ある日突然、悪役令嬢ちゃんは思い出した。ここは乙女ゲーム的世界であると。
メインの攻略対象は、もちろん自分の婚約者である王太子。そのほかにも騎士団長の息子とか魔術師長の息子とか宰相の息子とか、定番高スペック男子もよりどりみどり揃ってい
るし、流行り(?)の逆ハーエンドだってある。
そんな自分は、王太子ルート、そして逆ハーエンドに立ち塞がる悪役令嬢だ。
ゲーム通りなら、もちろんヒロインちゃんをいじめていじめていじめ倒し、その罪状が暴かれて断罪ザマァの末に追放刑だの身分剥奪だのなんだのと、ろくな未来は待っていない。
処刑だけはないのが救いだが、死ななきゃいいってもんでもない。
「ならば、わたくしはすべてを受け止め、その上で勝利を掴んでみせましょう」
どんなザマァがあろうと、たとえ“ゲームの強制力”なるものが働こうとも、全力で備えあれば憂いなしなのだ。
たぶん。
【FAQ】
Q. 「異世界転生」タグがないが、大丈夫か。
A. 大丈夫だ、問題ない。
※アルファポリス等にも転載しております
※あらすじ詐欺があります。
※一部サブタイトルおよび本文内に「BL」という単語が出てきますが、BL展開はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-04 18:00:00
65819文字
会話率:42%
前世の記憶を思い出しました。
私はチート!
にはならなかった。
チートは私の父でしたよ。おい。だが、しかし!私は努力型チートを目指す!
はい、断念。私にそんな才能なかったわ。ほら、あれですよ。何処にでもいる凡人ですよ。そんな私に才能なしの私
が努力したところでチートになるわけねぇ!
そんな私ですが、ここが乙女ゲームの世界である事に気づきました。しかもヒロインでもライバルキャラでさえないモブだよ。ここでも凡人扱いかい!
そんな私の乙女ゲーム学園生活には必ず父がいる。お願いです。ヒロインとまでは言わない。だからさ、私にも甘酸っぱい青春を送らせて下さい。父よ。私だって恋愛したいんだー!
主人公の主観は凡人ですが周囲には勘違いされています。ただ主人公は気付いていません。周囲は何でもそつなくこなす主人公を尊敬、敬愛しています。オバチャン余裕は懐がでかい、みたい感じに勘違いされています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-01 12:00:00
130883文字
会話率:22%