「はあぁぁぁぁぁぁい、いらっしゃ……い。お好きな席にどうぞー……」
夜、とあるラーメン屋。店の中に入ってきた客を見た瞬間、店主は思わず口ごもった。
「店長、今入ってきた人、なんか変な感じですね……」
「いいんだよ、気にしなくて。ほら
、早く水を出してこい」
店長とバイト店員が奇妙に思ったその理由。どこか着慣れてなさそうなスーツを着た坊主頭のその男は、店に入るなり鼻の穴を大きく広げ、深呼吸したのだ。
そして、男は厨房を覗き込むように首を伸ばし、カウンター席に座った。店員が男の前に水の入ったグラスを置くと、男は目を丸くし、がっつくように飲み、まるで酒を飲んだかのようにぷはーっと大きく息を吐いた。
「ご注文お決まりになりましたら、いつでもどうぞー」
店員が男にそう言った。
「あ、えっと、とんこつラーメンを一つ、あ、麺大盛で、チャーシューも大盛で、えっと次はなんだっけ……なんか……何言ってたっけ……ああ、麺は一番硬いやつで、ああ! トッピングは全部乗せで!」
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最終更新:2024-09-12 11:00:00
3034文字
会話率:80%
ついに魂の存在が証明され、政府を交え研究機関から世間へ向けて大々的に発表された。
と、言えば世にいる宗教家たちが「なんだそんなことなど我々は昔から知っていたぞ」と証明することができない癖にフン、と鼻の穴を広げ笑っただろうが、重要なのはそ
こではない。問題はそう、『魂の重さ』にあったのだ。
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最終更新:2024-03-26 20:10:00
1405文字
会話率:15%
健気にマスクを頻繁に直している女性部下へ。
心の中で思っていることをエッセイとして。
最終更新:2023-06-08 06:29:44
918文字
会話率:13%
仕事中なのに興奮しちゃう時ってあるよね!?
最終更新:2022-12-21 20:43:03
1701文字
会話率:16%
勤務中に窓から突然の臭いが会社全体をおそう。
気がつくと、社員全員が目が細く、鼻の穴が上向きな豚顔に。愛くるしい豚顔ではなく、そう千と千尋の両親がなったような醜い豚顔だ。
そんな異常事態でありながらも会社が円滑に回るよう奮闘する管理職。そ
んなヒューマンドラマをお届けしたい。
(多少の表現は用いるが、R15の範囲内でおさまるようにしたい)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-01 18:00:00
33823文字
会話率:24%
俺が、さ。変わっちまったのは、あの日からなのかな?
別に俺が俺であるのは、ずっと変わっちゃいないっていうのに、何が変わっちまったんだ。
なあ、なあ、なあ。
手のひらを、見せてくれ、何がそんなに違うっていうんだ。
…………ほら、同じじゃん。
目、二つある、鼻の穴も、耳だって、ほら! 見てくれよ!
口も空いてるだろ!!
……は? ……頭ん中?
じ、じゃあてめぇは! てめぇの頭ん中見たことあんのかよ!!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-31 03:46:32
11350文字
会話率:23%
初めての夜勤警備を終えて俺が飛び乗った電車は、なんと女性専用車両であった。気まずさと息苦しさに次の停車駅まで堪えていると、隣の女性の肩で悠々とバージニアスリムの煙を燻らせるテントウムシ、ナナの姿が。俺は一発でナナに心を奪われてしまうが、そん
な俺の気持ちを無視し、ナナは鼻の穴から俺の体内へと侵入する。とある目的を達成する為に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-18 19:56:40
7408文字
会話率:8%
月から悪魔がやってきて、一か月で人間の数を半分に減らしてしまいました。それでもまだ人間は三十億も残ってやがる。アムールトラは500頭しかいないし、パンダは2000頭。ニホンオオカミは絶滅している。霊長類ヒト科ホモサピエンスはまだ三十億も生
き残っている。ハイテステルほどいる。
月の悪魔の容姿は人間に似ている。人間の子供に真っ黒な皮膚を張り付けて目と耳と鼻の穴を塞いだら月の悪魔の出来上がりだ。月の悪魔は人間を食べる。男も女も子供も見境なく食べる。手当たり次第に食べる。目についたものから食べる。一頭につき一日で約百人の人間を食べる。そうして山盛りの糞をする。月の悪魔は代謝がよくて食べられた人間はすぐに糞になる。男も女もじいさんもばーさんもねーちゃんもにーにゃん(噛んだ)も少年も少女も偉そうな顔した政治家も目の上ブルーなおばさんも平等に栄養たっぷりの山盛りの糞になる。
月の悪魔は人間以外のものを食べない。トラやライオンやシャチやサメはお腹が空いていなかったら人間と仲良くなれることもあるけれど月の悪魔は人間と仲良くなれない。彼らは代謝がよくていつもお腹を空かせているし、お腹が空いていないときは大抵眠っている。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2021-01-23 07:36:56
2855文字
会話率:13%
高校一年生の主人公はある日、イケメンな友人の鼻の異変に気づく。
非の打ち所なしと騒がれるほど、整った顔立ちに涼しげな目元をもつイケメンは、驚くべきことに、その日、鼻の穴から毛をのぞかせていたのだ。
非モテの化生たる主人公は、本人に言う
べきか、言わぬべきか葛藤し、段々と鼻毛に振り回され始める。
揺れる鼻毛。震える鼻毛。元気な鼻毛。ありとあらゆる鼻毛が彼の心をかき乱す。
はたして彼の運命やいかに……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-27 20:19:39
14694文字
会話率:21%
鈴木の鼻の穴から可愛い悪魔が鼻血と共に引っ張り出された。ずっと鼻の穴に住んでいたという悪魔と、冴えない男鈴木のやり取りをコメディータッチで綴った短編です。
※R15はエロ描写ではなく下品な描写があるためです。お気をつけ下さい。
最終更新:2014-02-22 05:00:00
5347文字
会話率:67%
何でもない風景の中にみつけた非日常の風景。筆者の知人が町で見かけた指を鼻の穴に入れてぼーっと立っている女性。そのエピソードを聞いた時、筆者はいろんなことを妄想してしまいました。その女性はなぜ、鼻に指を入れたまま、そこに立ていたのか、何かの罰
ゲームなのか、或いはそれを見たという知人の見た幻覚なのか・・・
『youは小説家』にも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-19 19:26:07
10225文字
会話率:20%
【とうじょうじんぶつ】
ひなたひまわり(じゅうごさい)
主人公。本編とはたぶん関係のない同姓同名のひと。
考えていることが妙におやぢくさい。一応、ロングの黒髪美少女。
おとこのこ(じゅうごさい)
主人公につきまとう可愛いストーカー(♂)。
鼻の穴が大きくなると、興奮ふるおっきっきーの合図。
ハウボーイマン(にじゅうさんさい)
バツ二(子持ち)。
馬(にんげんねんれいでさんさい)
おうまさん。
迷子警部(四十三歳)
いかつい、でかい、こわい、えろい。
警官A(にじゅっさい)
ホモホモな人。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-05 00:28:54
3695文字
会話率:44%
(冒頭より抜粋)
とうとう、学級で残っている生徒は菊池綾音と僕だけになってしまった。
きれいすぎる緑―――チョークの粉の波模様がない黒板を眺めていると、何だかミュージックビデオの中にいるみたいな気分になってくる。二人きりになっても、僕は教
室左側の窓から2列目の1番前の席、菊池綾音は廊下側の端の列の後ろから2番目の席という、4月のクラス替え以来の席順で座っている。だから今でも彼女は振り返って見ないと何をしているのかわからないし、何を思っているのかは余計想像がつかない。2-1クラスの皆がどんどん減っていき、先生もいなくなっていっても、教室に来ている以上最後の一人になるまで、前と同じように勉強をしているふりだけでもしていなければならないような気がしていた。残ったのが秀才とされていた菊池ならなおさらだ。僕は不意に担任でこの時間の古典を教えていた山下の興奮するとなおさら広がる大きな鼻の穴と、ドングリまなこ、汗でテカる額を振りながら定規と大声で重要な部分を指して僕たちに復唱させる姿を黒板の前に思い出し、懐かしいようで喉仏がキュッとなった。漢文の練習帳を繰ってみると、これが始まる前、授業中に眠気でうつらうつらしながら山下の目を盗んで端に描いた落書きが目に入る。山下がいなくなったのはいつぐらいだったか。まだ学級に半分は残っていたはずだ。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2010-12-03 17:57:11
5736文字
会話率:9%