かつてこの世界には、空を裂き、命を癒し、星と語らう力が存在した。
それは「魔法」と呼ばれ、人々に恐れと敬意をもって扱われていた。だが、魔法戦争と呼ばれる大戦争の末、魔法は禁じられ、使い手は歴史から抹消された。
百年の時が流れ、人々は魔
法を「昔話」として語る時代となる。
その辺境の村に暮らす少年・リアンは、どこにでもいる羊飼いだった。静かな日常を過ごしていたある日、森で光る石を拾った彼の前に、古代語を話す少女が現れる。「その石は、お前の中に眠る力を目覚めさせる」と告げられたリアンは、不可解な夢と幻に悩まされるようになる。
そして村を襲った謎の軍勢によって、リアンの運命は急変する。
焼かれる故郷。消える家族。追い詰められたその瞬間、彼の叫びが「光」となって世界を切り裂いた。
──それは、100年ぶりに発動した“魔法”だった。
「君は、最後の魔法使いかもしれない」
自分の力の意味を知るため、リアンは旅に出る。
道中で出会うのは、帝国に追われる剣士の少女、禁書を守る盲目の司書、かつて魔法使いを裏切った過去を持つ老兵。
彼らの言葉、傷、そして選択が、リアンを育てていく。
一方、魔法を封じた大国「アーデル帝国」では、皇太子がひそかに“魔法の復活”を警戒していた。
封じられたはずの禁呪、世界の骨を揺るがす龍脈の震え、そして「最後の魔法使い」という預言。
世界は再び、混沌に引き寄せられ始めていた。
魔法とは何か。
なぜ滅びたのか。
そして、最後の魔法使いに託された“魔法の終わらせ方”とは?
希望か、破滅か。
「最後の魔法」が放たれるとき、世界は答えを選ばなければならない。
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最終更新:2025-07-21 20:00:00
16978文字
会話率:29%
純文学よりのホラーです。
夏のホラー公式企画に少しでも貢献できれば幸いです。
最終更新:2025-07-09 11:59:35
1670文字
会話率:16%
龍脈の力と科学技術で発展してきた世界最大の多種族都市国家「メカノドラギア」
ネオンと魔法の光瞬くこの都市の軍警察機動部隊に務める若手隊員“レッカ・コウガ”は、魔法師としてそれなりに認められている一方で、勤務中のやる気や覇気の無さから問題
児扱いされていた。
そんな中、レッカは軍警察の主力武装である魔法鎧“ヴェルムアーマー”の新型試作機のテストパイロットとして選ばれる。
従来の小回りの効いた一人乗りではなく、大型な上搭乗者二人の魔力と相性によって駆動する新型と聞いて、早速面倒の予感を感じるレッカ。
さらに相棒として乗り込むのは、最上位種族のドラゴニア族の胡散臭い男で、開発会社の御曹司でもある“アーサー・マイルズ”だという。
更には新型に搭載された特殊な魔力炉心“ドラゴンハート”には、搭乗者達の感情に強く影響を受けるだけでなく、搭乗者同士の思考をも繋げてしまう能力が!?
「いやああああ違う違う違うんだってぇぇえ」
「やっあっちがっ、待って、待ってください!?」
コード“ファフニール”と名付けられた新型の厄介な性能に振り回され、前途多難な試験運用に奔走する二人。そのおかげか、似てないようでどこか似通った二人は徐々に距離を詰め始める。
しかしその裏で、ファフニールの実装理由となった犯罪シンジケートが、密かに動き出していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 17:32:19
15140文字
会話率:63%
データが魔法に等しい力を持つ近未来の日本。企業や金融機関は膨大なデータを操り、情報こそが覇権を握る時代。若きデータアナリスト・雨宮葵は、大手IT企業「サイバー・コネクト」で働きながらも、形式化された手法に限界を感じていた。彼女の真の武器は、
データの裏に潜む相関や「意志」を直感的に読み取る特異な才能だった。
ある日、社内アーカイブの奥深くで「旧プロジェクトX」という謎のTableauワークブックを発見した葵は、その異様な構造と不可解なビジュアライズに魅了される。数日間の解析の末、彼女は常識を超えたデータの色と光を“視る”力を手に入れ、「解析魔女」として覚醒する。それはかつて伝説となった「サイファーアナリスト」の遺産だった。
時を同じくして、日本経済の中枢を担う藤堂グループの中で、不可解なデータ異常が多発。裏では、データ操作と企業崩壊を目的とする謎の集団「影ノ帳簿」が暗躍していた。彼らの狙いは、藤堂家に代々受け継がれる秘蔵データベース「藤堂秘史」。百年に渡る経営と技術の記録、そして国家レベルの秘密を秘めた“龍脈帳簿”だった。
葵は新たな力で、ノイズの中に潜む悪意あるパターンを見抜き、やがて藤堂グループの依頼で「影ノ帳簿」との情報戦に挑む。彼女のTableauダッシュボードは、未来を予見する「魔導図」となり、敵の策略を可視化する。やがて始まる最終決戦――偽データと歪んだ分析魔法による破壊の奔流に、葵は光と真実の魔法で立ち向かう。
可視化されたデータが世界を救う鍵となるとき、葵は問う。「真に価値ある“真実”とは何か?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 07:00:00
30806文字
会話率:29%
『龍脈の剣』は、若き武官・李玄耀が腐敗した帝国の中で理想を抱え、突如謀反の罪で家族と共に粛清される物語です。放浪の末、荒野で出会った古剣「龍脈剣」とその前任者・蒼蓮の試練を乗り越え、玄耀は新たな力を手に入れます。剣の力を借りて、彼は過去の裏
切りや幻影に立ち向かい、最終的に黒翼の騎士との壮絶な戦いを繰り広げます。物語は、彼が「真の王」を目指して壮大な冒険を続ける姿を描きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 06:00:00
8421文字
会話率:16%
「セアル! お前との婚約を破棄する!!」
卒業パーティーの席で『龍』の末裔であるドラグガード公爵令嬢『セアル』はゴバッド王国王太子『カシューヤッツ』から突然の婚約破棄並びに国外追放を言い渡された。
承諾した『セアル』は会場を出たところで遠国
セラフィークス皇国皇太子『セリュウ』に呼び止められる。
「セアル、君を愛しています。 僕と結婚してください」
「わたくしでよければ喜んで」
『セアル』は『セリュウ』の手を取ると遠国セラフィークス皇国へと旅立ちました。
一方、思い通りに事が進んだことを喜ぶ『カシューヤッツ』。
だが、彼は知らなかった。
『セアル』がゴバッド王国を見限ったことでこれから起きる悲劇を・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 17:50:00
9482文字
会話率:47%
かつて人類は空の彼方より襲来した異形の怪物、魔王軍との戦争に勝利するため、禁忌の技術に手を染めた。星そのものが生み出す無尽蔵のエネルギー「龍脈」を人類にとって都合の良い「液体化龍脈燃料(DVF)」へと加工し、人間の肉体を改造し、異形の兵士や
人工的な勇者を生み出して戦場に送り込んだ。文明は急激な技術革新を遂げたが、その代償として神々は姿を消し、星のエネルギー源である龍脈の湧出量は減少し始める。人類は勝利と引き換えに、存続の危機を迎えていた。
第2世代型合成獣兵ギズマ――かつて戦場で「龍」として恐れられた存在は、終戦後も異形の姿を持つまま、復員兵の生活を支援する職員として働いている。戦争の傷跡が未だ消えない世界で、人々は変わり果てた文明と残酷な運命に抗いながら生き続けていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 19:50:03
146755文字
会話率:46%
舞台は現代。科学技術が発展し、皆がそれを謳歌する平和な時代。
――しかし、それと似通うもう一つの人類の力があった。
呪的エネルギーを燃料とし、超常現象を引き起こす――
知能生命体のみが扱えるそれを人は《異能》と呼ぶ。
その超常なる力を持って
、ある者は我欲の為、またある者は弱者の為にそれを発揮する。
そして、彼、鳴神透は、龍脈より漏れ出る霊力の塊であり、人類の敵《魔物》の討伐を主として活動する――異能者なのである!
――こんな堅苦しいのは抜きにして、そんな現代社会で暮らす異能者達を描いた、現代異能ファンタジー、ここに推参!
※ この物語はフィクションです。登場する人物・団体・地名・国家・企業・事象・名称等は全て架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
また、作品を通しての非難や批判、誹謗中傷、差別など他者を貶める意図はございません。現実とは分けて、この作品をお楽しみください。
上記事項をご了承されたの方のみ、お読みください。
上記事項にご了承頂けない方は、この作品を読まないことを強く推奨いたします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 20:28:30
473508文字
会話率:47%
林シュウエンは皇龍連邦の城壁に立ち、足元で咆哮する妖獣の群れを見下ろしながら、腕に浮かぶ三つの霊気の渦を蒼き光輪へと変えた。測定器が「黄級九階」と表示した時、彼の精神世界で丸まっていた雪霊蛇が龍の瞳を開いたことに誰も気づかなかった。
「こ
れが人類最強の力か?」クレイ連邦から届いた降伏勧告書を踏み潰すと、背後にある虚空の裂け目から九尾火狐の鋭い爪が現れた。六連邦の連合軍が百里先で集結しているというのに、彼の妖獣たちは最後の妖核を誰が食べるかで喧嘩していた。
この世界は知らない──
ノーザ砂漠が禁術で人造妖王を作り出した時、彼が道端で拾った傷ついた小蛇が、一振りで機甲軍団全体を海底に沈めたことを。
デノス連邦が霊媒師を獣使いより劣ると嘲笑した時、彼が三つの渦を逆転させて造り出した神殺しの槍が、白濤連邦の護国巨鯨を氷崖に串刺しにしたことを。
そして最も皮肉なのは──
六連邦が血眼で争う「霊力コア」が、実は雪霊蛇の抜け殻に過ぎないことを。
「人間と妖獣の戦争?」紫薇連邦の交渉団を見やりながら、林シュウエンは肩で霜を吐く雪霊蛇を撫でた。「心配すべきは…」
空間を引き裂く手振りと共に、九頭の妖獣の幻影が背後に現れた。
銀鱗蛟龍が皇龍連邦の誇る龍脈結界を粉砕し、
玄甲地犀がデノス連邦の不落を謳う砂塵要塞を蹂躙する。
そして常にペットと間違われる雪霊蛇は、額の龍紋を輝かせて戦場の妖獣たちを次々と懐柔していく!
連邦上層部は絶対に認めまい──
この「人類反逆者」が妖獣契約紋で彼らの霊力ネットワークを逆侵食していることを。
この「黄級の落伍者」が三霊気渦覚醒時から玄級妖獣を素手で握り潰せたことを。
そして最も致命的なのは──
衛星で追跡中の「妖獣女帝」が今、林シュウエンの寮で滅世龍炎を使って焼き芋を作っていることを!
「追殺令か?」六連邦の秘法が刻まれた霊気の翼を広げながら、林シュウエンは笑った。雪霊蛇が氷晶の剣となって掌に収まる。
剣先が指す先で、クレイ連邦の浮遊島が龍の咆哮と共に崩壊する。
「教えておくが──」ノーザ最強の体術師の残骸を踏み台に浮上しながら、彼は宣言した。「妖獣契約紋を精神空間に刻んだ瞬間から…」
「この戦争の名前は『俺の契約獣征服計画』に変わるべきだったんだ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-03 16:10:22
2502文字
会話率:21%
ーー西暦二〇四九年、並行世界、異世界を含めた全世界線の消滅が確定。
現在確認できる消滅寸前世界は無数。
その原因は、各世界線でみられる異変ーー龍脈の暴走にあるとみなされた。
この事実を知った各国上層部は、事態を抑制させるため、極秘
の世界存続プジェクトを遂行する機関ーーリザインを発足。
プロジェクトへ招かれた者を、他世界への影響が大きく、速やかな対処が必要とされる四つの世界へ送り込み、龍脈の暴走を鎮めることとなった。
招かれた者たちをリポーターとし、現地にて調査を開始。各世界へ点在する消滅の芽ーー龍脈の暴走を止め、世界の消滅を阻止せよーー
一般的な男子高校生、飛鳥はある日、帰宅同時に見知らぬ施設に連れ去られ、混乱する人たちと共に、世界存続プロジェクトに参加することとなった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-16 23:40:47
11472文字
会話率:34%
龍神と龍脈を祀る聖なる大地にその昔、双子の男女の治める国があった。陰陽国【いんようこく】と呼ばれたその国は、四人の領主たちの反乱によって、十七代目にしてその歴史を終えた。その反乱から十年後、かつて陰陽国を治めた双子の片割れ『朔夜(さくや)』
が蘇り、世はまた乱れ始める。
死んだはずの『朔夜(さくや)』と『赫夜(かぐや)』の双子の犯した罪と愛が、やがて人々は災厄へと突き進む…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 17:00:00
442977文字
会話率:60%
魔王軍との激戦から400年。荒れ果てていた戦場は緑豊かな大地へと変わり、各種族は永遠の平和を享受するはずだった。
「憎き女神に制裁を! 英雄ジーナに死を! この世に再び暗黒を!」
しかし、魔王ヴィラが死の間際に放った呪いによって、世界に
再び危機が訪れる。魔素の残滓が地下の龍脈を侵食し、ダンジョンを生成。そして、そのダンジョンから生まれたビーストが地上に現れ、混乱を引き起こし始めた。
戦争を知らない現代の人々は、戦う術を持たず、次々に倒れていった。そこで、各国はダンジョンの活動やビーストの脅威を抑えるため、冒険者ギルドを設立した。
女神は、新たに現れた魔王勢力に対抗すべく、人類に祝福を授けた。祝福を受けた者たちは、強大なビーストと互角に戦う力を得る。
そんな中、一人の無名のヒューマンがいた。彼は特に強力な力を持たず、日々簡単なクエストをこなすだけの平凡な冒険者だった。だが、ある奇妙な遭遇をきっかけに、彼は物語の中心へと引き込まれていく──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-10 01:28:27
2327文字
会話率:37%
第一章完結まで執筆済み!
性悪魔術師と脳筋陰陽師による、現代伝奇概念バトル!
ある晩、陰陽師の神成美琴は龍脈と呼ばれる土地の力を守るため、海外からやって来たらしい侵入者を撃退した。
それなりに力を見せつけたので、ひとまずは懲りただろうと思
った数日後。
――なんか、転校生になってた。
カクヨム様にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-05 21:00:00
110297文字
会話率:49%
龍の蜷局(とぐろ)のなかにある世界、龍盤(ロンパン)。
輪廻転生の理がある世界で、猫と人から転生した少女、“冒冽花(マオ・リーホア)“は、前世からの願いを叶えるために奔走していた。
願いはただ一つ、今度こそ『賤竜(ジェンロン)を龍脈に還す
』こと。
輪廻の理からはずれ、地上に在り人々の幸いのために稼働し続ける風水僵尸(ふうすいきょうし)と化した彼を伴い、龍盤を旅しだした冽花だったが?
蓮っ葉で口の悪い少女と真面目な僵尸が、旅をしていく中で世界の秘密について知っていくお話です。(以前に投稿していたものの改稿版になります)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 07:00:00
180714文字
会話率:33%
見習い退魔師の少女、六条蒼衣は謎の転校生、桃野香織と龍脈調査をすることになった。それに呼応するかのように蒼衣あてのラブレターが送られてきた。
蒼衣の日常は騒がしくなりはじめた!
最終更新:2024-07-13 12:00:00
14519文字
会話率:53%
平和。
世界中を探しても、そう言い切ることの出来る場所は存在しない。
――十年前、地上に生きていた生物の全てが思った事だろう。
魔族による地上への侵攻、それは災害のように世界中の国々を恐怖へと陥れ、その災禍はあらゆる地域に傷跡を残し
た。
しかし、そんな絶望を押し退け【平和の国】と呼ばれた国が存在する。
四つの島を結ぶようにして、一つの国を形成し、【龍脈】と【母なる木】によって平和を守り続ける島国。
通称【火ノ希】。
人々が平和を享受する中、平和の国を脅かそうとする者が再び現れることを、火ノ希は人々はおろか、世界中が知る由もない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-15 12:55:27
1718文字
会話率:36%
主人公とヒロイン人外の異形になって尚、その姿形のままに甘々なラブコメが書きたいな、と。
今作はそんなぼんやりとしたイメージで書き始めました。
※残酷描写は今後の展開に柔軟性を持たせるため、とりあえず『あり』にしてます。
※一部、顔文字による
表現があります。苦手な方や縦読みで読まれる方には読み辛さがあるかもしれません。ご注意ください。
【あらすじ】
世界に唯一匹しか存在しない龍。その龍を『神』として崇める龍神教。──龍は千年に一度、生まれ変わりをするという──龍神教の伝承にある、龍の生まれ変わりの年、龍神教団内は荒れていた。とはいえ、一見には無風。末端の信者には感じ取ることが出来ないほど静かに。派閥を束ねる上層の者達の間にだけ、勢力争いの嵐が吹き荒れていたのだ。それでも水面下では変わらない日々、それは月が満ちるある夜のこと。『龍の巫女』サンローズとその護衛の『龍騎士』ユーゴの二人が、とある派閥の毒牙にかかり命を落とした。護衛対象を護り切れず、後悔の中に生涯を閉じたはずのユーゴが次に目を覚ましたときに見た光景とは──?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-16 12:10:04
48738文字
会話率:29%
ここは、リュウジュの心臓。
白銀の巨龍は時の勇者に討伐され、封印された。
巨竜伝説も御伽噺として風化した頃、人々はリュウジュの心臓が持つ龍脈エネルギーに関心を寄せ、心臓の上で定住を行った。リュウジュは次第に生命力を取り戻し、その地で生まれる
人々はリュウジュの生命力にあやかることができた。リュウジュの民は鼓腹撃壌の如く、幸福な生を送ることができた。
そんなリュウジュの末端に一人、龍脈を持たない少女が一人。その名はソウナギ。
背が小さく、目つきの悪い、白銀の少女。リュウジュの心臓に適合することない、弱く、脆い、異邦の身体。
そんな彼女はしがない文士であるウミヒコの家に居候させてもらいながら、つつましく生活を送っていた。
しかし、ひょんなことから一人で心臓の中心部へとウミヒコの書いた小説を届けなければならなくなった。
今、白銀の少女の一人旅が始まる――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-08 20:45:07
45163文字
会話率:49%
私は自殺した。
『どうか転生などせず魂の一片まで消え去りますように』……そう願いながら。
願いに反し転生してしまった主人公。その事実に絶望しながらも魔法がある世界に転生したと気づく。
この力を使って私の願いを叶える。二度と転生しないために…
…。
龍脈から無限ともいえる魔力を得られるようになった主人公は人の可能性を信じ旅をする。
※自殺等に関する描写がありますがそれらを推奨するものではありません
主人公の前世の性別は明言しませんがTSタグはそういうことです
カクヨム様にも掲載中
不定期更新
ストック? そこになければないですね折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-07 02:00:00
132119文字
会話率:29%
2030年、世界で新たなエネルギーが発見された。そのエネルギーを用いて超常的な現象を起こせることがわかると、世界中でエネルギーの研究が進められた。人々はエネルギーを「魔力」、超常的な現象を「魔術」と呼んだ。
2050年、魔力と魔術の研究
が進む中で新しい事実が発覚した。魔力は人間だけでなく、空気中にも含まれていることは以前から分かっていた。しかし、地球上には石油や天然ガスのように魔力が以上に噴き出す地点があることが新たに分かったのだ。この事実によって、魔力が噴き出す「龍脈」を巡って世界中が争った。第一次魔術大戦の勃発である。
2056年、長い間続いた第一次魔術大戦はアメリカとロシアの休戦によって幕を閉じた。世界中を巻き込んだ大戦は民を疲労させ、いくつもの国が消滅し、国境が変わった。だが、皮肉なことに戦争によって魔術は大幅な進歩を遂げた。魔術の理論が確立したのだ。しかし、中には死者蘇生など魔術では再現が不可能な並外れた力を扱う者が現れた。彼らの扱う力は畏敬の念を込めて「魔法」と呼ばれた。
これは様々な思惑が複雑に絡み合う中、己の生き方を貫く一人の男の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-02 09:44:24
2907文字
会話率:73%