魔法学園の図書館で夜な夜な研究に励むアリス。彼女が追い求めているのは、「夜光花」という珍しい魔法植物の謎だった。月明かりの下でしか咲かないこの花は、心を癒やす力を持ち、古くから伝わる伝説の中で神秘的な役割を果たしていた。
アリスにはこの花
に特別な思いがある。それは、かつて親友だったリナが最後に語っていたものであり、リナが突然学園を去った理由とも関わりがあると感じていた。リナは、魔法植物学の天才で、夜光花の研究に没頭していたが、ある日を境に姿を消してしまったのだ。
アリスはリナの行方を追うため、夜光花の育て方やその力に関する手掛かりを求めて、学園内外の文献や伝承を調べ始める。彼女の探求はやがて、夜光花がもつ「失われた記憶を呼び戻す力」にたどり着く。この力は、古代の魔法と密接に関係しており、それを解き明かすことでリナがなぜ消えたのか、その真実に迫ることができるかもしれない。
やがてアリスは、夜光花の咲く場所とその育成条件を見つけ、満月の夜に一人で花を咲かせるための儀式に挑む。しかし、花が咲く瞬間、リナが隠していた本当の理由と彼女の目的が明らかになる。それは単なる植物学の研究ではなく、二人の友情と絆を試す、深い秘密に繋がっていた。
アリスはリナとの再会を果たし、夜光花の力によって過去と向き合いながら、彼女たちの失われた時間と友情を取り戻そうとする。しかし、その過程で、花が持つ力には代償があることがわかり、アリスは難しい選択を迫られる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 00:00:00
8946文字
会話率:24%
アレックス・リーは、政府内部の会議室で腐敗した政治家たちの声を聞いていた。侵略の危機が迫っているにもかかわらず、彼らは自らの地位と利権を守ることに汲々としていた。経済界の重鎮は海外の投資家との密接な関係を優先し、メディアはすでに買収され、事
実を隠蔽し続けていた。
「この国はもう終わりだ」と、仲間のジャックが口を開いた。彼は元軍人で、今は民間の安全保障企業に勤めている。「だが、俺たちはまだ動ける。アレックス、立ち上がる時が来た。」
アレックスはため息をついたが、ジャックの言葉に同意せざるを得なかった。もう時間は残されていない。敵はすでに国境を越え、国内に影を落とし始めていた。彼らの前に立ちはだかるのは、外敵だけではない。国内の腐敗した政官財・メディアの構造もまた、敵であった。
「動くしかないな」とアレックスは静かに答えた。「国を守るために。」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 11:41:16
11652文字
会話率:40%
夜会で殺人未遂事件が起きた。
犯人とされたのは、第一王子の婚約者であるティナ・セルラト。
ティナは無実の罪を着せられて、投獄されることになった。
牢に入れられる直前、階段から転がり落ちたティナは、
王都から遠く離れた小さな村の外れ、魔術
師クロードの家に転移していた。
クロードはティナの首に〝種〟が植え付けられていることに気づく。
それは過去にクロードから全てを奪ったもので、今ティナの魔力を枯らすもの。
クロードは〝種〟と冤罪事件は密接に関係していると考え、
利害が一致した二人は、冤罪事件を引き起こした黒幕を探し始める。
ティナに殺人未遂の罪を着せたのは誰なのか。
ティナに種を埋め込み、魔力を奪ったのは誰なのか。
過去にクロードを苦しめた種とは。
次なる殺人事件も起きてしまい――。
魔力を奪う種と冤罪事件の黒幕を二人は追っていく。
☆同じ傷を持つ孤独な二人が寄り添いながら、お互いが大切な存在になっていくラブストーリー
☆冤罪事件と種にまつわる謎を解くミステリー
8月中には完結します、ハッピーエンドです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-31 20:33:23
164050文字
会話率:48%
人間や動植物が住まう世界・顕界(けんかい)、神と崇められる霊獣が天上に住まう世界・天界(てんかい)、異形が跋扈する世界・鬼界(きかい)。これら三つの世界、通称三界(さんかい)は密接に繋がっており、輪廻転生すると伝えられていた。
また顕界で
は鬼門と呼ばれる空間のねじれが生じ、それを通じて鬼界から異形たちが流出するという現象が多発していた。その鬼門を封じ、尚且つ異形たちの暴虐を食い止める役割を与えられたのが、霊獣憑きの双子たちである。彼らは鎮守官(ちんじゅかん)と呼ばれ、異形の討伐に特化した稀有な力を霊獣たちから授けられていた。中でも四神をその身に宿す折節四兄妹は四天王と呼称されていた。
ある日、四兄妹は鎮守総監の一人である天宮桃也が突如行方不明になったという知らせを受け、約一年振りに再会を果たす。そして、桃也の不在によりこれまで封印されていた大鬼門が開き、強力な異形が跋扈してしまう。中には四凶(しきょう)と呼ばれる最高位の異形の姿も。四兄妹は四天王の威信にかけて四凶と対峙し、死闘を繰り広げる。
兄妹であるが故の確執、嫉妬。また双子として、霊獣憑きとして生まれた運命に対する嫌悪と反抗――。様々な感情に翻弄されつつも、折節四兄妹と彼らを取り巻く鎮守官たちは現実に立ちはだかる苦難に立ち向かい、仲間と共にそれを乗り越えていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-04 10:19:54
28615文字
会話率:47%
人助けに奔走する16歳の少女――有明優日(ありあけゆうひ)は命を落としかけた際に異世界の女神ミネティーナにより、魔法が存在する世界へと導かれる。
次元を超えた先にある世界で優日に課せられた使命は、太古の時代に封印されたはずであるのにも
かかわらず、未だ世界を蝕み続けている邪神の軍勢に対抗する力を身につけることだった。
そのために与えられたのは、スライムというこの世界に突如現れた摩訶不思議な生物と契約を結ぶ力。だがそんな大昔には存在していなかったはずのスライムの誕生と、邪神の影響によって世界が抱えることになった大きな欠陥には、女神すら把握していない密接な関係が隠されているようで――。
人間であり、人である1人の少女。スライムであり、精霊であり――また人でもある少女たち。共に在りたいと願うきっかけは様々でも、彼女たちが育んできた絆とその純粋な想いが奏でる調和の音色は、やがて世界を照らす確かな輝きとなる。そして互いが互いを求め、往く道を照らし合いながら生きていく彼女たちの居場所もまた、いつしか大きな陽だまりとなっていた。
◇ 基本的に主人公であるユウヒの一人称視点で話が進んでいきますが、場面によっては三人称視点に切り替わることがあります。視点切替の際は記号で明示します(詳細は第1章1話前書き)。
◇ 結末まで書き溜めた作品となります。第1章は毎日3話ずつ、第2章以降は毎日1話ずつ投稿予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-21 20:25:29
1480073文字
会話率:38%
『――あなたも私も救われるべき存在だ。』
彼女がそう言ったのは、いつだっただろうか。
敦也は詳しいことは全く覚えていない。とうに忘れてしまったのだ。そんなこと、程度だったのかもしれない。忘れてしまうぐらい、記憶に残らない一過性の出来事だ
ったのかもしれない。それでも、何十年経った今でも、覚えていることはある。
彼女を心の底から愛していたこと。それは今も昔も変わらない。人を愛するということがどういうものなのかを懇切丁寧に教えてくれたのは、彼女だった。
はてさて、男女の友情などというものは、成立するのか?
天才と密接に関わる自殺。
本作は、大守敦也(おおもりあつや)と香名椎菜(かなしいな)が織り成す愛と悲劇の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-10 19:48:52
107860文字
会話率:46%
『超能力』と『霊』は密接な関係にある……。舞台は現代の日本。私立城下桜南高等学校からこの物語は始まる。
最終更新:2024-07-10 10:25:39
1566016文字
会話率:36%
――おっ
と、電車のドアが開いた瞬間、おれは思った。昼下がりの空いた車両内の端の席、仕切り板に体を預けていたおれは、電車の中に入ってきたそいつに向けて久しぶりだな、とニヤッとしてみる。しかし、向こうは気づいていないようだ。『あの男、
ニヤついて気持ち悪いな』と他の乗客から思われた気がして、目だけを動かして周りの様子を確認した。
よかった。杞憂、被害妄想だ。春の日差しと心地良い揺れに、みんなボーっとしている。そして、結局あれも、おれの妄想なのだろうか……。
おれは小人が見える。ごくまれに、ぼんやりしているときだけだが。だから『夢を見ていたんだろ?』と人に強く言われれば、ううむと唸るしかない。ゆえに誰にも話したことはない。そもそも、頭がおかしいと思われたら損だ。
これは夢と現実のその狭間に見ているものなのだろうか。それとも、彼ら小人たちが暮らす次元とおれたち人間が暮らす次元は実は密接しているのだろうか。おれにはわからない。ただ、面白いのでこのままぼんやりと眺めることにした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-16 11:00:00
3427文字
会話率:8%
ついに地球人類と宇宙人の交流が始まった。
宇宙人は存在するのか。実はUFOは大国が開発した戦闘機なのでは。すでに地球は彼らに侵略、支配されているのでは。歴代大統領は彼らと密接な関係にあるのか。と、その存在は噂、都市伝説、幻だったのがある
日、急にだ。
当然、誰も彼も驚いたが、さらに驚くべきことにそう、スポーツなどで新記録が出た途端、次々とその記録が更新されていくように続々と地球に宇宙人が現れたのだ。
ガフ星。スターグ星。ノノイロ星。地球言語で発音できないのも多々あったが、彼らが持つ翻訳機のお陰で、出迎えた政府高官らは彼らとの交渉に励むことができた。
しかしなぜこうも急に、と首をかしげたがなんてことはない。地球、その存在が発見されまた価値が認められ、みな競うようにやってきたのだろう。田舎者だと足元を見られないよう、彼らが訪れた各国の政治家たちは慎重かつ丁寧に対応にあたった。
「いやー、どうもどうもいい取引ができました」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-22 11:00:00
1618文字
会話率:69%
ああ、なぜこの世はこんなにも退屈なのだろうか。
毎日毎日起きてはご飯を食べ学校に行って、友達と遊んでは帰って色々やって寝る。
別に、友達と遊ぶのは楽しいし、苦でもない。なんなら楽しいまである。だけど違う。私の求める楽しさと
は何かが違う。もっと滾るような何か。心の底からワクワクが溢れるような何かが足りない。
しかし、とある日の事。私は、ひょんなことから私の住む世界と命が密接に繋がり合う異世界、【リバースワールド】へと転移する事となる。
この物語は、そんな私、【井墨瀬ヒカリ】が繰り広げる、ハチャメチャで最高に自由奔放な物語。そして、割と重めな宿命を与えられながらも、全力で不思議な世界を楽しみまくる。そんな物語なのである!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-29 20:41:20
14685文字
会話率:59%
星系の辺縁には、忘れ去られた秘密と失われた文明が隠されている。宙航アカデミーの学生であるガーベラ・ストラウドは、偶然にも古代の星図を発見し、不思議な冒険へと導かれる。この星図は彼女個人の運命と密接に関わるだけでなく、宇宙の未来にも重大な影響
を及ぼす。
『星間浮遊城の秘密』は、未知への勇敢な探求と文明の謎を解き明かす過程で、自己を発見するSF小説である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-18 12:03:37
702文字
会話率:0%
西暦2025年……。
異世界と物理的に繋がった日本は42年間もの間、終わりなき繁栄を享受していた。
格安で手に入る異世界産の天然資源……。
世界中に輸出される日本製品……。
大量に移住してくる異世界人。
魔法と科学技術を融合させた魔導工学
が当たり前になった世界。
止まることのない経済成長が世界中の富を日本に一極集中させるほどに発展させている。
反面、世界の覇者となった日本国内には政治家や大企業、それにヤクザといった権力者が幅を利かせて密接な関係となり、協力体制を構築した。
彼らは表立って自分達と敵対する相手を排除しない代わりに『清掃人(クリーナー)』と呼ばれるフリーランスの傭兵を雇い、裏で敵対相手を消す事にした。
魔法と科学が当たり前の世界においても、必要としている者が沢山いるのだ。
この物語は、そんな異世界と繋がった東京で清掃人として働く男に焦点を当てた物語である。
(注意:本小説はパラレルワールドの東京が舞台となっており、主人公が「現実世界」から「異世界」へ転生もしくは転移する要素が存在しません。小説家になろうのガイドラインで定められている『現実世界』の分類になります)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-03 18:00:00
77981文字
会話率:30%
タイトルの通りです。
マジでタイトルの通りです(笑)。
最終更新:2023-12-24 11:49:35
4746文字
会話率:0%
日本政府がスタートアップ元年を発表してから早1年。
スタートアップを取り巻く周囲の環境は驚くほどの変化を見せ、新たな状況が生まれつつある。
特にその変化が睦まじいのが大学であり、数年前は突っ撥ねられていた少子高齢化に対応する新たな大学経営モ
デルというのが今まさに大きく見直され、今まさにスタートアップ起業と大学経営は密接な関連性を築くに至りかけている途上にある。
本エッセイにおいて伝えたい事は表題そのもの。
今後10年、20年、30年にかけて大学の経営を考えた場合、上場するスタートアップを1社も輩出できない大学は、その価値が問われ、最悪の場合統廃合すらありえると考えている。
そのためにはどうすべきか、どうあるべきか、特に理事長サイドなど経営に携わる方々に是非一読いただきたいエッセイ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-18 07:39:08
13996文字
会話率:2%
時間の概念が物理的な形を変える星、セレストリアに足を踏み入れた宇宙飛行士アリアの物語です。この星では、時間は流れる河のように複数の流れを持ち、それぞれが異なる現実を描き出します。アリアは、突如消息を絶った探査チームの一員であり、親友であるリ
ディアを捜索する任務に就いています。
物語はアリアがセレストリアに降り立った瞬間から始まります。彼女の前には、無数の時間の河が交錯する光景が広がっており、彼女の思考一つで時空が歪むことをすぐに学びます。アリアは、時間を操る謎の能力を持つ原住民や、異世界の生命体との遭遇、そして時間を越えた過去の出来事が現在に影響を与える現象に直面します。
セレストリアの不思議な特性は、アリアの内面の闘いと密接に関連しています。彼女は自らの恐怖と希望が具現化するのを目の当たりにし、それらの感情が生成する現象を通じて、リディアの行方と、自身の隠された過去の記憶に迫ります。
終盤には、アリアは「時間の織り成す星座」と呼ばれる、時間の流れが形成する幻想的な光景を目にします。この星座は、宇宙の根底にある絆と時間の秘密を象徴しており、リディアを見つける鍵となります。最後には、アリアは時間の河を逆行し、リディアを救出するための究極の犠牲を払うことを決意します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-08 16:36:28
6756文字
会話率:0%
主人公のベガは3日前自分の住んでいる島を「ネクスト」と呼ばれる生命体に襲われ両親や友人を殺されてしまう。そしてこの事件後に島内で発見した謎の仮面とそれを知る男と共に、ベガは両親の仇を討たんと復讐を誓う。
しかし今まで島内にいた彼にとって、
島の外には全く知らなかった世界が広がっており、そこでは人々と宗教とが密接に関わっていた。そこで復讐の旅の一方、信仰によって神から特殊な力を与えられた「エージェント」と呼ばれる者たちとの戦いに巻き込まれていく…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-06 00:03:41
1256文字
会話率:8%
高齢化と性の格差問題には密接な関係があります。
本稿はそのメカニズムを考えたものです。
自ブログ用記事からの転用です。
最終更新:2023-09-30 08:00:00
3324文字
会話率:0%
五年ほど前に、現在の世界情勢をベースに近未来小説を書くとしたら、というような感じで考えた所感を自ブログにアップしたものです。なんか今読み返してみてもちっとも現状が変わっていませんね。
現代に密接に結びついた近未来小説は、アメリカとイギリス
の作家にほぼほぼ圧倒されている感じがありますが、やはりそれは軍事的実力による暗黙の説得力の大きさが原因だと思います。
と、言い訳はできるものの、やはり何か一石は投じてみたいな、なんて時折り思っているのですよ。
日本の政治家が飛びつきそうな未来シナリオが小説で表現できたら嬉しいのですが、なかなか難しいようです。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2022-06-07 08:11:40
1593文字
会話率:5%
世界は危険な場所であり、モンスターとして知られる強力な生き物であふれています。
最初のドラゴン、最初の神々が食物連鎖の頂点にいた彼らが、永遠をもたらし、最終的には現在の世界に導いた。
人類が生き残る唯一の方法は、一大魔法のバリアを建設し
、人類大陸全体を覆うことでした。
物語は、生まれた時以外には親に会ったことがないという高貴な出自の若者であるロナンドを追います。
彼はロゼッタ荘園で世話役のマチルダと執事のシラスの密接な監視下にあり、両親のいない状態になっています。
非常に普通でないペアリングから生まれ、他の人間たちよりも独特の優位性を持つ若い貴族であるロナンドの冒険を追ってください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-08 22:30:49
53844文字
会話率:18%
平行な次元において、二つの世界が密接につながっている:
一つは「塵域」と称され、幻想的な要素に影響を受け、仙気と神秘に満ちている;
もう一つは「星域」で、サイエンスフィクションに触発され、高度な技術を持つ宇宙帝国となっている。
これら二つの
世界はもともと平行で交差することはなかったが、ある日、塵域に星域へと通じる超空間の裂け目が出現した。
その後、二つの世界の主人公たちが合流し、世界の真実を追求する物語となる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-28 04:00:00
4175文字
会話率:24%
魔力によって訪れた終末世界。美術品の主題と密接に結びついた魔力の残滓は、人々を傀儡魔(くぐつま)に仕立て、異常行動に駆り立てていた。
この魔力を回収するのが、魔力回収機構に所属する「回収人」である。
回収人には、魔力を持って生まれた稀人(ま
れびと)しかなることができない。イザヤも、回収人となるべく幼時より機構内で養育されてきた稀人の一人だった。
回収人になるためのとある儀式を終えた彼は、相棒エレミヤとともに、生まれて初めて外の世界に旅立つことになる。
旅人を狙う首斬り魔、密室内で消えた娘、何日も眠り続ける男たち、十年以上男児が生まれていない村――自身の信念を魔石に託して戦うイザヤは、傀儡魔の攻撃をかいくぐり、無事に魔力を回収することができるのか。
【アトリビュート】
絵画や彫刻において、歴史上・神話上の人物や主題を表すために添えられる付属品。持物(じもつ)。
<参考文献>
『聖書 新共同訳』(日本聖書協会、1988)
ジェイムズ・ホール『西洋美術解読事典』(河出書房新社、1988)
アープレーイユス『黄金の驢馬』(呉茂一・国原吉之助訳、岩波書店、2013)
※この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-06 12:07:25
155286文字
会話率:52%
他人と接触することで性転換しつつ相手のスキルを無限吸収する能力をもつ主人公が、革命真っ只中の世界に放り出されて革命軍と王室の術師たちの間でおもいっきり揺れまくりながらいつのまにやら最強になってしまうお話です!
ラスボスは・・・おかあさま(
冥界を統べるキツいダーク系女神様)。
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革命の炎があがる東方の国、ワ国。
産業、軍事、そして生活のすべての領域にわたって術式と呼ばれる力が欠かせないこの世界で、ワ国では術式の起動が制限され、国がその管理を一律に行ってきた。それを不満とする勢力は長い年月をかけて革命軍を組織し、魔式とよばれる、国の関与を不要とするちからの開発に成功する。
対立する王室術師団と革命軍術師団。やがて上がったいくさの火の手は急速に国土全体に拡がった。
戦乱が三年ほど続いたある年、ある地方都市の広場で、エルレアは目覚めた。
彼女には記憶がなかった。親切な市場で保護された彼女は、ある日驚くべき変化を遂げる。身体が男性に変化するとともに、諍いとなった革命軍の術師を、知らないはずの術式で打ち払ってしまったのだ。
エルレアは、長く多数の接触があった相手の反対の性別に転換する能力をもっていた。そして同時に、転換した回数分だけ、相手のスキル・・・術式を蓄積し、無限に強化する能力をも併せ持っていた。
市場で多数の女性に囲まれていた結果、男性の姿となったエルレア。驚き恐怖する市場の住人。エルレアは親しくなった孤児のコンとともにそこを立ち去り、放浪の旅に出る。やがて革命軍と何度も戦闘を行ううちに勧誘を受け、革命軍に加わることに。
まもなく、術式の蓄積により革命軍の術師団の指導者となったエルレア。しかし、彼女/彼にはさらなる秘密があり・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-04 11:12:44
98816文字
会話率:39%