ある仕事からの帰り道、不思議な声に導かれ、それを探ろうとしたところ、急に激しい光に包まれてしまい、気付いた時にはファーレルという異世界に召喚されていた僕。
召喚された者は自分を含めて2人。勇者と呼ばれ戸惑う自分と比べ、いかにも勇者らしい
もう1人。
……もしかして自分は間違って勇者として召喚されたのではないか。それとも、単純に事故で巻き込まれた形で召喚されてしまっただけなのか……。
どちらにしても、元の世界に帰らなければならない僕は、勇者である事を否定し、ひたすらに帰還方法を探ろうとするが、ファーレルという世界は容赦なく自分を巻き込んでいく……。
僕を信頼し、付き添ってくれる美しいエルフの女性に、何のかんのと言いつつも、自分に協力してくれる優秀なボディガード兼侍女。そして、このファーレルに召喚した王族であり、好意的で元の世界への帰還にも協力してくれる王女様……。他にも強く、頼れる仲間たちに出会い、さらに僕自身にも、様々な職業に就け、あらゆる魔法を習得出来るかもしれないという、この世界で開花した才能を持っている事も判明する。
自分が勇者になれてしまう外堀は徐々に埋まってくるものの、僕には元の世界に帰らなければならない理由もある。
果たして僕は、無事に元の世界に戻る事が出来るのだろうか……?
※カクヨム様、ハーメルン様にも掲載しております。(ハーメルン様は第一部のみの掲載となります。また、カクヨム様とは若干内容を変更している所もあります)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-29 13:00:00
1134305文字
会話率:55%