あるサバイバルゲーム場に集まった一癖も二癖もある高校生(勇治、賢治、静香、愛子)達と比較的マトモな大学生(俊明)が昼食中、床が崩落し暗渠に落ちた。武器類や個人装備も一緒に落ちたため、それらを持ってよじ登るのは難しい。仕方なしに暗渠を通って
フィールド外にでて休憩所に戻ろうとするが、出口まで出てみると見知らぬ森だった。ふと空を見上げるとジャガイモのような月が2つある。ただならぬ状態だと察した一行はフィールドのある方向へ歩くも草原や湿地帯があるばかりで辿り着けそうもない。携帯電話の電波も捕まえられず、道路にも出られず、途方に暮れる5人は、早く帰りたい一心で歩き続ける。ようやく道を見つけるも未舗装で自動車が1台通れるほどの幅で、砂利すら敷かれていない。ようやくたどり着いた村では不審者扱いをされるが、村長の息子を助けたことで村にいることを許される。インターネットもスマホも使えない世界での生活をしつつ、その村で勇治たちは元の世界に戻るための活動資金を稼ぐのだった。
村を揺るがす事件が何度か起きる。その事件には村で商店を営む店主の本家が絡んでいるらしい。店主の娘と仲間の一人が誘拐されたことを知ると、勇治たちは取り戻すために店主の本家に殴り込みをかけるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 22:49:25
32371文字
会話率:32%
ここは福島県のどこか、森の奥にある『ばんざいやま』。
ここではきつねもたぬきもくまも立って歩き、言葉を話します。
それどころか、てんぐさまやおおかみ男もいるのです。
そのやまにくらすお友だちのなかには、
きつねのきゅうびという男の子がい
ます。
友だちと遊んだり、学校に行ったりするのは人間の子どもと
同じですね。
でも人間の子どもでは体験できないような、
こわくてこわくて、でもちょっとワクワクすることがおきるのです。
そんなお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 18:28:42
52076文字
会話率:29%
主人公の男子高校生は、これまでの人生最良の瞬間に頭上に開いた白く輝く空間に吸い込まれてしまいます。
そこで出会った女神に送り込まれた異世界は、美しい女性しかいない完全な世界。彼はそこで美少女アリスとして、何とか元の世界へ戻ろうと奮闘し
ます。
女神の示した条件は勇者に滅ぼされること。
その世界では世を乱す魔人を斃す役目を勇者が担っています。
ですが、勇者は魔人討伐から手を引きたい様子。
果たしてアリスは魔人となって無事に元の世界に帰れるのでしょうか?
アリスの活躍を読んでみてね! 絶対だよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 12:42:20
407017文字
会話率:34%
不殺の天才少女と呼ばれた彼女が現代にタイムスリップしてから、2年が経過した。
無事に元の世界に戻る方法も分かり、元の時代に帰還しようとする。
元の時代への扉を潜り、気が付いた時には、なぜか乙女ゲームの悪役令嬢になってしまっていた。
見た目が変わっても、侍としての実力は変わらない。
この物語は、現代知識を持つ侍少女が悪役令嬢になり、善行を尽くす物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 21:30:25
24124文字
会話率:39%
主人公の林川茂は、登校中の道に歪む景色を見つける、その世界は綺麗で、戻ろうとした林川は歪む景色に興味を持ってしまった
最終更新:2025-05-16 21:29:14
506文字
会話率:24%
真夜中の橋で、7人の高校生が“何か”に遭遇した。
翌朝、戻ってきたのは3人だけ。
残された者たちは語る──「振り返った瞬間、すべてが変わった」と。
都市の真ん中にありながら、なぜか“戻れなくなる”橋。
監視網にも記録されない、ある時間帯の
空白。
そして、少女から届いたメッセージ──
「まだ、あそこにいるなら……助けてあげてほしい」
電脳探偵ナズナは、都市の“無意識”と、
その門を守る三つ首の獣の正体に迫る。
渡るのは自由。
──ただし、「戻ろうとするな」。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 08:14:17
1799文字
会話率:21%
この国は廷治国家と他の国では言われている。まず裁判官が一番偉く、全ての決定権を持っている。しかし、それではあまりにも仕事が多すぎるため、仕事を委任している。他の国の仕事で言い表せば、政治家、警察官、その他色々。この俺、スクア・オルガットはそ
れらの仕事の中でも一番偉い、委任裁判官で犯罪者どもに判決を下せる。おっとちょいとばかし話し過ぎた。仕事に戻ろう。
この物語は、人類が戦争により別の星に移住して、そこで発展したおかしな国のお話です。なので、中世ヨーロッパ風の建築や和風建築、ビル街などの文化ごちゃ混ぜとなっており、尚且つ多くのテクノロジーが失われているのであの機械使えばいいんじゃないの?となるシーンも多々ありますがそういう時は、別の星に移住した時に失われたか国家に規制されていると考えてください。世界観がややこしくてすいません!(どーしても伏線関係でこうしないと辻褄が合いませんでした。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 17:30:00
3896文字
会話率:53%
五年ぶりに故郷へ帰ってきた霞は、すっかり変わってしまった故郷の姿と、すっかり大人になってしまった友人達に物悲しさを覚えた。
そんな霞に対し、友人達は未だ童心のままの霞に回帰し、空白の五年を埋めようと奮闘するのであった。
これは子供
のままな霞と、子供の頃に戻ろうとする友人達のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 14:59:48
97012文字
会話率:68%
亡き妹のダンナである賢二さんが営む居酒屋でバイトをしていた私は、賢二さんがお見合いするのをきっかけに元の看護師職へ戻ろうと決心したのだが……
最終更新:2025-03-21 16:14:26
3286文字
会話率:70%
一夜を共にした男と女。
男はかつて一世を風靡したミュージシャン、女は別の誰かの人妻。
新曲のレコーディングの為に海外へ旅立とうとする男と日常へ戻ろうとする女は、最後にラウンジに寄った。
最終更新:2023-04-13 15:44:02
1039文字
会話率:63%
この世界には数多の国々が存在する。その中の一つクロデウル帝国。
この国にはこの世界で最も最強とされている人物がいた。
その人物は、数々の国同士の戦争を力でねじ伏せ、掌握した。その人物に牙を向けようとする者は尽くその圧倒的な力の前にひれ伏し、
消えていった
その人物こそ、クロデウル帝国第一皇女──リリアス・アーズ・クロデウル。又の名を……黒烏姫。
齢10にしてソードマスターという称号を手にし、12歳を迎える頃にはその国随一の魔法使いとなり、同盟国との戦争に参加し、その腕前と判断力により見事勝利を手にした。
そして時は流れ、ついに18歳となり、皇位を受け継ぐ時がきた。この事に他の周辺国及び国民に反対の意見は1つも無かったという、それはなんと本人が無自覚の天然人たらしで、国民や貴族、はたまた他の国の王やその国民達にまで愛されていたからである。だが、中には不満を持つ者もいた。彼女に家族を奪われ、国を奪われ中には身体の一部を奪われた者達からは忌むべき存在とされていた。
そしてついに正式に皇位を受け継ぐ日まであと一日となった。
その日のリリアスは、いつもの様にメイド達の手伝いをし、剣術の訓練をしていた。
「よし、今日はこの位でいいだろう。」
「明日は余の人生にとって一番大事な日だからな。もしもの事があっては今までの苦労が無駄になってしまう」
まぁ…皇位自体にそれほどの興味はないし、そういう堅苦しい役職は余にはあっていないのだが…。
仕方あるまい。第一皇女として産まれてきてしまった以上これは運命だ。それに皇帝なんて危なくて面倒臭い役職に、余の大切な大切な妹達を就かせてなるものか!妹達には、ちゃんと自分達の選んだ人生を自由に歩かせてやりたい……
「さて、そろそろ部屋に……」
「…?なんだ…あれは……っ」
自室に戻ろうとその場で振り返ったところ、何やら空の上に見慣れない構造物の様なものが浮かんでいた。丸い形をしており、僅かだが魔力を感じる。
「……なんだか嫌な予感がするな…一応父上にも報告を───」
そう振り返ろうとした瞬間、その場にあったものや建物が一斉に吹き飛んでしまった。当然、"余も"。
余の視点は一転し、空と地上が逆になった。最後に見えたのは、何も無い更地に立っていた風穴だらけの、"自分の身体"だった───折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-18 12:55:00
11084文字
会話率:53%
日本でトラックに引かれて死んだJk「北野まつり」は天界にて、地球とは違う星の異世界人「ナーシャ・グランフォース」に出会った。
二人はなんとまだ死んでなかったけど、手違いで天界に送られてしまったのだ。しかし、まつりは現世に戻ろうにも身体は
トラックに引かれてぐちゃぐちゃ。一方、ナーシャは身体はキレイだけど魂が汚れていたため、現世に戻ることは許されなかった。
そこで、立会人である天使が提案をした。
「北野まつりさんの魂を、ナーシャさんの身体に誘導できます。つまり北野まつりさんはナーシャ。グランフォースさんとして転生するのです。そこで十年ぐらい過ごしていただきます」と。
ナーシャの魂は、天界にある三途の川に十年ぐらい浸かることで綺麗になるらしい。その間、まつりがナーシャとして異世界で過ごすというわけだ。
その任務を達成できれば天使は、まつりを記憶はそのままで美人でお金持ちの家に転生させてくれるよう上司に掛け合ってくれるとのことだ。
そして、まつりは天使の提案を受け、ナーシャ・グランフォースとして転生する事になった。
ナーシャ・グランフォース。
異世界グランゼシアの地において、かつて古代の魔王を倒した英雄の子孫であり、二人の子供を持つ母である。
ナーシャが死んだのは、息子が勇者として旅立つ前日だったのだ。
こうして、勇者の母となった北野まつりの異世界生活は幕を開けた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 22:17:22
129325文字
会話率:47%
「両親に勝手に押し付けられた妻など、興味はないよ。私には愛しの女性たちがいるのだから」それが、ガレス公爵家の跡取りアレクが新婚の妻レベッカに最初に言い放った言葉だった。
宣言通り、アレクは女たちの間を遊び歩いていて、レベッカのところにはめ
ったに戻ってこない。レベッカはどうにかしてアレクを自分のもとに留めようとするも、ことごとく失敗に終わっていた。
失意の中、レベッカに一通の招待状が届く。それはお茶会で彼女がまとっていたドレスの見事さに目を引かれた貴族、コーニーからのものだった。
新たなデザインのドレスを作ることに興味があるというコーニーと、その妹ロージー。レベッカは二人と一緒に、様々なドレスの作成に携わることになる。ただ無心に刺繍に励むその時間を、レベッカは心から楽しんでいた。そうして、コーニーたちとの心の交流も。
しかしそうやってコーニーたちのところに通っていたことをとがめられ、レベッカはアレクから離縁を言い渡される。
これまで散々傷つけられ、虐げられてきた彼女は、しかし実家に戻ろうとはしなかった。代わりに、彼女はある決断をする。その決断が、やがて彼女にとびきりの幸せを連れてくるとも知らずに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-10 12:18:16
82926文字
会話率:31%
ポーション作りが大好きで、いつの間にか魔女令嬢と呼ばれるようになった伯爵令嬢コレット。ある日、彼女の噂を聞きつけた第二王子フレデリックが、わざわざ彼女の作業を見学するためにやってくることになった。
ところがひょんなことから、フレデリック
は彼女の失敗作を口にしてしまう。しかもそれはどうやら惚れ薬だったらしく、彼は突然コレットに愛をささやき始めたのだ。
めちゃくちゃな状況に目を白黒させながらも、コレットは解毒剤を作ってフレデリックに飲ませる。やれやれこれで一件落着だと彼女は安堵し、またポーションの研究に戻ろうとする。
しかしこの騒動はただの始まりに過ぎないということを、彼女はまだ知らなかった。彼女に忍び寄る悪意と、彼女を見守る優しい目が、彼女の未来を目まぐるしく変えていく。
※こちらは同タイトルの短編版に加筆修正して、さらに続きを追加したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-13 12:16:00
111000文字
会話率:48%
ポーション作りが大好きで、いつの間にか魔女令嬢と呼ばれるようになった伯爵令嬢コレット。ある日、彼女の噂を聞きつけた第二王子フレデリックが、わざわざ彼女の作業を見学するためにやってくることになった。
ところがひょんなことから、フレデリック
は彼女の失敗作を口にしてしまう。しかもそれはどうやら惚れ薬だったらしく、彼は突然コレットに愛をささやき始めたのだ。
めちゃくちゃな状況に目を白黒させながらも、コレットは解毒剤を作ってフレデリックに飲ませる。やれやれこれで一件落着だと彼女は安堵し、またポーションの研究に戻ろうとする。しかしこれは始まりに過ぎないということを、彼女はまだ知らなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-16 12:13:06
13688文字
会話率:43%
雲南の山奥で育った主人公はある日、村を出て、戻ろうと苦戦している間に村はなくなっていた。かれは諦めて街で暮らすことにした。
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最終更新:2025-02-11 11:34:44
2781文字
会話率:48%
シルヴィーは元孤児で、諜報と暗殺を仕込まれた、先の女王の護衛女官。
舞踏会の会場で、先の女王コーネリアからの密書を国王に渡す任務についていた。
恋い慕う国王を舞踏会に残し、シルヴィーはコーネリアの元に戻ろうとする。
若き国王は別れ際、
シルヴィーの腕をつかんで引き留めた。
「元気で」
という言葉を言うために。
先の女王シリーズ二作目となりますが、このお話のみで読めます。
前作とは主人公が違います。『ざまぁ』はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 08:02:48
5404文字
会話率:23%
<6月は平日毎日12:00更新 7月より第一、第三金曜日の12:00更新予定となっております>
ある日突然、ゲートと呼ばれるものが出現した現在。
ゲートの先には、この世界とは全く違う場所、ダンジョンへと繋がっていた。
そ
のダンジョンには危険なモンスターが生息しているが、そこで出現したりモンスターがドロップするアイテムは現代科学では考えられない性能を持っており、高値で取引されている。
いつしかダンジョンへ潜る人々、プレイヤーが現れ、一攫千金を夢見てダンジョン攻略を生業とする人々も現れた。
そんな中、東京の離島に住む鏡月正一は、人並みにプレイヤーへの憧れは持ちつつも、幼馴染である四十物琥珀の両親の仕事、島にやってきた観光客向けのスキューバーダイビングを手伝うことに精を出していた。
彼は幼い頃に両親を亡くしており、四十物家に引き取られており、そのため彼は自分を育ててくれた琥珀の両親へ恩返しをするため、ダイビング等の免許を取得し、仕事を支えようと考えていた。
ある日正一はいつものように、観光客のダイビングルートの確認をするため、海に出ていた。しかしそこで、彼は普段は見かけない海底の穴を見つける。
近づいてみると、なんとその穴はゲートであり、正一は意図せずダンジョンの中に入ってしまった。
パニックを起こす正一だが、海底ダンジョンの中でモンスターが溺れて死んでいることに気づき、難なくドロップアイテムを入手することに成功する。
そのアイテムを持って、とにかく戻ろうとする正一の脳裏に、ある考えが浮かんでいた。
それは――
……あのダンジョンの中のモンスター、ひょっとして、全員溺れ死んでるんじゃないか?
これは平凡に暮らしていた少年が、ある日突然現れた海底ダンジョンに出会ったことで、最強の道を駆け上っていく物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-07 12:00:00
120814文字
会話率:36%
「トルス、お前をパーティーから追放する」
A級ダンジョン『自然の災厄』に挑戦している最中にBランク冒険者チーム『紫焔の狼』のリーダー『ガンス』から突如追放を言い渡される『トルス』。
だが、追放を言い渡された直後に『ガンス』たちがいる地面に亀
裂が入り、そして崩落した。
一命を取り留めるもダンジョンの挑戦は無理と判断した『ガンス』たちは地上に戻ろうとするのだが、そこで『トルス』に依存していると自覚してしまうのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-28 11:43:59
6992文字
会話率:54%
明治四十四年、光太郎は不自由ながらも奔放な生活を送っていた。昼間はパンの会へ出向き、夕方や夜になれば詩を書いていた。
そんなある日、いつものように庭にある檸檬の木に手をかけ、レモンを一つとって戻ろうと手をレモンに重ねた時のことだった。
「そ
れでは見えません」
綺麗な顔立ちの、生意気そうな女がスケッチブックと少々の筆と絵の具を持ってこちらをじっと見つめ、立っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-20 22:33:51
608文字
会話率:19%
「ねえ、あの『ロリータ』の主人公ってさ、マジで精神的に終わってると思わない?」私は体育館裏で友だちの由香に向かって声を潜める。
「ああ、あの中年の男? 未成年の女の子にベタベタ執着してるやつでしょ。聞いただけで吐き気がするんだけど」由香は上
履きの先で砂利をかきまわしながら、しかめっ面になる。
「しかも自分はただのロマンチストだって言い訳してるのがサイテーだよね。あの男のどこが愛なの? ただの身勝手な欲望じゃん」私は呆れたように口を開く。
夕陽の光がガラス窓に反射して目にしみる。私は手で遮りながら、今度は『痴人の愛』の男の方を思い出す。
「あっちも負けず劣らずヤバい。子供同然の女の子を自分好みに育てようとか、正気の沙汰とは思えない」
由香は眉間にしわを寄せて振り返る。
「それで女の子が言うこと聞かなくなると被害者ぶるんでしょ? 虚栄心の塊にしか見えないよ。コントロール欲求エグすぎ」
「本当にさ、自分の都合よく『若い娘の純粋さがどうたら』とか『美の権化を育成したい』とか言ってるけど、要はペット感覚で支配したいだけじゃん」私は肩をすくめて嘆く。
「だよね。しかも、都合が悪くなると『おれは愛してただけなんだ』って悲劇ぶるんでしょ?」
由香は溜息と一緒に言葉を吐き出す。
「こっちは全然同情なんてできないよ。自分の欲求を愛だの芸術だのにすり替えてるだけで、ぜんぜんロマンチックじゃない」
私の言葉に、由香は強くうなずく。
「そういう奴らにとって若さってアクセサリーなのかな。何でも思い通りにできる人形扱いとか、本当に悪趣味だと思う」
まばらに聞こえる吹奏楽部の練習の音が、微妙に物悲しく響く。
私はスマホの時間を確認して、そろそろ昇降口に戻ろうと促す。
「……まあ、結局ああいう主人公を美化するのって、自分も同じ欲望を持ってる読者が『そういうのもアリかも』って免罪符を得たいだけなんじゃないの。私らからしたら、どっちもただの醜い言い訳にしか見えないけど」
そう言い捨てて、私は校舎のほうへ歩きだす。
夕空の下、由香はもう一度大きくため息をついてから、小さくつぶやいた。
「……ああいうの、早く時代の遺物になればいいのに」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-15 09:01:33
892文字
会話率:37%
ふと下を向くと、自分の前髪が目に掛かっているのに気が付いた。
すると過去にざんばらにされた記憶がある蘇る。
大丈夫。すぐに伸びるよ。あっという間。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項
2
髪が伸びると思い出すんです。
揃っていた毛先がざんばらになった事。
其れが戻ろうとしていること。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 23:10:56
840文字
会話率:41%
今日という日が終わろうとしている。
あれだけ沢山あった休日が、今日という山を超えて現実に戻ろうとしている。
あぁ、余りにも虚しい。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
夏休み最終日に
残った宿題を見ている気分です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 15:33:10
818文字
会話率:47%
お友達と遊んで、気遣っている様で気遣われて、其れで自己嫌悪に打ちひしがれて家に着いた。
彼は何時もと変わらず。リビングに戻ろうとした。
あの、あのさ……。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注
意事項2
言えないことも沢山あるよねぇ。お友達だもん。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-23 19:14:24
1408文字
会話率:43%
『オンナ』であることで不利益を被り続けてきた日瀬あきは会社もリストラされ、次こそいい職場へ就職できるようにと神頼みしていた。
神社から帰ろうとしたとき、異世界への道に迷い込む。
戻ろうと思えば戻れるその道で、彼女は先へ進むこと――異世
界へ行くことを決意した。
だが、たどり着いた異世界でも差別は健在で……。
彼女は『オンナ』であることをやめ、男として生きることを決めた。
※1話の長さがまちまちになっております。
※流血沙汰あります。
※差別的な胸くそ表現あります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 20:01:57
121908文字
会話率:33%