空を飛べるはずだ――
そう思ったのは、根拠などない本能だった。
魔法は覚悟があれば使える。そう信じて、ぼくは飛び降りた。
空に向かってではなく、落下へ。何も起こらず、世界は静かに終わった。
それが、始まりだった。
目を覚ますと
、赤ん坊だった。
知らない母の腕の中で泣いていたが、空だけはすぐに見つけた。
この世界には魔法があった。人々の生活を支える小さな魔法。
だが空を飛ぶ魔法は、誰にも知られていなかった。
幼い頃から、ぼくは空を見ては胸が騒いだ。鳥を見ては、翼を感じた。
母は言う。「また魔力を使いすぎて、気絶するよ」
それでも、ぼくは止められなかった。毎日、魔力を使い尽くす。少しずつ回復しながら、魔力が育っていく。
魔法を使うための知識も紙もない。
だから、ぼくの記録は“身体”と“感覚”の中にある。魔力が流れる指先、痺れる心臓、揺れる視界。
それらを積み重ねて、空に届く手段を探している。
前前世の記憶は、ない。
けれど、誰にも教わっていない魔力制御が、ぼくの中には確かに存在している。
それは、かつて空を駆け、魔法で戦った者の名残かもしれない。
魔法航空師団――その団長だった魂が、ラクスという名前の下で生き直しているのだとしたら。
空は遠い。
でも、命を軽んじて届く空ではない。
今度こそ、生きたまま、空へ至るために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 20:00:00
13335文字
会話率:10%
ここは異界カラフテス。
ここは剣と魔法が飛び交う領域,それ以外にも,,,。
「オラァ!」
「舐めんなや!」
拳と飛び交っていた,そんな物理や特殊能力色濃いめのバトル世界である。
過去にこの世界には夏目三角が神により転生
している。
無限数を超えて増える地球や惑星,恒星,諸々の
天体,超限数,アレフ数,到達不可能基数,絶対無限
まで超越して毎秒どころか常時永遠とも形容
可能な数,増殖し続けている,それがこの星内部の世界である。
その為,クソでかいが空間が歪み周囲からみた
物理の法則上,ただでかい惑星くらいにしか
見えない。
平行した世界なためより詳しく解説しておくと,
時間経過とともに宇宙全体が成長を繰り返す,
だから本質的に同一な地球が存在する宇宙より
更に時間が経っているのだ。
適応包容に加えてより高次元に成長するための
圧縮,宇宙収集が無限ループするため,騎士とかも内包出来たりする。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-26 19:16:11
23475文字
会話率:55%
――この世界には公にされていない危険な事実が山ほど隠れている。
覚醒者(ウェイカー)と呼ばれる超能力者。
浮浪者(ワンダラー)と呼ばれる人から異形へ変貌していく存在。
それらはマフィア構成員の少年ルカが生きる世界――裏社会に存在する『危
険な事実』の一つだった。
マフィア構成員としてキャリアを積み重ねて来たルカはある日、組織の本拠地イタリアから日本への異動を命じられる。
そしてそこで与えられた任務は覚醒者であるボスの娘の護衛、そして――派遣先の仲間の監視と殺害だった。
幼い頃から裏社会に身を投じて来た少年の機械的且つ合理的な思考は、一人の少女との出会いから少しずつ変化を遂げる事になる。
★カクヨムでも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 19:10:00
85625文字
会話率:34%
人類が宇宙に進出してから数千年。
生活のために軍に志願したら、念波という特殊技能持ちであることと、人型兵器コンバットアーマーの操縦適性があることが判明したケンジ・タナカは、常に転職したいと思いながら、汎銀河共和国宇宙軍特務隊上級大佐として働
いていた。
ケンジが定期的に起こる惑星反乱を鎮圧して帰路についたところで、突如出現したブラックホールに吞み込まれてしまい、目を覚ますと剣と魔法の世界に。
そして最下級貴族の『郷士』、グラック家の跡取りであるエルネストの体に魂が乗り移っていた。
この世界には、魔力で動く人型兵器『魔晶機人』とその上位機『魔晶機神』が存在し、操縦できる『操者』がの大半が貴族で、彼らが世界を支配し、支える存在となっていることを知るケンジ。
「とはいえ、私は最下級の郷士だ。魔晶機人を使って領地を開発し、プチリッチに生きていくんだ」
軍人時代からお上に関わるとろくなことにならないと思っていたケンジは、田舎領地の主としてほどほど豊かに暮らしていこうとするも、前世のエースパイロットとしての腕前と、膨大な魔力のおかげで徐々に注目されていくように。
果たしてケンジ……エルネストは、平穏な田舎貴族暮らしを手に入れることができるのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 19:00:00
464359文字
会話率:39%
人類が宇宙に進出してから数千年。
生活のために軍に志願したら、念波という特殊技能持ちであることと、人型兵器コンバットアーマーの操縦適性があることが判明したケンジ・タナカは、常に転職したいと思いながら、汎銀河共和国宇宙軍特務隊上級大佐として働
いていた。
ケンジが定期的に起こる惑星反乱を鎮圧して帰路についたところで、突如出現したブラックホールに吞み込まれてしまい、目を覚ますと剣と魔法の世界に。
そして最下級貴族の『郷士』、グラック家の跡取りであるエルオールの体に魂が乗り移っていた。
この世界には、魔力で動く人型兵器『魔晶機人』とその上位機『魔晶機神』が存在し、操縦できる『操者』の大半が貴族で、彼らが世界を支配し、支える存在となっていることを知るケンジ。
「とはいえ、私は最下級の郷士だ。魔晶機人を使って領地を開発し、プチリッチに生きていくんだ」
軍人時代からお上に関わるとろくなことにならないと思っていたケンジは、田舎領地の主としてほどほど豊かに暮らしていこうとするも、前世のエースパイロットとしての腕前と、膨大な魔力のおかげで徐々に注目されていくように。
果たしてケンジ……エルオールは、平穏な田舎貴族暮らしを手に入れることができるのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 11:48:09
6285文字
会話率:37%
ブラック企業で心も体もすり減らしていた男・黒川圭(28歳)は、ある日事故に遭い、その命を終える——はずだった。
次に目を覚ましたのは、見知らぬ森。
体は小さく、緑色。声は濁り、手足は鈍い。
……そう、彼は“最弱の魔物”ゴブリンに転生してい
たのだ。
言葉も通じず、文明もない弱肉強食の世界。
襲い来る獣、飢え、そして同族すら敵になる苛烈な日々。
だが、圭は気づく。
この世界には、“喰らうことで強くなる”という法則があることに。
虫を、肉を、魔物を喰らい、
スキルを得て、進化し、
やがて彼は、ただのゴブリンではいられなくなる——。
これは、かつて“使い捨てられていた男”が、
すべてを喰らい尽くして“最強”へとのし上がる、
異世界モンスター転生譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 18:00:00
92107文字
会話率:32%
この世界には精霊が存在する。精霊と言っても、“火の精霊”や、“水の精霊”などといった物語に登場するようなご大層なものではない。そういった精霊はとっくに出払っているらしく、 “道端の猫に眼を付けられる精霊”や、“円が綺麗に描ける精霊”など、
全く役立たないか、いたらちょっと便利かも、という微妙なものばかりだ。
私、如月明日葉には“思い出す精霊”が憑いている。“思い出す精霊”? 何ソレ? ってなものである。その“思い出す精霊”は、唐突に前世の記憶を蘇らせた。この世界は乙女ゲームと呼ばれる恋愛シミュレーションゲームの世界らしい。何、そのフザケタ世界……いやいや、そんな事よりも……………もしかして、私、失恋してしまった!?
私の好きな人はストーカー扱いされるほどゲームの主人公に夢中で、私の失恋は確定であるらしい。そのゲームでの私はというと、―――主人公でも、悪役令嬢でも、友人でも、モブですらなく、影も形も存在しなかった!
こうなったら、主人公を攻略対象の誰かとくっ付けて、この恋を実らせてやろうじゃないの! モブぐらいには成り上がってみせる!
さあ、王立魔法学院を舞台に恋愛ゲーム開始!
と思いきや、何だかおかしな方向へ……アイドル? 魔法少女? 世界の崩壊!? この世界、乙女ゲームの世界じゃなかったの?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 16:32:01
273736文字
会話率:35%
現実に飽きながらも平穏な日々を送っていた、24歳のサラリーマン。
ある日の仕事帰り、ふと気まぐれでいつもと違う道を通った彼は、謎のトンネルを発見する。
そしてそこを通り抜けた先で、中学時代の元同級生、永世桐生に出会う。
桐生は、彼がたった
今異世界に転移したと言い出す。
そして、この世界には「異人」という存在がおり、彼はその中の一種である「防人」になった、とまで言い出す。
さらに桐生は、彼に「生日姜芽」という名を与える。
状況を理解できず、桐生の話も信じられない彼だが、何やら立派な斧を背負っている事に気づく。
状況が飲み込めないまま異世界に放り出された姜芽は、そこで一人の聖女と、桐生と同じかつての友人達に出会う。
そのまま流れで彼らが構成しているという「チーム・ブレイブ」なる組織の一員にされ、冒険の旅に出る事になる。
最初は混乱していた姜芽だったが、やがて自身が異世界に転移したのだという実感を持っていく。
そして、彼は思った…
「なんかよくわかんないけど、とりあえず冒険しますか!」
平日16時、土日10時更新です。
カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 16:10:00
1361849文字
会話率:38%
この世界には魔法が存在する。そして神様も居る。
風神、火神、水神は上空にある孤島“神都”に住んでいる。これは風神の長であるビフェリオ、火神の長の娘であるメイテイそして水神の次期長候補であるセキラの日常と成長そして祈りの話だ。
最終更新:2025-07-26 13:16:28
129058文字
会話率:43%
この世界には魔法と呼ばれる技術が存在している。
無から火や水を産み出し、空を駆けることもできるそんな技術が存在する。
元々はエルフと呼ばれる種族が精霊の力を借りて行使していた、人から見れば摩訶不思議な能力を解き明かし、人種はおろか全て
の種族が使えるようにと広めた一人の人物がいた。
大陸はおろか世界の果てと呼ばれる大地にまで赴き、その技術の種をまき続けた人物がいた。
そしてその魔法は幾多の戦乱と共に発展し、只人の生活の中にまで浸透していった。
しかし、その人物が本当にいたのか。それは誰にもわからない。
遥かな昔、昔々のそのまた昔のお話。
それは、……あなたに続く物語なのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 12:10:58
471197文字
会話率:23%
この世界には7種類の種族が存在している。
魔神種、天喰種、溟海種、地霊種、妖精種、龍幻種と、全ての種族を従える人類種。
人類種に捕まった他種族は人類種に逆らうことはできず、奴隷として人類種に従って生きていく事しか許されない。
10歳の時に
人類種のハンターに捕まってしまった魔神種のフィール・ルシーラは、レンタル奴隷としての日々を過ごしていた。
主人も入れ替わり立ち替わりし、様々な人類種に奴隷として使われてきた。
そして16歳になった時、1人の少女に買われた。
その少女は人類種でありながら、今までの主人達とはどこか違う、不思議な少女だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 12:00:00
3048910文字
会話率:53%
この世界には、赤月夜という恐ろしい夜が三ヶ月に一度やってくる。
その間、私―リディア・エルンストは猫の姿になってしまう。
この物語は、赤月夜に猫になってしまう呪いを受けた私が、幸せになるまでの話。
最終更新:2025-07-26 10:00:00
37452文字
会話率:22%
学校ではいじめ、家では居場所がない。この世界には夢も希望も無い。
高校1年生の源鈴凛はクリスマスの夜に美東橋で自殺を決意する。
ところが……?
最終更新:2025-07-26 07:21:50
950010文字
会話率:55%
目が覚めた時……。
俺の意識は、『パーソナル・ラバーズ』という乙女ゲームに登場する悪役令嬢カミュ・ロマーノフへと乗り移っていた。
これは……悪役令嬢への転生!?
――でも今は、そんな事はどうでもいいんだ。重要な事じゃない。
こ
の世界には……『パーソナル・ラバーズ』には、人型機動兵器が存在する。
なら、ロボットモノ大好きオタクである俺がすべきことは、ただ一つ!
破滅回避も何もかも、知ったことじゃない。
この世界で、最強のエースパイロットを目指すのだ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 06:08:23
865645文字
会話率:20%
ブラック企業に勤める佐藤 悠(さとう ゆう)は、過労とストレスにまみれたある夜、
ビールを片手に愛用のソファで意識を失う。目覚めると、そこは――猫耳が歩き、空に魚が飛ぶ異世界の森だった。
言葉は通じる。心も通じる。なのに、電波も通じる。
しかもスマホは5G接続・バッテリー無限・現実世界にアクセス可能。ただし、異世界の情報は一切検索に出てこない。
「どういう仕組みだよ、これ……」
現代知識でほのぼの暮らすうちに、動物や異種族たちと仲良くなり、
時には料理を教えたり、動画で村の子どもを泣き止ませたり。
しかしこの世界には、ただの癒しだけではない“秘密”が隠されていた――。
心があたたまるのに、ちょっと謎めいてる。
猫吸い好き社畜と異世界5Gの、のんびり共感スローライフ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 05:10:00
11575文字
会話率:41%
魔王リゼリアとして君臨していた私が目を覚ますと、なぜかルクレシア公爵家の長女リゼナになっていた。
どうやら、気弱で魔法も使えない「落ちこぼれ令嬢」として周囲から軽んじられていたらしい。継母や妹からは露冷遇され、社交界でも笑い物にされる存在だ
ったようだ。
でも、私は元魔王。人間社会を理解するために貴族として潜入した経験もある。魔法の才能?もちろん健在よ。
私らしく優雅に生きていこうと決めた矢先、この世界にはまだ解決すべき問題があることを知る。
北部では魔獣との戦いが続いており、王都との交流も断絶状態。でも私には、元魔王としての知識がある。魔獣の生態も、その対処法も全て知っている。
北部の現状を憂いた私が解決策を提案すると、「北方の英雄」と呼ばれる冷徹な公爵レイアス・アストレイアが興味深そうに私を見つめて——
過去の幼馴染の血を引く皇太子との出会い、そして北部の危機を救う使命など――私の新しい人生は、想像以上に波乱に満ちているようね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 00:05:20
44798文字
会話率:33%
この世界には忘却魔法という特殊な魔術を使える魔術師が存在している。
忘却魔法は相手の記憶の一部または全部を失わせることのできる高度な魔法だ。
そして抜き出された記憶を管理する、記憶管理ギルドと呼ばれるギルドがある。
記憶管理ギルドを管理す
る『忘却魔法の管理人』の一人であるロイは、自分の意志を貫くため、魔術師に戻ることを拒否しながら、管理人として仕事をこなす日々を送っている。
記憶を失ったことで新しい人生を歩む者、失くした記憶を探す者、時にはその能力を悪用する者もいる……。
記憶管理ギルドを訪ねてくる者は、大抵何らかの事情を抱えているし、その性質上、事件に巻き込まれることも多い。
そのためロイもいつの間にか、客の事情に巻き込まれるようになるのだった。
■R15は保険です。
■更新は不定期です。基本的には毎週土曜日00:00を目標にしております。
■コメントとか使い方がわからないので設定できてないです。ごめんなさい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 00:00:00
629421文字
会話率:27%
魔法が全てを支配する世界。
その力は「詠唱」に宿り、「文学的才能」が魔法の強さを決める。
だがこの世界にはもう一つの力がある。
それが『スキル』ーー女神イデアから与えられる唯一公平な才能。
冒険者ジル=アードストール。
獣人として生まれ、元
数学教師として生きてきた彼は、
理論と数式の力で、この世界の矛盾に挑む。
「詠唱が魔法を創るなら、数式で世界を変えてやる」
今、祈りと理論が交差する。
これは、"魔法よりも数式が強い"と証明する物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 21:30:14
4735文字
会話率:30%
恐ろしいほど強い魔王を十数年もかけて滅ぼした俺達は、滅びたはずの魔王の魂核から衝撃の事実を知らされる事となる。なんと、それは魔王ではなくこの世界の根幹そのものだというのだ。俺達は正義の為に戦っていたはずが、なんと世界を滅ぼすために戦ってい
たのだ。
驚愕の事実を聞き、俺はその魂核に滅ぼさずに済む方法を聞いた。たった一つこの世界を滅びから救う方法とは、なんと俺自身を犠牲にする事…。だが俺は愛する仲間と世界を救うために決心する。
世界を救うために魂を捧げたと思った瞬間、俺は見知らぬ土地に立ち尽くしていた。さっきまで居たエリスやレインやエルヴィンの姿はどこにもない。そこは俺達がいた世界ではなく地獄でもなかった。どうやら、そこは日本と呼ばれる異世界だったのだ。この世界には魔獣もおらず、魔法の類も一切存在していなかった。ただ一つだけ前世で見た事のある存在であふれかえっていたのだ。
その存在とはゾンビ。前世の小さいダンジョンの一階層にいるような屑モンスターだ。事もあろうにこの世界は、その屑モンスターのゾンビに滅ぼされかけていたのである。
俺は決める。俺はこの日本と言う世界で、魔王討伐に使った失った青春を取り戻すと。
レベル1000超えの最強勇者は、終焉の世界で青春を取り戻す事が出来るのか?異色のゾンビストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 20:51:19
1824499文字
会話率:66%
登山中に迷い家に迷い込んだ主人公カミヒトは、妖怪とんでもない美少女と出会う。この出会いをきっかけに、カミヒトは発光している女神に強制的に神にされ、日本と異世界で信仰を集めるため、神として活動することになる。
妖怪とんでもない美少女を筆
頭に、日本、異世界で眷属を増やしながら、様々な問題を神として解決していく。
日本では心霊現象、怪奇現象、都市伝説に遭遇し、またその原因を自ら作ったり、超常的な存在と時には戦い、時には共闘し、時にはお願いされる。
そして、それぞれの神を奉ずる「御三家」の問題とも複雑に絡んでいく。
もう一つの世界――
五大悪氣と呼ばれるすべての生物の驚異となる厄災にさらされている世界。幾度となく破滅の危機に陥ったが、しかし、この世界には“伝説の何か”と呼ばれる救世の何かが現れる。
千年前の“伝説の何か”である“伝説の聖女”カトリーヌは世界を救うため、カトリーヌ教を作り悪氣を浄化し続けてきた。しかし、いい加減なカトリーヌは問題を先送りにしまくって、どんどん負債が積み上がり、千年経った今、どうにもならない自体になっていた。新しい“伝説の何か”を求め、今代の“伝説の何か”の祭神であるカミヒトを見つけたカトリーヌは面倒事を全部押し付けようとするが……。
今代の“伝説の何か”である“伝説の神社”の祭神として、日本と異世界を愉快で個性的な仲間達とともに駆け巡るギャグ多めのファンタジー。
主人公:野丸嘉彌仁(のまる かみひと) 普通の会社員。20代後半。臆病、消極的、善良な青年。
伝説の聖女:カトリーヌ。ガッツリと登場するのは第二章の予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 19:39:55
754148文字
会話率:54%
──届かぬ想いは、運ばれる。存在しない“始点”から。
この世界には、決して届かず、拾われず、還ることもできない“想い”がある。
忘れたはずの記憶、伝え損ねた言葉、そして、残された未練。
それらを密かに運ぶ謎の運送業者――「零番物流」。
正式名称は「零番輸送サービス株式会社」。
すでに廃業したはずの旧運送会社は、今なお、“存在しないはずの番地”へと配達を続けている。
都市伝説のように語られるその運送業者を追うのは、遺品整理士にしてノンフィクションライター・朽木縁(くちき ゆかり)。
依頼を受け、遺品に触れるたび、彼女は“あの人”の記憶と、再び向き合うことになる。
「……縁って、やっぱり、やさしいんだね」
忘れたはずの声、右手に残る温もり。
そして、ある日届いた、“宛名のない小包”。
それは、過去からではなく――
“存在しない始点(ゼロ)”から、再配達されたものだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 19:34:18
2036文字
会話率:3%