西暦2157年
この国は人々が思い描いた楽園とは掛け離れた、超格差社会が到来していた。
中央集権制が崩壊し、『セクター』と呼ばれる自治区に分権化された国家となり、それをAIの『ADM』が統治する。
聳え立つ高層ビルの間を縫う様に自動車
は空を飛び、道路は発電装置で埋め尽くされ、その全てが人工物で覆われた世界。
そこに生きる人々は首元に付けたウエラブルデバイス『PICT』により、人と人の直接的なコミュニケーションが減少するも管理下の平和を享受していた。
そんな日常の中、突然起こる……。
──厄災の日──
『天魔』と呼ばれる、人類の天敵が出現する事で、人々は地下シェルターでの暮らしを余儀なくされてしまう。
その絶望の中、天魔に対抗する力を持つ少女『アクム』と、記憶喪失の少年『ナイン』という2人の主人公目線で物語は進む。
彼らは天魔の脅威を退ける事が出来るのか?
そして、最後に待ち受ける選択の先にある未来とは……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 19:30:00
194037文字
会話率:32%
ある昔、一人の女が巨大な樹がある世界に迷い込んだ。その樹はカルパヴリクシャと言い願いを叶える神樹だった。さまよっているとある男と出会い自身が住んでいる場所まで案内される。そこは神樹を崇めている部族だった。驚くことに男には十一人の兄弟が居た。
翌日、族長に呼ばれた女は自分が迷い込んだ訳を知り、初日に出会った男との婚姻を迫られ承諾する。そんな中族長は長らく患っていた持病が悪化し亡くなる。書斎を整理していると〝一族の繁栄を望む〟との遺言状が見つかりその遺言通りに兄弟らは準備をする。女はその男と一緒に旅立つことにし十二組に分かれて未開拓地へ散って行った。
七年後再び集まった十三人は開拓した領土を元に国を興す事にした。だが二人の仲は冷え切っており、女は神樹を守る統治者に、男は一人戻って行った。只、幾つかの国では現地の部族を奴隷化していた。
その数年後女は十二人の子供を産む。しかし、予知夢を見たことで国を興した十二人の元へ送る事を決意する。
月日が経ち子供は王位を継ぐ程に成長したが神樹の掟を破り神罰を享けた。それと同時に神樹は十三の株に分かれ別々の方向へ飛んでいき、この広い大陸を十三に区切る様に不透明な壁が覆うのだった。国は崩壊し消え失せた様に見えたのだが、何故か奴隷になっていた部族の一部は生き延び新しい国を造っていった。
三千年後には幾つもの企業が乱立し人口の増加と共に格差社会が広がっていた。元々、城の跡地だった位置には巨大な円盤状の土台が浮いており、その上に高層の商業ビルや高層マンション、企業ビル、高層の社宅が立ち並び密集していた。
交通手段である車やバス、電車は空に浮かび完全自動運転が可能となり、ネットワークによる情報の共有と割り振りの御かげで事故も渋滞もない完璧なものとなっていた。
葵の家は神力を継ぐ家系でその他にも分家を抱える特殊な環境でもあった。只、世間では知る者はいなく栃佐野家を含めこの様な形式をとっているのは三家しか残っていなかった。
そんなある日、栃佐野家に神の使者を名乗る人らがお願いしに来た。内容は十三株に分かれた神樹を集めるのに協力してほしい事、そして神樹を狙う企業らの手へ渡るのを阻止する事だった。
葵はこの家に生まれた事を何となく理解し承諾した。しかし、神樹を狙う企業らは使者が考えてるより深くより黒い死の影を落としていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 22:16:11
128054文字
会話率:61%
全人類がなんらかの異能を持つ、現代異能社会の象徴、プロ異能バトルリーグ。プロ異能チームに所属するプロ異能選手たちは日夜、そこで熱い闘いを繰り広げている。
だが主人公の青葉太陽(16)はなんの異能も持たずに生まれた「無能」。現代異能社会では
最底辺の存在である彼は、しかし、そんな異能主義、異能社会の転覆を企むテロ組織によって拉致され、世界最強の異能を授けられる――
が、そんなこたぁ知ったこっちゃねえ太陽はテロ組織から逃げ出すと、ロクな異能を持たない「多様さん」なせいで、同じように社会の最底辺をもがいていた少女、神楽一絵(16)と出会い、異能社会の頂点、プロ異能バトルリーグへと挑戦を始める。
※※※※
ボーイミーツガールちょいSF異能バトル労働哀歌ストーリー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-02 19:30:00
156102文字
会話率:44%
戦争の最中、最大規模の大噴火と隕石の衝突によって生命の大半が餓死した後の世界。
300年後、その環境に適応出来た生物(エボミー)と出来なかった生物(カゲロウ)が現れ、差別と格差社会が生まれる。
ある者は世界に抗い、ある者はその世界で生き
る。
100の人間がいれば100の物語がある。
これはそんなお話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-11 23:29:15
56784文字
会話率:32%
住所不定無職の記憶喪失!ーー俺の過去に何があった!?
人間界の遥か上空にある。龍界の四島に、記憶喪失のまま放り込まれた。
古い因習と格差社会の龍界で異端の術師、アルビノの名前の無い『メイヨウ』は記憶喪失、謎の怪我、住所不定無職の中から這い上
がる。
龍族の貴族、西の領主の白玉は投げかける。
権力による救済でなく、環境による助力よ!
共感覚をもつ少年の自己肯定と再生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-17 17:00:00
21295文字
会話率:35%
異能力者が普通に存在する世界。そこでは異能力によって人生が決まる格差社会になっていた。異能力獲得のために作られた異能学園には、第一から第七まで能力に応じてランク分けされていた。
相沢葵(あいざわあおい)はいわゆるFランクと呼ばれる異能第七学
園に通う落ちこぼれであった。第七学園に通う学生は異能が優秀でない者の他に、異能を持たない『異能なし』も通っていた。
葵と幼馴染の新城美咲(しんじょうみさき)はどちらも『異能なし』だった。
しかし、『異能なし』と呼ばれる者は異能が確認できていないだけであり、時に優秀な異能が発現することがあるため、単純に無能の集まりであると虐めの対象になるだけでなく、嫉妬の対象になることもあった。特に、数年ぶりにA級異能力者を輩出したこともあって頻繁に嫌がらせを受けていた。
そんな中、第三学園の学生である楠木大輔の襲撃により第三学園は火の海とされてしまう。怒りに駆られた葵は火の海に飛び込むも、楠木の力の前に手も足も出なかった。
絶体絶命のピンチ、というところで異世界からキノッピーというキノコのような生き物が現れる。その力によって魔法少女となった葵は、楠木に恨みを持つ黒羽綾香(くろはねあやか)と協力して楠木を撃退する。
しかし、楠木によって校舎は全焼し、生徒数名が亡くなるという大惨事となった。
共闘した綾香の提案で、楠木に復讐するために葵は彼女に協力することになる。
その裏では秘石と呼ばれる石と、それによってもたらされるあらゆる願いを叶えるという賢者の石を巡った争いが静かに始まるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-05 07:00:00
38741文字
会話率:70%
1948年から1996年までにあった旧優生保護法下での強制不妊手術被害について、原告全面勝訴を最高裁大法廷判決が下しました。
今回はこの旧優生保護法について触れると共に、現在もあると僕個人が感じる「経済的優生思想」が制度にあることにつ
いて見ていこうと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-04 18:04:25
3310文字
会話率:2%
新たな経済対策として17兆円の閣議決定を11月2日に行いました。
内容の詳細が見えてきましたが、ほとんどが的外れで“もっといいことに使える”と思えるものでした。
秋の臨時国会の所信表明演説では岸田首相は「経済 経済 経済」と3回も連
呼し、全体では29回も発言されましたが、その実情はあまりにもしょぼすぎる内容です。
経済が『経世済民』の略語であることを彼らは知っているのでしょうか……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-27 18:01:11
24270文字
会話率:6%
魔術と異種族が日常に存在する現実世界。
魔術は社会秩序の元、
殺傷能力・犯罪性の低い「合法魔術」
それとは相対的な「違法魔術」の2種類に
分けられ、国の完全管理下に置かれている。
異種族は社会保障の違いによる格差社会や
偏見による
人種差別などが後を絶えない。
そんな混沌とした世界に抗う特殊な調査会社の者たちが「違法魔術」を駆使し、大金を支払えば警察など行政には相談できない者たちの依頼を引き受ける。
その先に見えるのは是か非か……
※執筆素人ですが宜しくお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-06 22:01:46
40127文字
会話率:43%
皆大好きカラオケ。
意外とルームの中は、競争社会と格差社会の色が濃く、混とんとしているかもしれない。
歌が苦手な方でも、気軽に楽しめるような雰囲気を培っていきたいものである ( ˘ω˘ )
最終更新:2024-05-19 04:06:44
776文字
会話率:7%
2344年、人類と同じようにアンドロイド達は、かつて人権を有し、人間と共生していた。しかし人類も自然も絶滅した世界で、唯一生き残ったアンドロイドは凄惨な格差社会を築き、人類のように振舞う生活を送っていた。
果たして、思考するアンドロイドは
完璧なのか?
自律する機械は生きているのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-13 12:00:00
20642文字
会話率:4%
私は罪を犯しました。人の法で罪と定められた罪を。ただ、人の法が私に罪を負わせた訳ではありません。私の神が、私に罪を負わせたのです。
私は罰を求めました。勿論、人の法が用意する罰では無く、私の神が用意した罰を。ですが、私の神は罰を用意出来る程
優秀では無かったのです。ですので、私は自分で罰を用意しました。そして、その罰をある者に託したのです。私の犯した罪の被害者に。
罪の象徴を鉄箱に入れ、私に下される罰を委ねました。そして、その者に場所を教えたのです。悪の楽園の場所を。
罪の元凶のいる場所を。鼠には手が出せない鷹のいる木を。人間である彼に、教えたのです。
酷な事。そんな言葉で済まされる様な事では無い事を、彼に押し付けてしまった事を、後悔はしていません。ですが、これも罪として背負って生きていきます。
罰が下されるその日まで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-28 18:30:37
13482文字
会話率:35%
絶望を伝えることの絶望。
格差社会。
高卒。
家族愛。
希望と絶望は隣り合ってもなければ、表裏一体でもない。
別世界のことを希望と言うのだ。
絶望は経験することでは無く、感じることだ。
絶望を経験していなければ、希望の世界はやがて
廃れる。
男子はどう人生を歩むのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-17 15:54:50
2258文字
会話率:0%
どの世界も格差社会なのは、箱社会も同じ。
これは、今日も夜な夜な繰り広げられる、頂点を決める為のお話。
頑張れ、箱ティッシュ君。もう残りは少ないけど、まだ頂点になれる可能性は残っている!
最終更新:2024-03-09 11:01:17
1054文字
会話率:64%
人権思想と階級社会、この一見相対する概念の繋がりをマルサス主義の視点から記した論文が掲載された。
階級社会を打破し平等を謳ったその先にあるのは人権が無視された世界だという。
この論文は欺瞞か、真理か。
この作品はカクヨムにも掲載しています
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-20 01:52:48
1475文字
会話率:0%
——始めに少しだけお話を。
ここはそこでは無い世界、知っているようで知らない国「ニホン」。このニホンにはバブルは訪れなかったし、一億総中流社会も現れませんでした。ただ、金持ちが金を増やし権力者が権力を振るうことで、支配者達は永久に成功
し繁栄して、富は再配分されること無く、極限の格差社会を作り出しました。そして、決して混じることの無い希望と絶望に塗り分けられた「ニホン」となったのです。
さぁ!改めまして!ここは西暦2031年——ニホン。この物語は、熱狂の一年《フィーバー》の前日譚です。この物語の主人公はツキ。可憐で豪快な少女です。身寄りの無い彼女は、後悔を抱えながらも、仲間に支えられて前向きに生活しています。これは、全てを失った彼女が再び人生を取り戻すお話です。
このお話は、不定期に更新します。全二十二話です。カクヨムさんでも掲載します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-21 21:17:53
53860文字
会話率:31%
フィクショナル・クリエーション・システム。通称VCS。
架空の想像を現実世界に干渉させるシステム。
日本でこのシステムが導入されて300年。
開発者である8人の研究者の子孫は貴族のように生活し、格差社会は拡大されていった。
そんな中、主人
公の辻宮亮(つじみやりょう)は仮想技術高校に入学する。
彼の正体はVCSに直接干渉することができる管理者なのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-12 14:21:14
1012文字
会話率:45%
「エスメラルダ、君との婚約を破棄する」
「え……」
卒業式を間近に控えた王立学園、生徒会室にて。
ベントリー公爵家の令嬢エスメラルダは、10歳の頃からの婚約者である第一王子殿下クラークにそう告げられた。
そこに入ってきたのは『身持ちが悪
い』と噂の男爵令嬢。
※設定は緩いです※
設定や内容の改変・そういった部分への要望や不満にはお答え致しかねますし、感想を削除する場合がございます。
※エンタメとして書いてません※
タイトルから所謂『婚約破棄モノ』を期待している方は多分ガッカリされると思います。ジャンル【純文学】でそのへんを是非察して頂きたく。
自己責任で宜しくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-14 07:44:04
6418文字
会話率:32%
2166年、南極。少女たちは必死に戦っていた。自分のためではなく、世界のために。
人類は突如発生した"人を襲う木"から身を守るために、大きな塔を建築する。しかし、塔の下層階は"木"に浸食されてしまった
。"木"に対抗するため、国連政府は撃退組織を結成。そんな組織のメンバーの少女たち。そこで少女たちは自分たちが特攻兵器として使われていることを知る。戦い、そして死ぬことが運命とされた少女たちの儚い物語。
犯罪や格差社会、男女差別。人類が極限状態に晒されたとき、初めて人間の愚かさが露呈する。
そんな言わば"壊れかかった世界"で彼女たちは何を考え、どのようにして生きるのか。
(カクヨム投稿済み[https://kakuyomu.jp/works/16817330663849331772/episodes/16817330663852094788])折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-19 23:50:06
524文字
会話率:8%
近未来の日本。高齢化と少子化の解決の目途がまるで立たず、社会保障費は増大する一方だった。困った政府は、人口削減政策に手を出す。目を付けられたのは、社会のお荷物と見られている、ニートや引きこもりを含む非モテ弱者男性。政府はこれらの弱者男性が
無料での安楽死を選択できる制度を整えた。
公営安楽死施設に向かうバスに、主人公「俺」は監視員として乗り込む。人手不足で、なり手がいないらしく、結構な給料を貰える、おいしい仕事だ。
バスの中で、俺はひとりの安楽死志願者と、ちょっとしたトラブルになった。それがきっかけで、まさか……あんな事態になるなんて……。
昨今ネットに見かけることが多い「弱者男性」というワードから思いついた、近未来ディストピアSFです。ブラックコメディのつもりで書きましたので、軽い気持ちでお読みいただけると思います。ただし残酷描写があるので、R15にしてあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-19 16:30:40
25820文字
会話率:28%
警察署の牢に入れられたのも起訴されるのも私1人。
夏のホラー2023参加作品です。
最終更新:2023-08-24 09:00:00
464文字
会話率:0%