生まれつきの容姿のせいで虐げられてきた男爵家令嬢のドロシー・コメット。
校舎の片隅でエナドリ飲みながら夢に向かって一生懸命頑張っている彼女の元に学園一の有名人である公爵家令息のオルト・テュフォーンが訪れる。
「惚れ薬は作れるか?」とイケメ
ンの彼に依頼されたドロシーは(お前なら顔面でゴリ押して甘い声で口説き文句言えば一発だろ!)と思いながらも依頼を引き受ける。
そしてなんやかんやあってドロシーはオルトの婚約破棄、彼が婚約者を断罪するイベントに巻き込まれることになり……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-17 07:06:18
12098文字
会話率:32%
ワルプルギスの夜。
冬から春へと移り変わるこの夜は、闇と光が交錯する時間でもある。
この夜、帝都アウクトブルグの祭りの喧騒に気分が高揚していた14歳の美少女マリア・クリスティーナ・フォン・ローゼンクランツは、素性のわからぬその男の子
を宿してしまう。
その後、ある事情から、ローゼンクランツ家の領地である山奥深くにあるシオンの町で、マリア・クリスティーナの男子として極秘に出産されたルードヴィヒは、その背中にある印を持って生まれた。
それを見た祖父グンターと祖母マリア・テレーゼは、武術・魔法に関するルードヴィヒの才能を確信し、その持てる全てを孫に伝授することを決意する。
グンターは帝国最強剣士である"剣聖"であり、一方、マリア・テレーゼは"幻の大賢者"と呼ばれる魔法・錬金術の名手だ。二人は、そろいもそろって規格外な存在だったのだ。
やがて、祖父母の薫陶を受け、15歳に成長したルードヴィヒは、母に似て、男も見惚れる美貌の持ち主へと成長していた。おまけに、頭脳明晰で、魔法・剣術に秀でたとんでもないチート能力の持ち主でもある。
だが、ルードヴィヒは、生来、素直で真面目な性格だったので、祖父母の教えが規格外である自覚が足りない。また、田舎育ち故に都会の常識、ひいては世間の常識に疎かった。
そして、学校へ入学するため、アウクトブルグの町の大都会へ出発のときが来た。
シオンの町の門前で別れを告げる。
「じゃあ。爺っちゃん、婆っちゃん。行ってくるぜ」
「くれぐれも思い上がったまねをすんでねぇぞ」
「わかってるてぇ! 爺っちゃんも歳なんだすけ、あんま気もむと難儀くなるがぁぜ」
この先、ルードヴィヒは、否が応でも社会のしがらみに巻き込まれていくことになるのだが…
※ 第68話まででひとまず中締めとしております。
皆様の応援やレビューなどをいただけますと、続きを書くモチベーションも上がります。
ぜひとも、よろしくお願い申し上げます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-31 08:00:00
488202文字
会話率:38%
◆その日、森の奥にある『千年魔女』の屋敷が崩壊した。
原因は魔女ペトラのうっかりだ。しかし主だった家具や機材、地下室は無事。その地下室にあったのは食料や素材、しばらく使っていなかった『野営セット』だ。これがあれば、ひとまずを過ごすには問題な
い! と、ペトラは屋敷の崩壊を「ま、いっか」の一言で済まし、野外での天幕生活を楽しむことにした。
◆最初の食事はスキレットで焼いたジューシーなソーセージ! 朝食には森の蜂蜜と採れたて卵で作る『黄金トースト』も! 様々な魔法が掛かった天幕は快適そのもので、他にも魔道具や魔法を使った久しぶりの野営生活は楽しいし、食料の心配も当分はない。それに崩壊した屋敷跡からは面白そうな古い魔法の書物も見つけた。
森の隣人『大森猫』のティグレや、ペトラの元を訪れた騎士見習いの少年(訳アリ王子?)とたまに食卓を囲み、魔女ペトラは一人のんびり気ままに、森の天幕生活とごはんを楽しむ!
*他サイトにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-31 19:12:29
27990文字
会話率:42%
空から突如青い光を放つ大量の隕石が降ってきた。
そこに含まれている青い鉱石を人々は『ラビア』と呼んだ。
そのラビアには不思議な力が備わっている事を知り、人々は何とか当時の技術を活かし、その不思議な力を生活に取り込んだ。
人々は不思議な力を魔
法や錬金術と呼んだ。
様々な事が可能になり、文明は大きく変わっていった。
ただしラビアは富みだけでなく、災いも引き起こした。
地底から『バグ』と呼ばれる謎のモンスターがラビアを求め、這い上がってきたのだ。
バグにより多大なる被害を被った人々は魔法・錬金術を使い、何とかバグに抵抗する。
そんな世界で生き抜く一人の少年の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-15 00:46:30
3487文字
会話率:63%
ちいさな歌姫リーナは、ある日声をなくしてしまいます。
失われた声をとりもどすため、もと王子リオンと、その相棒バートの旅が始まりました。
“あの”もふもふ王さまや“あの”ふしぎな錬金術師、歌姫たちのお父さんもがんばります。
ふたごの歌姫たちの
運命や、いかに?
「しあわせのドラゴン『モッフール』のおはなし」続編にあたるおはなし。
冒険者となった弟王子リオンのスピンオフ。
最初はちょっぴりビター、最後はハッピーエンドな成長物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-21 17:00:00
17548文字
会話率:13%
巷を騒がしている【神隠し】。
幼馴染や友人達に囲まれた騒がしくも楽しい日常を過ごしていた鳴神櫂斗は、異形の“影”に襲われる幼馴染を助ける為に戦うが、目の前で幼馴染の少女達が【神隠し】に遭って消えてしまう。
そして自分も“影”の凶刃に胸を貫か
れ倒れてしまう。
消え往く意識は“光”に飲み込まれ、目覚めるとそこは異世界【クオリア】だった……。
身に受けた【ウロボロス】の呪いと託された想いを胸に、剣と魔法が存在するファンタジーな世界で、予言された悲劇を回避する為の戦いが始まる―――。
だが、これだけは言っておかなければならない。
―――この物語は、決して英雄譚などではないということを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-02 12:25:59
136478文字
会話率:28%
俺の名前は山野サトリ。
海外の大学を合格し卒業後に起業、そして将来は確実に長者番付に名を残すような超人物…になるはずだった俺は、ふとした事件をきっかけに政府のお偉方の知ってはいけない事実を知り、更には相手方にもバレて酷い目に遭った末に葬ら
れてしまった。
だがしかし、運命は俺に味方した!!
次に目を開けると、異世界に転生していたのである!!
今生ではあんな酷い目に遭いたくないので何が何でも人生全うしてみせる!!
運良く賢者と呼ばれる凄腕エルフ(男、しかも超美形)に師事し、俺は今日も今日とて日々是スローライフの為、そして研究を楽しんでいたのだが、周りは俺を放っておいてくれない。
国家間のパワーバランス、貴族、商会、宗教、そして勇者、誰もが俺の目指すスローライフを邪魔をする!!
俺はもう権力者とか面倒に関わりたくないんだよ、放っておいてくれ!!
目指すはスローライフ、楽隠居を目指す俺の物語の始まりだ!!
キャッチコピーは『前世で酷い目に遭ったので、今世ではなるべく穏便に過ごしたい』です。
*カクヨムで投稿していたものですが、諸事情によりこちらに転載となりました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-11 23:04:20
310620文字
会話率:22%