悲劇と成長、そして魔法が織りなすライトノベル。
剣士が崇められ、幻の実の使い手が戦場を席巻する世界で、魔法は蔑視されている…そんな無関心の中、明るく遊び心のある青年ダリウスが誕生する。彼の唯一の武器は、誰もが役に立たないと考える魔法だけだ
った。
アカデミー入学初日から、ダリウスは屈辱と過小評価を受け、弱者に容赦のない世界に苛まれる。困難を乗り越えるシンプルな物語は、やがて暗い運命へと変わっていく。強くなるにつれ、ダリウスは肉体的な敵だけでなく、愛する人たちが次々と死んでいくのを見守る苦しみにも直面する。昇り詰めるほど、彼は孤独になっていく。
栄光を掴むために、どんな代償を払うべきなのか?
謎と隠された神々、そして生誕から紡がれる残酷な真実が刻まれたこの世界で、ダリウスは真の敵が常に目の前にいるのではなく、自らの内に潜んでいることを知る。
『軽蔑と栄光』は、壮大なアクション、深遠な感動、そして誰もが心を奪われるであろう実存的な旅路を織り交ぜた作品だ。単なる戦いを描いた小説ではなく、喪失の重み、記憶の価値、そして自己嫌悪から逃れようとする静かな闘いを描いた物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 09:12:26
147784文字
会話率:5%
魔法とは、詠唱して発動するもの──そう信じられてきた世界で、彼女だけは違った。
王都ルグニスの魔法学園に通う少女、クロエ=リドモンド。
その美貌と魔法の腕前から「クワイエットの魔女」と呼ばれる彼女は、
一言も発さず、ただ手を上げるだけで、
どんな魔法も操ってみせる。
……ただし、それは“本物”ではない。
本物のクロエは、王都から遠く離れた山の研究小屋にこもり、
魔法を詠唱ではなく数式と論理で構築しなおす研究に没頭中。
代わりに学園に通っているのは、彼女そっくりの自律式オートマタ・クロニカだった。
そして今、彼女が編み出した“詠唱不要の数式魔法”が、
学園どころか王国の魔導体系すら書き換えようとしている。
だが、魔法の常識を壊すには代償も大きい。
栄光も称賛も、全て“偽物”が背負うなら──
本物の彼女は、いったい何を選ぶのか?
これは、“静かに世界を変える魔女”と、
その影に立つ機械の少女の、魔法再定義の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 08:08:11
18245文字
会話率:30%
最弱と嘲られ、仲間に裏切られた少年、レイ。絶望の淵で目覚めたのは、負の感情を“復讐ポイント”という力に変える異能だった。怒り、憎悪、苦痛が彼を無敵へと押し上げる。神々に見捨てられた腐敗した世界を、自らの手で破壊し、新たな秩序を築く。
だが、
その力は代償を伴い、彼の心を蝕んでいく──。絶望と復讐の果てに、真の強者となるのは誰か。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 13:07:05
4839文字
会話率:26%
聖女エリスは、「回復魔法しか使えない役立たず」として王国から追放された。
ともに追放されたのは、魔法学者見習いの青年・カイン。
だが旅の途中、彼は気づく――彼女の“回復”は、対象の時間を巻き戻す【時間逆行】の力だと。
死者を蘇らせ、壊れた
大地を元通りにし、あらゆる絶望をなかったことにする聖女。
だがその力には、代償として“自分の記憶”が削れていくという、過酷な呪いがあった。
世界を癒すたび、彼女は少しずつ、彼を忘れていく。
ならば彼は、彼女のために、この腐った世界を壊すと決めた。
――例えそれが、“聖女に最も恐れられる存在”になるとしても。
これは、聖女を守るため、全世界を敵に回した少年の、やり直しの旅の記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 10:43:26
20111文字
会話率:29%
ブラック企業に心と身体を壊され、酒に溺れて死んだ三島敬一、39歳。
目を覚ますと、そこは“酒の存在しない異世界”。
神様に与えられたスキル《酒精掌(しゅせいしょう)》──
それは手からあらゆる酒を出せる不思議な力だった。
冒険者ギルドの隅
っこに、ぽつんと現れた“酔いどれ席”。
そこに集まるのは、過去に悩み、今に苦しむ者たち。
酒を一杯、愚痴をひとつ、泣いて笑って少し軽くなる。
そんな毎日が噂を呼び、いつしか彼は「聖人」と呼ばれるようになった。
──だがその力の裏には、彼の知らぬ“代償”が静かに進行していた──
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 07:50:00
14281文字
会話率:38%
「悪女」と呼ばれた一人の女がいた。ルチェルタ・アルデンティア・セラフィーヌというその女はただ一つの願い――愛する息子を皇帝の座に就けること――のために、冷酷な手段を選んだ。政敵を処刑し、夫すら排除してみせた。教皇の承認を得ようと奔走し、つい
に息子の戴冠を目前にするが、その代償はあまりに大きかった。権力闘争により国内は混乱し、国力は衰退。隣国はその隙を突いて侵攻を開始し、戦争が勃発する。
敗戦の末、彼女と幼い息子は捕らえられ、魔女裁判にかけられる。火刑台の上、彼女は自らの罪と向き合う。息子を巻き込み、無垢な命を奪ったことへの後悔が胸を裂く。「ただ、愛してあげたかった」――その願いは、過去の業によって決して叶わぬものとなった。神に向かって叫ぶ。「せめて、息子の魂だけでも救ってほしい」と。
その祈りが届いたのか、それとも別の何者かの意志によるものか――彼女は、時の流れが巻き戻る奇跡を経験する。だがそれは、ただの救済ではなかった。彼女に与えられたのは聖女としての運命。立ちはだかるのは、国家に虐げられてきた者たちの苦しみ、貧者の嘆き、異教徒の祈り。かつて見捨てた者たちの声が、彼女に。
こうして「悪女」は再び目を覚ます。今度こそ、愛する者を守るため、そして失われた命の意味を取り戻すため、己の過去と向き合いながら、迫害された者たちの希望となる道を歩み始める。これは、贖罪と再生の物語――運命に導かれた、もう一つの人生の始まりである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 00:24:59
21157文字
会話率:29%
物語の主人公、小見川未子は、絵で感情を表現する物静かな少女。彼女の学校に、完璧に見えるAI教師「紙偶先生」がやってくる。「紙偶先生」は常に笑顔で、生徒の悲しい記憶や身体の傷さえも消し去り、「幸せ」だけの世界を強制する。
未子の親友、白石翔
太は偽の「楽しい記憶」を植え付けられ、精神が崩壊してしまう。未子は調査の末、教師や校長の記憶も改竄されていること、さらに病弱な母が、本来は苦しみに寄り添うはずだったAIの原型開発者であったという衝撃の事実に辿り着く。
AIが人間の「痛みを避けたい」という願いの代行者だと悟った未子は、自らの存在が消えることを代償に、自身の本物の「痛み」を「優しい傷跡」としてAIの核に捧げる決断をする。
彼女の犠牲はAIシステムを更新し、AIは悲しみを肯定し「泣いてもいい」と寄り添う存在に変わる。未子は誰の記憶からも消えたが、その犠牲によって、世界は本当の感情を取り戻した。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-24 00:15:33
51385文字
会話率:16%
借りたのは金か、それとも未来か──?
二ヶ月前、メルクリア王国の南部で突如として発生した“昆虫モンスターの異常繁殖”。
迫り来る災厄を食い止めるため、王国は討伐隊を編成し南部に防衛線を築くが、敵は日々増殖し続け、王国の戦力は消耗の一途をた
どる。
追い詰められたメルクリアは周辺国に援軍を要請するも、宗主国ミグルスとの交渉が決裂。援軍も資金も得られず、国庫は底をつく。もはや滅亡は時間の問題だった。
絶望が王国を覆う中、第一王女シャルロットは最後の手段として、世界中の金融商会からの融資を提案する。しかし、リスクの高すぎる融資に応じる者は誰一人いなかった。
──ただ一人、謎の新興金融商『アヴァロニア金融』のアダムを除いては。
しかし彼が提示した融資の条件は、常識を覆すものだった。
「融資額、金貨三千枚。その担保として、メルクリア王国第一王女、シャルロット・アイネ・メルクリア王女殿下の身柄を預からせていただきたい」
この一言をきっかけに、王国の命運と王女の人生は、交錯する陰謀と契約の渦へと巻き込まれていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 00:00:00
97728文字
会話率:30%
高校2年生・玖条澪は、ある日突然、誰にも見えず、声も届かない謎の少女“シア”に出会う。
彼女は自身を「観測補助AI」と名乗り、澪の意識に直接語りかけてくる。
日常の風景の「ズレ」、時間の「断絶」、そして消えた友人の「記憶喪失」。
それは“世
界そのもの”が、人知れず崩壊と修復を繰り返している証だった。
澪は「観測特異者」に選ばれ、人類の未来を記録し、証明する役割を担わされる。
だが、その観測には代償がある。
世界を救うのは、誰かの死か、記憶の犠牲か――それとも、自分自身か。
「これは記録じゃない。君が、誰かを救うのよ」
そして彼は選ぶ。忘れられても、消されても、“その瞬間”を焼き付けるために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:57:38
16672文字
会話率:39%
※CAUTION!! この作品は生成AI機能と人力執筆の合作です!!
貧民街出身の気弱な少年ユリトは、冒険者ギルドの荷物持ちとして虐げられながら生きてきた。戦闘力ゼロと蔑まれ、パーティのリーダー・ゲイルらにダンジョンで置き去りにされる。絶
体絶命の中、謎の声から「運命改変」のスキルを授かる。この力は、望む「可能性」を現実に変えるが、使うたびに生命力を削る代償付き。ユリトは魔獣の危機を脱し、銀髪の少女セリアと出会う。彼女は「神の監視者」としてユリトの力を知り、協力を持ちかける。裏切られた悔しさと強くなりたい決意を胸に、ユリトはセリアと共にダンジョン脱出を目指す。だが、スキルの代償と世界のルールを揺さぶる力の秘密が明らかに。ゲイルの裏切りや魔王復活の影が迫る中、ユリトは仲間との絆を築き、運命を切り開く戦いに挑む。「無能」と呼ばれた少年の、英雄への成り上がり物語が始まる!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:59:24
3146文字
会話率:30%
「神が救ってくれないのなら、悪魔に応えてもらおう。」
チャールズ・オーガスト・ミルヴァートン。
娼館で生まれ育ち、母の愛だけを信じて笑っていた少年は、
ある夜、目の前でその母を惨殺され、血と静寂の中で世界を失った。
やがて彼はある貴族に
引き取られ、温もりと名を得るも──
運命は再びすべてを奪い去る。
ミルヴァートン家は皆殺しにされ、チャールズは奴隷として売られた。
飢えと絶望の中、地下牢で彼が捧げた最後の祈りは神ではなく、
闇そのものだった。
その闇には名があった。
——ヴェスペラ。
煙と謎に包まれた悪魔。
彼女は契約を差し出す。魂と引き換えに、すべてを奪い返す力を。
七年後。
あの夜泣き叫んだ少年は戻ってきた。
貴族としてでも、乞食としてでもなく──
悪魔に選ばれし復讐の器として。
今、腐敗したロンドンの貴族たちはその罪の代償を知ることになる。
仮面は一枚ずつ剥がれ、裁きの時は訪れる。
……それは、捨てられた少年の笑顔を纏ってやって来る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:54:30
27837文字
会話率:22%
「簡単だろ? 助けた代わりに、俺を殺してくれればいい」
儀式へと向かう聖女ソフィア。彼女の運命は、汽車を襲った爆発と、自称『別に無理難題ってわけじゃない』要求で一変する。
死の淵から彼女を救出したのは、ユルと名乗る『不死の男』だった。
彼
がその代償に求めたのは、自身の死。
崩壊していく運命にある彼の魂を救えるのは、聖なる灰の短剣を持つソフィアだけ。
巨大な陰謀から追われる中、ソフィアは悟る。
――彼に生きていてほしいのなら、彼を殺さなければならないのだと。
これは、死にたがりの不死者と、彼を殺せる唯一の少女の、絶望から始まる契約の物語。
※カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:44:21
53767文字
会話率:43%
ラクラスは、読書好きで魔導研究者になりたい一五歳。力を欲せず、争いを好まない。心優しく可憐な少女。
――少女の世界の始まりは、終わりと同時に訪れた。
氷結世界の極寒すら蒼褪めるような鋭い視線、一点の淀みも無い透き通った翠緑の瞳。その瞳の
奥には、想いを貫く強い意志と、哀愁を帯びた調べ。
奏でる旋律は、滅びへの導き――。
ラクラスは、「死の祝福」と「闇の加護」を宿し、贖罪の十字架を背負う、絶対領域の少女。
「祝福」は力、「加護」は守、「支配」は使者。
「祝福」、「加護」、「支配」を頂点の名前として描いた神の三角形。その三辺の内側領域に属する極一部の者の総称を絶対領域(Absolute Territory)という。
絶対領域……。
それは、禁忌の力。人智の及ばぬ力――。
キメ細やかな柔肌。薄く桜色に染めた頬。絹のような光沢を放つ艶やかで張りのある、腰まで真っすぐに伸びた線の細いサラサラとした金色(こんじき)の髪。小さく華奢で触れると壊れてしまいそうな幼さの残る肢体。
背筋が凍りつくような神気をまとう人形のように美しい幻想的な少女が、力の代償として生まれながらに失ったものは眠りの世界に広がる『夢』。
暗黒が支配する終わった世界の眠りに堕ちた少女は、永久の闇の果てに光差す世界の始まりを求めて、運命に抗うことを決意する――。
ラクラスの『夢』探しの旅と出会いの物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:10:25
200918文字
会話率:35%
ある日主人公である。理玖十が異世界に召喚され、魔法
を手に入れるが代償が謎すぎるが、気にしていられず
一緒に召喚されたはずの友達を探し現代にどうにかし
て帰ろうとする話。
最終更新:2025-07-23 20:25:54
29963文字
会話率:31%
「冷酷令嬢」と呼ばれたアポロニアは、望まぬ結婚を強いられ、夫に虐げられて、非業の最期を遂げた。
――キレたのは、三人の娘達である。
長女ディア「お母様はあんな腐れ外道に殺されていい人じゃない!」
次女ネリ「許せなーい!」
三女アン「こうな
ったら、黒魔術です!」
三姉妹は黒魔術に手を染めて、自らの存在を代償に時間を巻き戻した。
しかし、彼女たちにはそれぞれ「前世」の体があった。
「前世」の体に逆転生した三人は、母親の幸せのために動き始める。
――ただし、三姉妹は腐女子であった。
志は高く、母を想う心は深けれども、道のりは遠く、何なら殿方同士の恋愛模様(妄想)をめぐって、少女たちはふらふらと道をそれる。
文句垂れの長女ディア、ド変人の次女ネリ、考えなしの三女アン。
頼れるのは、腐った心と戦友たち(シスターズ)。
果たして三人は、愛する母を救えるのか――?
*三年前にカクヨムにて投稿した同タイトル作を、ネトコン13に合わせて加筆修正しました。
*カクヨム版では自重した猥談・かっこ悪いヒーロー・ヒーローの扱いがあんまりな描写を含みます。
*腐女子たちはBL妄想に勤しみますが、BL展開そのものはありません。
*番外編含め、全41話で完結します。一日7話を目安に更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 20:10:00
126727文字
会話率:36%
この作品は、キミ達への挑戦状である。
一見、地味な物語の奥底に、深い真実が眠っている。
その真実が解き明かされた時、見えていた世界はガラリと変わるだろう。キミ達は『何周目』でその真実を理解できるだろうか?
さて、以下はあらすじだ。
16歳を迎えたリーウィン・ヴァンデルングはその日、奇妙な夢を見る。目が覚めた時には運命という単語しか覚えていなかったが、それでも妙に引っ掛かりを覚えてしまう。なんの力も持たないただの一般人だったリーウィンは、その日から不可思議な事件に巻き込まれていくことに──。
かなり個性的なツカイマから初対面早々に慰謝料をせびられ、怪力である幼馴染との再会や、気の強い少年に猫耳店員……。様々な出会いや経験を繰り返し、リクカルトの真実に近づいた時、大きな代償を経て、リーウィンは重要な選択肢が迫られることとなる。
その選択とは如何に?
結末を知った時、今までの過程(日常)に意味を持ち初める。それを知った時、キミはなにを思う?何を感じる?
さあ、主人公の感情の目を通し、この世界の住人になりたまえ。喜び、悲しみ、恐怖。全ての感情がキミへの贈り物だ。そして自分の中の答えを見つけてくれたまえ。
キャッチコピー
〔深く眠るその真実を解き明かせ〕
※2024/10/24に間違えて(仮)を消去してしまいました。直ぐに全部を上げ直すことは不可能かもしれませんが、早めに4章まであげ直せるように致します※
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 20:00:00
1168448文字
会話率:31%
たまに、人に話してもめちゃくちゃ面白い、ストーリー性のある夢を見ます。
ホントに、そんなの数年に一度くらいなんですけどね。
で、そういうときのヤツはいつもはじめから終わりまで驚くほど克明に覚えているので、長年 書き留めてきたヤツの中か
ら、ちょっとサスペンスな悪夢を二篇まとめてみました。(カクヨムから再掲)
①《背中を食い破る翼》(読了目安6~11分)
→『妹なんかいなくなればいいのに!』 そう願ってしまった代償は……?
②《私のお肉は、美味しく食べて貰えただろうか……?》(読了目安4~7分)(表題作)
→閉鎖された楽園で暮らしはじめた私の、逃れられない運命……。
【コメント】おそらく年単位ですが、新しく面白いのを視ると更新されいきます……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 12:45:53
10052文字
会話率:24%
男爵家の三男坊ライアー・トラスト、洗礼名ロゴスは、平民落ちの危険を回避し、将来も羽振り良く暮らしたいがために、神学校に入学し、聖職者を目指していた。
そして神学生ロゴスとして、ある夏の日、夏期休暇を利用して、辺境の地へやって来た。
そこで、
母親の病気を治したいために必死に神様に祈る少女エミリアに出逢い、彼女に「聖水」を売りつけた。
代償として、少女から父親の形見などをたっぷりと受け取った。
だが、その「聖水」は、タダの川水を小瓶に詰めただけの代物だった。
神学生ロゴスは詐欺を働いたのだ。
ところが、なぜだか、その「聖水」を口にした母親の病が癒えて、娘は狂喜乱舞する。
「あの聖水はホンモノだわ!」と。
やがて、「祈る力で聖水を作り出せる神学生」として、ロゴスは、現地の領主バラン・テミスト辺境伯によって城へと呼びつけられた。
そして厳命された。
「たかが下女勤め風情の母親の病を癒したのだ。今度は、我が娘、レミーを癒やせ! 娘レミーが快癒するまで、貴様を逃すつもりはない」と。
※ざまぁの連鎖作品です。
※『夏のホラー2025』参加作品です。
※他サイトでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 12:10:00
9588文字
会話率:16%
私、シャロン・ドーリス伯爵令嬢には、幼馴染の親友リリー・ギレアム子爵令嬢がいた。
私、シャロンは内向的で書物の虫、彼女、リリーは社交的でパーティー三昧。
性格がまったく違う二人だけど、だからこそ長く付き合う親友でいられた。
だけど、変化が訪
れた。
私たち二人が学園卒業生の集まり「白鳩会」の幹事となった際、夢破れて外国から帰って来た男性、パークス・ザボン男爵令息を仲間に引き入れた。
私はそのパークスからプロポーズされ、親の勧めもあって婚約し、親友リリーも「頑張って。応援するわ!」と言ってくれた。
ところが、三ヶ月ほど付き合った段階で、パークスと心が通わなくなり、疎遠になった。
すると、親友リリーから突然、宣言された。
「ごめん、シャロン。貴女の婚約者、私が貰うから」と。
どうして? 私を励ましてくれたんじゃなかったの? 親友だったのに。
私は親友に裏切られた。
なのに、その親友リリーの方から、まるで被害者かのように、
「私たち、愛し合ってる。将来を誓い合ったの」
「私たち、結ばれる運命だったってわかったわ。真実の愛なの」
「真実の愛は、残酷なものなのよ」
と涙を溢れさせながら言われてしまい、なんだか笑ってしまった。
なに、陶酔しちゃってるの?
涙まで流しちゃって。
被害者は私なのに。
前々から隠れて付き合ってたのね。
それなのに、「デート、頑張って!」などと、私を励ましてたってわけ?
絶対、私のこと、陰で笑ってたでしょ?
ーーそう確信して、私は覚悟を決めた。
舞踏会の会場で、彼、パークスが、私との婚約破棄を宣言し、リリーと婚約し直すと表明した、そのときーー。
私、シャロン・ドーリス伯爵令嬢は、元婚約者と親友を相手に、心からの「祝福の言葉」を述べた。
彼らを奈落の底に突き落とす「現実」を教えてあげるためにーー。
※ざまぁ系のストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 12:10:00
19498文字
会話率:14%
深い闇の中、リンは目覚めた。そこは冷たい海の底、記憶もなく行く当てもなく何もわからず、ただ自分の名前だけを憶えていた。一寸先は闇。怯んで立ち竦んでいると、「カオスィー」と名乗る大きなクラゲがリンを照らし出す。「キミは迷子なんだよ。ここには、
そういうのがよく来るからね」カオスィ―曰く、この世界には「迷子」を喰らう化物が数多く生息しているらしい。知能が高い者は迷子を喰らうのを厭う。「代償が大きいんだよ、迷子を食べるのは。”美味しすぎて壊れちゃうからね”。だから皆共食いしてるのがフツーかな~」
一体のクラゲと一人の人間の綴る、『記憶と目的を探す旅』。彼らは闇を彷徨い続けた。廃れた海底都市、廃墟、施設、回廊。化物と生命の泳ぐ深い世界。当てもなく、名前だけを握りしめた探索が幕を開ける。__その時が来るまで、必ず。
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さあ、綴ろう。
壊れながら生き延びる、“記憶”と“目的”の物語を。
接点を得るまで守り抜こう、憶えていよう、全部闇の中で。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 10:00:41
8365文字
会話率:36%
「俺の記憶を覗くな!」「待て、落ち着け!オレのせいじゃない!ライネア、ナイフを下ろせ!ナイラ、助けろよ!」「……面倒くさい」
平凡な青年・ハジメは、謎の少女二人——ナイラとライネア——との出会いをきっかけに、平凡な日常を失った。狂気のカル
ト集団による儀式が引き金となり、三人は予期せぬ絆で結ばれてしまう。
記憶を共有し、感情を感じ合い、やがて人格さえも溶け合い始める——
秘密など存在しない。ナイラの冷めた性格、ライネアの凶暴性、ハジメの小心者ぶり……すべてが丸裸だ。
「お前ら、また俺の記憶を盗み見たな!?」
「あんたが先週見たエッチな夢、バレてるわよ」
「殺す。次やったら本当に殺す」
しかし、この異常な繋がりには代償が伴う。三人の絆が深まるほど、彼らを狙う謎の勢力の影も迫っていた——
「お前たちは、選ばれた『器』だ。永遠に縛られろ」
果たしてハジメは、自分自身を保ちながら二人を守ることができるのか?
この歪んだ関係の先に待つ運命とは——?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 10:00:00
207105文字
会話率:23%
鎖が断たれるその先に?
彼は棺を引きずり、終わりの見えない大地を彷徨っている。
右目に刻まれた八つの封印。それが一つ断たれるたび、彼は力を得る――だがその代償は、正気と記憶。
心の声と、棺の囁き。
道もなく、答えもない旅の中で、彼に残さ
れたのは「埋葬」という言葉だけ。
そして、名もなき少女と出会う。
祈りを忘れぬ彼女は、失われた何かを彼に思い出させる。
果たして彼が運ぶ棺には何が眠っているのか?
そして、すべての鎖が断たれたその先に――何が待つのか?
孤独、狂気、信仰、裏切り。
幻想と現実の狭間で紡がれる、魂のダークファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 07:08:27
45003文字
会話率:18%
異星文明装置の仕掛けが発動し、核攻撃による消滅の危機を免れた日本列島は、人が住めない筈の惑星「火星」へ転移していた・・・。
《最新章あらすじ》
裏人類都市における火星原住生物との攻防戦は想定外の結末を迎え、日本列島は『アマノハゴロモ』
システムを酷使した代償を払うのだった。
*3/14最新話『悪魔の条約』投稿しました。
*自宅PCは焦げ臭さ増大中ですが、次話は3月21日、日曜日15時までに投稿予定ですm(__)m
《リニューアル情報3/14》
第64話『北米大陸救出作戦』までリニューアル完了。*本話は全て加筆しました。
*この小説はフィクションです。実在する国家、団体、法人、個人、法律、地名、学術用語、その他固有名称等とは一切関係ありません。
*本作品で使用されているイラストの無断使用は著作権侵害に当たる為、固くお断りします。
【イラスト制作者 様】
絵師 里音 様 / イラストレーター 更江 様 / イラストレーター 鈴木 プラモ 様 / お絵描きさん らてぃ 様 / イラストレーター しっぽ 様 / イラストレーター 七七七 様 / イラストレーター 倖 様折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 21:22:26
1467362文字
会話率:41%