、女王様シリーズ第六弾です。
※本作はカクヨムの短編賞創作フェスお題「秘密」向けに書き下ろしたものの転載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-21 20:00:00
3256文字
会話率:20%
38歳の元フランス外国人部隊の見習い卒業したての料理人がお店の開店前日に事故に巻き込まれ死亡!不慮の死を救済する女神によって授けられた異世界を生き抜けるスキル「記憶生成」を武器に
生前果たせなかった夢、自分の飯屋を異世界で開くぜ!
最終更新:2024-01-21 09:58:59
78657文字
会話率:42%
17世紀ヨーロッパ。各地で横行する魔女狩り運動の最中、2人の少女が生を受けた。名を、アンリとセレナ。
異なる地で育った2人は18歳を迎える年に、フランス王都パリの学舎で出会う。2人は互いの姿を見て驚愕した。何故ならその姿は鏡写しの如く瓜二つ
だったのだ。
そして2人は思い出した。
こことは別の世界、天界で死をも恐れず愛し合った過去を。
禁忌を犯し、「堕天使」の烙印の元地獄へ堕ちたことを───。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-01 16:06:47
2013文字
会話率:24%
ラテン語、スペイン語、ポルトガル語文化圏の視点から、キリストと細菌医学と死をテーマにしたオペラやファドを歌う「墓の魚」の作曲家の詩です。シェイクスピア、ゲーテ、ボードレールの様な作品を作ります。比喩と象徴の世界へようこそ。
キーワード:
最終更新:2023-10-23 21:37:35
930文字
会話率:9%
「私は処刑人として、多くの命を奪いました」
処刑人シャルル=アンリ・サンソンは、死刑囚の最期の願いを叶える事を信条とする博愛主義者だった。しかしフランス革命が勃発。 容易く人が処刑される日々に、次第に精神をすり減らしていく。
最終更新:2023-09-26 22:52:23
10499文字
会話率:45%
研究一筋だった日本の若き薬学者は、過労死をして中世ヨーロッパ風異世界に転生してしまう。
高名な宮廷薬師を父に持つ十歳の薬師見習いの少年として転生した彼は、疾患透視能力、物質創造と物質消去能力などの人外のスキルを得ていた。
そこは怪しげな医療
行為が行われ、庶民には効果のある薬が手に入らない社会。
彼はときの皇帝に認められ、街の一角に薬局を開く。
世に蔓延るまやかしを払拭し、現代薬学に根差した真に効果のある薬を、庶民の手に届けるために。
これは、創薬チートの薬師の少年が前世の現代薬学知識を駆使し、異世界人を助けながら、今度は頑張りすぎず新たな人生を送る物語。
※ MFブックス様より書籍化、6巻は2018年3月24日発売です。
※ コミックウォーカー様・ニコニコ静画様にてコミカライズ連載中(コミック4巻は2019年2月22日です
※ ウェブ更新時間は、不定期ですがだいたいお昼12時です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-21 22:46:48
1256061文字
会話率:40%
パリ外国宣教会のピエール・ジョセフ・ジョルジュ・ピニョー・ドゥ・ベーヌは、一七六六年、コーチシナ(ベトナム南部)に宣教のためやってきた若き司祭である。しかしコーチシナ宣教の最高責任者、代牧司教の死をきっかけとして、権力の座を手に入れるための
冒険に身を投じることとなる。「龍を目撃した者が、宣教師として最高の位につくことができる」という、キリスト教徒の間の噂の真相を確かめるために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-17 00:01:58
31721文字
会話率:51%
――自分の死を悲しむだけでなく、新たなはじまりにもして欲しい。
故人の遺言にしたがい、篠原真希はフランスへと降り立った。
エンディングノートを片手にヨーロッパ諸国を横断する真希と、それを追う謎の男。
約十日間の鬼ごっこの話です。
キーワード:
最終更新:2023-08-30 15:17:31
29973文字
会話率:41%
革命派のベトナム青年タトタインが、フランス秘密警察の拷問吏の手に落ちたもの の、九死に一生を得、ホテル地下洗い場のセネガル青年に匿われる。そこは、世界 最高の総料理長エスコフィエが君臨するカールトンホテルだった。やがて、英国は独 軍に宣戦布
告、調理場スタッフが戦場に大量に駆り出される中、腕を見込まれたタト タインは非ヨーロッパ系調理チームを率い、世界の王族を招いての重要なパーティー を成功させるが——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-16 10:17:15
4551文字
会話率:35%
一般人には不可視の怪物、デイドリーマーズ。
死んだ人間の魂を食べる彼らは、時に視えない狂気となって人間の命を刈り取る。
西暦2044年12月――クリスマスマーケットで賑わうフランス・パリ。
小説家の魂を好んで食べる怪物の群れを駆除するため
、デイドリーマーズ専門対策機関であるヴィジブル・コンダクターの姉弟が立ち上がった。
「ミシェルのそばから一分一秒でも離れたくない! 本当は一緒にお風呂も入りたいしトイレにだってついて行きたい!」
「いやです」
高飛車で傲慢で自信過剰な美しい姉クロエと、彼女に異常なまで溺愛される弟ミシェル。
本編第2章の冒頭で登場した二人に焦点を当てながら、世界観を少しだけ深掘りしていくスピンオフ作品。
本編未読でも読めます!より世界観を深掘りしたい方は、本編の15話(約32,000字)まで読んでみるのをお勧めします!
『デイドリーマーズ』本編はこちら!
https://ncode.syosetu.com/n9940ie/
カクヨム、エブリスタ、Nolaノベルにて先行公開中。
月火水木金20~21時台に更新予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-04 23:00:00
52608文字
会話率:26%
空港反対闘争で機動隊に殺されて異世界に転生した過激派が、マルクス・レーニン・トロツキーの教えに忠実に、異世界で民衆軍を組織し革命戦争を起こす!
最終更新:2023-04-11 14:22:29
320701文字
会話率:37%
『ヴォンジュール?』
なんだ!?この聞くに耐えないフランス語は?
最終更新:2023-04-03 22:21:01
647文字
会話率:71%
およそ一年前に、私は友人を喪った。警察官の話では彼女は犯罪に巻き込まれて亡くなったらしい。私もアリバイを尋ねられ、「容疑者」にされてしまったようだ。それ以降、彼女の死因も不明のままで、私の心は沈みがちだった。
その彼女とは、卒業旅行にフラ
ンスへ行く約束をしていた。そこで、大学を卒業したのち、彼女からの「形見」である指輪を持って、独りでフランスを巡った。ところが、フランスからの帰りの便で隣に座った男性にワインをかけてしまったことから、事態は急速に展開していく。
小説家になろうの企画「春の推理2023」に参加するため投稿しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-01 22:49:04
6094文字
会話率:46%
ヴァレリー法律事務所に新しい弁護士がやってきた。中国系アメリカ人のリュウガ・シェリンフォード。
入所のその日に彼は事件に巻き込まれる。行きつけのベトナム料理店の女将が頭部を怪我して救急搬送されたのだ。通行人の目撃証言によると、金髪の男性が「
コロナと共に国へ帰れ」とコンクリート片を投げつけ、走り去ったという。
息子のダンが病院へ駆けつけた時には、彼女は既に帰らぬ人になっていた。
ダンはテレビドラマや映画の端役を演じたり、スタントのバイトをしていた。役者仲間のアドルフとジリーのコスビー兄弟は、フランス人の父とドイツ人の母を持ち、アドルフはドイツ系、ジリーはフランス系の容貌をしていた。
ピラールという目撃者は、二人が出演したテレビドラマ『外人部隊』を見ていて、現場から走り去った金髪の男はアドルフであることに気づく。ラファエル警部がアドルフのアパルトマンを捜索した時は既に遅く、アドルフは行方をくらまし、唯一の証拠である指紋も綺麗に消していた。
コスビー兄弟の祖父ヨアヒムは年とともに国粋主義的傾向を強くしており、娘がフランス人と結婚することにも大反対し、親子の縁を切ったという。ドイツ警察がヨアヒム宅を監視するが、アドルフを匿っている様子はないという。
そのヨアヒムから、コスビー兄弟の母クリスタに奇妙なメールが届く。クリスタは警察に届けるべきか悩み、偶然出会ったエラリイにヴァレリー法律事務所に連れてこられる。エラリイがドイツ語がわかる竜導幸葉とエースにヨアヒムのメールを見せると、二人はこれはヨアヒムのSOSで、状況はかなり切迫しているのではと言う。
アドルフは、ヨアヒムの通いのヘルパー、エーリヒの家に匿われており、エーリヒはそれをネタにヨアヒムを脅し、全財産を自分に譲るという遺言書を書かせている可能性があるというのだ。
クリスタは、幸葉とエースの解読に、長い間、父とアドルフの発していたメッセージに気づけず、二人の人格を誤解していたことに気づく。不幸な行き違いを正すため、彼女はラファエル警部達と共にドイツへ向かう。
一方、ダンは、リュウガに依頼して、母を失ったために経営が立ち行かなくなったベトナム料理店の破産申立を進めていた。ところが、父親が一部の債権者に弁済をしてしまい、手続きに問題が生じる。リュウガは、九回二死のピンチから、逆転打を放てるか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-31 00:31:30
36849文字
会話率:42%