「僕は美しい物が好きなんだ。どうせなら、美しい娘を産んでみないか?」
何を言っているのだろう、この人は。
美しいも何も、何人産んだとて、今まで生まれた子と大差なんて出ないだろうに。
そこに耳を疑う言葉が、私アニエスの上に降り注がれた。
「僕の精子と傾国と言われる女性の卵子を、人工受精させて君の子宮に戻すんだ。君が産めば君の子だし、僕の精子であれば我がイクセント家の子に違いはない。………産んでくれないかなぁ?」
悪びれもせずに笑顔で囁く、金髪碧眼の麗しい顔かんばせの夫ロビンソン。
私達には息子も二人いるし、娘も一人いる。
もう子供は必要ではない今、人工受精など無用の長物なのに。
彼はただ言外に、私以外の女の子が欲しいと言っているのだ。それも美しい子が欲しいと。
その夜、私は泣いた。
声を殺して泣いていた。
夫は私のことを好きだと思っていたのに…………
私はすごい美女とまではいかないが、富裕階級の娘としてはそこそこ綺麗だと自負している。
勿論青色髪で薄桃色である私が、夫の美貌に太刀打ちなどは烏滸おこがましく、結婚も家格のバランスでなったものだ。それでもこの家の嫁として、妻として、母として尽くして来たつもりだ。
それなのに…………
この日から私は、夫のことを嫌いになり始めた。
それでも夫に逆らうことは出来ず、彼の指示する産科の門を叩くのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-29 17:47:28
8839文字
会話率:19%
☆カクヨムにて、PV250万、ブクマ6500達成☆
【あらすじ】
どこにでもいるサラリーマンの主人公は、突如光り出した自宅のPCから異世界に転生することになる。
神様は言った。
「あなたはこれから別の世界に転生します。キャラクター設定を行
ってください」
現世になんの未練もない主人公は、その状況をすんなり受け入れ、神様らしき人物の指示に従うことにした。
神様曰く、好きな外見を設定して、有効なポイントの範囲内でチートスキルを授けてくれるとのことだ。
それはいい。じゃあ、理想のイケメンになって、美少女ハーレムが作れるようなスキルを取得しよう。あと、できれば俺TUEEEもしたいなぁ。
そう考えた主人公は、欲望のままにキャラ設定を行った。
そして彼は、剣と魔法がある異世界に「ライ・ミカヅチ」として転生することになる。
ライが取得したチートスキルのうち、最も興味深いのは『攻略』というスキルだ。
この攻略スキルは、好みの美少女を全世界から検索できるのはもちろんのこと、その子の好感度が上がるようなイベントを予見してアドバイスまでしてくれるという優れモノらしい。
さっそく攻略スキルを使ってみると、前世では見たことないような美少女に出会うことができ、『このタイミングでこんなセリフを囁くと好感度が上がるよ』、なんてアドバイスまでしてくれた。
そして、その通りに行動すると、めちゃくちゃモテたのだ。
チートスキルの効果を実感したライは、冒険者となって俺TUEEEを楽しみながら、理想のハーレムを作ることを人生の目標に決める。
しかし、出会う美少女たちは皆、なにかしらの逆境に苦しんでいて、ライはそんな彼女たちに全力で救いの手を差し伸べる。
普通の冒険者ではとても太刀打ちできないような困難に遭遇するライだったが、転生時に獲得したスキルと嫁への愛でトラブルを解決していく。
そして、トラブルを解決したあとは、もれなくハーレムメンバーが増えているのだ。
下心全開なのに、正義感があって、熱い心を持つ男、ライ・ミカヅチ。
これは、そんな主人公が、異世界を全力で生き抜き、たくさんの美少女を助け、理想のハーレムを作り上げる物語。
【他サイトでの掲載状況】
本作は、カクヨム様、アルファポリス様でも連載中です。
【コンテスト応募状況】
無し折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 07:34:37
183148文字
会話率:44%
悲運な人生を歩み続け31年、主人公の名は櫻井要さくらいかなめ。
12年前に突如地球に現れた数々のダンジョン、そこから這い出るモンスターによって世界は激変した。
時を同じくして現れたのは、漫画やアニメのようにスキルに目覚めた人々。
化
学兵器では太刀打ちできないモンスターにも、スキルに目覚め、覚醒した人間達が未知なるモンスター達を押し返し、世界は年月を掛け、一定の均衡を保つに至った。
そんな中、要は31歳で覚醒する。
覚醒したスキルは「購入」。
ここから櫻井要の理不尽を薙ぎ倒す人生が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-02 00:00:00
7730文字
会話率:12%
■主婦の友社、ヒーロー文庫様にて書籍化! 第3巻まで発売中です!
記憶を無くした僕は、異世界で目を覚ました。
周囲に広がるのは超高難易度の大迷宮。
迷宮の中で出会った『喋る本』や『変態ドラゴン』と脱出を目指すが、相手も相手で怪物揃い。
不
死王に神狼、悪魔に、果ては国まで。
並大抵の力じゃ太刀打ちできない『敵』を前に、僕は気がついた。
「なら、チートの限りを尽くせばいいんだ」
強くなり過ぎることへの配慮なんざ、コボルトにでも喰わせてしまえ。
さぁ、数多のチートをガン積みして、頂点を目指そう。
これは、僕がいつか最強へと至る、かもしれない物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 00:00:00
2863135文字
会話率:29%
ある日地球にひびが入り,ぽっかり穴が開いた。
地面にじゃない,建物にでもない.空間にだ.
時空の裂け目ができたのだ。
時空の裂け目が出来てすぐ,その真っ暗な裂け目からぞくぞくと怪物が出てきた.
怪物,というより異世界人と呼んだ方がよいかも
しれない。リザードマンやらオークやら。
とにかく獣から人間のように進化したと思われる二足歩行の化け物たちがダムが崩壊して水がどばーッ出て来るみたいに大量に現れたのだ。
それらはすぐに略奪を始めた。
食糧を奪い,資源を奪い,抵抗する人々は無残に殺されていった。
そして,戦争になった。
人々は,銃やドローンを駆使して異世界人を元の世界に追い返そうとした。しかし,とてもじゃないが太刀打ちできなかった。
異世界人たちは超自然的な力─魔法をつかった。あるものは火を操り,ある者は水を操り,あるものは土をあやつり,あるものは植物をあやつり・・・.
そうして人々はなすすべもなく敗れ,数多くの人々が捕虜として時空の裂け目の向こう側,異世界へと連れ去られていった。
─これは,異世界に連れてこられた少年マルが,魔人とともに帰還する物語。
(毎週木曜日に投稿する予定)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-22 13:05:20
57052文字
会話率:42%
《プリミティ》と呼ばれる獣人たちの住まう大陸に、人間たちの支配が及んでいた。
支配された獣人たちに抗うすべはなく、たとえ戦おうにも、人間の使う巨大兵器『アルマートゥス』に太刀打ちする術はない。
理不尽と暴力が彼らを絶望へと鎮めようとしたとき
、古き力が蘇る。
発掘兵器――古代の戦士が現代に目覚めた。
『P45-エルガリオン』……古代において奴隷に堕とされ、電子化兵として戦っていた、使い捨ての兵士。何の因果か生き残ってしまった、生身の肉体を失いながら、機械の兵士として存在する者。
彼は見知らぬ者たちの過ごす世界で、一体何をするのか。何を見るのか。
その拳は、誰のために振るわれるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-06 19:00:00
110449文字
会話率:47%
空想科学や都市伝説・神話の要素を盛り込んだ、SF風味の物語となっております。
また、本作は、主人公達が、物語の世界の中を脇役として暗躍する物語になります。
【あらすじ】
オリジナルの世界で長らく、休眠状態だった、ダンジョンが復活し
てから、3年の歳月が流れた。
原因は分からないが、バックアップ ワールドと呼ばれる異世界から、魔法や魔術。魔道具を使用する為のエネルギー源だったマナと呼ばれる気体が、ダンジョンに流れ込んだのが原因らしい。
マナは化石燃料の代替エネルギーとして期待され、ダンジョンには、新たな時代を切り開く技術が眠っていると噂された。
とは言うものの、ダンジョンの中は、危険な生き物が跋扈する危険地帯。
潤沢なマナを吸うことで、危険な生き物に太刀打ちする事が出来るようになる、資質を持っている者だけが、ダンジョンに潜れる資質が有る者と呼ばれ、ダンジョンの中への立ち入る事を許された。
そんな、ある日、ダンジョンに潜る資質が有る者が、とあるショッピング モールを占拠した。
そして、その事件を解決しようとした者達は、ショッピング モールを占拠した者達と共に、バックアップ ワールドと呼ばれる異世界に転移してしまう事になった。
更に、バックアップ ワールドは、彼達が転移した直後から、他世界(パラレル ワールド)との繋がりを断ってしまった。
彼達は、元の世界(オリジナルの世界)に戻る為に、バックアップ ワールドが他世界(パラレル ワールド)との繋がりを断った原因を独自に調査する事にしたのだが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-29 21:00:00
169276文字
会話率:31%
ある日突然、地球に一つの隕石が降ってきた。そしてその隕石は生物かのように動きだした。その動きだした“謎の生物”は人々を襲い始めた。人々は“謎の生物”を倒すため兵器を使い武力行使にでた。そして長き戦いと多き犠牲によりついに勝利した。
しかしこ
れで終わりではなかった。また空から隕石が降ってきたのだ。それも一つだけではなく何十星いや何百星も。そうして人類は“謎の生物達”に追い詰められていった。
そんな中ある研究者たちは一番最初に降ってきた“謎の生物”を解体し、その中から“光る球体”のようなものを見つけた。研究の結果その“光る球体”にはとてつもないエネルギーが秘められていることがわかった。「この“光る球体”のエネルギーを使えば“謎の生物”に太刀打ちできるかもしれない。」そう考えた研究者は“謎の生物”を“ユーマライゼ”と名づけ、“光る球体”を“ソウルアビリティ”と名づけて人々に提案した。
「この“ソウルアビリティ”は生物のみに宿すことができる、これを宿し“ユーマライゼ”と戦う覚悟がある者はおられるか!」誰もがたじろぐ中一人の少年が手をあげた。
そうして少年は“ソウルアビリティ”をわが身に宿し“ユーマライゼ”に対抗できる程の力と能力を得た。
そして少年は激闘の末、数十体の“ユーマライゼ”を倒したのだ。そうしてまた“ユーマライゼ”から解体して出てきた“ソウルアビリティ”を力を望む四人に与え人類は反撃に進んだのだ。
後に“ユーマライゼ”と戦い続けた五人は「五つの英雄」と呼ばれ人々に崇められた。
それから約千年の時間が流れた現在でも戦いは続いている。
これはこの千年続いた長き戦いに決着をつける五人の主人公たちの物語。
のちに人々はこの混沌に包まれた物語を「混沌戦々」とよんだのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-06 16:37:23
13801文字
会話率:73%
藤原亮也は、どこにでもいる男子学生だった。
だが、そんな彼はある日の下校中、車にはねられて死んでしまう。
そうして【異世界転生】を果たした彼を待っていたのは、約束された大活躍物語、ではなかった。与えられたスキルも役立たずで、冒険者にな
っても追放を言い渡されてしまう。
そして、ただ孤独に立ち尽くすそんな彼の前に現れたのは――。
「そんな、どうしてドラゴンが……!?」
いるはずのない、巨大なドラゴン。
身の丈二メートル以上あろうかという相手に、亮也が太刀打ちできるはずがない。だから二度目の人生も、ここで呆気なく終わりの時を迎えるのだと思われた。
「……違う…………」
だが、ギリギリの場面で亮也は覚悟を決める。
そしてその時、彼に与えられたスキルが真の力に目覚めるのだった。
誰よりも、強い自分に恋焦がれた。
だからこそ少年は、その想いを力へと変える。
これは不運や不遇、不憫を乗り越えた少年が覚醒し、認められる物語。
※この小説は『https://ncode.syosetu.com/n5464ik/』の連載版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-18 06:15:37
3652文字
会話率:24%
義妹の結束は強かった。
7人もいれば、いくら直系の公爵令嬢でも太刀打ちできない。
父も協力的ではないし。
目まぐるしい日々を送っていた、セリナ・セントレイナード公爵令嬢。
そんな不遇の状況が続いていたある日、父がまたとんでもないことを言
い出した。
「彼、今日から家族だから」
第四王子クラーク・ベルドナド。
今日から私たちのお義兄さんになるようです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 20:54:44
2634文字
会話率:47%
弓使いアーチロビンは、勇者ネプォンの雑用係として、日々酷使されていた。ある日、見栄っ張りのネプォンの提案で、この世で最強の大帝神龍王に挑むが、太刀打ちできずに全滅の危機に晒される。危機を乗り切るために、生贄にされてしまうアーチロビン。死を覚
悟した彼だったが、大帝神龍王に気に入られ、逆に人智を超えた最強の力を与えられてしまう。その力を借りようと、神官フィオが訪ねてきた。勇者ネプォンが倒したはずの魔王の魂が、現世に残っているというのだ。
魔王は天に選ばれた英雄しか倒せない───そんな絶対法則が存在する世界で、最強の弓使いが立ち上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-16 10:00:00
251118文字
会話率:47%
カプスピテの町角に構えられた店には、白衣を着た黒衣の魔女がいる。
悩める人々の精神を蝕む心の闇。
それはしばしば常人には見えないミアズマ(瘴気)となって身体から放たれ、周囲に災害という形で悪影響を及ぼす。
その心の闇に取り込まれた患者は怪
物となり、たびたび人を襲う。
こういった諸症状を総じて『アビス』と呼ぶ。
通常の医学では太刀打ちできないその病を治せるのは、古くから異端と忌み嫌われ、伝説上の存在と信じられてきた魔女だけ。
心の闇の専門医であり、病院や警察などからたびたび依頼を受ける秘密の職業だ。
ゆえに人々は、畏怖しながらも最後の救いを求め、彼女たちをこう呼ぶ。
――Dr.ウィッチ、と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-26 02:03:54
157093文字
会話率:52%
時はクティール歴2107年、「クティール星」は同じグラニット銀河に位置する「アルファール星」の侵攻を受け、滅亡の危機に瀕していた。
7年もの間、星々の民は戦い続けるも、数多の星を侵略してきたアルファール軍には太刀打ちできるはずもなく、陥落
していない拠点は最早王都のみ、というそんな状態下だった。
そんな中、「聖女」に神に選ばれたと言われた少女・「ノエル・アルジャン」はクティールを救うべく立ち上がり、戦いに身を転じることになるのであった。
これはそんな彼女が「救国の英雄」と呼ばれるようになる『攻城SF』である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-23 15:13:35
2619文字
会話率:28%
突如、地球から離れた地球と似て非なる惑星が、ある出来事によって爆発が起きた。その破片が地球に落下してきて融合し始める。
世界に7つのユグドラシルが現れ、そこから怪生命体の鬼が地球を侵略し始める。
鬼に太刀打ち出来ない人類は絶望に溺れ、
諦めかけた所に鬼と対抗出来る、特殊な力を持った人間『覚醒者』が現れるのだった。
主人公、神楽沙 零夜は魔滅師を育成する機関、日本最大の学園・桃月学園に入学するのであった。
そこで出会う運命の人達によって、零夜達は英雄を目指すのだった。己の野望の為に前に進み、人類を脅かす驚異から世界を救う英雄譚なのだ。
*誤字脱字が多いと思います気軽に教えてください。脳みそを空っぽにして読んで頂くと読みやすいと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-13 19:00:00
90760文字
会話率:60%
突如として現れた殺しの才能を持つ者たち、それは現代兵器では太刀打ちできない代物で、世界は混乱に陥った。しかし、ある日彼らは役目を終えたとして姿を消す。その日から、彼らと同様の力を持つ者が現れるようになった。そうした異能者たちは、秩序を乱そう
とするもの、またそのような者を取り締まる者に二分化された。
後者はヒーローと呼ばれた。
そんなヒーロー達の訓練相手は殺しの才能を待った重犯罪者たち。
訓練所「ゼロ」で彼らはヒーローと対峙し何を思うか。何を為そうとするのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-26 00:22:04
1858文字
会話率:37%
あるところに、大きな大きな国がありました。国王陛下には五人の息子がいて、それぞれ優秀でとても美しい王子たちでした。
あるとき、国王陛下は、国に仇為す悪い魔女の討伐を命じます。国の兵士や魔法使いたちは力を合わせ、どうにか悪い魔女を倒すこ
とに成功しましたが、悪い魔女は倒される寸前、最後の力で呪いを放ちました。魔女の放った呪いは、五人の王子たちを襲い、可哀想な王子たちは、強力な呪いに囚われてしまいました。
困った国王陛下は、国中と周りの属国に命じます。王子の呪いを解くために、強い兵士と賢い魔法使い、そして優秀な姫を集めよ。そうして哀れな王子たちのために、五人の兵士と五人の魔法使い、そして、五人の姫君が集められました。
集められたものたちを前に、国王陛下は王子たちへ告げます。おまえたちにひとりずつ、兵士と魔法使いと姫君を与えよう。与えられたものを巧く使って、呪いに打ち勝ち、優秀さを示した者を、次の国王にする。王子たちは兵士と魔法使いと姫君をひとりずつ選び、呪いを解くために奮闘を始めました。
「その、五人の王子なかで、いちばんのミソッカスが僕ってわけ」
移民の子として蔑まれる第三王子ユールが、残り物の兵士と騎士と姫君と共に、自分にかけられた呪いを解くお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-07 12:00:00
6535文字
会話率:47%
あらすじ
「お目覚めになりましたか」
スサノハンクは、目を見張った。
枕元に正座したカワウソモドキ、執事のようにモーニングを着込んだカワウソモドキが、スサノハンクに向かって確かにそう言ったのだった。
そして、そのカワウソ
モドキは、自分のことを使者と言った。
現在日本から呼び戻されるように、ここフリードランス王国プフェルトナァ公爵家の嫡男として転生してきたスサノハンクだったが、カワウソモドキが現れてから、時間軸のギアが高速ギアに切り替えられたかのごとく、彼を取り巻く環境が急激に変化し始めた。
訓練中に、魔族に憑依されたかのような男とバトルを展開したのが、その始まりだった。
かつて、人間は魔族に滅ぼされかけていた。それを救ったのが、勇者たち。そういう話が、神話として伝わっているだけ。魔族と人間が戦ったのは、それほど過去の出来事だった。
そんな過去から遡ってきたような魔族が、現れたのだ。王国中、騒然となった。
長きにわたり魔族と接触を持たなかった人間は、魔法技術が著しく退化していた。とても魔族に太刀打ちできるような状態ではなかった。
スサノハンクも、一人では相手にならず、両親と共にその男と戦い、父の放った秘剣により辛勝したに過ぎなかった。
更に、魔族との戦いは激しいものになっていくだろう。カワウソモドキが、使者として現れた目的は、そして、スサノハンクは、魔族たちにどう挑んでいくのか……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-04 20:00:00
95464文字
会話率:39%
麹山駅前商店街で中華料理店を営む両親を持つ高校生・菱美カズヤの前に、ある日怪獣が現れる。踏み潰されるかと思われた瞬間、カズヤは無意識のうちに巨大化するが、怪獣には手も足も出ないまま逃げ回るだけだった。怪獣は、地球侵略を目論むヴォーダン星人
が送り込んだものだった。
カズヤの父・コウジは自分がかつて地球を守ったヒーロー・アストロマンであると明かすが、「ただ巨大化するだけで、山をも砕く力も鋼の体も持っているわけではない」カズヤでは怪獣には太刀打ち出来ないと諭す。一方で、彼の同級生である高峯ユウと黒部シンイチは、アストロマンとともに戦った地球防衛組織・ATMを復活させていた。
数日後の嵐の夜、店を訪れた家族とコウジとの会話から、怪獣と戦う決意を固めるカズヤ。ユウとシンイチの協力の得て試練を乗り越えたカズヤは、大勢の住民の協力を得て怪獣を倒す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-22 11:08:05
157097文字
会話率:62%
人類が天使と結託し、悪魔の脅威から脱出してからまださほど時間の経っていないとある日のこと。大学生の圭一と天使ノルンはともに悪魔を討伐に出かけた。
人間は悪魔を倒すことはできない。人間からの信仰を力の源泉とする女神たちは天使を地上へ遣わせ
た。しかしその天使たちは決して安全なだけの存在ではなかった。
天使から産まれる悪魔がいる。それらはテネブリスと呼ばれる。テネブリスは産みの天使自身が倒すことは出来ない。そして、どんな天使も太刀打ちできないほどに邪悪で凶悪だ。
ならばその悪魔たちを誰が倒すのか?
ーーこれは、そんな世界のある日の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-31 18:06:06
10427文字
会話率:43%
妖魔、それは異形、人ならざるもの。人を喰らい、知識を蓄え、強くなる。普通の人間なら太刀打ちすることすら叶わない化け物。
妖魔に対抗する組織、特務警察科。
幼い頃に両親を目の前で妖魔に殺された主人公、夜屍魁斗(よかばねかいと)は中学を卒業後
、高校へ通いながら特務警察科に所属することに…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-21 23:44:52
78474文字
会話率:51%