ごく普通の少年、リンは妹のハルと家族と共に、平和な小さな村で育ちました。世界は光に満ちていると信じ、リンは勇者になり、愛する人々を守ることを夢見ていました。
しかしある夜、すべてが奪われました。遠方から来た残忍な軍勢が村を襲撃し、村を焼き
払い、家族を殺し、幼い頃の翼を奪ったのです。妹が敵の手で殺されるのを無力に見守りながら、リンは苦痛、憎しみ、そして絶望に苛まれました。
追い出され、見捨てられ、踏みにじられ…ついに彼は、失われた文明の遺物である古代の門の前に立ちました。そこで、声が問いかけました。
「光になりたいのか…それとも闇になりたいのか?」
リンは門をくぐり、闇の道を選んだ。
そこから彼は広大な世界へと足を踏み入れました。そこには雄大な大陸、奇妙な種族、そして古代の勢力が覇権を争っていました。復讐と存在意義の探求の道を歩む中で、リンは次第に英雄と魔王の境界線上に立つ存在へと変貌を遂げていく。誰からも恐れられ、同時に尊敬される存在へと。
彼は再び光を見つけることができるのか、それとも全てを深い闇に葬り去ってしまうのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 09:57:49
22209文字
会話率:21%
愛と憎しみ、希望と絶望。時空を超えた戦いが今、始まる。
2025年、ロンドンに住む平凡な一家、マクレーン家。父ティム、母メアリー、そして3人の子供たち、アール、ヴァージニア、ジュディ。
週末の家族旅行へ出発した彼らを、突如異変が襲う。
不
気味な霧、異形の赤い粒、そして異常な音。
平穏な日常は、一瞬にして悪夢へと変わる。
混乱の中、一家は2037年の荒廃した未来へとタイムリープしてしまう。
そこは、ナノマシンと呼ばれる技術の暴走により、世界が崩壊した後の世界。
人類はわずかに生き残るのみで、怪物化した生物が跋扈する絶望的な光景が広がっていた。
謎の女性レイナの導きで、人類最後の砦「セクター7」へと辿り着くティム一家。
しかし、そこもまた安全な場所ではなかった。
少ない食料、過酷な労働、そしてナノマシンに侵された人々。
セクター7での生活は、想像を絶する厳しさだった。
しかし、そんな彼らの前に、記録保管者ハーヴェイが現れ、衝撃的な真実を告げる。
ナノマシンの起源、大崩壊の真相、そしてティム一家がタイムリープしてきた理由。
彼らは絶望的な未来で、希望を掴み取ることができるのか?
これは、タイムリープ、ナノマシン、ディストピアというSF要素を巧みに組み合わせ、人間の業、愛、そして希望を描いた物語である。
2025年3月から6月まで掲載した「灰の彼方へ(旧版)」の改訂版です。
冗長な部分をカットして、文字数を16万字から約11万字に減らし全面的にリライトしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 09:10:00
60968文字
会話率:40%
大切なものを奪われ、無実の罪で投獄されたアウレリア
彼女の憎しみは、やがて魂の傷となり、新たな力を目覚めさせる
これは、絶望の淵から這い上がり
新たな家族との絆と秘められた力が織りなす
再生と希望の物語
最終更新:2025-07-25 07:00:00
6184文字
会話率:8%
敵か味方か、ダークヒーローと少女たちの近未来アクション!
二十一世紀、地域紛争で使用された各種のバイオ・ボムの影響は、生態系をパニックに陥れた。
そして、地球規模の地殻変動が世界の主要都市を壊滅に追い込んだ。
護ることの出来なか
った女がいた。
少年の日の苦い思い出は、戒無(かいむ)の心に深い影を落とす。
雨の中で死んだ春美の忘れ形見、ニナを護るために戒無は過去を捨て、友を捨てる。
戒無と花狼(ファラン)、二人は、生きた兵器として、闘うためだけに遺伝子を書き換えられたピュア・チャイルドだった。
左手の甲に殺戮の龍の紋章を持つ二人は謀略の中で別れ別れになり、敵対する組織に与することとなる。
別れは、さだめを変え、友情は憎しみにすり替わる。
少女がいた。
世界最強の生物兵器だった。
少女の体には、致死性のウイルス、バビロン・クラックが植え付けられていた。
少女の血液から感染が広がると、モンゴロイド全てが死に絶えるという。
バビロン・クラックは、特定の人種だけに感染する指向性ウイルスだった。
謀略は、世界を支える三つの組織を巻き込んだ抗争へと発展する。
東亜細亜連合の後継者ニナは命を狙われ、戒無がそれを護る。
武装秘密結社、朱紅十字団(レッド・クロイツ)の次期総督候補、劉花狼(リウ・ファラン)はバビロン・クラックを追う。
そして……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 06:00:00
115816文字
会話率:30%
邪馬台国に滅ぼされ、歴史の闇へと葬られた『赫の一族』。その末裔、朱鷺宗遥は封印された一族の力に覚醒する。遥の前に立ちはだかる、闇の支配者――古代から続く血の闘争が再び帝都に蘇る。運命に翻弄され、信頼と裏切り、愛と憎しみの狭間で生きる若者たち
の壮絶な闘いが、今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 06:00:00
183761文字
会話率:25%
太古の昔に葬られたはずの脅威・・・グールの大群が異世界を蹂躙する!!
異世界、アラテア。
人間、亜人、精霊人、吸血鬼、獣人などの種族は幾度なく争う世界。
そこで太古の昔に葬られたはずの最悪の種族、グールの大群が突如姿を現し、無差別的に全生
命を蹂躙しはじめる。
遺恨、憎しみを捨てきれずともお互いの争いを中断し、共通の敵に全種族が連合を組み、立ち向かう。
見境なくすべてをむさぼり食うグールを操る謎の存在を突き止めることを最優先として、全種族の存亡をかけた戦いの火蓋を切り落とされる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 05:20:00
6046文字
会話率:27%
太古の昔に葬られたはずの脅威・・・グールの大群が異世界を蹂躙する!!
異世界、アラテア。
人間、亜人、精霊人、吸血鬼、獣人などの種族は幾度なく争う世界。
そこで太古の昔に葬られたはずの最悪の種族、グールの大群が突如姿を現し、無差別的に全生
命を蹂躙しはじめる。
遺恨、憎しみを捨てきれずともお互いの争いを中断し、共通の敵に全種族が連合を組み、立ち向かう。
見境なくすべてをむさぼり食うグールを操る謎の存在を突き止めることを最優先として、全種族の存亡をかけた戦いの火蓋を切り落とされる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 05:10:00
15505文字
会話率:44%
「我は悪逆王お前を今からS級ダンジョン最下層へ転移させる。」
俺は友人にあっさり逃げられ、最下層へ転移させられ絶望していた。
俺は強い憎しみの気持ちを持ちながら生きることを諦める。
俺はダンジョンへ転移されモンスターと遭遇し、あっさり殺
される。
これで解放される。
そう思っていたが。
『やり直しますか?』
↓
はい いいえ
俺は死に際に自分のユニークスキルが発動し生き返ることが出来ることが判明する。
俺はこの力を使い全てに復讐することを決める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 02:07:57
5367文字
会話率:29%
【完結保証】脱ぎ子、いわゆるストリッパーの少年・夕廉(ゆうれん)はとある夜、亜蘭(あらん)と名乗る少年踊り子と出会う。
踊り子になれるのは煌雅の民(おうがのたみ)の少年のみ。しかしながら亜蘭は夕廉と同じく、天羅の民(あまらのたみ)であった。
天羅の民を虐殺した煌雅の民に復讐するため踊り子となり、二人は煌雅の民の中枢機関・神邸(しんてい)へと乗り込んでゆく。
しかしながらそこで出会った煌雅の民と夕廉が恋に落ちたことで亜蘭が静かに狂ってゆき――
憎しみ合う二つの民族。運命に翻弄されゆく少年少女達の激動と禁忌、そして愛の記録
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 20:47:42
20210文字
会話率:37%
もはや狂気の沙汰だった。兄は篤史を強烈に愛し、支配した。そんな兄が突如として死んだ。篤史16歳の秋である。
兄を殺したのは桐原崢。教員であった兄のかつての教え子であり、篤史の同級生だった。
「桐原崢とは関わるな。あいつは危険人物だ」
生前
、兄は言っていた。それに反するように篤史は崢に惹かれていった。
崢が篤史に近づいてきた理由、そこに明確な目的があるとも気づかずに―――
交錯する憎しみと愛。心の軋む青春。
「おまえは俺を捨てろ。愛してるよ」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-25 12:44:08
139169文字
会話率:35%
名門貴族の令嬢・リリアナは、王太子セドリックとの婚約を突然破棄される。彼の新たな愛人エレナの出現により、リリアナは「利用価値のない女」として一方的に捨てられ、家族からも追放されてしまう。
絶望の中で彼女は目覚める――自身に流れる強大な“魔
女の血”。
復讐を誓った彼女は、森の奥で魔女としての修行を始め、着実に力を蓄えていく。
そんな中、幼馴染のマーカスと再会。かつて彼女を想いながらも遠く見守るしかなかった彼は、今度こそリリアナの力になりたいと申し出る。
やがて王都に舞い戻ったリリアナは、セドリックとエレナへの復讐を開始。策略と魔術で二人を追い詰め、ついには王国の闇に巣食う真の敵――禁忌の魔術を操る黒魔導師の存在に気付く。
復讐の先に待っていたのは、単なる恋愛の裏切りなどではなかった。王家を操る古の呪い、そしてリリアナの血に刻まれていた“太古の魔女”の記憶。
リリアナは選ぶ。復讐だけでは終わらせない。
自らの過去も、憎しみも、運命すらも超えて――世界を救う“真の魔女”として、立ち上がることを。
黒魔導師との激戦の果て、封印の魔術で彼を葬ったリリアナは、戦いを終え、マーカスと共に新たな人生を歩み出す。
もう、誰の顔色も伺わない。誰にも縛られない。
これは、かつて復讐の魔女と呼ばれたひとりの少女が、再び“愛する”ことを知るまでの、再生の物語――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 19:10:00
114384文字
会話率:29%
一度命を落としたと思われたが、目覚めた世界で再び命を与えられた。
神の悪戯か、それとも気まぐれか、『異能』呼ばれる特殊スキルを与えられた人々は、否応なしに『デスゲーム』に強制参加させられる。
数ある有能なスキルを持つ者達に囲まれながらも、
一行に己の異能の効果が分からない男が一人。
彼はやがて無能扱いを受け、心無い者から迫害を受け始める。
彼にとって全ての希望が潰えた時、己に与えられた異能の本当の効果が目覚める。
全てを失った男が、いつしか全てを蹂躙する。
これは、オールガイアを愛し、オールガイアを憎しみ続けたエリル・エトワールが、竜騎士と呼ばれる日までを描いた絶望の物語である。
月下無限天~最強の在り方~に登場するエリルが、何故あれ程までにケヴィンとシアンを信頼していたのか。
この物語で判明する。
※最強の在り方本編を未読の場合でも、問題なく楽しんで頂ける無い様になっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 19:00:00
156317文字
会話率:26%
人類は最弱――それは、この世界の共通認識だった。
エルフが高度な魔法を操り、ドラゴンが空を支配し、ドワーフが鍛えた刃が世界を砕く中、
唯一魔法を持たぬ人間は、迫害され、虐げられ、ただ滅びを待つ存在として世界に存在していた。
「魔法が使えな
いから人間は弱いんだ」
そう信じていた人類に、ただひとり、異を唱える者がいた。
その名は――アルベール。
人間としては最弱。魔法もろくに扱えず、剣すら握れぬ傭兵にすぎない男。
だが彼は言い放つ。
「人間が敗北した理由は、“魔法の有無”じゃない。思い込みだ」
差別され続ける魔法使いたちを率いて、滅びかけの世界を旅するアルベールは、
やがて“世界を変える可能性”を秘めた少女・レナと出会う。
崩れゆく王国。憎しみに満ちた人類社会。
そこに『英雄の誕生』という狂気じみた理想を掲げ、彼らは世界の理に抗い始める――。
「力がなくても、英雄は生まれる」
「滅びかけの種族に、本当の希望を示すために」
アルベールに関わるすべての人間を巻き込んだ、
最低最弱の男が織り成す最弱物語。
さぁ、人類の滅亡のカウントダウンはもうそこまで来ている。
彼の真の目的に気がつく者はいるのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 16:28:39
3978文字
会話率:37%
エルディア王国の王子アレスは、人の感情が色で見える【魔眼】を持つがゆえに家族から疎まれ、民衆に嘲笑われながら15歳で処刑される。
しかし彼は、強い憎しみを胸に敵国ヴァールハイト帝国の英雄【黒騎士】クレストとして転生を遂げる 。転生によって【
魔眼】は鑑定、石化、毒殺といった万能の力に覚醒し、クレスト自身の最強の剣技と合わさり無敵の存在となった。
そして彼は自分を裏切った祖国エルディアとの戦場へ。そこで祖国の非道な実態を目の当たりにしたクレストは血塗られた復讐の戦いを始める――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 12:10:00
49522文字
会話率:35%
【姉+妹+姉の彼女レズ】
双子のように顔の似ている姉のツグミと妹の雨。なのに成績や人付き合いなど全てにおいていつも自分の上をいくツグミに、雨は子どもの頃からずっと劣等感と憎しみを抱いていた。
高校2年の夏、とあるきっかけでツグミの友
達のかすみが雨の家庭教師になることに。
ツグミとかすみの関係を間近で見ながら、二人がただの友達ではないと違和感を覚える雨。それと同時に、かすみへ少しづつ惹かれてしまう。だけどかすみが見ているのはいつも…
一つ屋根の下、姉妹+姉の彼女との三角百合ストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 09:59:01
11908文字
会話率:46%
過去と現在に起きた出来事が原因で、26歳の主人公は様々な問題を抱え、それが彼を闇へと変貌させるきっかけとなる物語です。
最終更新:2025-07-24 05:35:38
2558文字
会話率:18%
「一緒に旅に出よう、アダム」
魔物に襲われて壊滅した第三騎士団の再編で、唯一の生存者だったアダムスカは、第三騎士団に志願してきた遺族の騎士たちからの憎しみと怒りによって疎外されるのを甘んじて受け入れていた。
問題解決のために王室親衛
隊から派遣されてきたニコールは現状を目の当たりにすると、今のままでは必ず悪い事が起きると断じてアダムスカの味方になる事を決意する。
打ち解けたニコールとアダムスカだったが、ある晩に団長殺しの汚名を被せられ、でっちあげられた証拠に反論するが聞き入れてもらえないまま。ふたりは納得できないまま騎士団から除名されてしまうのだが────。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 04:03:53
63947文字
会話率:58%
太古より争い続ける人間と魔族。
勇者レオフレッドは魔王ドラスターンに敗れ、命を落とす――はずだった。
しかし、魔王の王女にして『第四十四の魔姫』リゼルダは禁断の儀式を用い、彼を魔族の呪縛に引きずり込む。
人間ではなく魔族として目覚めたレオ
フレッド。
彼の新たな名は『ザグロ』と名付けられ、リゼルダの夫となる。
かつて自らが守ろうとした人間達は彼を「裏切り者」と呼び、魔族の王子達は彼を「黒き子」と嘲笑する。
己の意志すらも奪われた彼は果たして誰の剣となるのか。
それは愛か、憎しみか。
もしくはかつて勇者だった男が選ぶ、誰も知らない『第三の道』か――。
イラスト:DELL-E3
※不定期更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:50:00
53798文字
会話率:25%
私の世界は、完璧だった。恋人・奏との、塵一つない静謐な部屋。それは、私の価値の、唯一の証明。
けれど、彼のヘッドホンに絡みついていた、私のものではない、あまりにも美しい「一本の金の髪」
その、絶対的な美の発見は、私が信じてきた全ての物語を
、砂の城のように、音もなく崩していく。
絶望の果てに、雨の街をさまよう彼女が見たものは、憎しみか、諦めか。
いいえ。
これは、愛が死んだその場所に、新しく、そして、美しい狂気が「誕生」する瞬間を描いた、静かで、荘厳な、破滅と創造の物語。
楽曲としての「一本の髪」は2025/07/25リリースします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 21:20:00
11043文字
会話率:12%
前世は男運の悪い人生だった。死因はブラック企業の過労死。目が覚めたら王女に転生していた・・・・三番目の。
転生したのは、魔法使いや騎士や吸血鬼が実在する異世界。
しかし、転生してきて出会った初恋相手に仕掛けられた戦争によって国が滅ぼされ、親
は死に、兄弟は逃亡。転生しても前途多難。
その上、敵国の王から、殺されるか愛されるかという選択を迫られる。
戦後間もない国内は、戦勝国と敗戦国の国民や魔法使い同士の牽制が鬩ぎ合い、欲望、憎しみ、欺瞞、策が絡み合い、一触即発の状態に陥っていた。
状況を打破するため、主人公リリアは自国の復権する顕彰の印として、大魔法使いとなるための儀式を行うことを決める。
その最中、この世界を創ったという神が現れ、じぶんが国の安寧を約束する契約を結ぶ代わりの生贄、神の花嫁として捧げられた身だと知らされる。
神は、じぶんと再契約すれば、復讐を果たせるだけの強大な力と、大魔法使いの称号を与えると提案してくる。
契約内容は、各国に散らばった「七種の神器」を守護する七人の魔守り人から秘匿魔法を手に入れると同時に、神器に憑りついた呪いを解き放てという神託だが、リリアは受け入れる。
しかし、敵国の王もおなじ神託を授けられていて・・・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 11:00:00
402479文字
会話率:48%
鬼を退治する鬼狩り一族として人々の間で名を馳せる、狩谷(かりや)一族。
一族の血を引く娘でありながらも、桃花(とうか)は狩谷一族の父が女中に手を付けて生まれた不義の子として使用人同然の扱いを受け、父や義母たちから虐げられていた。
そんな桃
花にようやく下された初めての鬼狩りの任務は、800年前に狩谷家が妖刀「落椿(おちつばき)」を用いて封印した鬼の元頭目である香雪(こうせつ)の退治と再封印。
しかしそれは表向きの目的であり、本当の目的は妖刀が持つ鬼狩りの力を増幅させるために、桃花を妖刀の生贄に捧げることだった。
父と義母の企みを知って自棄を起こした桃花は香雪を倒して自ら生贄になろうとするが、強い力を持つ香雪に返り討ちに遭う。
狩谷家に憎悪を抱く香雪に殺されかけるが、妖刀「落椿」に宿る桃花の唯一の友達であり、香雪の妹である海石榴(つばき)に命を救われる。
お互いに憎しみ合うのではなく、愛し合うように海石榴に諭された香雪は、桃花が置かれた狩谷家の現状を知って激怒すると、半ば強引に嫁入りを勧めて、桃花を救うと宣言。
そんな香雪を信じた桃花も嫁ぐ決意を固めると、海石榴も合わせた3人で鬼の世界で暮らし始める。
香雪は弟の鈴振(すずふり)の協力を得て、海石榴の夢だった香草茶館を開いており、香草茶を淹れる才能を見出された桃花も一緒に働くことになる。
開店休業状態の香草茶館の宣伝のため、桃花は香雪と共に骨董市で宣伝活動をするが、そこで香雪、鈴振、海石榴の衝撃的な過去を知ることになるーー。
初めての環境と香雪からの愛。
桃花は戸惑いつつも、新しい環境で秘められた才能を開花させる。
※長編化の予定あり
※他サイトにも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 22:58:25
60004文字
会話率:51%
【あらすじ】
明治維新から数年。旧会津藩の少年・三島吾郎は、会津戦争で家族を新政府軍に惨殺され、自身も命を落としかけるが、謎の女に救われる。そして、凶悪な呪いと引き換えに異形の力を手にし、仇敵・黒木利三郎への復讐を誓う。
憎しみだけを生きる
支えにして六年間、人知れず各地で戦いに身を投じ続けた吾郎は、黒木の情報を掴むため首都・東京を訪れる。
東京では、家族を失いながらも明るく健気に働く少女・志乃と出会う。志乃は不思議なほど吾郎の亡き妹・桜に似ていた。
志乃を守ろうとする自分に戸惑いながらも、復讐の炎を消せない吾郎。
やがて、吾郎は過去と現在の業を背負いながら、運命、そして呪いに向き合うことを迫られていく——。
【登場人物】
三島吾郎
21歳。会津戦争で家族を失い、自らも銃撃で致命傷を負うが一命を取り留める。以来、復讐だけを支えに戦いに身を投じている。
黒木利三郎
会津戦争時の新政府軍の司令官。苛烈な命令で会津の街を焼き払い、多数の市民を虐殺した張本人で、吾郎の両親、妹、そして吾郎を銃殺した。
謎の女
妖艶な美女。黒木に銃撃され瀕死となった吾郎を救い、異形の力を授ける代わりに呪いを課す。復讐者としての吾郎を導く存在。
白川志乃
17歳。茶屋・大黒屋の看板娘。亡くなった吾郎の妹・桜に瓜二つの外見を持つ。明るく、芯が強い。吾郎に対して親しみを抱く。
金子
現在は警官の身分を持ちながら、実は旧会津藩士。吾郎の父とも知己の間柄で、少年時代の吾郎を知る。表向きは新政府に仕えているが、密かに吾郎を気にかけている。
菊
大黒屋の年上の女中。志乃を妹のように世話し、頼れる姉御肌。
薫
同じく大黒屋の女中。落ち着いた気配りと優しい性格で、志乃を支える存在。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 12:10:00
51761文字
会話率:22%