滑稽なり。
人は信じていたモノが偽物であると知った時、命の拠り所を失い、自己肯定感を喪失する。生きる意志をなくしたとき、人はその誕生から誤りであったことを悟り、生まれぬことを是とし、あるいは死を是とする。
命とは終わらぬ苦痛の連鎖。
裏切り、挫折、後悔、喪失――それらの絶望を背負って余生を過ごすくらいなら、世界を道づれにせんとするエゴと共に、この星に沈んでしまえばいい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-08 20:00:00
5348文字
会話率:20%
待ちに待った、夏休み。
青年はツーリングに出かける、たいくつな日常から解放され自由を謳歌する。
バイクを走らせ、たどり着いた町。
そこで、ねねと名乗る少女と偶然出会う。
地元の町が大好きな彼女は、旅行者である彼に「町を案内するよ」と提案
する。
青年は、次第にその魅力に惹かれてゆく……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-09 13:02:21
10769文字
会話率:22%
働いたアルバイト先が、次々と潰れてしまうことで天城京仁郎には何時しかあだ名が付けられた。
それが『死神』であった。
ある日その呪いにも近い特性は、異世界の神様の目にも止まってしまった。
「いま僕の世界は平和で退屈なんだ。君にはそれを掻
き乱して欲しいんだよ」
ほとんどさらわれるような形で『死神』は異世界へと誘われたのだった。
そしてそこで落ちぶれた、一人の魔王と出会ったのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-27 17:55:31
51726文字
会話率:39%