「お前を売れば金貨百五十枚分になるのだ。我が男爵家の面汚しが高値で売れるのだ。これ以上の取引はないだろう」
男爵令嬢のエミリーには天才的な商才があった。しかし他の家族はとことん無能であり、ある時父が男爵家ではとても払えない鉱山の権利書を買
ってしまう。困った男爵家は、取引の条件の一つにあった、エミリーを売れば金貨二百五十枚として換算するというので売ろうとしてしまう。そこへ、ピエロメイクをしたサーカス団長レイヴンが現れ、金貨四百枚で買うと宣言した。目先の金に釣られた父は売ってしまい、エミリーはサーカスで見世物になるのだと嘆いていた。だが連れてこられた先で謎の紳士と対面する。綺麗な方だと惚けていたら、先ほどのレイヴンだと名乗る。そして、エミリーを買った理由を話し始めて――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-07 12:05:44
11928文字
会話率:39%
8月27日0時からNHKで2時間半の特番「今夜はとことん異世界スペシャル」が放送されました。異世界物ヒットの牽引役として「小説家になろう」が大きく取り上げられており、また転スラ・無職転生・盾の勇者の原作者による対談ありで、面白かったし昔から
なろうを楽しんでいた身としてはついにNHKで取り上げられる時代か!と感慨深かったのでエッセイを借りて紹介します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-30 17:12:32
2581文字
会話率:50%
この世の中は物語が中心に回っている。それは常識であり日常である・・・・・・そんな世界で国民は物語の為に生き、役を担う。そしてまた、物語を紡ぐため主人公に選ばれた。少女の名は、藍乃英雄(あおのえいゆう)。彼女は物語を紡ぐはずだった――だが、物
語が始まる前に英雄は自殺してしまった。彼女の物語は始まる前に終わってしまった。落胆と悲痛が入り混じる中、彼女の幼馴染だった少年、水扇兎音(すいせんとおと)は彼女の死の真相を明らかにしたいと行動する・・・・・・。しかし、死の真実は、そう美しいものではなかった・・・・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-19 19:48:59
107570文字
会話率:46%
15世紀欧州随一の富を誇ったブルゴーニュ家の「我らが美しき姫君 マリー・ド・ブルゴーニュ」とハプスブルグ家「中世最後の騎士 マクシミリアン1世」の悲しくも美しい愛の物語を、そしてその2人の側にいた2人の姫アリシアとセシリアの視点から、史実
に基づき描いていく歴史小説です。
実はアリシアとセシリアは、マリーとマクシミリアンにとっても遠い親戚筋に当たる2人の少女です。
もともとマリーとマクシミリアンの曽祖父はポルトガルのジョアン1世で、この2人も再従兄弟(はとこ、または又従兄弟とも言います)同士、マリーの父方のお祖母様と、マクシミリアンの母方のお祖父様は兄と妹という関係だったのです。当時のヨーロッパの王室は同じカトリック同士でしか婚姻を結べないのはもちろんのこと、貴族や王家の結婚は親同士が決める政略結婚ですから、どうしても親戚筋同士の結婚になってしまうのです。
そしてこの物語のもう一つの話になる主人公の2人の姫もやはり、アリシアはイングランド王エドワード4世とリチャード3世の妹であり、またセシリアの方はマリーとマクシミリアンの曽祖父に当たるジョアン1世に妻であるイングランド王室ランカスター家出身のフィリパ(マリーの父方のお祖母様と、マクシミリアンの母方のお祖父様の母にあたる人)の父であるジョン・オブ・ゴーントの血を引いています。
少し複雑なので、この話はおいおい本編において、詳しく説明させていただきますが、この4人はどこかしらで親戚筋に当たる関係だったのです。そしてマリーやマクシミリアンにとって大切な役割を果たしていたマリーの義母マーガレット・オブ・ヨークも決して忘れてはいけない存在です。
王家の複雑な血筋が絡み合う、華麗なる中世のヨーロッパの姫物語の世界を覗いてみた方必見です!
歴史の勉強になることは間違いないので、学校の歴史の勉強や受験勉強などの合間に、読んでいただけたらと思います。
読者の皆さんにとって、中世の西洋史を深く知る助けのひとつになることを祈ります!
そしてこの時代のヨーロッパの歴史の面白さをお伝えできればこれほど嬉しいことはありません!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-26 07:29:20
167384文字
会話率:8%
『あたしはとことん幸せになるか、とことん滅茶苦茶になりたい』
そんな人生観を持つ女子高生、岬ユリは代々天叢雲剣を体内に持つオロチ一族の末裔。町の結界を強化する祭りの主役である彼女に、妖怪『天魔波旬《てんまはじゅん》』たちが迫りくる。
社から派遣された巫女、土屋ミカドと、西洋魔術協会から派遣されたシスター、流カルマがそれぞれの思惑でユリを護衛する。美しく、妖怪と戦う使命を持った彼女たちは高い戦闘力を持ち、次々にやってくる妖怪たちを蹴散らしていく。
その中でユリは、二人の少女に惹かれる自分を意識し始める。女子なのに俺様系の巫女剣士ミカドと、やさぐれ系銃使いシスターのカルマ。それぞれ違った魅力を持ち、共に学校や下宿での日常を過ごすうちに、ユリに確かな恋心が芽生えていくのだった。
そして妖怪たちを陰から操る美猴王。永きの眠りから復活した彼女もまた、ユリの中にある剣を求め暗躍する。
それぞれ違うものを求める彼女たちはどこへ向かうのか。
ユリを巡る全員女子の四角関係は、巨大な陰謀の中で徐々に変化していく……。
スタイリッシュ妖怪退治百合アクション長編、ここに開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-25 11:47:37
106319文字
会話率:32%
この世は楽しいことで溢れている。
知りたい、もっと、色んなことを。
幼い頃から興味のあることはとことん知りたいと思っていた糸口健太郎はその性格から情報屋として働いていた。
しかしとあるきっかけで先生になることに。
請け負ったクラス
は五年三組―通称ゴミクラス。
問題児ばかりのこの教室で、糸口が提案したのはとある『ルール』だった。
様々な要因で歪んでしまった子供たちを正しく導くことは出来るのだろうか。
これは糸口健太郎と子供たちの成長を描く一年間のヒューマンストーリーである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-09 17:36:52
1186文字
会話率:40%
親戚一同の大宴会中、具合の悪くなった女の子ははとこの男の子から心配されて布団をかけられたり、タオル巻かれたり、寂しくて泣いたりもします。ほのぼのした話です。
自分のホームページに掲載している作品です。
最終更新:2023-06-07 00:47:08
4233文字
会話率:56%
□□□
だだっ広い平原に獣のような泣き声が響き渡っていた。
大きな声で泣き叫ぶ子どもがひとりで歩いていた。ふらふらと左右に体を揺らしながら、前方が見えているのかもわからない不安定な足取りで、どこかへと向かっている。子どもの年
齢は10歳前後。黒い髪は首元辺りほどの長さで短く、身にまとう衣服はところどころが薄汚れていた。荷物らしい荷物はほとんどない。右手は血で濡れており、小さな手には真っ赤な短剣が握られている。
まるで苦しさを訴える悲鳴のように泣き叫ぶ幼い悲嘆の声は、子どもが抱えている胸が張り裂けそうなほどの悲しみと深い絶望を訴えている。痛みに悶える獣のような咆哮を空に響かせながらも、涙に濡れた碧い瞳はギラギラと憎悪に燃えていた。右手で力強く短剣を握りながら、後ろを振り返ることをしない。頬を流れる涙は止めることができないけれど、それでもよろめきながらも、子どもはひとりで誰もいない果てしない平原を一歩、一歩すすんでいく。
□□□
これは、大好きな竜を喪った少女がバラバラになった竜の死骸を探す物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-27 19:43:48
23397文字
会話率:41%
魔王軍幹部である、魔将軍ウォーケン。
生まれてから長い間、たったひとりで山籠もり生活を行っていた彼は、ある日それまで見たことも無かった『魔法』を使う美女に出会う。
その美女こそ、魔族たちの王『魔王』だった。
この出会いをきっかけ
にウォーケンは下山し、魔王の部下となる。
長い間、山で猛獣や魔獣を素手で狩っていたウォーケンは、魔王軍において接近戦は最強。
だが彼は魔法ついてはとことん無知。
「ほう、俺を倒すとは⋯⋯今のは強力な魔法だな?」
「いえ、初級魔法です」
なんと、初級の魔法でさえ当たると気絶してしまうほど魔法が苦手だった!
魔王軍の幹部である『魔将軍』に抜擢されたウォーケンだったが、他の魔将軍たちは魔法も得意で攻守のバランスが取れているため、ウォーケンが自分に下した評価は「魔将軍最弱」だった。
ある日ウォーケンは魔王から、人間たちとの戦争のきっかけになるという『勇者』を捜してこい、と命令され、人間たちの住む大陸へと派遣される。
見つけるだけで良い、と念を押されたにもかかわらず、遠出が嫌いな彼は勇者を殺してさっさと魔王城へ帰りたいと願っていた。
しかしその勇者捜索の旅の中で、偶然に偶然が重なって⋯⋯?
「相手は魔王だ! 魔法は盗まれて倍返しされるぞ、使うな!」
「いや、そんなんできないけど⋯⋯」
これは魔王軍において近接戦闘最強の男が、旅先で出会った気に食わない奴をぶっ飛ばす──本来はただ、それだけだったハズの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-19 12:34:25
129099文字
会話率:28%
めちゃくちゃ素っ気ない幼馴染であり許嫁の少女・小鳥居芹那は、ただ親同士が決めたことに従って、いつかは杭原理央と結婚する。
しかし結婚するまではあくまで他人。イチャイチャなんてもってのほか。するわけがない。
そう言っていたのに……
「私たちは
、ラブラブな許嫁同士なんですからね……♡」
人前ではとことんイチャイチャしてきます……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-16 15:36:30
7742文字
会話率:49%
ある日、尼子康平は朝起きると美少女に馬乗りされていた。しかしその少女は幼少期に結婚の約束をしたはとこの美少女である白神かぐやがいきなり「婚約者になりました!」と宣言し戸惑いながらもそれを受け入れて高校生活満喫して二人が結ばれるまでただただい
ちゃつくだけの話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-15 21:39:24
59803文字
会話率:68%
ウィンター・リッチ、ダンスと釣りをこよなく愛し、疱瘡を患ったあとが顔に残る、勉学はまるで駄目な彼女は、マーシュヴァリ王国王太子の婚約者である。
宮廷舞踏会の夜、王太子は美人で有名な令嬢と婚約する為に、ウィンターとの婚約破棄を宣言。破棄さ
れたウィンターは「これで誰とダンスしても誰からも文句が出ない」と暢気なものだったが、ウィンターの友人であるネブラ・オリエンス嬢とその婚約者ヴェンセドル、そしてウィンターのはとこのチェスナットは、王太子や王家のやりように納得していなかった。
©2023 弓良 十矢
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-09 12:18:09
13377文字
会話率:56%
親友であり悪友の女友達と、走行距離三百キロ以上のドライブデートに出ることになった優利(ゆうり)。
お互いに恋人がいるのは承知しながらも遊ぶ、『悪友』である二人は、目的地に向かう道中で、『恋人の聖地』に寄り道する。
食べたいご飯がそこにある
からと、とても単純な理由で車を停めた二人だが、その穏やかな湖畔の光景に、優利の心にはこれまでとは違う感情が湧いて……
本編内の主人公とヒロインの関係が『浮気相手』の設定のため、そういったものが苦手な方は観覧をお控えください。
サービスエリア等は実在する場所ですが、お店に関してはところどころ架空のものと混ぜた内容となっております。
主人公達の喋り言葉は全て関西弁(京都弁)となっております。
現在、カクヨム、魔法のiらんど、pixiv、個人サイトにも掲載中の作品になります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-25 18:25:08
9958文字
会話率:42%
才能が全てのこの世界。みんなどこかで気付いているよね?
どこまでいっても、やりたいことがあっても、才能がないから…
どこかで自分の夢を、想いを狭めていませんか?
そんなのくそくらえだ!
やりたいことはとことんやる!目指したいものは目指す
!そんな想いからできた作品がこちら!
才能も強さも仲間も何も持っていない少年が、騙され、利用され、否定され、それでも
自分の夢である「戦士になること」を諦めず目指し続ける王道戦士物語。
これは確かに少年が刻んだ英雄譚。
そして今一度問いただされる世界の在り方
副題となっているもう一つのテーマにも気が付いてもらえると幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-10 19:01:20
151083文字
会話率:27%
突然こんなことを言うのもなんだが、私、あやかはヤンデレだ。もう好きな人にはとことん尽くしたいと思ってしまうし、好きな人のモノだったらなんでも集めちゃう。何だったら自分の血肉を食べてもらいたいし、行動は逐一把握し、たくさんかっこいいところを写
真に収めたい。そして好きな人に寄ってくる女は排除したい。でも、そんなことをするのはいけないっていうことを理解してしまった。これは、そんな私と付き合い始めた彼氏、海翔とのお話だ。
これはカクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-16 19:00:00
7242文字
会話率:26%
やってられない!
あの課長には頭にくる。
自分のミスなのに、何で私のせいなんだ!
知らん顔、
お前の意見だろ、部下に失敗を擦りつけるな!
お前が私のプロジェクトをケチを付け、台無しにしたんだろう、
つまらない意見を言いやがって、
やっぱり
そうだ、最初のプランが正解だった。
大失敗、
お前のせいだ!
死んでしまえ、
あんな課長、死んでしまえ!
……
……
ふて腐れて、コンビニでビールを買う。
プシュー、
ビールから泡が溢れ出た。
「あーっ、」背広がびしょびしょになる。
「今日はとことんついていないな、まったく〜」
ハンカチでズボンを拭く。
「あの〜」
「あの〜、」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-01 23:29:35
2937文字
会話率:35%
ヒロイン夢宮萌はとことんついてない女の子。ある日登校中に可愛らしい少年に出会い…!
最終更新:2022-09-29 13:12:07
1411文字
会話率:58%
高校1年生である新村京介のマンションの隣には、妹のような存在の少女が住んでいる。
小学5年生である今から、将来相当の美女に成長するだろうと思わせる容姿をしたドールのような顔立ち。
北欧とのハーフ特有の色素が薄く血色の良い白い肌、長い
まつげに、流れる銀髪はいつも元気なツインテールだ。
そんな美少女、粟屋ここあの将来の夢は……「俺のお嫁さん」!?
「京にい、たっだいま~!」
「なんか、新婚さんみたいだねっ」
「もぉ、ばかにい!とにかくココは京にいのお嫁さんになるから!覚悟しといてよねーっ!!」
普段は生意気で、京介をからかってはにやにやと楽しむここあだが、積極的に来られるのにはとことん弱くて……。
ぐいぐい迫ったかと思えば、恥じらってたじたじになり。
「……あいつはマジで、俺と結婚するつもりなのか……?」
これは、小さくも可愛らしいアタックを仕掛ける美少女ここあと、なんだかんだと世話を焼く京介のあまあまラブコメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-28 21:12:39
6673文字
会話率:46%
争いごとは~と世界の中心に~のIf続編というか第二王子サイド二周目(逆行?)
「兄上はとことん見る目がありませんね…」
最終更新:2022-07-24 00:23:25
2390文字
会話率:67%
【※甘さ控えめ注意】
よくある断罪もの。ただし断罪されるのは身分の低い男爵令嬢です。
婚約破棄とか断罪っていうと悪役公爵令嬢が男爵令嬢をいじめた結果断罪されたり婚約破棄するのが一般的?ですが、もしその身分が逆だったらどんな形になるんだろうと
考えたうちの1つです。
今回は公爵令嬢はとことん弱くて男性に縋りついて甘えようとするパターンになります。
なお、公爵令嬢は出てきません。
ジャンルは「異世界恋愛」と「ヒューマンドラマ」で悩みましたがこちらにしました。と言うくらい恋愛要素はほぼ無いのでご注意ください。(最後の方にちょこっとあるだけです)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-26 18:49:47
4383文字
会話率:33%