ルミエール王国とオプスキュリテ王国は永きに渡り戦争を繰り返して来た。
そこにひとりの英雄が現れる。彼の名はブロン・シエル・ルミエール。ルミエール王国の王子である。
彼は魔王と呼ばれたオプスキュリテの王を討ちとり、王都を陥落せしめオプ
スキュリテ王国を滅亡させることで遂にこの戦争を集結させた。
しかし、話はそれだけでは終わらなかった。
通常、戦勝国は負けた国の土地と民を支配することになる。だがルミエール王は土地の支配のみを行うと宣言し、民の支配を事実上放棄した。
その後の入植政策で土地を追われたオプスキュリテ人たちは流民となった。
「このままでは流民は賊となります。それは国内の治安を悪化させるということです。陛下、私のこの度の功にかえて、どうか彼らに住む場所をお与えください」
「ほほう、其方の功にかえてか。よかろう。ただし魔王の血族を見つけられたらだ」
「……畏れながら、見つけて如何なされるおつもりでしょうか?」
「案ずるな殺しはせん。流民どもの指導者役には適任であろう」
魔王の息子も娘もすでに死んだと聞いた。遠縁の者くらいなら残っておるかもしれんな。
いずれにせよ所詮はただの飾りだ。どうでもよい。
そんなことよりこんなことで自らの功を無駄にするとはなんと愚かな奴だ。
爵位や領地を要求されてこれ以上力をつけられたらと肝を冷やしておったが、どうやら杞憂であったらしい。
さて、どこをくれてやろうか。
出来るだけ遠いところがよいな。
くれてやっても惜しくないところがよいだろう。
ん、ここは?はっはっはっは。これはいい。
ここもオプスキュリテの土地には違いない。
よし、ここをくれてやるとしよう。
今宵は久しぶりに夢見が良さそうだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-27 19:24:48
78998文字
会話率:26%
ある男は奴隷の身から解放され、自由を手に入れ、着実に力を付けていく。
だがある時の戦争により仲間も主も放棄してダンジョンに籠ってしまった。戦争によりダンジョンに逃げ込んだ男による自責と責任転嫁が襲い来る籠城戦が始まったのだ。
最終更新:2024-10-27 00:10:14
3067文字
会話率:5%
呂部徹が貸してくれたラノベ。おすすめポイントを聞くと
「悪役令嬢がかっこいい」
「じゃ、わたしは悪役令嬢になる」と。
そこから、伊沢麻里の勘違いははじまった。
ある事故で、二人はラノベの世界に転生し、伊沢はイザベラ悪役令嬢に。
徹は謎のモブ
に転生した。
自分は悪役令嬢と信じているイザベラは、悪の限りを尽くしているつもりが、善い行いになっていることに気が付いていない。
無自覚に善い行いを積み重ね、ヒロインや町の人々を救っていくお話。
※短編「悪役令嬢の役割は放棄しません。恐れおののきなさい」のリメイク版です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-26 20:10:00
31529文字
会話率:35%
大好きなアニメの悪役令嬢に転生して約十年間、婚約破棄のシーンをずっと楽しみに生きてきた主人公。
悪役令嬢イザベラに憧れていた主人公にとって、婚約破棄は晴れの舞台だった。
ヒロインに対して数々の悪行を繰り返すが、どこかズレていて憎めない。
せ
っかくモブだと思っていた男子に救われても、悪役令嬢の役目は放棄したくないらしいです。
この作品はカクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-09 12:00:00
5138文字
会話率:37%
ひきこもりの元祖、戦国大名・大内義隆を社会復帰させることができれば、日本のひきこもり問題は大幅に改善する!?
その計画『プロジェクトH』を遂行すべく、ひきこもり社会復帰支援センター『ステップ』の若手女子職員・小林穂月(こばやし ほづき)が
、時間転移技術で戦国時代に送り込まれた。
穂月は計画に必要な大内義隆関連の知識、さらにはいざというとき用の戦闘技術を気付かないうちに仕込まれていた19歳。
計画に疑問を抱きつつも、『推し』の戦国武将・山中鹿之助(やまなか しかのすけ)に会えるかもしれないという期待もあって任務を受諾した。
穂月が送り込まれたのは西暦1551年の春。
大内義隆が当主としての仕事を放棄してひきこもりのような生活を送り続けたせいで、業を煮やした家臣の謀反で自害に追い込まれてしまうのは西暦1551年の夏。
わずか三ヶ月で任務を達成して現代に戻らなければならない。
果たして穂月は、大内義隆を社会復帰させて歴史を変えることができるのか?
ついでに、山中鹿之助には会えるのか?
――――――
あまり有名ではない歴史人物を扱っていますが、知らない方にも楽しんでいただけるようなタイムトラベルものとして書いていきたいと思っております。
よろしくお願い致します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-25 21:46:14
22675文字
会話率:38%
介護士として業務に尽力するリンコは日々激務に追われながら、業務放棄を続ける同僚へのフラストレーションに耐えていた。
そんなある日、同僚の言動に耐えかねて爆発、そのタイミングで異世界へ召喚されたリンコは恐るべき力を得る。
最終更新:2024-10-25 20:33:28
52900文字
会話率:38%
勇者などただの傭兵の家系程度に思われている現在。
敵うはずもない相手を討伐するように命じられた今代の勇者イルクは、その役割を放棄して素性を隠して、山奥の町でのんびりと動物を狩りながらその日暮らしの生活をしていた。
しかしその敵を倒しに行き
たいと願う少年と出会う。
死に急ぐかのような彼を見捨てられず、イルクは彼とともに山奥の町を旅立つ。
旅先で新たに仲間になる者たちにも勇者として求められることに辟易するイルク。
しかし旅が進むにつれ、勇者というものの本当の使命が明らかになっていく。
それは、神を殺す者としての役割。
神は再び世界に現れようとしている。
神殺しの勇者としてイルクの、進む道の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-25 18:05:36
1530873文字
会話率:45%
「お袋の財産がゼロとはどう言うことだ!」
弁護士・忠義政成の法律事務所に、怒号が響く。
「貴方のお母様は全財産を生前現金に変え、ある方に全額寄付をなさったのです。あなたにはびた一文渡したくないとのことでした」
後に残されたのは両親の位
牌の入った小さな仏壇が一つだけ。ちゃんと供養をしてくれるなら渡すと言う弁護士。息子は遺産相続を放棄して、帰ってしまう。
仏壇は家を売った不動産担当の加藤隆が引き取ることになるが、実はこの仏壇、曲者だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-23 14:19:04
1865文字
会話率:24%
大国達が覇権を巡ってしのぎを削る新大陸。
手つかずの新資源、土地の開拓、見た事もない魔物の毛皮。皆、新たなフロンティアに心躍らせ。踏み込み土地を切り開いては、夢半ばで倒れては大陸の土となっていく。
そんな中、とうに放棄された森の廃城に魔人が
出るとの噂が広まる。
曰く、巨人のごとくそびえ剛腕で全てを砕く魔力甲冑。
曰く、空を舞い、嘲笑を振りまきながら魔物の地をすする美しい吸血鬼の姫。
曰く、おぞましい蟲を思わせる甲冑を纏い旋風となって夜盗の喉を掻き切る怪人。
月明りに照らされた魔人の城に二人の少女が迷い込む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-22 18:10:00
73582文字
会話率:40%
貧乏子爵令嬢が、親から売られるように次期侯爵の後妻として嫁がされた。
しかし両家の親達は知らなかった。二人が顔合わせのときに、この婚姻は三人の子供を育てるためのもので、白い結婚しようという契約を結んでいたことを。
妻にとっては理不尽と
しか言えない契約だったが、前世で息子から「生まれてきたくなかった」と言われた記憶のあった妻は、子供を産まずに済むことにホッとしていた。それに転生前の夫を今も思っていたので、白い結婚は望むところだった。
領地に引きこもって前妻との思い出の中で暮らす夫に代わって、妻は子育てと家政と社交に励んだ。
彼女は夫のことをただの名目上の夫だと思っていたので彼に何も望んではいかなったが、三人の子供達に全く関心を持たないことには腹立たしく思っていた。その中でも特に、理不尽な理由で末娘を蔑ろにすることには怒りまで覚えていた。
そしてある日、娘に暴言を吐いた夫に謝罪するように妻が要求すると、夫は激昂して彼女に暴力をふるった。このときから、彼女を実の母親だと慕っていた子供達は、父親を敵と見なすようになった。
そして二人の結婚から八年後、子供達は母親の幸せのために父親に対してざまぁを展開させたのだった。
妊娠、出産、お産による死というセンシティブな話が頻繁に出てくるシリアスな話なので、苦手な方はブラウザバックをしてください。
恋愛は後半に出てきてハッピーエンドです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 19:10:00
24266文字
会話率:25%
主人公である私は洛水、うつ病の重圧の中で深い絶望を感じ、自分の大切な命を放棄しようと思っていました。しかし、隣人の秋華の助言は、温かい陽光のように私に希望の光を再び見出させてくれました。驚くべきことに、彼女は数年前にネットで知り合った友人で
、喜びや悲しみを共に分かち合った魂の伴侶でもありました。
会話を進める中で、私は秋華が実際には筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者であることに驚愕しました。彼女の身体は徐々に病に蝕まれていく中、秋華はその熱い魂と真摯な感情をもって、私がうつ病で氷のように冷え切った心を解きほぐしてくれました。性格も経歴も異なる二人ですが、この特別な旅の中で、私たちはお互いに支え合い、共に成長していきました。秋華が身体が凍りつく前に実現したい夢を一緒に追いかけ、その未完の願いを叶えようと努めました。
しかし、私たちが一緒に流星群を見る準備をしていた前の日、運命は無情にも私たちを引き離してしまいました。秋華は筋萎縮性側索硬化症の合併症として新型コロナウイルスにより呼吸不全を引き起こし、何の前触れもなくこの世を去ってしまったのです。私は、彼女の母親から渡された《飛鳥集》と一通の手紙、そして秋華が流星群を見た後にその手紙を読んでほしいと願っていたことを受け取りました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-12 12:07:09
104348文字
会話率:51%
転生者の兄ルイ(14歳)と、お兄ちゃん大好き天使なリュカ(3歳)は歳の離れた2人兄弟。
父の死をきっかけに、育児放棄気味の母に育てられている。
兄ルイが前世の知識チートを駆使して、なんとか生計を立てていたが、ある日母にクズな恋人ができたこと
で、弟との平穏な生活を守るためにルイは決心する。
「よし、家を出て、おじいちゃんとおばあちゃんに会いに行こう」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-10 18:00:00
330836文字
会話率:32%
真奈美は日常生活に疲れ果て、思考支援AI "ソルヴァー" に自らの決断を任せることで心の安らぎを得ていた。しかし、便利さに魅了されるあまり、自分の意思を放棄し、次第にAIに支配されていく。人間性を失い、まるで操り人形のよ
うに生きる彼女がたどる結末とは…。
現代社会におけるAI技術への依存を描いた近未来ホラー。最後に訪れるゾッとする恐怖と共に、人間の自由意志の大切さを問いかける一作。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-08 23:35:48
1789文字
会話率:32%
第二次世界大戦頃のオーストラリアとイギリスが舞台の物語。物心つく前、貧困と育児放棄が原因で、親戚の営む孤児院に小間使いとして引き取られた、天性の歌好きの幼い少女、アンジェリークこと、アンジュ。
初めての友情、恋、裏切りを経て、外の世界で
歌い手という夢を追うことに。様々な出会いと別れの中で、戦争という時代の荒波に巻き込まれていくうちに、やがて、自らの心の闇という壁に向き合うことになり……
“愛”を知らず、失った一人の少女が、歌うことを通して、大人の女性に成長していく上での苦難と喪失、再生を、恋愛を主軸に描いた波瀾万丈の人生譚。
【史実を元にしたフィクションです。以前、他サイトに別名で投稿していた作品を再編成して、改めて掲載したものになります。更新後、加筆修正する可能性があるのでご了承下さい。】
※この作品は「カクヨム」「エブリスタ」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 23:56:40
142214文字
会話率:37%
其処に生きるものたちが、独自の進化を果たした惑星・ルカリシア。
そこで人は老いると、白銀の大狼――白狼へと姿を変えるのだった。
舞台は、北欧の盟主と名高い、永世中立企業王国ラクリキア。
千年にわたる歴史を持つラクリキアでは、天狼域〈ワール
ドヘリテージ〉でのみ採取できる秘材〈ルカタイト〉を精製し、さまざまなテクノロジーを開発、莫大な利益を上げることで小国ながらも多方面に影響力を持っていた。
18歳のラクリキア王女・ヴァヴァリアは、弟で王子だったフルヴィオが夭折して以来、王務を放棄し王立研究院に引きこもるラクリキア王・ハイギスの名代として、王国の運営に日夜奔走していた。
王国最大の祝祭〈入紗式〉を目前に控えた秋、反王国過激派〈欠けた月〉からハイギスの暗殺予告がヴァヴァリアの元へ届く。
ヴァヴァリアは精鋭部隊〈狼王の牙〉を率い、過激派の潜伏先へ向かった。
――だが。
直ちに王国へ引き返したヴァヴァリアの前に、謎の男が立ちはだかる。
男の傍らには、勝ち誇った表情を浮かべた幼い少女が、ヴァヴァリアを睨みつけていた。
ヴァヴァリアを指さし、少女は言う。
『――妾が、真のラクリキア女王じゃ!』
――その数時間前、遙か海の彼方・漆国では、一人の女子高生が意気揚々と出発の荷造りをしていた。
『――ぜったい、面接受かっちゃるけんね!』
出逢うはずのなかった3人の少女。
彼女たちの出逢い――それは運命か、はたまた謀略か。
少女たちが邂逅するとき、ルカリシアの歴史が大きく動き始める――。
異色の"ガール×ミーツ×ガール"で送る現代ファンタジー超長編、ここに開幕!
――少女たちを待ち受けるのは希望か、それとも。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-05 23:31:17
79515文字
会話率:39%
学園一と名高い美少女に呼び止められた。
「貴女、悪役令嬢ではないの?」
あー、やっぱりここってそれ系なんだ。
前世の記憶が蘇ったから、転生かと思ったら、学園に来てから違和感が。
ある男子達が異様にハイスペックイケメン。
王子、宰相の次男、大
公長男、そして隣国王子が二人
ここまで同年に揃うものか?
しかも、一つ上に宰相長男、隣国王子
一つ下に、大公次男の双子など。
イケパラーっと楽しむ趣向だったら、楽しめただろうが、イケメンには興味ない。
「あー、やっぱりここってそれ系の世界だったんだ」
知らない乙女ゲーに転生してしまったが、乙女ゲー嫌いなんだよね。
もっぱら、RPG派なので、冒険するよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-05 20:57:21
58736文字
会話率:34%
二百年にも及んだダンジョン現象の封印。
怪物たちの脅威から解放された人々だったが、隠匿されてきたダンジョン被害の裏側で、今や世界の英雄として称賛されてきた異能力者たちによる非能力者への凄惨な加害事件が露見した。
やがて世界中で内戦が
起こり、異能力者と非能力者は決裂した。
日本で発生した異無日本内戦から二十二年後。
内戦後発足した異能犯罪武力対策局・略称「異武」の落ちぶれ武装捜査官である零桜太郎は、神崎恵介というかつての友人であり、故郷を焼き滅ぼした異能犯罪者を追っていた。
ある日の晩、これの元に「女神の幼体」という情報がもたらされる。
それは、神崎の娘とされる異能力者の女児・アリスの異名だった。
クビか昇進かという瀬戸際に立たされた桜太郎は、三年前にアメリカから派遣され勝手に帰化し、職務放棄をし続けていた菊井アンゼロという青年とバディを組み、アリスを対処することに。
【女神の幼体】編から始まる異能アクションバトル長編!
刺さる人には貫通する勢いで刺さる作品です!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-02 21:13:14
19161文字
会話率:45%
粘菌生命体『フラウ』に侵略された地球で、命を賭して戦う者が居た。
戦闘用アンドロイド『ファウスト』。そして、彼らを指揮する、『コンダクター』と呼ばれる人間たち。
人工島『第19エデン』で育った少女、アサミ。
アサミは、齢10にして
コンダクターとして軍に採用された逸材であったが、回される仕事はもっぱら敗戦処理。負けるのが確定している拠点の防衛や、拠点の放棄作業だ。
フラウによるエデンへの侵攻を受け、偶然生き残ったアサミは、一人の不思議なファウストと出会う。
心を持たず、喋ることも出来ないはずのファウストは、まるで人のように喋り、そしてアサミにとあるお願いをする――
彼との出会いが、これまで指揮してきた存在について考え直す機会となったアサミは、一人のエースナンバーを持ったファウストを指揮する機会に恵まれる。
彼に付けられたエースナンバーは、仲間を殺してでも生き残るという蔑称、『アグレッサー』であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-23 16:23:22
110432文字
会話率:49%
同タイトル(最高日間ランク総合9位ジャンル別5位)の連載版。
素敵なオジサマとオジ専令嬢の恋物語から十年後――
短編版のお話↓(1話〜4話まで)
実家が借金まみれのことを暴かれ、婚約破棄される地味眼鏡ルイーザ。
しかし、ルイーザが関心を持
っているのは婚約者ではなくその父、ピヴォワン侯爵だった。
オジ専ルイーザとガチムチ初老の恋物語。
連載版5話以降のあらすじ↓
元婚約者の父、レオンとゴールインしたルイーザは子宝に恵まれ、幸せな日々を送っていた。
一方で、元婚約者アルマンの愛人、マルグリットは育児放棄。9歳の小生意気な少年、ローランをルイーザのもとに置いていってしまう。
心を閉ざすローランが興味を保ったのはチェス!
金髪碧眼のロリショタ、ローランの
継母となったルイーザの奮闘が始まる――
チェック!!→♚ チェスが人と人をつないでいく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-20 23:10:00
156534文字
会話率:27%
神々の棲まう天界を中心とする多次元空間には無数のパラレルワールドが存在する。
人の姿でありながら人ならざる力を持つ人知を超えた生命体の天使。
神の使いと伝えられる天使は、各世界に於いて様々な形で人類を導き守ってきた。
神に次ぐ偉大な存在と崇
拝される天使の中に、歴代最強と謳われる天才がいた。
稀代の英傑と誉れ高き天使の名はレード。
神に非ずして軈ては神の末席に名を連ねるだろうと天界全体から絶大な信頼と期待を受けていたレードだが、ある出来事をきっかけに彼女は若くして天使の責務を放り出し、引き籠もっては無為に日々を過ごしていた。
しかし、引き籠る為の資金であるTP(天使の天界への貢献度を数値化した物でありながら通貨の役割も兼ねるポイント、通称・天界ポイント)が知らぬ内に上がっていた物価の影響で残り僅かとなってしまい嫌々ながらも仕事を再開するハメになってしまった。
天使なら誰もが所持している専用のコンピューター、フランにて無数に広がるパラレルワールドの内の幾つかを眺めていると、西暦2200年の地球に於いてある日とつぜん魔法の使い方を思い出した一部の人類がその力を持ってして凶悪な犯罪に手を染める世界線が目に付いた。
予測される難易度の割には達成報酬が割高だった為に、魔法を用いて傍若無人に振る舞う人間の討伐を請け負うが、かつては不世出の天才と讃えられたレードも500年のブランクにより、魔法を覚えたての人間にすら苦戦する程に鈍(なま)っていた。
「なんてこった!!身の丈に合わねぇ仕事を受けちまった!!まさかここまで色々と鈍ってるとは!!」
一度受けた仕事を途中放棄すれば信用を、即ち大量のTPを失い、TPが0になれば堕天使とみなされ天界に追われる身になる。
いま仕事を途中放棄すれば残り僅かなTPが底を突いて堕天してしまうが、安易に請け負った仕事も命の危険が生じる難易度。
両方の危機に板挟みにされた彼女は、天界に追われるくらいならと、消去法によって今の仕事を完遂する決意を固めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-20 13:10:29
12561文字
会話率:38%
イヴェット・オーダム男爵令嬢の幸せな結婚生活が始まる……はずだった。
父の死後、急に態度が変わった結婚相手にイヴェットは振り回されていた。
財産を食いつぶす義母、継いだ仕事を放棄して不貞を続ける夫。
それでも家族の形を維持しようと努力す
るイヴェットは、ついに殺されかける。
「もう我慢の限界。あなたたちにはこの家から出ていってもらいます」
覚悟を決めたら、なぜか騎士団長様が執着してきたけれどそれどころじゃないので困ります!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-18 00:03:40
122362文字
会話率:34%