後三年の役[1083~1087年]の奥州遠征準備の為に武蔵国府、府中に滞在した源氏の嫡流源義家が大國魂神社の宮司一族の娘との間に1084年、男子を授かった。奥州遠征に勝利した源義家は府中に凱旋、自身の三男と認知して朝廷から立花姓を賜り立花家
を創設、1099年元服した三男は立花義輝と名乗ったのだが、歴史の流れからその流れが消滅した。
令和の世、東京都府中市大國魂神社にお詣りにやって来た主人公は突然現れた大國魂神社の大神様と源義家公に過去の時代に転生して歴史の流れを修正する事を命じられた。
訳のわからぬまま戦国時代に転生した主人公、先乗りで転生した祖父と父と協力して歴史を修正しようと志すが、史実と異なる戦国大名立花家に古河公方家、関東管領山内上杉家、扇谷上杉家、北条家などの強敵に囲まれる状況を打開出来るのか?大國魂の大神様(おおくにたまのおおかみさま)と源義家公の願いを叶える事が出来るのか?
昭和、平成、令和の知識を駆使して戦国時代を乗り切れるのか?武田信玄、上杉謙信、今川義元の動静が鍵を握るかも?
史実通り織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の天下の流れとなるのか?結末は決めてないので筆者にもわかりません。
初投稿なので不備な点が有りましたら優しくゆるーく許してください。武将の個人名、城の名前は史実と創作をミックス致します。北条家の養子、嫁入り等は変化する可能性があります。
筆者は大國魂神社が大好きで、いつの日か戦国時代小説を書いてみたい、大國魂神社をストーリーに入れたいと考えておりました。
大國魂神社大宮司、猿渡一族の皆様、大國魂神社に携わる全ての皆様、架空の戦国時代小説の題材にする事をお許しください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 12:00:52
456004文字
会話率:6%
目まぐるしく変化する自然環境により、突如として現れた"NAMELESS(ネームレス)"と呼ばれる謎の生命体。
その力は、日本の首都東京を、壊滅的に襲撃するほどであった。
そんな"NAMELESS"を倒
す為に、特殊兵器"箱装(ボックス・アーマー)"が開発され、それを用いて戦う組織"BOX・FORCE(ボックス・フォース)"が作られた。
"BOX・FORCE"に所属する主人公:樫間 紘紀(かしま ひろき)は、第1部隊"リコリス"を率いる隊長として、日々"NAMELESS"討伐の任務を行なっていた。
そんなある日、"BOX・FORCE"の総本部長:楢迫 祠(ならさこ ほこら)の命により、"BOX・FORCE"各部隊との共同訓練を行うことになった第1部隊"リコリス"一行。
個性豊かな各部隊メンバーとの日々を過ごしながら、"NAMELESS"を撃退し、強さを増していく一行。
しかし、そんな"BOX・FORCE"の前に、"NAMELESS"の恐ろしい魔の力が立ち塞がる…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 12:00:00
108387文字
会話率:40%
「あー、ゼロからやり直してー」
東京大学合格を目指す受験生、相馬弦人(そうま げんと)。
受験に落ちた彼はその発表の帰りに突如異世界に召喚された。
弦人は異世界召喚につきもののチートスキルを期待するが、彼には何の能力も与えられなかった
。
それどころか、異世界召喚に標準装備のはずの“なぜか言葉が通じる”自動翻訳もなく、言葉が全く通じないところからスタートする。
弦人は“白銀の魔女”と呼ばれる魔導師の少女フレアと出会い、半年かけてやっとの思いでこの世界の言語を習得するが、この世界が魔王の策略によって少子高齢化で滅びる運命にあることを知らされる。
弦人は勇者として聖なる神殿に招かれることになるのだが、そこで明かされた弦人のレベルは“0” だった。
さらに真島妖一(まじま よういち)という謎の人物の謀略によって、他の冒険者たちから命を狙われることになってしまう。
しかし、彼は誓った。
「この世界で、てっぺんとる!!」
彼はレベル上げに乗り出すのだが、レベル0の弦人は最弱のスライムすら倒せない。
「ふざけんなっ!!こんなん無理ゲー過ぎんだろっ!?」
この物語には、チートも無双もない……
1人の挫折した受験生が、大学受験以上の難関に、知恵と努力で立ち向かう物語……
何もかもが ゼロから始まる少年の物語……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 11:24:24
2515文字
会話率:14%
東京湾上空へ現れた巨大建造物に世界は震撼する。
全長十数キロに及ぶそれは、なんと攻略するごとに日本領内へあらゆる恩恵をもたらす不可思議なダンジョンだった。
効能は様々で、エリアのボスを倒すごとに日本領のあちこちに天然資源が溢れ出したのだ。
しがないヲタク陸上自衛官、新海トオルは第一次調査隊の一員として全世界に生配信される中、成り行きで莫大な成果を上げ、そんなダンジョンの効果を世界中に知らしめた。
これは、責任を全うする真面目な性格の日本人が、短期間の内に冷え切ったこの国を世界一位にまで昇らせてしまう物語である。
※ミリタリー知らなくても楽しめるように構成しています。
戦闘シーン多めで、様々な日本の強いところや自衛隊の活躍シーンを描いていきたいです。
好評であれば書き続けたいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 10:20:42
374455文字
会話率:36%
令和2年、2020年。
突然、全世界で空間がゆがみ違う世界と接続される現象が起きた。その空間にはいたのは、モンスターとしか言いようがない奇妙な生物。
その奇妙な異世界との接点は塔のように、あるいは地下迷宮のように地球に定着し、だれが言
い出したともわからないままダンジョンと呼ばれるようになった。
そしてそれとともに、ダンジョンの中で魔法のような力を行使し戦う者、魔討士が生まれた。
ダンジョン発生から3年が過ぎた2023年。
片岡水輝。高校二年生にして、風を操る刀を持つ乙類7位の魔討士。
彼は今日も街角に現れるダンジョン(通称、野良ダンジョン)に挑む。
都内だけでも奥多摩、八王子、新宿。ダンジョンがあることが日常風景になった東京。
金のため、名誉のため、信念のため、自分の欲望のため、様々な理由で魔討士となりダンジョンに挑むと魔討士たちの戦いと日常の物語。
カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 07:40:00
613015文字
会話率:34%
仕事に疲れ、彼女に去られた僕、風戸澄人。
そんな僕が新宿で会った少年が奨めてくれた転職先は探索者だった?
少年の話が終わったそのとき、僕がいたのは無人になった東京。そして、その東京には魔獣と、異世界からきた探索者が闊歩していた。
現代の物を動かすことができるスキル・管理者を使い、異世界からやってきた探索者たちとともに、変わってしまった東京で、僕の冒険が始まる。
主人公は強いけど無双するほどではない、スキルは便利だけどチートではない、そのくらいのバランスで書きたいと思います。
異世界の価値観とぶつかったり、違いに戸惑ったり。廃墟の東京で不慣れな戦闘や修羅場で苦労したりしながら成長していく、そんな話にしていこうと思います。
感想等お待ちしております。
主要キャラの挿絵あります。
★
1章は無人の東京に放り出されて探索者になるまで。
2章は東京での活動領域を広げるための東京を舞台にした冒険。
3章は異世界が東京の物の影響を受けて変化するのを、異世界と東京を行き来しつつ協力したりようなちょっと日常パート。
4章は、六本木を舞台にして、消息を絶った異世界人捜索。
5章は、異世界での貴族との戦い。
6章は、池袋を舞台にしたヴァンパイアとの戦い
7章は近日中に描き始めます。
校正も併行してやってます。
◆
講談社・レジェンドノベルス様から10/5の創刊に併せて書籍化しました。
現時点で2巻まで発売中です。今後ともよろしくお願いいたします。
読んでくれた人、感想をくれた人、誤植を指摘してくれた人、ウェブの挿絵を描いてくれたお二人
編集各位、イラストレーターさん、この作品に関わってくれたすべての人に感謝します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-26 17:14:42
894991文字
会話率:36%
どうも皆様、今晩和。ユキミヤリンドウです。
先日、珍しく東京でいいホテルに泊まることを目的の一つとして上京してきたので久々に旅行記を書いてみました。
カプセルホテルの常連なので、個人的にはいい経験になりました。
・注意
例によって
画像が沢山貼ってあります。携帯で見る人は注意してください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-02 17:54:21
5381文字
会話率:0%
母親を亡くして、東京から実家に引っ越すことになった父親と2人の小学生姉妹。姉の芽伊《めい》は妹の沙恵《さえ》の支えになろうと決してめげることなく新しい生活に慣れることを努力する。猫のアールの世話も、仕事で忙しい父親に代わってほとんどの家事
もテキパキとこなし続けていく。そのご褒美として、芽伊の手に母親が大事にしていたノートが渡る。
そのノートをお守りとしてランドセルに仕舞って、新しい学校へ。すると、あろうことか沙恵がランドセルの中にアールを隠していた。先生に気付かれて怒られている沙恵の腕から飛び降りてアールが向かった先は、ボロくなっている木造の旧校舎。いかにも何かが出そうな場所だが、母親が譲り受けてきた大事な家族。それが沙恵には分かっていたのか、はたまた旧校舎だということを知らずか、まっすぐ旧校舎へと駆け込んで行った。急いで芽伊も追いかけ中へと入る。その中で待ち受けていた運命は--折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 07:19:27
49429文字
会話率:62%
気がつくと男は見知らぬ街にいた。
東京なのは間違いないのだが、どうも景色がおかしい。
木造やらバラックやら、高いビルもないし空が広い。
道路を走っているのは、クラシックカーばかり。
近くの店で新聞を見ると――日付はなんと昭和38年
。
財布の中の金は使えない、着の身着のまま。
カバンの中は、ネットにつながるはずがないスマホだけ。
衣食住、すべてをなくした時間渡航者のオッサンは生き延びることができるのか。
某所に投稿した作品を全年齢用+R15に構成し直したものです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 07:00:00
1215110文字
会話率:39%
某県の山中に位置する小さな山村、雛宮村。奇妙な土着信仰が残るこの村で、六年に一度行われる祭りを前に、東京から引っ越して来た少女瀬田悠莉(せた ゆうり)が消息を絶った――作家である彼女の父と、その知人で村の調査をしていた刑事と共に。
彼女
らの捜索と救出の任務を受けて、米資本の大手PMCアーマーライン社は部隊を派遣。同社所属の日本人オペレーター芝山国広(しばやま くにひろ)を通訳として、部隊は銃火器で武装した住民が守る、閉ざされ要塞化された雛宮村へと潜入する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 01:04:55
120184文字
会話率:33%
春乃真希はとある理由で渋谷にある高校、向花高校へと転校することとなった。
そこで出会った輝星香蔵や桃佑鬼円などがいる超能力部へと入ることとなる。
しかし、東京で起きる大きな事件に巻き込まれていくことはまだ知らなかったのだ…!
※こ
の小説は、ハーメルン様、カクヨム様にも投稿しております!
※毎週木曜日に投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 00:00:00
28405文字
会話率:54%
彼女は「オキナワとハワイって似ているね」と言って笑った。
ある日、比嘉の許に大学時代に世話になった恩師の訃報が届く。
葬儀参列の件で旧友との電話で話したあと、比嘉は故郷の沖縄から東京に出てきた1990年代の学生時代を思い返す。
東京のスピ
ードや迫力に圧倒されていた頃の自分。
そして同じ大学へハワイから留学してきた彼女のこと。
気恥ずかしくも懐かしい、スマホもネットも無かったあの頃、あの夏の思い出。
※作者名「雅あつ」は大塚雅先生と、くりはしみずきの共同作品時のペンネームです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 23:20:00
8585文字
会話率:43%
東京に住む高校生のサキトは、不幸にも車に轢かれてしまった。そして、サキトが次に目を冷ましたのは天界であった。
そこで女神から『女神を殺してほしい』と頼まれる.....
最終更新:2024-05-01 23:03:15
11944文字
会話率:64%
地方都市郊外のどうということのない町にある小鳩写真館。
閑古鳥が鳴く古い写真館に、小窓という名前の若い女が証明写真を撮りに現れる。2週間後、就職試験に落ちたと言って、また現れる。今度はヌード写真を撮ってほしいと言う。
写真館の主人は50歳。
父親から店を継ぐ前は東京の出版社で働くカメラマンだった。その頃、芸術的なヌード写真を投稿して受賞したことがある。
小窓は、それと同じように撮ってほしいと言う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 23:02:09
57417文字
会話率:69%
30年前に東映京都撮影所で製作進行を経験し、その後、東映東京撮影所で助監督をしていました。
その時に、撮影所の内外で知り得た知識のあれこれをTwitterで投稿していたものを、エッセイ形式で再編集しました。
また、新作も定期的に掲載していき
ます。
基本的には「皆が知っているが経験者じゃないと知らないような事」を綴って行きます。
Twitter
#余り語られない撮影所あるある
元東映特撮番組助監督 竹田
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 22:59:38
742894文字
会話率:5%
拝み屋の息子として育った高校生の憂太はある日、クラスごと異世界に召喚される。
エルフや猫耳の亜人たちが生活する、まるでアニメの世界のようなファンタジー世界。
だがそこには「人食いダンジョン」と呼ばれる魔のダンジョンが存在していた。
──通称「TOKYO」。
そう。「人食いダンジョン」の正体は、怪異や妖怪たちがひしめく、別世界の「東京」の街だったのだ。
その人っ子ひとりいない摩天楼にはある伝説があった。
それは「すべての願いが叶う」という宝物がどこかに眠っているということ。
しかし「TOKYO」では、ファンタジー世界の剣や魔法はそれほど高い効力を得られない。
怪異に対抗するのに必要なのは「陰陽師」の力。
つまり現実世界ではまったく役立たなかった憂太の力が。
安倍晴明の末裔・土御門の血を引く憂太の能力が、まさにこの地で求められていた。
しかし。
その憂太には禍々しき悪霊が取り憑いていた。
異世界転移の際、憂太の魂に惹かれ、現れたのは。
安倍晴明のライバルで悪名高い闇の陰陽師。
あの「蘆屋道満」の怨霊。
かくして拝み屋の息子・憂太と、悪霊「蘆屋道満」タッグ、そしてファンタジー世界の美少女たちとの「TOKYO」攻略が始まる!
剣と魔法のファンタジー世界と、現代の東京、そして怪異や呪い、怪談や怨霊が入り混じったホラー風異世界転移譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 22:43:57
114682文字
会話率:30%
2011年8月10日、人類史最大の天災「メテオラ」によって日本は消滅した。東京で被災した彼は、その日突如として目覚めた力によって家族の中でただ一人助かり、東京の街が破壊されていくのを丘の上で見ていた。
10年後、父の残した財産により一人
イタリアで大学生として暮らしていた彼は「生還者連続殺人事件」に巻き込まれ、その中で運命的な出会いをする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 22:09:54
71208文字
会話率:45%
あなたの側には、
あなたの知らない世界がある。
ちょっとした瞬間の、ちょっとした行き違いで、
あなたは、悪夢の世界に迷い込んでしまう。
この、東京悪夢物語の世界に⋯⋯
最終更新:2024-05-01 22:03:10
46359文字
会話率:26%
ピチャ、
それは、ある日突然始まった…
「何だこれ、」
ある朝、僕のアパートのドアに妙な液体がかっていた。
取手の部分に着けられいていた茶色い液体⋯
最終更新:2023-08-08 23:07:09
3624文字
会話率:38%
私の住んでいるアパートはボロい。
築50年は経っている。壁は剥がれ、雨漏りもする。
かなり住みづらいが、家賃28000円。都内でこんなに安いアパートは他にない。我慢するしかない…
最終更新:2023-08-01 23:51:05
2409文字
会話率:29%
2021年春の東京、32歳独身の辻田聖二は銀座にいた。緊急事態宣言が出てゴーストタウンと化した1年前の銀座の光景と、それに続くある一日の出来事を思い出していた。
辻田は学生の頃から金融志望だった、外資系投資系銀行への就職を目指したが夢破れ、
日系の運用会社に就職。2017年年に仕事の一環でビットコインの値動きを追っていたところ、アービトラージ(裁定取引)の収益機会を発見。この状況が続けば、今の会社で得られるであろう生涯収入以上の金額を3年で稼げると確信し、アルゴリズムを完成させ退職。その後自宅に引き持ってトレードをして成功する。
大学時代の友人で、現在は日系の証券会社勤務の既婚者の君島に「プライベートを充実させるため、婚活を始めたい」と打ち明けると、「お前には結婚するメリットなどなにもないし、おまえのようい金だけある男は女に食い物にされる、やめろ」と一括される。
辻田には大学時代、涼子という彼女がいた。涼子は辻田の兄、達郎の子供を妊娠し、二人は結婚を決めた。その時以来、辻田は二人には会っていない。達郎のことは世界で一番嫌いな人間だったが、二人のことは記憶から消し去ったつもりでいた。
その涼子が突然目の前に現れた。「達郎がビットコインで1億もの資金を失った。取り返す方法を教えてほしい」と頼みに今朝、小倉から新幹線で東京に来たと言う。
「なぜ、兄貴が1億ものお金を持っていた?」と訊くと、涼子は「達郎が自分で稼いだ。競馬の自動売買で安定収入を得ていたが、税金が高いのでビットコインの投資を始めたら失敗した。私はリスクを取れない性格だから市役所の職員をしている」と言う。辻田は開いた口が塞がらないが、外で話をしようにもカフェは全部閉まっている。「昼食を作る」と言われ、辻田は涼子を部屋に連れていく…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 21:26:35
15798文字
会話率:66%
東京から九州に出張した唐沢譲(からさわゆずる)は、ホテルに帰る途中で海に落ちた。
着水する直前に、水の中から二本の手が伸びて城崎を抱きしめた。結婚する前の恋人、水川刹那(みずかわせつな)が水の中で言った。「私は水に溶けるの」
唐沢は、刹那が
死んだものと思っていた。ずっと前にそんな噂を聞いたから。
刹那は唐沢と別れた後、別の男と結婚したが、子産が原因で離婚をしていた。刹那は唐沢に言う。「私はあなたしか愛せなかった。あなたを試すようなことをして後悔している」
唐沢の妻、結希子(ゆきこ)は、出張に同行した城崎大輔(しろさきだいすけ)から、夫が海に落ちて病院に運ばれたと連絡を受ける。
翌日、飛行機で病院にかけつけた結希子に対し、唐沢は「海に落ちたが、岸まで泳いで戻ったら気持ちが良くて寝てしまった。気がついたら病院に運ばれていた」とこともなげに話し、「自分のことは心配はいらない、子供のことがあるから帰った方がいい」と告げる。
唐沢の母は唐沢が幼い頃に突然家を出た。母の愛を知らない唐沢を結希子は一生懸命に愛してきたつもりだが、由希子は唐沢から愛されている気がしない。今まで感じてきた無力感が、今回の件で「夫は人を愛することができないのだ」という絶望に変わった。
由希子は、城崎に「あなたが夫を突き落としてくれていたらよかったのに」と涙を見せ、病室で唐沢の体から女の香りがしたと訴える。
城崎は結希子と関係を持った…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-10 23:49:10
6355文字
会話率:66%
東北のある地方都市。千葉大学医学部1年生の下村歩佳(しもむらあゆか)は夏休みに帰省をし、会田(あいだ)病院に向かっていた。院長の会田あいに会うために。
会田病院はどこにでもある町医者で、あいの義理の祖父がはじめた。三代目の院長を継いだあいの
夫は3年前に亡くなり、今は未亡人のあいが院長をしている。
下村歩佳は東京で育った。証券会社の社員の父がこの街に転勤になり単身赴任をしていた。小学五年生の時に歩佳の希望で、父のいるこの土地へ母とおもに移った。
転校して早々具合が悪くなった歩佳は、会田病院で診察を受け、「低気圧の影響」とあいに告げられた。歩佳は女医のあいに憧れ、医学部を目指し、この春無事に合格をした。千葉への引っ越し前は慌ただしく、コロナもあり、あいにお礼を言う機会を逸していた。
最近、あいは市の広報誌に紹介され、それを母が送ってくれた。記事によれば、あいは一度大学を卒業し、都内で就職をした数年後に、地元の国立大学の医学部を受験して医者になったとあった。
歩佳の訪問を受けた後、あいは喉の奥が苦くなるような不快さを感じた。
「自分のような人間が、若い世代に影響を与えてはいけないのだ…」そう口にしながら、あいは自分が歩佳の年齢だった頃からの来し方を振り返る…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-03 23:44:53
29773文字
会話率:45%
神々がこの世を去ってから悠久の時が流れた現代。
秋晴れの東京の遥か上空。成層圏の更に外側に極上の光の球が前触れもなく現れる。
その数時間後、極東の海に浮かぶ島国の首都は跡形もなく消滅し、地表は【原始の姿】に変貌してしまう。
想像を
絶する光景を目の当たりにした人類。日本人だけでなく、世界の人々が何が起きたか理解出来ない中、一部の者達による【神の争奪戦】が開始された。
その争奪戦に巻き込まれる三人の若人。
三人を陰から支える謎の組織。
そしてこの世を生み出した神々の一柱であり、人類存亡の「鍵」となる【最後の神(last one)】という存在。
神々ですら知らない【不可避な審判(決められた結末)】が刻一刻と迫っていた。
*今作ですが「前作」の修正作業を優先しているため、更新速度はかなり遅くなります。「第1話/小さな太陽」以降は不定期更新となるのでご了承下さい。
*前作同様、文章の大半はスマホで作成しています。誤字脱字は「ご愛嬌」と割り切って下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 21:21:00
39279文字
会話率:45%
天使は実在する。
悩み苦しむ人間を導き、相応の幸福を授けてくれた。しかし何故か、一部の天使は災いを与え始めている。
東京は新宿にある、宝石店『ロイエ』。そのオーナーであるリーラは、特殊な仕事を請け負っていた。それは、天使の力によって願いを
叶えた人間の始末。いや、元人間のと言うべきか。
天使の慈悲に触れた人間は、その対価として理性を失ったバケモノと化す。バケモノは天使に似ている事から、その現象は【テンシ化】と名付けられ、密かにソレを狩る者を【テンシ狩り】と呼んだ。
とある日、各地に散らばったテンシ狩りの一人であるリーラの耳に、怪しい噂が舞い込んだ。
─── ** ─── **
毎月1、10、20日の21:00更新
*登場する天使や悪魔、歴史などは完全オリジナルです
*バトルと日常半々です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 20:00:00
171125文字
会話率:51%
時は1935年。幾多の巨大豪華客船が大西洋で鎬を削っていた時代。
その恐竜的進化から取り残されていたはずの東アジアにおいても、満洲国皇帝溥儀の気紛れから、野心的な客船建造計画が始まった!
正気であれば即座に却下されるはずであったこの計
画は、日本の関係各所から強力な支持を取り付けてしまった結果、あれよあれよという間に既成事実化したのである。
新京から発つ超特急『あじあ』号をその身に納め、いつかは賓客を門司経由で東京へと運ぶ空前絶後の大型貨客船『文殊』。
オリンピック東京大会において満洲国の顔をなるはずだった彼女は、その威信をかけて大々的に運行……されることはあまりなく、対外情勢の悪化により遂には帝国海軍の軍艦として再就役することとなった。航空機運用能力と揚陸艦としての機能を兼ね備えた、革新的なる新型艦。それが改装航空母艦『天鷹』だ!
ただ色々と紆余曲折あったフネだからか、『天鷹』に乗り組むは海軍の問題児ばかり。
バンカラ精神溢れる単細胞が艦長なら、副長は女癖が最低最悪。主計長はタダ飯タダ酒が大好きなケチンボで、航海長はいつも遅刻。血気盛んに過ぎる飛行隊長などマシなくらいというあり様だ。軍機なんてお構いなしの素行不良で、挙句奇ッ怪な催しで食中毒ばかり起こす彼等には、海軍中から白い目が注がれている始末。
とはいえ米英との開戦が間近ともなれば、天下の聯合艦隊といえど貴重な戦力を遊ばせておく余裕などあるはずもない。
曲がりなりにも南方作戦の要として、マレー部隊に配属された『天鷹』。彼女の前に立ちはだかるは、新造航空母艦『インドミタブル』の増援を得た英極東艦隊。こんな軍艦で大丈夫か? 海の粗忽者の戦いが今始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 18:19:30
1204934文字
会話率:42%
その時、日本は変わらなかった。しかし世界は、決定的に変わってしまっていた。
令和X年3月9日23時40分頃。日本を大規模な通信障害が襲い、国外との一切の通信が遮断されてしまう。
誰もが戸惑う中、内閣総理大臣加藤忠彦は恐るべき連絡を受ける。
300もの国籍不明機が、首都東京を目指して飛行中だというのだ。
即座に下される防衛出動命令。一切が謎のまま、熾烈な防空戦闘が始まった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-12 18:00:00
619003文字
会話率:44%