侯爵令嬢であるシャーロットには、双子の姉がいた。
慎ましやかなシャーロットとは違い、姉のアンジェリカは気に入ったモノは手に入れないと気が済まない強欲な性格の持ち主。気に入った男は家に囲い込み、毎日のように遊び呆けていた。
「王子と婚約した
し、飼っていた男たちはもう要らないわ。だからシャーロットに譲ってあげる」
ある日シャーロットは、姉が屋敷で囲っていた四人の男たちを預かることになってしまう。
幼い頃から姉のお下がりをばかり受け取っていたシャーロットも、今回ばかりは怒りをあらわにする。
「お姉様、これはあんまりです!」
「これからわたくしは殿下の妻になるのよ? お古相手に構ってなんかいられないわよ」
ただでさえ今の侯爵家は経営難で家計は火の車。当主である父は姉を溺愛していて話を聞かず、シャーロットの味方になってくれる人間はいない。
しかも譲られた男たちの中にはシャーロットが一目惚れした人物もいて……。
「お前には従うが、心まで許すつもりはない」
しかしその人物であるリオンは家族を人質に取られ、侯爵家の一員であるシャーロットに激しい嫌悪感を示す。
だが姉とは正反対に真面目な彼女の生き方を見て、リオンの態度は次第に軟化していき……?
全6話。完結まで1/27中に投稿いたします。
この作品はアルファポリスにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-27 20:37:59
15751文字
会話率:43%
D級冒険者チームのリーダーであるリチャードは、兵士の採用試験を受けていた。
その理由は、部下が誰一人としてパーティーにはおらず、新しくスカウトしようにもすぐに同じギルドの先輩たちに引き抜かれてしまうからである。
このままでは未来はない
中での一発逆転をかけた転職だったが、面接を担当した騎士からはバカにしたような態度で応対されてしまった。
「はっきり言って、君程度の使い手が入り込む余地はないんだよね」
不合格を受けた後に日課となっている修練を行うも、あまり身が入らなかった。
持っている主人公補正というスキルも決して珍しいモノではなく、これと言った才能もない。自分は剣の腕も冒険者としてもこれ以上は成長しないような気がする。
冒険者を引退して、地方の寒村にでも行って慎ましやかに暮そうと思ったとき、森の中に妙な光が見えた。それは青緑色に光るユニコーンの角だったのである。
ユニコーンはリチャードの前に立つと、自らをシャムシールと名乗った後で言った。
「単刀直入に言うよ。小生を仲間に入れて欲しい」
この出会いによって、うだつの上がらなかった主人公の運命は大きく変わろうとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-09 12:13:44
74436文字
会話率:48%
ソラビア王国は結界で守られた魔法王国だ。
気象を操る第一王子レオポルド、時間を操る第二王子ウォレス、空間を操る第三王子コンラッド。三王子とも優秀で、自然を凌駕する王国は未来永劫安泰だと思われていた。
王国には固有魔法を使用するにあたって
厳しい掟がある。その魔力と魔法を個人の欲のために使ってはならない。全ては国民のため、国のために善行としてのみ、そしてどうしても避けられない国の危機の時のみ使わなければならない。
天の恵みを自分の望む通りに変えては自然災害につながるかもしれないし、時間を勝手に巻き戻しては歴史を大きく変えてしまう可能性もある。空間魔法もまた然り。聖女が守るこの国は、慎ましやかに生きる事を美徳とする。
それは何百年と続いており、未来永劫続くはずだった。
第二王子のウォレスが、一人の女の子を助けようとして使った逆行の魔法から全てが狂っていく。
全5話で完結です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-02 09:00:00
28407文字
会話率:53%
クライン公爵家の令嬢ライラは、ウリザーグ王国の第一王子ハリソンに一方的に婚約破棄を言い渡された。
さらに、領民を虐げたなどというあらぬ罪でクライン家の領地を接収された挙句、ライラは家族ともども国外追放されるという重罰を受けることとなった。
幸いなことに財産までは接収されなかったため、隣国で慎ましやかながらも不自由のない生活を送ることができたものの、ライラの父であるクライン家当主は勿論、ライラ自身も、ハリソンを含めたウリザーグ王族に対して腸が煮えくり返っていた。
煮えくり返っていたから、ついハリソンに恨み辛みを綴った手紙を送ってしまった。
※全7話。短編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-20 00:17:27
5851文字
会話率:6%
婚約者クロシュラに突如として婚約破棄を告げられたダイナ。悲しみに暮れるダイナは手持ちの靴とドレスを全て焼き払い、単身国家の中心地である神都を目指す。
どうにか手にしたカフェ店員としての職、小さな住まい。慎ましやかな生活を送るダイナの元に、あ
る日一風変わった客人が現れる。
紫紺の髪の、無表情で偉そうな客。
それがその客人の第一印象だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-22 20:43:59
53764文字
会話率:58%
時代はいつ頃か。明治時代の片田舎に住んでいる林 秋継と紅時夫妻は、奉公している婆と次男の終一と共に、慎ましやかにも暮らしていた。隣に住む伊藤継一の嫡男、啓之助と稲の品種改良をしている。ある日、玄関の引戸の前に桜ノ木が置かれていた。近隣ではま
だ、満開の桜はなく、秋継が燻かしがる。同時に、黒い子猫が家に入って来た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-12 22:19:37
19360文字
会話率:48%
悪役令嬢として名を馳せた公爵令嬢——マルテ・ガラクシアは、コンスタンシオン王立刑務所にいた。
断罪、婚約破棄、冤罪、そして強制収監——。
そんな不幸な運命に逆らうことも出来ず、牢の中で慎ましやかな生活を送るマルテ。
そこへ、ひとりの令
嬢が現れる。
じっとりと濡れた黒髪——。
業火のように燃える赤い瞳——。
幼さも可愛げも見当たらない醜い顔——。
そして、誰もを見下ろしてしまうほどの長身——。
彼女の名は、トリエノ・ベンティスカ。
「マルテ様の為に、この世界を変えてみせますわ……」
——後に、《落雷の令嬢》と呼ばれるようになる女。
果たして《落雷の令嬢》は、親友である《悪役令嬢》の身に降り掛かる数多な不幸を取り除く為、この世界を変えることが出来るのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-10 18:00:00
42725文字
会話率:51%
公爵令嬢エリス・カルマートは、十三歳の誕生日に『人の本音を聞き出す魔法』を妖精からプレゼントされる。
これで恋も人生も思い通りのはずなのに、嫉妬から子爵令嬢をいじめ、そのことで婚約者である第一王子アルウィンに婚約破棄される。
エリスは家族
にも一族の恥と見捨てられ、最後は幽閉されて孤独に死んでしまう。
しかし目覚めれば再び十三歳の朝に戻っていた。
今度は幽閉されないために、エリスは魔法を使わず慎ましやかな人生を送ろうとするのだが、その先に待っていたのは王子の毒殺と、その冤罪でエリスと公爵家全員が処刑されるという悲惨な結末だった。
三回目の人生を迎えたエリスは決意する。
「このままなんて、いや……! 戦って、戦って、戦って戦って戦って、絶対に生き延びてみせますわ……!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-15 12:15:26
83466文字
会話率:36%
出会った人がおどろくほどの不細工な顔を持って生まれたわたし。それを開き直れるほどの度胸もなく、苛烈なイジメに遭いあっという間にドロップアウトコース一直線。デブス引きニートな自分に嫌気が差して自殺すれば、望んでないのに生まれ変わる。しかも顔も
体型も前世と同じ。ちょっとこれ、どういうことよ神様――。そう思っていたらなにやら様子がおかしい。この世界においてわたしの容姿は周囲にはおどろくほどの美少女に見えるらしいのだ。それでも美少女として生きる度胸のないわたしは、慎ましやかに生活しようとする。そんなときに「だれもがおどろくほどの不細工」と評される王子様とのお見合いパーティーに引っぱり出されて……。
※他投稿サイトと重複掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-28 00:00:00
16393文字
会話率:23%
「私は君といれるならどんな犠牲も厭わない」
帝都でも有数の名門貴族の嫡男であるイーヴリースは身分違いのイヴに恋をした。
貴族の地位も何もかも捨て、イヴと2人穏やかに過ごすことを夢みて慎ましやかに暮らしていたがある日悲劇がおきる。
最愛
の人であるイヴが殺されたのだ。
これはある男の悲劇の物語。
最愛の人との再会を願い悪魔に全てを捧げた男のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-27 21:35:53
23215文字
会話率:33%
この世界には、神の声を聴くことができる清らかな身体をもった女性たちがいた。
その女性たちは聖女と呼ばれ、各地の教会で慎ましやかに暮らしている。
彼女たちは聖女の務めとして、祈りを捧げ、神の声に、民の声に耳を傾け、神と民の橋渡しを行っていた。
聖女を巡って国が亡んだり戦争を起こしたという歴史も残っているくらい、彼女たちは各国にとって重要なな存在であった。
中でも特に神々の声を聴く力が強い女性は、大聖女と呼ばれており、現在は世界では1人しかいない。
そんな、大聖女のエリスは、大聖女の名に恥じない豪華絢爛な大聖堂で暮らしていた。しかし彼女は、聖女らしく、慎ましやかに日々を送っていた。そう、今日までは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-31 23:03:02
8454文字
会話率:54%
壊れかけた鳥籠。
その中に閉じ込められた魂。
その魂の願いは、ただ一つだけだった___………。
資産家・国会議員の娘として何不自由なく育った美岬。
ある傷痕を抱え、母と二人慎ましやかに暮らす和歌。
和歌の従兄であり、あるレッテルを抱える廉
。
それぞれが抱える闇から生まれた
複雑な思いが織り成す、複雑で滑稽な、それぞれの物語が動き始める………。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-15 12:47:38
273553文字
会話率:11%
ルシェフ・ブラウンは元勇者だ。彼は死後に女神の計らいで異世界に転生し、一冒険者として第二の人生を慎ましやかに送っていた。
《ストワルツ・ブレイズ》は、中央の国屈指の実力者パーティーであり、ルシェフが暫く前から所属しているパーティーだ。
そこに所属する一人の少女、オリビアがパーティーメンバーに嵌められ、所属していたギルドから追放されてしまう。
彼女がいなくなったパーティーにあまり価値を見出だせなかった彼は、いっそのこと彼女を引き抜き、母国で再起を図ることにした。
✳︎数年前のリメイク作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-07 00:18:13
246202文字
会話率:46%
聖スピカ女学院。日本では真珠星の名で知られる星の名を戴くその花園には、今日も少女達が慎ましやかに美しく学園生活を送っている。
最終更新:2021-06-06 12:18:45
2407文字
会話率:26%
「なんで女になってるんだ……?」
世界を脅かす絶望の使徒『魔王』を狩る『特務兵』の七生カズサは、軍からの報酬として『普通の生活』を望んだ。
その要求は、ややねじ曲がった形で叶うこととなる。
カズサへ言い渡されたのは軍の訓練校へ入学し、『東
京人工都市』の第三皇女――天道レンカの護衛任務付きでの生活だった。
カズサは素性を隠すため、天才魔術薬師の神崎エルナの提案で彼女が作った『変身薬』を飲み……目が覚めると少女になっていた。
銀白色の長い髪、黒耀石の如き瞳。
慎ましやかな胸元と、線の細い輪郭。
七生カズサは儚げな少女の姿になっていた。
戻るための『解除薬』を「俺はまだ死にたくない」と拒否したカズサは、少女の姿のまま訓練校へ通うことになる。
訓練校で普通に生活する裏で、レンカに素性を知られないよう護衛任務を遂行するカズサ。
寮で同室のレンカと過ごす日々は安らかで、ほんの少し騒がしい。
少女として振舞うカズサとレンカは着実に距離を詰めていく。
「お風呂、一緒に入りませんか?」
「……そんな表情で言うのは反則じゃない?」
自由で無垢なレンカに振り回されながら、カズサも次第に変わっていく。
それでも、カズサは自分が信じる『普通』を突き進む。
これは『東京人工都市』最強とも謳われる七生カズサが降り掛かる火の粉を全て跳ね除けて、護衛対象のレンカと普通な学校生活を過ごす物語。
例によって話の進みは遅めです。
GLタグは保険。
それでもよろしければどうぞお楽しみください。
ブクマや星も頂けると励みになりますので、少しでも面白いと思ったらよろしくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-09 00:05:04
121484文字
会話率:29%
「旅籠(はたご)はの、大昔から、蔵屋と鍵屋の二軒だけでござっての」
「どちらに泊まればいいのかな」
澤がこう尋ねると、
「やぁ……」と、皺々(しわしわ)の手を膝で組んで、俯向(うつむ)いて口をむぐむぐさせ、
「鍵屋へは一人も泊まる者がござ
らっしゃらぬ。何や知らんが、怪しいことがある言うての」
門下生となるべく、師と仰ぐ人の居る東京へ向かう澤は、途中、栃木(とちのき)峠(とうげ)で一泊する。茶店の爺の話に出た「怪しいこと」とは何なのか。
思いもよらない女性との出会いに、澤は……。
慎ましやかではあるが、官能的な作品に仕上がっていて、私の好きな小説の一つである。
全五章。一挙掲載。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-29 21:02:40
9211文字
会話率:31%
ブラック企業で馬車馬のように働いていたアキラは、異世界の荒野で目覚めた。
アキラに与えられたのは現代の品物を購入出来るというチート能力!
アキラ自身は慎ましやかに生きていきたかったのだが、SHOPの能力を知った周りの人間がそれを許さなか
った。
様々な人間に流されつつも、現代では得られなかった大事な物を得ていくアキラ。
異世界の荒野で、アキラは現代の品物で取引チートを使い、金と拳で生き延びていく!
【書籍化】
『神さまSHOPでチートの香り』
イラスト:鈴木イゾ先生。ぽにきゃんブックス。
1巻・2巻・3巻、発売中です(´ω`)
【コミカライズ】
作画:金田正太郎先生
デンシバーズにて連載中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-08 23:14:55
1067431文字
会話率:50%
十歳になった私はある日、ここが何周も繰り返しプレイした乙女ゲームの世界であることを理解した。思い出したと言った方が良いか。とにかく前世を思い出したけど、私はモブ。モブはモブらしく慎ましやかに楽しく生きていこう!と決心するもののヒロインが誰を
選ぶかは気になるので、舞台の隅っこにいられたらいいなあ…。と、いう隠れハイテンションモブヒロインと彼女が大好きだった王子様とのお話。
何番煎じのネタをどうしてもやりたくて書いてしまいました。モブヒロインの一人称。よろしければ読んで頂けると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-28 18:00:00
22834文字
会話率:68%
結婚というのは人生の墓場だという。なるほど、確かにその通りだ。共感できる。何せ、偉大すぎる嫁をもらったせいで、誇張なしに私の人生は終わったのだから。機嫌を損ねたりなんかした日には、世界を巻き添えに文字通り墓まで一直線である。骨が残るかすら怪
しいが……しかし嫁にも負けず姑(?)にも負けず、今日も慎ましやかに生きていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-09 14:32:58
26918文字
会話率:71%
アイリスはどこにでもいる普通の女の子。父親は知らないけれど、優しい母親と二人で慎ましやかに、幸せに暮らしてきた。
そんなある日、夢で金髪の女の子が死ぬ夢をみる。
何度も繰り返しみる夢は、どこか既視感があった。金髪の女の子に知り合いはいな
いはずなのに、アイリスは彼女のことを昔から知っていた気がした。
“私”は彼女が大好きだった。死なないで欲しい。助けたい。
夢をみるたびにそんな想いが溢れ出す。どこでみたんだろう。アイリスは夢を見ながら考えた。
そして思い出す。とても古い、前世まで遡る“私”の記憶を。
「あああああルドアリ!!!!!!!!」
フラッシュバックする。古い、でも今いる世界よりずっと進んだ時代の記憶が。
そしてアイリスは思い出した。自分の前世が日本人で、この世界は“私”がハマっていた乙女ゲーム『Princess of Wonderland』とそっくりであると言うことを。
“私”――アイリスがこの世界のヒロインであることを。
これは未来予知の特殊能力を持つゲームヒロインに転生した主人公が、ヒロイン以上にチートスペックを持っているのに、最後はどのルートでも絶対に死ぬサポートキャラクターとその婚約者を幸せにするための物語。
※基本的に補完話。
※しばらくは恋愛要素皆無。
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ルード殿下視点のお話→
https://ncode.syosetu.com/n1179gf/
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17819文字
会話率:32%