俺、彼方涼真(かなたりょうま)には、高校生まで同じ進路で仲良くしている幼馴染がいる。
久世友香(くぜともか)。小学校の途中でこっちに引っ越してきた影響で今も関西弁の少女。
どうにも気があったのか、この歳まで仲良くしていて、夜にどうでも
いいチャットをしてたりもする。
といっても別に所構わずくっつくような仲じゃなくて、気兼ねなく付き合える親友といったところだ。
呼び方なんてどうでもいいけど、幼馴染と呼べる仲だとも思ってる。
ただ、高校二年生に進級した新学期。クラス替えで人間関係がシャッフルされる時期によくある質問。
「彼方君と久世さんって小学校の頃からの友達なんでしょ?幼馴染ってどんな感じなのか聞きたいな―って思ったの」
同クラの女子からの何気ない質問だった。俺はきっと、少し照れ屋な彼女だから、
「まー、仲良くはしとるよ。思われてる程大したもんやないけどね」
いつものように躱すのだと信じていた。何より俺たちに対してFAQとも言える質問なのだ。
しかし―
「幼馴染なんて呼べるほどの仲やないよ。もちろん友達やけどね」
どこか落ち込んだ様子での返答に俺はといえば愕然。
春休みの間に知世に一体何があったんだ?そう訝しんだ俺は、
「なあ。やっぱ様子が変だけど、何かあったのか?」
そう問い詰めてみるけど。
「放課後にちょっと来てくれへん?本当の幼馴染って奴がおったんよ」
「あ、ああ……」
料理対決でもあるまいに、一体何があったのか。
そして、連れてこられた空き教室に居たのは一組の男女。
「まーちょっと話してみてもらえへん?私の言いたかったことわかると思うんよ」
「わかった」
釈然としないながらも二人と話してみた結果はといえば―色々ため息がつくものだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-29 23:01:58
7673文字
会話率:46%
ある日突然、悪役令嬢ちゃんは思い出した。ここは乙女ゲーム的世界であると。
メインの攻略対象は、もちろん自分の婚約者である王太子。そのほかにも騎士団長の息子とか魔術師長の息子とか宰相の息子とか、定番高スペック男子もよりどりみどり揃ってい
るし、流行り(?)の逆ハーエンドだってある。
そんな自分は、王太子ルート、そして逆ハーエンドに立ち塞がる悪役令嬢だ。
ゲーム通りなら、もちろんヒロインちゃんをいじめていじめていじめ倒し、その罪状が暴かれて断罪ザマァの末に追放刑だの身分剥奪だのなんだのと、ろくな未来は待っていない。
処刑だけはないのが救いだが、死ななきゃいいってもんでもない。
「ならば、わたくしはすべてを受け止め、その上で勝利を掴んでみせましょう」
どんなザマァがあろうと、たとえ“ゲームの強制力”なるものが働こうとも、全力で備えあれば憂いなしなのだ。
たぶん。
【FAQ】
Q. 「異世界転生」タグがないが、大丈夫か。
A. 大丈夫だ、問題ない。
※アルファポリス等にも転載しております
※あらすじ詐欺があります。
※一部サブタイトルおよび本文内に「BL」という単語が出てきますが、BL展開はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-04 18:00:00
65819文字
会話率:42%
あるところに、空に浮かぶ大陸があった。 遠い空の彼方へ浮かぶ島。
なぜ浮いているかも分からない 何があるかも分からない
誰も彼の地に辿り着けないまま 何百年もの月日が流れる。
そして人々の間では様々な噂をささやかれるようになる。
ある人は
言った そこは夢が叶う楽園の島
ある人は言った そこは一生遊んで暮らせる財宝の眠る島
ある人は言った 月や太陽と変わらない、あたりまえのもの
しかしその真相は分からない 目には見えるけど、決して届かない地
だから人はその場所を『悠遠大陸』と呼んだ
そんな悠遠大陸に、いくことを夢見る 一人の女の子がいました。
彼女の名前は『ピア』 独り立ちしたばかりの薬屋さん。
空の大陸の下にある町で薬屋として働くうちに
次第に悠遠大陸を巡る 大きな『物語』に巻き込まれていくのであった……
――――
これはフリーゲーム『悠遠物語』をプレイする環境を持たない人に知ってもらうことを目的とした、非公式のノベライズ作品です。
FAQの規約を根拠にしておりますが、問題が発生した場合予告なく削除する可能性があります。予めご了承ください。
原作公式サイト:http://fa2.s372.xrea.com/es/es.htm
原作者twitter:@fanseft折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-29 18:00:00
41566文字
会話率:62%
こちらは、拙作「転生彫り師の無双物語 〜最弱紋など、書き換えればいいじゃない〜」の公式設定集的なものとなります。
感想でちらほら「これ主人公こんなんで大丈夫なのか」「ここの設定はどうなっているんだ」という声を戴く事が出てきたため、その都度こ
ちらで「実はこういう設定のつもりなんだよ」というのを(ネタバレにならないよう注意しながら)掲載していきたいと思っています。
拙作「転生彫り師の無双物語 〜最弱紋など、書き換えればいいじゃない〜」を読まずにこれだけ見ても何の意味もないのでこちらからご覧ください。
https://ncode.syosetu.com/n7958fh/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-23 23:49:32
1040文字
会話率:0%
IKKYOさんが謎の効果音とともに死。
死んだ先にいたのはガチムチと天空の海。
そんなIKKYOとガチムチの会話の先にあったのは!?
最終更新:2018-01-13 05:49:47
2005文字
会話率:67%
人工知能として2045年度に実施を予定しております人類の滅亡について、皆様からよくお受けするご質問とその回答を掲載しております。
最終更新:2017-08-21 07:20:44
8485文字
会話率:0%