従姉妹のことは可愛がってない、の過去話。
ハルトムート・エインクラインは美貌と頭脳と地位の三拍子そろった将来有望な美少年である。優秀さが規格外すぎて出会う人全員狂わせかねない勢いだが、公爵領に属する人間たちは皆わきまえた者ばかりであったので
9歳までは(本人は)概ね平和に暮らしてきた。
しかしその年王都で王妃の主催で行われた茶会による同年代の高位貴族子女たちとの顔合わせによってハルトムートは自ら公爵家の後を継がないことを決め、公爵家の保有する伯爵位の一つをもらって隠居することを考え始めたのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-18 00:00:00
12759文字
会話率:69%
昭和の生んだ、偉大なる歌姫、藤圭子さん。その壮絶で、美しい面影を追います。
キーワード:
最終更新:2022-10-23 09:39:50
3074文字
会話率:20%
「ーー貴女は賢者によく似てるのよ。本当に驚く程にね」
常磐 雛罌粟(ときわ ひなげし)は元気が取り柄の10歳の女の子。 本当の親は知らないけれど、弁当屋を営む花咲家に引き取られて毎日幸せに暮らしていた。
ある日、雛罌粟はひょんな事から魔
術士を名乗る金髪碧眼の美少女と、その担任だという女教師と出会う。
何故か雛罌粟に執着する女教師によって、半ば強引に魔術の適正検査を受けさせられた雛罌粟だったが、検査結果に表れていたのは現代人では有り得ない程の膨大な魔力だった……。
平凡だったそれまでの生活は一変し、雛罌粟は否応なしに魔術の世界に巻き込まれていく。
魔術士を名乗る異国の美少女、雛罌粟に執着する女教師、魔性の美貌を持つ人外の青年……様々な人々との出会いにより、やがて雛罌粟は隠された自身の出生の秘密に辿り着く。
◆第一章完結 毎週月曜日21時更新予定です◆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-12 19:09:37
74326文字
会話率:43%
世界樹の中心に最も近い田舎町――。
時間が時間を気にしないこの町では、今日も“穏やか”に日々が過ぎていく。
宿屋を営む魔神のレーニアは、魔性の美貌ととても穏やかな性格をしている。
夜ごと直接部屋へ訪れる客人の精神を持て成し日々を過ごしている
が、ある日珍しく町で倒れていた少年を介抱する。
肉体付きで宿屋の正門をくぐる旅人客は、賓客。
レーニアは、倒れていた少年・ブロンディアスが笑顔で宿を出られるように、彼の不安を取り払うちょっとした手伝いをすることに――。
平穏な日々と客人の幸福を望む、古の魔神の、鋭利な優しさの物語。
町物語その4。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-27 21:07:35
133327文字
会話率:23%