僕は今現在、大阪市内に鉄筋コンクリート四階建てのマンションを一棟所有している。築年数三十年。戸数は僕の住んでいる部屋を含めて十六戸。小規模な賃貸マンションである。
僕は決して大家さんがやりたかったわけでも、ましてや大家さんに憧れていたわけで
もない。ただ母から譲り受けたもので、気が付けば大家さんになっていた。 こういうふうに書けば、傍目から見れば随分恵まれているように見えるだろう。実際、外で「私、マンションのオーナーやってます」と口外すれば、多くの人から「いいなあ」と羨望の眼差しを向けられる。僕自身もかつてはそんなふうに軽く考えていたが、実際にやってみて、それは大きな誤解であるとわかった。内情はそんなに甘いものではなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-01 08:05:36
86606文字
会話率:34%
これは、うつ病と診断された僕自身が見た夢を記した日記です。
最近は回復傾向にあるため、何か始めたいと思い書くことにしました。
あくまで夢なので脈絡もないこともたくさんありますが、
見た夢をそのまま日記として小説風に残してみます。
最終更新:2024-07-29 00:00:00
71920文字
会話率:48%
高校卒業と同時、僕——波多野翠(はたの すい)は父を亡くした。母は幼い頃に失踪したと聞かされていたから、これで天涯孤独となってしまった。
父の遺品を整理する過程で、田舎の山奥に一軒家を所有していたことを知る。不思議に思った僕は、その家
へ行ってみることにした。
けれど、その家には秘密があった。
気が付いたら家ごと異世界に転移していて。
しかもどうも僕の生まれは『こっち』らしくて。
愛犬も同じように、異世界の力を持っていて。
失踪したと思っていた母親は健在で、おまけにこちらでは高名な魔女らしくて。
子供の頃、仲の良かったあの女の子もいて。
なんだか耳の尖った美少女に成長していて。
ついでに僕自身もすごい魔力を持っていて……。
驚き戸惑うことがたくさん起きるけど、目覚めたチートでどうにかなるし、愛犬も元気で可愛いし、再会した母と幼馴染も溺愛してくれる。
父さん、なんやかやで異世界に行っちゃったけど、こっちで上手くやれそうです。
——これは天涯孤独になったと思っていたらそうでもなかったことが発覚した少年が、異世界で家族と再会して幸せを掴む物語。
畑を耕したり料理を作ったり、家の周囲を開拓したり。
街の人たちともそれなりに交流しつつ、ご近所さんはドラゴンや妖精たち。
たまに出てくる強い魔物はものともせずに、のんびり気ままなスローライフを送ります!
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・書籍について
書籍が発売中です。
電撃の新文芸より。紙・電子どちらもあります。
イラストレーターは、しの様です。
https://dengekibunko.jp/product/322310001225.html
1巻 2024/03/15発売
2巻 2024/05/17発売
書籍版のみの書き下ろしもあります。
また、コミカライズも準備中です。
・だいじなこと
犬は決して酷い目にはあいませんし、もちろん死にません。ご安心ください。
・他サイトなど
カクヨムでも公開しております。
連載はそちらの方が先行しております。
また、作者のPixiv Fanboxにて最新話の先行公開を行なっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-28 18:00:00
925745文字
会話率:42%
『これは死んだ僕と残された彼女の物語だ』
彼女を置いて死んだ僕は、孤独に苛まれる彼女を見守っている。
僕は地縛霊として二人で暮らしていた部屋の隅で彼女の生活を眺めることしかできなかった。
成仏できない理由は僕自身もわからない。
彼女を置
いて死んでしまったことへの後悔か。
伝えたかったことがあったのか。
それ以外のことか。
いくら考えてもこの世から消える方法を思いつくことはできなかった。
どんなに元気づけようと声を出しても言葉は届かない。
恋人を失った悲しみに苛まれて生きることを苦痛に思っていたのは、僕も彼女も同じだった。
心の傷を癒すのは時間と人間関係だけだ。
死んで彼女に触れることができなくなった僕に彼女を元気づける術はない。
ただ沈んだ彼女の日常を傍観していることしかできなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-11 20:47:43
23509文字
会話率:32%
僕が僕自身を撮った写真には何時も女の子が一緒に写っている。
エブリスタにも投稿してます。
最終更新:2024-07-09 13:00:00
1332文字
会話率:44%
僕の名前は、カイル・アルクエラ。
先日両親の早逝によって侯爵家当主になったばかりの若造だ。
今、僕はある人を訪ねている。
その人は僕の叔母であるアリア・アルクエラ。
彼女は、かつて僕の父ガインと婚約していた女性だ。
だけど、彼が彼女の妹
のクリスティアーナ(僕の母になった女性)に心を奪われて浮気をしてせいで
彼女の婚約はなくなった。
そして、彼女はずっと侯爵家の領地運営を任されていた。
そんな悲劇の女性に、罪人の息子である僕は初めて会う。
僕の両親、そして僕自身の罪を償うために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-12 20:16:46
8152文字
会話率:29%
「さあ、異世界への扉を開くわよ!」
早乙女菖蒲は大和撫子である。
……ウソではない。本当に日本の名家のお嬢様なのだ。
ただちょっと、サブカルに魂が汚れ切ってしまっているだけで。
この物語の主人公は僕、大宅正吾で間違いないのだが、
話の
大半は、早乙女先輩が引き起こした事件の顛末を、僕自身の手で記録したものだ。
すべての発端は、早乙女先輩が描いたクソ迷惑な魔法陣だ。
なぜか異世界と繋がってしまった魔法陣から、出るわ出るわの謎アイテム&ファンタジー生物たち。
先輩がビキニアーマーを脱げなくなったり、
先輩の服が透けて見えなくなったり、
先輩を見てユニコーンが発情したり、本当にロクなことがない。
こんな話ばかりでもよければ、どうぞ目を通してやって欲しい。
これは僕たち文芸部が送る、ほろ苦くも甘い、ちょっと……少し……いや、わりとスケベな青春の記録である。
※こちらはカクヨムにも掲載されている作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-20 12:00:00
19825文字
会話率:41%
ある仕事からの帰り道、不思議な声に導かれ、それを探ろうとしたところ、急に激しい光に包まれてしまい、気付いた時にはファーレルという異世界に召喚されていた僕。
召喚された者は自分を含めて2人。勇者と呼ばれ戸惑う自分と比べ、いかにも勇者らしい
もう1人。
……もしかして自分は間違って勇者として召喚されたのではないか。それとも、単純に事故で巻き込まれた形で召喚されてしまっただけなのか……。
どちらにしても、元の世界に帰らなければならない僕は、勇者である事を否定し、ひたすらに帰還方法を探ろうとするが、ファーレルという世界は容赦なく自分を巻き込んでいく……。
僕を信頼し、付き添ってくれる美しいエルフの女性に、何のかんのと言いつつも、自分に協力してくれる優秀なボディガード兼侍女。そして、このファーレルに召喚した王族であり、好意的で元の世界への帰還にも協力してくれる王女様……。他にも強く、頼れる仲間たちに出会い、さらに僕自身にも、様々な職業に就け、あらゆる魔法を習得出来るかもしれないという、この世界で開花した才能を持っている事も判明する。
自分が勇者になれてしまう外堀は徐々に埋まってくるものの、僕には元の世界に帰らなければならない理由もある。
果たして僕は、無事に元の世界に戻る事が出来るのだろうか……?
※カクヨム様、ハーメルン様にも掲載しております。(ハーメルン様は第一部のみの掲載となります。また、カクヨム様とは若干内容を変更している所もあります)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-29 13:00:00
1134305文字
会話率:55%
エピローグ
ボーカルがいないライブなんて経験がない。
もちろんそんなライブは聞いた事すらないが、開催する事になったのだ。
10月3日12時
ついに開場時間を迎える。
開演までは1時間。
13時の開演までに次々とお客さんがライブハウスに流
れ込んだ。
開演時間になる頃には来場者数は1000人を超えている。
急遽開催されたこのライブのために多くの人が集まってくれたのだ。
準備する時間などもなく、前売りチケットなどもない。
会場側の計らいでお客さんは無料で入場出来るライブとなったが集客する暇なんてなかったのだ。
集客用のフライヤーが配られるだけの集客のわりに、かなりの人数が集まってくれている。
このライブをする事を決めたのは8月16日
わずかな時間で準備して10月3日に開催することになった。
口コミの広まりが非常に激しく、瞬く間に広まり多くの来場者へと繋がった。
開演時間と同時に僕が挨拶をする。
『今日はお忙しい中、突然の呼びかけに応じてお集まり頂き本当にありがとうございます。
告知を満足に出来なかったにも関わらず、こんなにも多くの人にお集まり頂けた事を光栄に思い感謝でいっぱいです。』
『ボーカルのいないライブなんて聞いた事もなく、僕自身も開催して良いものなのかどうか悩みましたが、今はお集まり頂いた皆様の顔を見て開催して良かったと思っています。』
『突然の出来事により、最後までまともな精神状態を保てるかどうかわかりませんが本日は最後までお付き合いください。』
『僕達のバンドが築いてきた全てをここに置いて、解散とさせて頂きます。』
涙が溢れてきたが我慢はしない。
『今まで皆さんに応援してきて頂いた事は死んでも忘れません。
今日は皆さんがボーカルとなり、皆さんの合唱でこのバンドの築いてきた全てを彼女に届けたいと思っていますのでどうかご協力ください。』
メンバーの全員が涙を流しながら演奏を始める。
会場に来ている多くの来場者もまた、涙を流しながら合唱で歌い始める。
このライブハウスにいる全ての人が心を込めて、ワンフレーズごとに精一杯の気持ちを込めながら会場全体を包み込む演奏をみんなで奏でた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-10 23:00:00
112755文字
会話率:14%
「人をシアワセにする能力」を持っている僕は、ある日幼なじみに告白されて!?能力面じゃなくて、僕自身のことを好きでいてくれる幼なじみ。もうこれは幸せにするしかないだろう!!
最終更新:2024-02-02 21:00:00
5505文字
会話率:48%
雨は涙を隠す。悲しみの雨の中、彼女は泣いていたのかも知れない。
だとしたら、泣かせたのは、待たせたのは僕自身の方だ。
最終更新:2024-01-29 22:36:21
9080文字
会話率:20%
僕は天才だった。
この世界に入った時から天才だと言われていたし、僕自身もそう思っていた。
そんな僕には、同じく天才の相方が居た。
相方は僕より天才だった。
彼は僕の知る限り、最高の漫才を生み出していた。
彼と一緒なら、どこまでも上へ昇って
いけると思っていた。
三年前、彼は死んだ。
彼は、もう僕の隣にいない。
彼が死んでからも、僕はピンで芸人を続けた。
この三年間、天才と呼ばれた僕には何人か相方希望者が現れた。
でも、僕は全ての誘いを断っていた。
彼女が現れたのは、そんな時だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-13 17:00:00
4885文字
会話率:32%
僕は舞台の上にいるのが好きだった。
きっと僕は本物なんて持っていない。
だから美しいにせものを演じていた。
そして観客たちは、僕が演じているものの中に、自分が見たくないものを──むしろ、見たいものを見出したのだった。
「お前は地獄に
落ちる!」
《神のいけにえは砕かれた魂》……だが、僕にはいけにえの先にあるのが地獄より良い場所だとは思えなかった。
***
昏睡から目覚めると体が奇妙に変化し、頭の歯車も噛み合わなくなっていたリース。彼の身元を引き受けたのは友人と思われる男ルシアン。
ときおり蘇る過去に牙をむかれながら、静かで風変わりな生活が始まる。
***
僕は無用の塔を建てたりしない。
罪がこれほど美しいなら、僕は悔い改めず、僕自身のまま、ただその罪に落ちていこう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-17 01:52:37
15748文字
会話率:28%
プロローグ
人は恋をする。
その人がいればもう何もいらないと
思うくらいに
恋はまさに盲目だ…
そんな人が、そう思える人が欲しかった。
欲しかった……だが僕の愛は歪みきっていた。
たくさんの人にチヤホヤされて
馬鹿みたいに愛され
て
死ぬほど求めらながら
首を思いっきり絞められて
死にたい。
歪んだ……
歪みきった愛が欲しかった…
けど…嫌われるのが怖くて言えなかった。
でもそんな時に現れたんだ。
彼女が……
僕の目の現れた運命の人
何もかも僕の全てを受け入れてくれた。
まるで僕が求めている事を
わかっているかのように
その願いすらも叶えるように
だがそんなの当然だった。
だって……
僕は僕自身に恋をしたのだ。
最高に狂った愛を求めるために
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-03 07:00:00
28736文字
会話率:18%
主人公”僕”の日記の中に存在する僕自身の記憶について、これまでの人生【死】と言う事についての瞑想。
最終更新:2023-11-13 01:52:50
1156文字
会話率:9%
僕自身の経験をもとに書いた恋愛についての話です。
今回はプロローグ的な部分になります。
最終更新:2023-10-11 20:23:42
689文字
会話率:0%
ギターのヒロから、異世界転移小説の話を聞いたすぐ後に、ヒロが消えた。
まさかね…
そんな事を思った矢先に、今度は僕自身が、知らない世界に来てしまった。
これが果たして転移なのか転生なのかもわからない。何だか訳の分からない世界で僕は…この身
体の持ち主を生きていかなければならなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-09 17:00:00
362417文字
会話率:53%
いじめが起きたところで誰も得をしない。関係が崩れるだけ。加害者の味方に付くのはアウト。その瞬間、あなたもいじめの共犯。
いじめで自殺したというニュースを一回は見たことあるだろう。僕は体が死ぬ前に過大なダメージを受けた心が死んで自殺に及んでい
ると考えます。心が死んだとき、自分に価値が無いのだと感じてしまう。
心が死んでいても生きてさえいれば心を再構築することが可能です。そしてまた笑顔になれることも出来ます。僕自身がそうだったから。
いじめはいかなる理由があろうと許してはいけません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-27 20:33:24
10665文字
会話率:2%
僕自身のただの思っていること。誰かの人生の役に立てれたらそれだけでいい。
最終更新:2023-08-26 01:47:26
685文字
会話率:10%
17歳にして、物理学、化学、生理学・医学の三つの分野からノーベル賞の候補となっている越前泡(えちぜんばぶる)は、数々の海外の大学の進学を断って、普通の高校に進学していた。
そんな彼女は、科学で説明することのできないオカルトを心底嫌って
いた。そんな中、彼女はファフロツキーズ現象という魚や蛙が空から降ってくる異常気象について語っているオカルト部を科学の知識で論破する。
彼女は論破し終わった後、窓を覗くと、魚と蛙が空から降ってきた。その現象は彼女の理論を真っ向から否定するものだった。
彼女は自身が理解できない現象に頭を悩ませていると、機械いじりが好きな幼馴染の古畑一茶が魚と蛙を降らせたのは、僕自身だと主張する……
ワープ装置をめぐるSF作品になっています。所々、物理学の理論の解釈が間違っているかもしれませんが、作者の理解不足と言うことでご勘弁ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-15 13:11:13
78127文字
会話率:51%