戦後――
人種根絶を目指した独裁政党スワスティカが崩壊、三つの国へと分かれた。
オルランド公国、ヒルデガルト共和国、カザック自治領。
ある者は敗戦で苦汁をなめ、ある者は戦勝気分で沸き立つ世間を、綺譚蒐集者《アンソロジスト》ルナ・ペルッツは、
メイド兼従者兼馭者の吸血鬼ズデンカと時代遅れの馬車に乗って今日も征く。
綺譚――
面白い話、奇妙な話を彼女に提供した者は願いが一つ叶う、という噂があった。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 16:12:53
974336文字
会話率:37%
柘榴国(ざくろのくに)高校二年生澁澤龍臣は、同級生の由良美玖から部活「幻想文学部」を始めようと持ちかけられる。澁澤は由良と同級生の種村季菜とともに部活を始めることになる。
最終更新:2017-03-01 18:47:02
152820文字
会話率:28%
渡会絢哉が恋人・藤ヶ谷紗絵の死を知ったのは高校二年の春であった。失意の底にいた絢哉に声を掛けたのは紗絵の叔母・眞緒である。曰く、宇霊羅の隠れ里には死者を蘇らせる秘祭がある。里には紗絵の実母が営む旅館があるため紹介できる、と。旅館から滞在の
許可が下りてすぐ絢哉はバイクに乗り出発した。だが道中の事故により渓谷に転落して――。
屍人が蘇る北東北の隠れ里を舞台に、亡き恋人の面影を追う少年の、破滅的な恋情と篤い友情を描いた幻想文学。
※この物語は作者の妄想に基づく完全なる虚構です。登場する団体、職名、地名、氏名、その他名称において万一符号することがあっても、創作上の偶然であることをお断り致します。
※書き溜め保有済み。約二十万文字。一頁40*40計算で180頁。纏め次第順次投稿予定。
※本作品は2023年上期メフィスト賞に応募したものです。タイトルを検索すれば似た文言がヒットしますが、決して模倣したものではないことをここに明言致します(え、結果ですか? それ聞いちゃう? ええそうですとも。橋にも棒にもかかりませんでした。座談会にも印象に残った作品にも選ばれませんでした! ……まあメフィスト向けのミステリかと言われれば違うから、残当でもなく当然ですね、はい)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-16 15:02:33
203972文字
会話率:43%
妻のジェシーは子供を亡くして以来、ずっと仕事や家事で動き回っていた。そんな彼女を休ませるために、とある町へと移った「僕」。静かな落ち着いたところで療養をすればきっと良くなると思い込んでいたが、しかし……。怪物ホラーや怪奇幻想文学を目指した海
外ホラー風短編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-29 23:09:46
11162文字
会話率:52%
かつてインディアンの人々がいた平原近くの町で、酒場を開いていた「わたし」は、インディアンの血を色濃く引く祖父から「ベレ族には近づくな」と口酸っぱく言われていた。そんなあるとき、ベレ族によく似た男が酒場を訪れる……。怪物ホラーや怪奇幻想文学を
目指した海外ホラー風短編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-27 23:36:08
8259文字
会話率:32%
ただのオカルト好きな「私」と違って、ソフィアは本格的なことに拘っていた。その代わりにどこか一歩抜け出せない彼女だったが、ある日「悪魔の召喚に成功した」と連絡をしてきて……。怪物ホラーや怪奇幻想文学を目指した海外ホラー風短編。
最終更新:2024-01-27 00:00:47
8127文字
会話率:31%
ある賞に投稿して落選したものです。どこにも行き場がないのはかわいそうなので、こちらで公開させていただきます。拙いですが、読んでくださったら嬉しいです。
※本作品はカクヨム様、アルファポリス様でも公開させていただいています。
最終更新:2023-11-29 13:02:15
6601文字
会話率:43%
夢と願いと命と愛。
私たちは多くのものを求め、そしていつの日か本当に求めるものはシンプルだと気づく。
大切なものを大切にする、その当たり前の尊さを忘れてはならない――
※この作品はInstagram公式アカウントにも一部公開されています。
最終更新:2023-07-27 00:29:12
3720文字
会話率:56%
出口のない街の中央に位置する広場、そこには一台の古びた絞首台がある。
絞首台の傍には、いつでも同じ言葉の張り紙がしてある。
『ご自由にお使いください』
最終更新:2022-12-13 18:05:12
27524文字
会話率:26%
98歳でこの世を去ったキャラウェイ夫人は、気づくと見知らぬ道を進んでいる。
道の上にはいろいろな物が落ちている。
それらを手に取るたび、彼女は様々な人生の場面を体験する。
最終更新:2020-03-10 20:19:41
10217文字
会話率:13%
サラゴサ手稿 ポトツキ作 ポーランド貴族が書いた幻の幻想文学 岩波文庫で全訳 刊行中
キーワード:
最終更新:2022-12-01 16:27:50
2040文字
会話率:3%
「別世界通信」 荒俣宏 著 (幻想文学・ファンタジー文学・ロマン主義文学への入門書) マイブックレビュー
キーワード:
最終更新:2022-11-24 11:07:18
1426文字
会話率:0%
国書刊行会1989年の古い図書目録が呼び覚ます、幻想文学フリークな33年前のわたしの肖像、
キーワード:
最終更新:2022-03-15 15:52:50
1813文字
会話率:9%
薄暗い路地裏に佇む骨董屋、輝石菴。
静寂に包まれた、来客の少ないこの店には時折、少し不思議な力を持っていた道具が訪れる。
そんな、道具達の魔法道具としての最期の言葉を代筆した、この店の店主の記録。
* * * * * *
注意事項
これは、竹田ユウヤ氏作成のソロジャーナルTRPGである「魔法骨董ここに眠る」にて私が作成した物語を小説風に仕立てたものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-23 22:28:04
8898文字
会話率:0%
自殺の名所である「丘」を目指す主人公は、寄り道した神社で不思議な男性と出会う。
※「自殺」というセンシティブな題材を扱っておりますので、ご覧になる際は精神的に安定しているときを強くお勧めいたします。
※この作品は、那月結音様主催の企画【い
けおぢ豊穣祭】参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-15 23:02:40
5809文字
会話率:35%
少し不思議で、大正浪漫と文学の香りが漂う物語。
舞台は大正四年。
原稿依頼の初仕事を成功させるため、東京までやってきた新人編集者の主人公・虎丸。
謎に包まれた美貌の幻想文学作家・八雲に会えたはいいが、なぜか原稿と引き換えに怪異と闘わされ
てしまうことに。そのまま五人の小説家が暮らす怪しい洋館に居候することになってしまった。
彼らの書く文字には不思議な力が宿っており、次々と怪現象が起こっていく──
文字と言葉を操觚《あやつ》る小説家たちの、異能力バトル&和風ファンタジー!
※エブリスタ、マグネットマクロリンク、ノベルアッププラスにも掲載中(こちらはイラスト入り)。
※第三回マグネット小説コンテスト銀賞受賞作。現在権利は作者に戻っています。
※実在する作家や作品の名称も登場しますが、ストーリーに絡むものはすべて架空です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-12 18:12:25
520244文字
会話率:48%
最近、「私」は、立て続けに不思議な夢を見る。夢に気をとられている私を心配する夫。だが、夢は毎日続いていく。そして——。二千字の掌編です。
最終更新:2022-05-04 16:00:00
1828文字
会話率:30%
ソーシャルディスタンス以降のぼくらの時代、人間の日常と非日常、息苦しさとやるせなさ、出会いと別れ、告白とお断り……たくさんのすれ違いで苦しむし、劇的なことなんてあんまり起こりはしないけれども、それでも語れる物語がある。
1日に1アイデア
。それを3000字程度でくるんでお渡しします。退屈な昼下がりに、勤め帰りの手持ち無沙汰に、憂鬱な通勤電車の中でも、まずは5分、10分のストーリーを召し上がれ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-28 11:00:00
74932文字
会話率:32%
孤独な少女緑子は父親の顔も知らず、母親からも虐げられ、学校でも孤立していた。ある日、隣の家に美しい少女・小夜が引っ越してきた。自分とはまるで真逆な境遇にある小夜。緑子は小夜に心奪われ、次第に奇妙な妄想に取り憑かれてゆく……。一部、流血表現が
あります。苦手な方はご注意ください。
※作中に登場する夜来香は本来は四季咲きですが、物語の設定上、一季咲きに改変しています。
※pixivにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-10 02:19:13
17578文字
会話率:16%
―都会のなか、どこまでも深い、透明な水底へと落ちてゆく
都会にうちあげられたイマージュのかけらを拾い集める、幻想短編。
最終更新:2022-02-16 20:46:35
2392文字
会話率:0%
短編「オーロラ色の夢語り」と連作です。
最終更新:2021-01-04 14:36:29
433文字
会話率:11%
楓海様の物語「歪んだ月」(ncode.syosetu.com/n1559hf/)より題を頂きました。楓海様には承諾を頂いております。
最終更新:2022-01-09 16:23:37
809文字
会話率:19%
胡蝶の夢からイメージして創作しています。夢に潜む絶望の物語。
最終更新:2021-01-22 19:11:50
1349文字
会話率:8%
苦悩の始まり、存在の終焉
最終更新:2021-01-08 17:33:55
546文字
会話率:38%
主人公の「私」は、目を閉じて眠りに落ちるのを待っていた。
そんな「私」の目の前に、暗い紫色の渦が現れる。
渦は今夜も、「私」を悪夢の世界に誘っていく……。
※主人公の見た悪夢を主軸として進む、オムニバス形式の短編ホラーです。
※作中に若干
の残酷な描写があります。
※アルファポリスにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-11 05:30:00
15487文字
会話率:2%
真夏のある日、「私」は大叔母の元へガチョウの卵を1ダース届けるように頼まれ、駅を目指すことになった。
その道中で、「私」は奇妙な光景に出会うこととなる。
最終更新:2020-07-09 00:09:28
3967文字
会話率:14%
花をテーマにした一話完結型の、じめっとした短編ホラーです。
作品の一部に「古今和歌集」から、和歌の引用があります。
アルファポリス、カクヨムにも掲載しています。
最終更新:2019-07-31 12:46:47
10821文字
会話率:27%
雨宿りのために駆け込んだ喫茶店は、レトロを絵に描いたような独特な雰囲気の空間だった。珈琲に付いてきた琥珀糖を齧る私の耳がとらえた不可思議な音。咀嚼音らしきその音を立てていたのは、男らしくも女らしくもない人物だった。彼が食べているのは、どうや
ら私の食べている琥珀糖とは違うものらしい。彼の姿に魅せられて、拘りのない私の価値観は脆く崩れた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-11 15:23:53
5620文字
会話率:25%
炎天下の登り坂で死にかけていた「私」は、坂道の途中にある骨董店の店主に助けられる。店内で涼んでいると、展示されていた古道具のアクアリウムにどうしようもなく心惹かれた。呼び起こされる遠い青春時代の記憶。アクアリウムをきっかけに、「私」は実らな
かった初恋の少女の想いに触れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-30 21:03:02
9579文字
会話率:28%
誕生日の寒い夜、T氏は馴染みの宝石商から血のように赤い柘榴石を買う。どうやらそれは長年待ち望んだある人物・K伯爵との面会に必要な品物であるらしい。K伯爵が待つ館からの迎えを待つT氏の許へ、夜空を駆けて天馬がやって来る。柘榴石を通じて結ばれる
T氏とK伯爵との関係性とは——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-24 20:42:04
10439文字
会話率:23%
〈散歩もの〉の幻視的掌編。第21回ゆきのまち幻想文学賞(2011年)落選作品。賞に合わせて書かれた為、雪がテーマとなっている。
最終更新:2021-08-15 17:42:29
2986文字
会話率:0%
〈暗黒寓話〉シリーズの一篇。第21回ゆきのまち幻想文学賞(2011年)落選作品。賞に合わせて書かれた為、雪がテーマとなっている。
最終更新:2011-03-28 10:50:49
3454文字
会話率:0%
黒森の作品としては珍しく、会話だけによって構成された掌編。戯曲に近いが、発話主が表記されていない為、ジャズの様に極く短い遣り取りが続いて行く内にどちらがどちらの台詞か混乱して来る。アンニュイな破滅的雰囲気はジョン・カーペンター監督の映画『
遊星からの物体X』(1982年)のラストシーンを意識したとか。第21回ゆきのまち幻想文学賞(2011年)落選作品で、賞に合わせて書かれた為、雪がテーマとなっている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-03-28 10:48:07
1966文字
会話率:100%
勇者Tが重苦しい夢から目覚めると、そこは城と呼ばれる施設のベッドの上だった。無機質な扉が開き、入り込んできたのは異形の王であった。勇者Tは王から、姫を助けて欲しいというクエストを受ける。
最終更新:2021-04-20 20:00:00
21004文字
会話率:25%
駅の連絡通路に、地元小学生が描いたらしいりんごの絵が飾られていた。
最終更新:2021-04-09 23:21:55
2419文字
会話率:0%