「八戸イオ」は新聞部の女子高校生。「軍人ゾンビ」の噂を確かめるために廃工場を訪れたとき、彼女は「怪獣」に襲われる。危機に陥った彼女を助けたのは、ぼろぼろのロボットに乗ったサイボーグ「シュウゴ」だった。
怪獣を倒した瞬間、世界の壁が崩れ、半壊
した宇宙戦艦がイオの眼前に現れる。
イオの生きてきた世界は、放棄された特務戦闘艦「クツナギXXVI」の居住区だった。資源を狙う各惑星の政府から、シュウゴはひとりで20年間、世界を守ってきたのだ。
あと1年で母星からの回収班が来ることを聞き、イオは戦いに加わることを決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-19 20:30:00
10248文字
会話率:42%
ふられ屋と名付けられバカにされるほどに、好きになった人に告白せずにはいられない初心正直。新三年生を迎える日に、一人の美少女と出会う。名前は二槍仲美。
一目惚れをした初心は彼女に告白するが、知り合いからなら始めてもいい、という予想外の返事
がくる。その日から初心と二槍の関係が始まる。
初心は惚れさせるための作戦を実行していくが、ことごとく二槍に看破される。逆にやり返され、赤面する日々。彼女を知っていくにつれ、たびたび引っかかることや、疑問に残ることがありながらも、初心は距離を縮めていく。
とうとう二槍の家で二人きりの誕生日パーティーをするまでに至り、そこで友達以上恋人未満へと昇格を果たす。このまま恋人への階段を昇っていく、そんな気持ちが、不意にへし折られる。
二槍が実は家族から虐待を受けていることが発覚したからだ。
虐待の事実を知った初心は詳しい話を聞き出し、力になれないかと提案する。卒業するまでうちに住まないか、と。だがその提案は一蹴され、二槍は虐待の巣窟に帰ってしまう。
何もできずに落胆していた時、帰り道で二槍を見かける。そこで、ひどい暴力の跡を体中に見つける。単身赴任から帰ってきた叔父にやられたことを看破した初心は、二槍をうちに連れ帰り、叔父に啖呵を切る。もう二度と会わせない、ふざけるな、と。
事情を話した初心家でその日、家族みんなで二槍の誕生日を祝うパーティーを開く。うちの子になりなさい、初心の母にそう言われた二槍は涙を流し、美味しい料理を食べる。温かい家庭に触れ、傷を癒される二槍だったが、叔父につけられたトラウマ、周りの人間が消されることを仄めかされ、初心家に迷惑をかけないために一人帰る。
翌朝二槍がいないことに気づいた初心は、家族全員で二槍を助けに行く。交番相談員の祖父や二槍の友人たちと協力して、二槍家に潜入する。ぼろぼろの二槍を見つけて脱出させようとするも、叔父に見つかり、初心はぶちのめされる。
死ぬ寸前まで殴られるも、二槍を本当の意味で救うために、初心は立ち上がる。叔父を挑発し、家の外で殴られることに成功する。叔父は現行犯逮捕され、二槍は偽りの家庭から解放される。
無事退院した初心が家に帰ると、二槍が自分の部屋にいた。これから一緒に住むことになったと報告を受ける。さらには、恋人へと関係が昇格され、二人は正真正銘の恋人同士になる。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-25 13:20:10
139858文字
会話率:45%
さよなら
そんな事を、先生に言われ
私は一人廊下を、とぼとぼと歩き散らしていた
廊下の向こうには、桜の木が硬くつぼみを、こしらえながら
そのにぎやかなムードを醸し出す生徒の群れを、傍観している
私は、一人、その光景を、校舎の窓から、眺めて
いたが
それは全く、無慈悲なほどに無意味に感じられた
ただ、時計が、廊下で、かちりと、だれも居ない私に、意味のないような時間を続けさせた
帰り道、どら猫を、揉み
滅多に食べないコロッケを買い
道原で、それを、食べ
帰る
虚無だ
何から何まで、すべてが、無意味に感じられる
時間がないのではない
何をやる時間かが、分からないのだ
残された、時計は、誰の時間かもわからない虚無を、刻み続け
私は一人、目玉焼きのように、それは、夕食での出来事だが
出されたそれは、半熟で、それを、ぐじゃぐじゃに、黄身を、混ぜ
私は、一人、椅子に座っていたが
真実、私は、一人、テーブルの囲まれた中
立ち上がって、それを見下ろしていた
しかし、目の前の私は、それを、口に運ぶ
ただ、黄身と白見の卵の味が、そこにはあり
私は、それを、飲み込み、いつ消費されるか分からない
エネルギーのガソリンを、舌の上に、載せていた
ジーザス
私は、無意味なのだ
何にも感謝できず
ただ、ここにいる
私は、無味なのだ
ジーザス
神も仏も、私を救うかもしれないが
人は、私を救うのだろうか
私は、無機物的に、そこに存在する
石に、過ぎない
利用価値を、投げ捨て、いずれ、コンクリートの中で、動き暴れだす
そんな自然的、因子
なのだろうが、それは、社会性を、ことごとく欠いている
私は、誰なのだろう
私は、だれなのだろう
私は、私は、私なのだろうか
私は、どちらにしろ、私ではない
私は、目の前で、目玉焼きを食べている人ではない
私は、その後ろで、何かを言っている人でもない
ただ、眠り、私を見ている、あなたは、私なのであろうか
私は、欠陥か、血管か、赤血球か白血球か
壊れずに、存在し続ける
私は、本当に、私なのか
その会社の事業主は、壊れずに、そこにいる
ただ、この社会には、適応できているのだろうか
私は、私であろうか
この仮面が、ぼろぼろと、落ち続ける
皮膚のない私は、私なのであろうか
これを書いている、私は、私なのであろうか
私は、私でないとしたら、私は正しいのか
私の行いは、正しいのか
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-13 06:21:03
5933文字
会話率:11%
その看板は、酷く古くさく木製であるが為に、ひとたび触れば、そこからぼろぼろと崩れそうなくらいである
その木の看板には、うっすらと黒い文字で「人山」と漢字で書かれている
その看板を、先程から見ている男がいた
最終更新:2016-08-02 11:11:13
1383文字
会話率:11%
かつて手に入れると呪われるという呪いのがありました。しかし、時代と共に人形遊びをする子たちはいなくなりました。
そんなある日、孤独なヤンキー君の高校生。タケルは道端でぼろぼろのお人形を拾います。
それは、手に入れいると呪われるという呪いの人
形メアリーでした。
しかし、ヤンキー君は何も気にせずに。その人形も持って帰り………。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-26 19:55:34
3940文字
会話率:63%
「お前は女のくせに出しゃばり過ぎだ。よって、婚約破棄をする!」
『冰の令嬢』『笑みなき鉄仮面』などの蔑称を持つエルランド子爵家の一人娘のヒストリカは、婚約者にそう宣言された上に貴族学校時代の親友に婚約者が奪われていたことを知る。
夜会の場で
こっぴどく傷物認定されたため、もう自分の貰い手はいないだろうと令嬢人生に諦めの終止符を打つヒストリカだったが、具合が悪そうにしていた男性を助けたことにより運命が一変。
社交会では醜悪公爵と囁かれるエリクと婚約する運びとなる。
エリクはもともと王城お抱えの天才宰相と持て囃されていたが、病気を患いそれが原因でゲッソリとした容貌をしていた。
しかし、幼少期からスパルタ教育を施され辞書よりも多い知識を持つヒストリカは、エリクの病気に心当たりがあって……。
これは、頭脳明晰でメンタルつよつよだけどちょっぴりズレた女の子が、仕事中毒メンタルぼろぼろ公爵様を人間らしい生活に戻していくうちに、自分の感情を思い出したり、ざまぁしたり、幸せになったりするお話。
※最初はちょっぴり頼りないヒーローですが、主人公が漢にしていきますのでご安心を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-25 19:10:00
101669文字
会話率:37%
魔力の強さが何より大切なヴァルネット王国。第2王女のテレーゼは魔法が全く使えないせいで、使用人同然の生活を強いられていた。ある夜、ぼろぼろになった行き倒れのくまのぬいぐるみに出会ったテレーゼは得意の裁縫でぬいぐるみを直してあげる。するとな
んと……突然ぬいぐるみが立ち上がって話しだした。フェル、と名乗るぬいぐるみは不思議な魔法で彼女を助け、元気づける。しかし王国にはやがて不穏な空気が広がり始め……裁縫が得意な王女様が可愛いぬいぐるみの王子様に見初められるお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-22 12:03:43
15718文字
会話率:54%
初めて書く現代ファンタジー作品です!
所々至らぬ点があると思いますが、色々四苦八苦しながら書いて行こうと思います。
10年前、女神様の手違いで異世界に召喚された佐賀正人(さがまさと)16歳。
魔王を倒さないと元の世界には帰れないと言われ
、魔王を倒すことを決め旅に出て五年後…ぼろぼろで傷だらけの猫耳少女2人を拾い、そこから五年でなんだかんだあって辛い事もあったが無事魔王を倒し女神様に魔王を倒した報酬として猫耳少女2人が地球で暮らす許可とかもろもろ貰って地球に戻ってきた俺達が待ち受けていたのは……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-10 09:46:01
1120文字
会話率:56%
都会の小学校に通っていたリュウタは、健康オタクの両親の思い付きで、なにもない田舎の町に引っ越すことになった。ぼろぼろの古民家で家族と暮らしはじめたリュウタは、さまざまな怪奇現象におそわれる。この家に住む幽霊のハナコの存在に気が付いたリュウタ
は、むかしこの場所で非業の死をとげたハナコの秘密を知ることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-20 16:00:00
53966文字
会話率:55%
僕は大川猛流(おおかわたける)。
我ながら大人しい性格で平凡な毎日を送っていた。
ある日のホームルーム。先生が教室を出ると教室全体が光に包まれた。
そしてクラス転移した先は王城の広間。
そして目の前には髭を蓄えたガタイの良い王様、美しい
王妃様、そしてかわいらしい姫だった。
「魔物を倒し、世界を救ってほしい」
王のそんな願いで償還されたこのクラスは、お決まりのステータスという声と共に、自分のスキルに一喜一憂するのだった。
そしてスキル『超回復』を得た僕は、同席していたA級パーティ『遥かな頂き』に一人だけスカウトをされたのだ。
「君のスキルはきっと俺たちの助けになる!一緒に世界を救おう!」
そんな言葉に胸を躍らせ、冒険を重ねていた僕は、攻撃手段がないためレベルもスキルレベルも上がらないので、ずっと回復は自分にだけ。
役立たずと国に戻った際にはいじめられ、王からは指名した手前とりあえずは最初の目的のドラゴン討伐までは帯同するように命令された。
そして『遥かな頂き』の面々も渋々了承した。
そして険しい火山地帯の先にいる火竜を僕以外のメンバーが総力を挙げて討伐した。
みんなぼろぼろの状態ではあったが、喜びに満ちていた。
僕が回復できたらいいのに・・・そんなことを思っていたら、僕の体がふわりと浮いた。
まさかの胴上げ?僕は役に立たなかったのに・・・そんなことも思ったが嬉しさに涙がこみ上げ・・・
そしてそのまま僕は落下していった。
慌てて周りを見ると下にはボコボコとしたマグマが見える。
「はーやっとスッキリする!役立たずにまで褒賞を分けことになるんなら、さすがに我慢できねーからな!」
「討伐の末に犠牲になったとかうまくいっとくから!」
「安心して死ねよーー!」
そんな言葉が聞こえる中、僕は・・・数十メートルはあろう火口を落下し、そのままマグマに身を焼かれた。
全身が焼けただれる激しい痛みの中、僕は焦燥感にかられ、ただただお荷物になっていた自分を思い返していた。
「でも・・・それでも僕は・・・さすがに切れてもいいですかね?」
そんなつぶやきが、マグマに焼かれ消し炭のようになる僕の最後の言葉になった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-01 20:00:00
168855文字
会話率:42%
家族に愛されたいと、ずっと冷遇されている家族に送金していたリリー。
しかし、冤罪で仕事を首になり戻った実家はもぬけの殻だった。
そんなどん底の状態で、すがるように買った宝くじがあたり大金を手にする。
それでも、お金がある分孤独は深まるだけ
だった。
そんな時、道端でぼろぼろの状態の冒険者を見つけた。
冒険者ギルドで理不尽に働かされていそうな彼を見て、
自分を重ねたリリーは彼を雇うことにした。
そんな彼に溺愛されて、リリーの生活が一変していく話。
魔法のiランドにも載せています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-31 13:41:36
109467文字
会話率:41%
――バリッ。むしゃむしゃ、ガツガツ、バクバク、もりもり、しゃきしゃき、ボリボリ、ゴキュゴキュ、もぐもぐ、シャクシャク、カリコリ、サクサク、パクパク、パリパリ、ザクザク、ポリポリ、コリコリ、バリバリ、ガブガブ、もっもっ、クチュクチュ、ごくご
く、ごっくん、ズルズル、くちゃくちゃ、じゅるじゅる、ぴちゃぴちゃ、ぐちゃぐちゃ、ぼたぼた、たらたら、ぼろぼろ、ゴボゴボゴボ…………
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-19 12:00:00
675文字
会話率:29%
──転生した異世界では黒髪が不吉とされていました。
黒髪にコンプレックスのある女子大生は事故で死に、異世界の孤児に生まれ変わった。
白い肌と黒い髪を持つ少女・ノアは黒髪が忌避される世界で自分が生き残るために奮闘し、やがて華やかな世界に羽ば
たいていく。
これは少女が自分の髪を好きになるまでの物語。
※カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-05 07:00:00
29392文字
会話率:34%
ある日、朝食の最中に魂を体から『引っぺがされて』、異世界へと渡った少女。実は彼女の魂は元々異世界のダンジョン、『皇女の奥津城』を守る、ゴーレムに宿るエレメンタルから分裂したものだった。
異世界の、人形を思わせる体の中で目を覚ました彼女は、
破壊された分裂元のエレメンタルゴーレムを発見。このままでは維持者であるエレメンタルを喪ったダンジョンは崩壊してしまう。
ぼろぼろになっているダンジョンの立て直しに、彼女は奔走することになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-13 00:06:48
353785文字
会話率:18%
祖父が死に、埋葬した満月が煌々と輝く夜。
忌み子と呼ばれた少年はぼろぼろの少女と出会う。
太古の昔、冥府から眷属達を招いたとして悪神と言い伝えられる女神アルテミス。
恩人である彼女の悪名を晴らすべく少年は旅に出る。
最終更新:2023-10-06 01:29:52
603文字
会話率:0%
貴方の神を捨てて
私にパンと血を下さい
血を私と流して下さい
世界を見つめれば
流れる血が見える
井枝尼 理出亜
天涯孤独の彼女は
児童養護施設に預けられた
形見は、ぼろぼろの聖書と資本論、そして預けられてはならない、あるものが
理出亜は、現れるオフィスに、工場に、ネットに、予想もつかない場所に
次々に現れる。本当の彼女はどこにいるのか。問いは広がり続ける
そして、一人の理出亜は出会う吉満 光太郎に、彼の全てを求める。
それは世界の破壊の始まりかかそれとも再生か。
本当に見つめることを
私はあなたに問う折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-17 16:59:00
4318文字
会話率:0%
その日は連日の残業ですでにぼろぼろな体にムチを打ちながら、なんとか仕事を終えることができ、久しぶりの休暇だと思いながら、主人公は帰りのバスに乗っていました。
少しだけ感じる揺れが心地よく、ぼーっと見ていた窓の外には雲ひとつない夜空が広が
っています。
そんな時、一筋の流れ星が流れていくのを主人公は見つけ、こう思いました。
……ゲームみたいなスローライフがしたい、と。
やがて主人公は心地よい揺れを感じながら沈み込むように眠りにつきました。
流れ星に願いをかけるなんてことは考えていませんでした。
単純に、流れ星を見たので、心の片隅にあった願望が浮かんできただけです。
しかしそのふとした願いがなんの因果か奇跡を起こし、主人公をゲームの世界へ誘います。
《Starry Farm -星降る町とやすらぎの願い-》
牧場主として生活する農業シミュレーションゲーム。
その主人公として生まれ変わるという形で願いは叶ったのでした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-13 20:25:23
1034文字
会話率:34%
路地裏で乞食がうずくまっていた。
小汚い姿で
「お慈悲を」
と言った。
そこで僕はポケットから札束を渡した。
「ありがとうございます」
そして数日後に僕は自殺を決行した。
屋上から飛び降りて、死んだと思ったら生きていた。
目の前には輝く老人
がいた。
それは神様だった。
神様が僕を助けてくれたのだ。
「神様、なぜ僕を助けてくれたのですか」
「あのときの乞食は私だったのだよ」
「そうだったんですね」
そう思うと、すごく腹が立ってきた。
「乞食のふりなんてするんじゃねえよこのカスが!!!」
輝く老人を殴ったり蹴ったりした。
「自殺してんのに正義ぶって止めてんじゃねえよ!
死ぬほうが楽なんだよバーカ!!!!!!!!!」
老人は乞食よりぼろぼろになって地面に倒れていた。
神様を虐待して心がスッキリしたので家に戻った。
「ふう」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-28 06:47:41
342文字
会話率:39%
「エミリナ・スウォルト!今ここに、貴女との婚約解消を宣言する!」
大勢集まるパーティーの、中央階段の最上段。感情表現が乏しく冷たいと揶揄される公爵令嬢エミリナ・スウォルトは、自身の婚約者であり国の第二王子でもあるオーウェン=レイヴン・トレ
ントハークより婚約解消を突きつけられる。
オーウェンの態度ががらりと変わったのは、十歳の時。以降六年間、エミリナは彼の酷い仕打ちにも淡々と耐えてきた。しかし、内心はぼろぼろで、父や継母、義兄からもぞんざいな扱いを受ける日々。学園でも、オーウェンの浮気相手ココットが嘘を吹聴する為、味方は一人もいない。
「分かりましたわ。私、殿下との婚約破棄を受け入れます」
いい加減に愛想が尽きたエミリナは、オーウェンとの決別を決意。潔くその場から立ち去ろうとした矢先、ちょっとした事件が起こる。そして次に会った時、彼の態度はころっと百八十度変わっていた。
「婚約解消の話を、なかったことにしてくれないか!」
「は、はい……?」
「僕は君と、離れたくないんだ!」
とんでもない台詞を吐くオーウェンに、エミリナは心底呆れるが──?
甘々ハッピーエンド、溺愛確約の二人のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-06 21:08:16
48387文字
会話率:55%
ティアナはある日突然、予言にある『救世の乙女』であるとして召喚された。建国の勇者の生まれ変わりで、魔王を倒すのにティアナの力が必要なのだという。それが世界のためなら、と不慣れな訓練に取り組むティアナ。そしてそれを支える王子クラウスとやがて恋
に落ちる。しかし、クラウスに想いを寄せていた聖女ユーリアの策略で、ティアナは段々と孤立していく。そんなティアナにクラウスは「頑張りが足りない、『救世の乙女』としてもっと完璧にふるまえ」と言い放つ。クラウス、ユーリアと共に魔王討伐に旅立った後も、戦闘を押し付けられ、人前ではユーリアの付き人として振る舞うよう命じられ、誰にも顧みられることなく一人摩耗していくティアナ。ついに魔王に挑むも呆気なく敗れ、ぼろぼろになったティアナは不思議なエルフと出会う。ティアナを癒やした彼は、勇者と共に戦った建国の賢者、ヴァーリだった。◆過去に投稿した中編の改稿版です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-06 18:01:07
33040文字
会話率:25%
ヴィオレッタは、ずっと一人だった。子爵家の娘である彼女は、なぜか一人だけ離れに押し込められていたのだ。家族は彼女のことを『はずれの子』と呼び、疎んじていた。
本だけを友として過ごしながら、彼女はぼんやりと夢見る。いつか王子様が助けにきて
くれる日を。もちろん彼女は、そんなことがあるはずもないと分かってはいたけれど。
しかしそんな孤独な日々は、ある日急に終わりを告げる。なんと彼女は家族の手によって、とある伯爵のところに嫁がされることになってしまったのだ。それも、今までに二人も妻をいびり殺したという噂のある恐ろしい男性のもとに。
みすぼらしいぼろぼろのドレスを着て婚約パーティーに出た彼女は、鈴の音に導かれるようにして一人の青年、フェリクスと出会う。彼は突然、ヴィオレッタをさらうと宣言して――。
これは、理不尽に虐げられてきた乙女が、不器用で優しい青年とすれ違いながら歩み寄り、幸せを手にする物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-31 12:07:57
121041文字
会話率:37%
ゾフィーは、森の中でただ一人暮らしていた。そして彼女は、ある日ぼろぼろの若い男性が行き倒れているところに出くわす。捨て置く訳にもいかず、彼女はその男性を介抱することにした。コンラートと名乗った彼は、なんと伯爵家の令息だった。色々あって家を
追い出され、さまよっていたと彼は語った。
コンラートは助けてもらったお礼がしたいと言って家事を手伝おうとしたが、彼は見事なまでに何もできなかった。こんな彼を放り出したら、それこそまたすぐに行き倒れてしまいかねない。ゾフィーはそう考え、仕方なく彼の面倒を見ることにした。ある程度平民の暮らしに慣れたら出て行ってもらおうと、そう考えながら。
ずっと静かだった家の中に、コンラートの明るい声が響く。彼は懸命に家事を覚え、ゾフィーを支えるようになった。ゾフィーは戸惑いつつも、そんな暮らしを好ましいと思うようになっていった。
けれど同時に、ゾフィーはこう考えるようになっていた。人が好きな元貴族の彼には、こんな人気のない森の中よりももっとふさわしい場所があるのではないか、と。そうして彼女は、一つの決断を下す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-02 12:14:45
132783文字
会話率:42%